74.《ネタバレ》 落ちこぼれの主人公。協調性のない天才。自分に自信がない部長。やる気のない不良。
どのキャラもステレオタイプで、まさによくある青春サクセスストーリー。
いわゆる『2軍』扱いの主人公グループ。それが『1軍』に勝ち、遂には全国制覇まで成し遂げるストーリー。
漫画、ドラマ、各ジャンルで何十回と使われているプロットでしょう。
唯一今までと違うのは、そのステージがロボコンということです。
つまりはスポーツでもなければ音楽でも芸術でもない。
これはカテゴリーでいうと、『お勉強』というある意味新ジャンルの開拓ではないのか。
今までに踏み込んだことがない題材だからこそ、ストーリーはこれくらいシンプルかつ王道なほうが、この世界に入り込みやすいというものです。
そして何よりこの作品、長澤まさみがとにかく可愛い。最初はむかつくキャラなんですけどね。中盤くらいから俄然かわいくなります。
小栗旬も何気にかっこいい。伊藤淳史と塚本高史も自分の役割をきっちり演じ、魅力的なキャラへと昇華させています。
ストーリーがシンプルだからこそ、キャラクターの個性が光る作品だと言えそうです。
王道サクセスストーリーは、どのジャンルにも対応できる万能性があります。
個人的には、このタイプは似たようなストーリーでも、いつも楽しく見ることができます。