253.《ネタバレ》 気に入ったのでDVDを買っちゃいました。
恐竜、怪獣ものは嫌いなんですが、これは夢がある。
先にロストのほうを見てしまいガックリきたところ、
これを見て(なぜあのときに見なかったのか・・)と後悔。
公開当時大阪のミナミで友達に誘われ、断った覚えがあります。
理由はふたつ。立ち見してまで恐竜映画など見たくない。
そして、大ファンのスピルバーグがCG映画でヒットした。
それを認めたくなかったのです。今となっては映画館で
見たくても見えません。つまらぬ意地など張らなけりゃよかった。スピルバーグ=すばらしい特写と考えていたようです。
今ではCG映画も違和感なく見れます(ていうか、CGなしの
特にSFはありえない)が、CG映画と嫌っていたふたを開けてみるとこの作品、それだけじゃあないんですよね。
簡潔でいて深いところを描いてる。2では笑えなかった怖いギャグも、こちらでは見事。ヤギはどこに?あのシーンなんかうまいです。あのデブの裏切り者のエンジニア、ガンジー作のアッテンポロー監督(同年E.T.が賞を取れなかったのは、ガンジーが総ナメしたため)濃い、薄いの対照的な顔立ちの二人の男。
ヒロインも上品でかわいいです。ケガをして横たわる恐竜を発見し、涙ぐむところなど自分も感情投入できる。
出演者のほとんどがいい。あと最大にロストと比べていいと思うのは、映像美です。冷静に比べるとこちらのほうがソフトで、
ロストのほうがきめ細かい。でもあまり解像度が優れた画像は
リアルすぎて逆に現実味がない。こちらのほうは映画そのものの、美しさがある。きれいでくっきりしたリアルな映像と、絵本のようなぼやけたファンタジーな映像、ファンタジーのほうを選びます。スピルバーグ作品の好きな映像のほとんどは、ファンタジー(逸話)ですから。しかもそのほうが、なぜか脚本もよく自分も違和感なく冒険の世界にいける。
このジュラシックは、夢のような世界に科学的なつじつまあわせもあり、暗さも明るさも生かされた誰もが楽しめる映画と思う。
特典映像が面白かった。
スピルバーグがロケ地のカウアイ島で
カメラを試し撮りしてるんですが、
牧場に牛の群れを発見し・・・
(君たち映画に出ないかい?)と、
牛をスカウトするシーンは爆笑。
でも牛は全部逃げちゃった。
(かぶりものは嫌いかい?恐竜のだけど)
と、まだ続ける監督に、クルーの全員が大爆笑!