24.《ネタバレ》 コテコテのバルザック調の作品で有名な山崎豊子の『白い巨塔』と並ぶ代表作の映画化。神戸を地盤とした成り上がり財閥である万俵家の当主・大介とその家族が繰り広げるドロドロの愛憎劇、そして政界を巻き込んだ銀行再編を巡る暗闘劇がこれでもかというネチッこさで展開するストーリーですが、三時間半という驚異の長尺映画です。でもこの映画は短いシークエンスを延々と繋げる撮り方をしているので、自分にはさほど長尺が苦にはなりませんでした。 製作年は74年、映画界はどん底状態ですでに日活と大映は倒産して天下の東宝ですら自社では映画製作をストップしていたご時世、本作も東宝は配給だけで製作部門を切り離した別会社・芸苑社が製作。でもかつての五社体制当時では考えられなかったキャスティングが可能になっており、京マチ子を初めとした旧大映の俳優陣が大挙出演して豪華な顔ぶれが愉しめます。モデル小説で評判というか物議をかもした山崎豊子の原作だけあって、劇中のエピソードや登場人物は当時の観客には容易に想像がつきます。その中でも万俵一族だけはもちろん架空ですけど、そのまるで中世ハプスブルク家の婚姻外交のような閨閥造りはまさに“華麗”の一語です。長男が政権党の大物代議士の娘を娶り、長女がキャリア大蔵官僚で主計局次長の妻、次女に至っては現職総理大臣の甥と婚約(結局破談にはなる)と凄過ぎです。だいたい親父の大介からして妻妾同居どころかいい歳して3Pが大好きですので、もうハプスブルク家どころかボルジア家やメディチ家も裸足で逃げ出す内情です。この脂ぎった連中を佐分利信や京マチ子が演じるので、こりゃ堪りませんぜ。長男役は仲代達也ですけど、実質的には一人二役でしたね(笑)。また銀行・企業側や政界関係にも曲者が勢ぞろいといった感じで、とくに大蔵大臣の小沢栄太郎が印象深かったです。 考えてみれば70年代初頭は銀行業界は大蔵省と政界にガチガチに支配されていた時期で、現在みたいに銀行が実質倒産したり大手行が合併しまくってメガバンク数行に減ってしまうなんて誰もが予想だにしなかったことです。そうすると山崎豊子の原作は、近未来に起こる金融ビッグバンを予言していたような読み方もできます。 【S&S】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-11-03 21:59:12) |
23.《ネタバレ》 ○「華麗なる一族」は映画・ドラマ共に今作が初めての鑑賞となるが、この内容を211分の1本の映画にする必要性をあまり感じず。○これなら1話ごとに丁寧にドラマとして作った方が良かったのでは。だからこそ後にドラマ化のされたのかもしれないが。 【TOSHI】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2016-07-19 20:15:22) |
22.原作は未読。しかし、おそらくは原作のエッセンスを忠実に再現しているのでしょう。良く言えばドキュメンタリータッチ、悪く言えば抑揚なく淡々と物語が進行していく感じ。キモとなる2つの〝ビッグイベント〟も、あまりにも唐突に、さしたる説明もなく描かれます。どういう意図なんでしょうね。 それはともかく、山崎豊子の作品はヒーローとヒールがはっきり分かれている場合が多いのですが、この作品におけるヒールの権化であろう大介は、なかなか味がありました。単に権力欲・強欲に走ったのではなく、食わなければ食われてしまうという危機感が原動力だったように見えます。多くの従業員を抱える組織のトップとして、当然の責務を果たしただけではないでしょうか。その意味で、〝企業もの〟としておおいに堪能できました。逆に「出生の秘密」とかはどうでもいい感じ。調べる方法はいくらでもあったはずで、ちょっと嘘くさいですね。 惜しむらくは、田宮二郎と目黒祐樹の出番が少なかった。もう少しストーリーをかき回すのかなと思ったのですが。一方、腰抜けな「社民党」議員や、会社の敷地内で虚しくシュプレヒコールを叫ぶことしかできない労働組合は、リアルすぎて笑えます。これじゃあ大介に勝てるわけがありません。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2015-08-13 20:17:54) |
