12.《ネタバレ》 大筋としては、星新一の短編作品「上流階級」みたいなものだね。なんか、着物姿の宮沢りえの演技があまりにも淡々と謎の女っぽくしてたから、ああ、本当は大塚寧々は不倫なんかしてないんじゃないの、と読めてしまう。まあ、今ではこの手の話もけっこうありふれた筋書きになりつつあるが、いい感じに原作をまとめているなといった印象。最初、1時間すぎてもあまり面白くないなーと思っていたが夢オチでは済まされなかったラストで一応納得といったところ。りえは、ある夫婦をハメて保険金殺人の実行役にまで陥れる汚れ役。佐藤と不倫しあう姿見ても(偽りの関係ではあるけれども)このふたりの間柄がなんかしっくりこないというか。最初は、この役にりえはあってないんじゃないかなーと思いつつ見ていたが、ラストでりえが「そうね、誰もわかんないのよ、ホントのことなんて。だから面白いのよ」と不敵に笑みを浮かべるシーンを見て、ああ、りえでもよかったかなーと思った。でもりえ以外の女優さんで、あの女のハマり役はいたと思うんだけどね。反面、大塚寧々の演技はちょっとがっかり。あまり感情もこめずに台本のセリフを読み上げている感じ。 【☆Tiffany☆】さん [地上波(邦画)] 6点(2008-07-28 11:13:06) |
11.佐藤浩市と宮沢りえ見たさに鑑賞。満足。でも高い点数はつけられないなぁ。 【ジャッカルの目】さん [DVD(邦画)] 4点(2007-01-16 21:21:57) |
10.《ネタバレ》 ちょっと豪華な2時間TVサスペンスといった趣です。ツッコミどころはありますし、全体的な軽さは否めません。でもそんなに悪くないと思いました。自分がそう感じたのは、“壁から流れる黒い液体”に意味を感じたからです。宮沢との最初の出会いで佐藤が見た幻。最初はB級ホラーにありがちな“雰囲気の演出”だと思いました。特別な意味は無いと。しかし、そうではないようなのです。本作のオチは、「佐藤の妻殺しは夢だったけど、宮沢夫婦の計画は本物だった」というもの。となれば、黒い液体シーンを含む、宮沢と佐藤の出会いは現実の出来事のはずです。しかし“この時点で”、佐藤が幻を見るのはおかしい。この時、彼はまだ情緒不安定ではありません。幻を見る理由がない。なら、このシーンは“佐藤の夢”と解釈出来ないでしょうか。幻の説明がつく。ではどの時点でみた夢なのか。黒い液体から連想されるもの。自分は直感的に血だと思いました。佐藤が妻に殴られた時に目にした、自身の血なのではないか。さらに夫婦の楽しい想い出“イカ墨パスタの色”。夫婦間の不審を黒色とイメージしたとも取れます。つまり黒い液体は夢におけるイメージの集合体。そしてこのことは、【死に際の主人公が、薄れゆく意識の中でみた夢から本作は始まっている】という事実を導きます。物語がループしているのです。(※このプロットは某有名難解作品を彷彿とさせます。ネタバレになるのでタイトルは伏せます。)ちょっと凝っているのでは。少なくともTVサスペンスのレベルではありません。もちろんこれは自分の勝手な解釈です。それに仮にそうだとしても「だから何なの?」と言われると困ってしまいます。凝ったつくりが、作品の魅力に繋がっていないのです。某作品との大きな違い。もっと幻想的に、もっとテクニカルに観客を惑わせて欲しかったと思います。 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 6点(2006-12-26 18:58:55) (良:1票) |
★9.せいぜい10分~15分程度のショートフィルムにまとめて一気に見せりゃ、何とかなったかもしれないネタを、よくぞここまで引っ張りました。ある意味エライ。おかげで、うつらうつらしかねないタルーい映画になりました。しかし、ふとした瞬間に、宮沢りえが何となくりえママに似てきた気がして、これは何だか怖い。壁に変なドロドロが垂れてくるよりもよっぽど怖い。唯一怖かった。演出はあんまし細かいことにはこだわってなくて、例えば・・・この会社の社員食堂、何て静かなんだろう。この会社はもう、死んでいる(笑)。 【鱗歌】さん [地上波(字幕)] 1点(2005-09-25 00:52:14) |
【ボバン】さん 1点(2004-08-04 00:15:07) |
7.当摩監督はあの火サスで賞を獲って有名になった方のようです。正直、佐藤浩市はいい役者だと思いますが、顔がボテッとしていてあまり好きではなく。キャスティングが違ったらもう少し面白かったのかなあという気がします。 【如月CUBE】さん 4点(2004-07-07 12:56:32) |
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6.題材的にもストーリー的にも、ある意味面白いとは思う。しかし見せ方がなってない。心理劇として描くのか、サスペンス・ミステリーとして描くのかがはっきりしてない。それに、ストーリー上カラクリが明かされるのではなく、終盤にいきなり(観客だけに)カラクリを見せられても唐突に感じるだけ。その上、そのカラクリを宮沢りえに「わざわざ」語らせ、しかもその後に待ってるのが掟破りの夢落ち。更には、ここまで観てきた人なら誰もが想像してるラスト・シーン。この終盤の畳み掛ける様な陳腐さは凄い。これは製作者がそれに全く気づいていない証拠。そして一番のミス・キャストが、専業主婦でありながら全く生活感を醸し出さない大塚寧々。ベッド・シーンも、小島聖だけ胸揉みOKみたいな陳腐な演出。何じゃこりゃ、3点献上。 【sayzin】さん 3点(2004-06-11 16:05:53) |
5.どこまで行っても所詮夫婦は赤の他人、相手の心は分かりません。でも根本的に契約者が被保険者を殺したら保険金おりないよ。保険金受取人を第三者に変更することも、かなりシビアなんでこんなに上手くいくことないでしょ。 【亜流派 十五郎】さん 2点(2004-03-18 11:31:23) |
4.最初から大体のオチがわかってしまったB級サスペンス。つまんない。 【じふぶき】さん 3点(2004-03-07 21:07:23) |
3.佐藤浩市が次第に疑心暗鬼になって追い詰められていく過程が面白い。大塚の妻役もよい。夫婦なんてちょっとした誤解や勘違いで簡単に崩壊していくもんだなあと思った。宮沢はミスキャストだな。 |
2.う~んつまんない。よくもまあこのやろう、というくらいつまらない。何とか見ていられたのは佐藤浩市くらい。妻に対するいろんな妄想の果てに主人公が・・・という内容だったと思うが、私もよく最後まで見たもんだ。ミステリアスな雰囲気を出すためか、みんなぱっとしない芝居で・・・。これじゃ邦画が嫌われるの当たり前です。頑張ってよ。 【のはら】さん 1点(2004-01-04 23:22:10) |
1.僕はよくわからなかったわけなんですが、夢オチで、さらに最終的にどうなったのかな?モヤモヤとして終わってしまいました。読解力不足に反省。佐藤浩一は真面目で疲れたサラリーマンをやらせると一番ですね。しかも日常に倦怠を覚えていて脆い。完璧。それに宮沢りえに大塚寧々の和風な色気。ちょっとけばさが見えるが、なんだか惹かれてしまう小島聖。キャストが上手い。けど、なんか不満足。 【fero】さん 5点(2003-12-13 14:29:00) |