21.《ネタバレ》 いや〜、長いなぁ〜(笑)。個人的には70年代の風景やいろんなギミックなんかが時代を感じて、 それで興味深く見ていたわけですが、視覚だけでなく内容的にもやはり古いなと感じますね。 そもそも、ああいう風な経営とプライベートが一体化した同族経営って、コーポレート・ガバナンス的にどうなのって思っちゃう。 今の感覚でいうとそうだけど、当時はこういうのが普通だったのかなと。 そしてまた、政界と銀行業界も、べったりというかもはや一体という感じで、 さすがに今じゃここまでの癒着はないだろうな〜とやはり時代を感じた次第です。 もうちょっと昼ドラ的な、秘書と家族間のドロドロした模様を堪能したかったな。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 5点(2015-05-12 23:01:35) |
20.原作未読です。以前観たTVドラマ版(2007)のリアル感のないキムタクは酷かったですが、今作はなかなか面白かったです。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-09-26 21:01:49) |
19.ドラマでは観ていたけど最後ってどんな感じか忘れていた。 結局は悲劇...だけど資本主義社会、という作品。これが人間の本性かもしれない。ストーリーとして面白いのは間違いないが、ドラマ感が強い。 【simple】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-05-15 20:37:32) |
18.《ネタバレ》 父親に女房を寝取られ、その子供を兄弟と勘違いする父子の確執(こんなの息子の健康診断で早々にわかるだろ?と思うのだが)。で、性的に倒錯してしまったのか愛人と妻で3Pしちゃうとか、昼ドラレベルの話(それが悪いという事ではない)なんだが、妙に重厚に作っているのがなんかチグハグ。 中年過ぎて権力闘争や社会的成功への野心に燃えるというのも、ご苦労さんだなあという感じで見ていて滑稽であり、ある意味人間の愚かさは伝わってくるものはある。男優はイマイチだったが、女優陣はよかった。特に酒井和歌子は美人でびっくり。 |
17.なかなか見ごたえのある映画だった。政治と経済の様々な結びつきと、万俵一族の話とがバランス・テンポ良く進んでいる。結局何においても法やシステムを作る連中が一番美味しいんだな。 【noji】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2014-03-28 21:40:03) |
16.《ネタバレ》 阪神銀行グループを取り仕切る万俵ファミリーの内実を浮き彫りにした210分に及ぶ濃厚なる長編本格社会ドラマ、原作山崎豊子の代表作。一見華麗に映る一族内で激しく燃える骨肉の争い。最期まで埋まることのなかった親子の溝。正妻と妾、女の闘い。銀行頭取の一途な野心が親子・男女関係一切の絆を断ち切ってしまいます。人物相関が複雑、専門用語が難解でしたが綺麗ごとの通用しない小が大を喰らう競争社会をよく映していたと思います。高度成長期の神戸が舞台、その街並みの面影を今も残しています。長男役を奥目の仲代達也が好演。北大路欣也がとにかく若いです。 【獅子-平常心】さん [DVD(邦画)] 6点(2013-04-22 00:02:18) |
15.《ネタバレ》 万俵財閥の領袖で、銀行のオーナー頭取である万俵大介が、政府主導による金融再編の機運が高まるのに危機感を覚え、小が大を喰う銀行合併を目論み、強硬におし進める話。大介の全てを財閥発展にかける偏狂さ、執念深さ、異常ぶりを描くとともに、日本の政官財癒着の歪んだ資本主義構造を浮き彫りにしていく。 長男鉄平が専務を勤める同財閥直系の鋼鉄会社を捨石にするのが最大のサプライズで、大介の冷徹ぶりが存分に表現されている。 高須相子という大介の愛人兼家庭教師兼執事の存在が、奇態な万俵家を表現するのに一役買っているとともに華やかさを添えている。残念なのは原作では39才なのに、本作では50才の二重あご女優が演じていて、ひたすら気持ち悪いこと。 ゆえに大介の長女の聟で大蔵省幹部役人の美馬が、相子に言い寄る場面が意味不明にみえる。 古い作品で当時としては衝撃的でセンセーショナルな内容なのだろうが、現代となってはたいして心が動く内容ではない。現実離れしすぎているのだ。 最大の瑕疵は、大介の銀行合併にかける行動の動機がわかりづらいことだろう。金融再編が避けられない諸事情が描かれていないのでは当然だ。”銀行員残酷物語”めいた挿話があるが、これくらい具体的に描かれてしかるべきだった。 鉄平の突然の猟銃自殺が一族の悲劇を嫌が上にも盛り上げるが、納得できる動機は描かれていない。会社が倒産したので、責任をとって自殺しましたでは弱すぎる。本作品のみどころであるはずの「父との確執」「出生の秘密」「経営方針をめぐる争い」「悪と正義の戦い」が中途半端に終っているのは遺憾だ。父を会社への背信行為で訴えるのはよいが、見通しが甘すぎる。死後、鉄平は大介の実子であったと判明するが、なぜそれまで違った血液型と思い込んでいたのかという疑問が残る。鉄平が生まれたとき、誰が父親であるかは、大介夫妻の最大の関心事のはずで、真っ先に調べたはずである。次女の行動にも首をかしげる。政略結婚は珍しくないが、「偽装婚約」とは珍しい。次女は父親の思惑に背き、純愛を貫いてこそ輝く存在になるはずである。アメリカに就職した恋人を追っても、純愛にはみえない。その他、高炉爆破の原因が不明のままだったり、「鎌倉の人」が名前だけしか出てこなかったり、華麗なる一族ぶりを披露する絶好の機会である次男の結婚式を省略したり、未消化の部分も多い。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-12-06 08:03:00) |
|
★14.「心臓に毛が生えている」とはどういうことかが、よーくわかる3時間半。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-08-07 14:13:13) |
13.《ネタバレ》 虚々実々の策略と陰謀、弱肉強食の資本主義社会の裏側を、赤裸々に鋭く描いた映画である。そこには銀行や企業の合併問題に政略結婚なども絡み、すさまじい愛憎劇にもなっている。これは元々の原作山崎豊子の小説と屈指の社会派監督山本薩夫の両方がそろってなせる技であろう。 政略結婚によって作られた一族は、見かけは非常に華麗である。しかしそこには心通うものはなく、一挙に崩れ去ってしまう。 映画では佐分利信、仲代達也の存在感が大きいし、京マチ子の演技力も光る。近年テレビドラマ化されたそうだが、現在の役者でこのような重厚感を出すのは甚だ難しいように思われる。 私は映画館で見たときは、この万俵家のこどもたち(正確には次男役の目黒祐樹と同じ)の年齢であったが、30数年経ってDVDで再鑑賞する今では、佐分利信や小沢栄太郎が演じた役の年齢になってしまった。 【ESPERANZA】さん [映画館(邦画)] 8点(2011-05-08 00:07:15) |
12.《ネタバレ》 原作未読。TVドラマ版(木村拓哉、北大路欣也)は見ました。まずは比較すると、映画の方が断然ストーリーのテンポ、出演者の演技、演出が良いと感じました。失礼ながらTVドラマ版は、鉄平が甘すぎです。一般庶民には判らない財閥の、裏側の生活と視点を覗き、それが不気味であることがよく伝わってきました。時間的には、山崎豊子作品を描き切るには、長くする必要が有るのではないかと。この点は個人的には是です。鉄平の死後、父・大介は鉄平が実子であることが判った上でも、自分の正義、銀行の頭取はこうあるべきと、私心(明かしていないが)を顕わにせず、我が道を行く。先には自分もまた、その世界の餌食になろうとしていることを知らず、皮肉な終わり方。大団円は要らない。事実、経済の世界というものはそんなものだろう。 【プライベートTT】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-04-03 21:25:10) |
11.この物語を面白くしたのは相子(京マチ子)の存在だったに違いない。万俵大介(佐分利信)は意外と大したことなくて(少なくとも魅力的には感じない)、犠牲にされた周りの人々、特に大介の妻・寧子(月丘夢路)が可哀想という思いがやたらと強い。山崎豊子さん原作の映画は勉強にはなるが、尺が長くなってしまうのが難点だな~。 【リーム555】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-03-20 00:00:59) |
10.《ネタバレ》 山崎豊子原作、山本薩夫監督コンビ作品として、『不毛地帯』に続き鑑賞。 『不毛地帯』とはまた違った意味で、見応えのある内容だった。 佐分利信の独壇場的様相を呈してはいるが、仲代達矢も相変わらずの熱演。 香川京子と中村伸郎と志村喬などは、異常なほどにチョイ役でびっくり。 京マチ子は、二重アゴでこれまた異常なほどに気色が悪い。 酒井和歌子の美しさを発見し、目黒祐樹のニヒルさにも驚いた。 田宮二郎のリアル猟銃自殺を誘引したかのような自殺シーンにゾっとする。 こうした登場人物たちのインパクトも見所の一つだが、やはり山崎豊子の情報収集力に裏打ちされたリアルで重厚なストーリーが、なんと言っても最大の魅力だろう。 結局、言いたいことはシンプルで、日本の資本主義社会の構造は、政官癒着、資本家が労働者を搾取し、結果として、一番の犠牲者は末端の労働者であること。 そして、官僚が権力を欲しいままにし、大企業の資本家すら利用される。 つまりは、弱肉強食の世界。 そして、権力闘争に肉親も恋人もないということ。 佐分利信が、仲代達矢を実の子と知った後でも、その死に対して「企業家である限り、企業存続の危機に直面したら、肉親も何もない」という言葉をはくシーン。 これは実にショッキング。 老いてなお権力に執着することの怖さ。 企業家であろうとも、それ以前に人間なわけで、企業存続のためなら息子も犠牲になるのは仕方ないという論理は到底間違ってはいるが、3時間半も濃厚に財界の内幕を見せられると、そう考えてしまう可能性も十分あり得ると感じてしまったから恐ろしい。 現代日本経済は、不景気から脱出できず低迷が続いているが、その反面、こうした「仕事が全て」といった考え方そのものが薄れてきているのも事実。 そういう意味では、現代の不況極まる日本も、いい面はあるんだと思いこみたい。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-09-13 01:44:05) |
9.《ネタバレ》 冒頭、テーブルを囲む一族を1人ずつ撮っていくカットだけで、あまりの重厚さにしびれそうになる。これだけの豪華キャストの中心に立って動じない佐分利信の存在感も凄いが、それ以外も残らず巧者揃いなので、それぞれの演技を堪能するだけでも十分楽しめる(それにしても、酒井和歌子と大空真弓の若さにはびっくり)。ただし、物語の描写としては、融資をするしないの場面とか、そこから鉄平が逆襲を狙う部分とか、集中的に盛り上げられる部分はあったように感じる。210分はさすがに長く感じた。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-08-17 03:35:28) |
8.TV版を観ていたので展開を知っていましたが..なかなか良く出来ています.. でも、出演者がこの顔ぶれだけに(キムタクと仲代を比べてしまうし)..時代(古さ)を感じざるを得ません、残念... 【コナンが一番】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2010-08-13 17:57:24) |
7.《ネタバレ》 原作、熟読。テレビドラマも何回か見た上で。 ようやく気づいた。下世話な話だなあ。(この先、完全なネタバレあり) そもそも、息子の嫁に手を出す人間が屑なのに、その人物を神聖視し、死んでからでさえ批判できない家族。(実は、この時点でもうすでに家族が崩壊してるわけなんだけど) そのために爺さんの子なら爺さんの子で、早い時期にはっきりさせればいいのに、うじうじ内面で悩み、冷たい態度を取る。偉い大銀行家様ぶってるけれど、実はもう老境にさしかかっても父親へのコンプレックスを解消できない実に小さな人物。こんな人物が主人公と気づけば興ざめ。 もう一つ。全体の流れで、鉄平を何の落ち度も無い、父親の犠牲になった哀れな犠牲者として描こうとしているわけだが、よくよく考えてみれば、彼が高炉の建造を始めなければ起こらなかった悲劇で。別に、阪神特殊鋼は高炉を直ちに作らなければ企業として存続できないわけでもなかった。 冷静に評価すれば、彼が高炉を建造しなければならない必要性の度合いと、父親が銀行を他銀行と合併させなければならない必要性を考えれば、父親の方が上だろう。 実の親子云々を考えなくても、大介が鉄平にイラっとする気持ちもわかる。 鉄平を悲劇の主にするには、高炉を作らなければならなかった必要性の描写が、原作、ドラマ、映画、どれをとっても足りないと思う。壮大な描写で、ついつい見過ごされがちだが。 平成24年7月9日追記 繰り返し見れば見るほど、鉄平の企業人、組織人としての甘さにイライラする映画。 企業の経営者として優先させなければならないのは、利潤の追求、従業員の生活、関連企業への責任等々のはずだが、戯けたことに彼が最優先させるのは「自分の夢」、でその結果が大事故の多くの犠牲者、会社の倒産につながるわけで。まったく、ええ年こいた企業の経営者としてはちょっとありえない。 それと山本薩夫って実に不愉快な映画製作者。他の映画でも触れたが、彼がどのような思想を持ち、またその思想に基づいてプロパガンダ映画を作るのも自由。 しかしながら、それは彼のオリジナル作品で行われるべきであって、有名な原作で多くの観客が見込められるような作品に、木に竹を接ぐようなプロパガンダを盛り込むのは、あまりに姑息だと思う。 【rhforever】さん [DVD(邦画)] 6点(2010-08-09 12:11:19) (良:1票) |
6.《ネタバレ》 連ドラ未見。この前日に「白い巨塔」を放送していて、田宮二郎の目力の凄さにビビりましたが、こちらにも出ていてまたビックリ。 キムタクが主演であったことは知っていますが「別に見なくてもいいかなぁ~」と思っていましたが、せっかくTVで本家が見られるならと思って見始めましたが、いや、面白いですね。なにしろ途中で「休憩」って入るんですよ?! 今日日のTVドラマを映画化しましたーなんて薄っぺらなものとは作りが違う。こんなにハッキリ大蔵省とか出しちゃって、よくダメ出しが出なかったものですね。山崎豊子の知識の広さには、本当に感服します。 仲代達也の目力も凄いが、目黒勇樹の濃さも凄い。で、酒井和歌子がめちゃくちゃかわいい。昔の俳優にはとにかく威厳と言うか、華がありますね。みなさん、オーラがすごいです。これはもうキムタクが悪いとか、仲村トオルが迫力不足とかではなく昭和の「映画スター」が凄すぎるのでしょう。 【MILA】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2010-08-05 23:04:09) |
5.《ネタバレ》 山本薩夫監督の映画はいつも重く、迫力が凄いですが、本映画では特に大介の迫力が凄かったです。何方かも仰っていらっしゃいましたが、この続きの、銀行局局長との勝負も見たかったです。壮絶な勝負になったと思います。しかし、鉄平が自殺するとは、予測していませんでした。自殺するとさらに敗北者として惨めになってしまうことが分からなかったのでしょうか?復讐の方法は幾らでもあったと思うのに!家族の事を思いやることのできなかった敗残者と感じてしまったのは私だけだったのでしょうか? 【亜酒藍】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-04-13 20:00:31) |