15.イタリアの景色は見るたびに惚れ惚れしてしまいます。エミリー・ワトソンもなんとなく好きです。彼を見守り、支えていく女性像に好感が持てます。チェスはわからなくても問題なかったです。 【色鉛筆】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2008-11-20 07:27:12) |
14.人物の関係性、その奥にある互いの感情みたいなものがうまく説明されていないので、ドラマにどっぷりとは浸かれなかった。病んでる天才に、決して 普通には幸せになれない女。主役二人はお得意の役柄だし、演技も申し分なかった。天才の苦悩や不遇な生い立ちに時間をさいた事で、 ラブ要素は比較的抑え気味。静かな音楽や美しいロケーションなど、全体的に飽きさせない作りだったので、もう少し時間を長くして 先に書いた様な感情や思惑などを入れたらもっと良かった。それにしてもエミリー・ワトソンは素晴らしい女優さん。見る度に感心します。 【オニール大佐】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-09-01 19:23:26) |
13.『アイズ・ワイド・シャット』と同じ、ショスタコーヴィチのヒナびたワルツに乗って、ナボコフの物語が展開。真っ赤なドレスが映えるイタリアの風景が美しい。ルージンが置き去りにされる街にも奇妙な味わい。そういう半分非現実に呑み込まれているような世界に、黒シャツ隊が登場し、20世紀前半の空気が張りつめる。チェスの世界はそういう時代から超然としているようでいて、でもやはり無関係ではいられない。完全に超然とするためには、独りぼっちにならなければならない。一人で、チェスの完全なディフェンスの手を考えるという、孤独の極みに耐えなければならない。悪い時代に遭遇したとき、その中で暮らすのも地獄だが、その世界の外にも、また身がキュッと引き締まるような孤独の地獄が広がっている、ってことか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-07-26 12:15:19) |
12.《ネタバレ》 ロケ地の風景のきれいな作品です。そしてラストはちょっと感激。実際にルージンみたいな人が近くにいたら大変でしょうけど、一度はこういう常識を飛び越えた天才さんに尽くしてみたい気持ちはありますよね。なので、そのような気持ちをこの作品が満たしてくれました。欠点は、ナターリアがあそこまでルージンを好きになってゆく心の過程があまりうまく描かれていなかったこと。大人のルージンはほんとに変わっているのだけれど、子供のころは普通というか賢そうで、そのギャップが不自然だったこと。そして、ヴァレンチノフがなんであそこまでルージンの邪魔をするのかの合理的な説明がなかったこと。ナターリアの口から嫉妬でしょうというような言葉が出るけど、それだけでは説明がつかないと思います。この様な欠点はあるけれど、タトゥーロとワトソンの息もピッタリで、美しい風景とともに楽しめる作品でした。 【ひよりん】さん [DVD(吹替)] 7点(2006-12-22 21:56:30) |
★11.エミリー・ワトソンって普通の人を演じてても正常には見えないので、私にはこの二人が異常者カップルに見えてしまう。もしかしたら、精神を病んでいる男に無条件でシンパシーを感じられる雰囲気を持つ女優ということでワトソンをキャスティングしたのかもしれませんが、女の配役はもっと普通のお嬢様に見える人の方が良かった。また、棄権して不戦敗の決まった人間をわざわざ追い詰める男(元マネージャー?)の真意も理解できない。今一つピンと来るものが無かったのは、チェスに詳しくない所為ばかりじゃなさそうです。これなら「とらばいゆ」の方が楽しめました、5点献上。 【sayzin】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2005-09-20 00:09:58) |
10.まあこんなもんで・・。この手の作品だと心情とか情緒とか評価したいとこだけど、まあもっとおもしろい仕掛けがほしかった。 【ばかぽん】さん [DVD(字幕)] 5点(2004-03-03 01:01:43) |
9.主演の2人いいです。「あの変人は忘れるのよ」と言われたエミリー・ワトソンが、ストローでブクブク飲み物を吹くシーンがとてもかわいかった。邦題もなかなかうまくやったなという感じ。タトゥーロ演じるルージンは変人だけど魅力的で惹かれるのはなんとなくわかるが、後半はちょっと変人のレベルが上がりすぎて、彼女よくついてくなと思った。ラストの笑顔で終わるところいいですね。 【バカ王子】さん 8点(2004-02-14 19:30:21) |
|
8.《ネタバレ》 ちょっと変わった人を演らせたら右に出る人がいないこのお二人。チェスに心を支配され崩れていくタトゥーロ、彼をどこまでも優しく支えるワトソン、両方ともとても良かった。特に繊細で迷い子のようなタトゥーロは出色です。ヨーロッパのリゾート地や回想シーンで出てくるロシアの旧家など、背景も美しい映画です。タトゥーロが逝ってしまい悲しみ溢れるラストと思いきや、最初からかなりはっきりと意思を貫くワトソンが、その芯の強さで死んだ彼を縛った呪縛に勝利、微笑で終わります。残った余韻で穏やかな気持ちになる。素敵だったなあ。 【のはら】さん 7点(2004-02-13 19:29:32) |
7.精神的に病んでしまっているチェスの天才に全く感情移入できないで終わった。悲しい幼少時代かもしれないが、だからどうした?チェスをやめようと決意するまでの葛藤も弱い。エミリーワトソンが彼に恋する過程も映像的にもストーリー的にも納得できないし。 【しょりちゃん】さん 4点(2003-10-14 11:40:25) |
6.タトゥーロの天才とキ○ガイの境界線を綱渡り…な演技は迫力があって、他には何も無くともチェスの才能だけは凄いという設定が説得力を持ってました。ストーリーは終盤で落ち込みますが最後のエミリー・ワトソンの微笑みが粋で、暖かい気分のまま見終われますね。映像も綺麗な作品で、恋愛映画としてはかなり好きです。 【しま】さん 7点(2003-09-15 14:08:59) |
5.とても悲しく切ない物語ですが、エミリーワトソンの優しい眼が母性を感じさせ温かい気持ちになる。ラストの仇討ちはもう少し年月をおいて欲しかった。 【亜流派 十五郎】さん 7点(2003-08-27 20:16:20) |
4.いやあ、感動しました。何にって、あの2人がダンスを踊るシーンに。チェス以外に何か出来ることは、と問われて、ダンス、と答えた主人公が生まれて初めて女の人とダンスを踊るシーン。もう泣けて、泣けて。まさにダンスってああいうものだったんだ、と思い知らされました。言葉なんてなくても無限の会話があるんですね、そこには。生涯忘れられないシーンでしょう。ダンサーって上手く踊ることばかりについ夢中になってしまうものなんです。2人で踊るダンスの原点を忘れないようにしなきゃ。ストーリーもしっかりしているし(さすがナボコフ)主演の2人もとてもいいし、緊張感のあるいい映画だと思いました。哀しすぎる話ですが、最後の彼女の笑顔にやっと少し救われました。 【大木眠魚】さん 9点(2003-06-06 21:15:25) |
【黒猫】さん 7点(2003-04-16 22:58:24) |
2.主演の二人がうまいので結構満足した。でもこんなチェスばかで世間知らずの連れ合いを持つとなると、すごく大変そうで考えちゃうと思うけどなー・・(女は現実的) 【キリコ】さん 7点(2003-03-08 11:13:35) |
1.主人公は子供の頃の出来事がトラウマとなってある種自閉症的で、生きる事に不器用でましてや服装などには何の関心も示さない。又、大胆かつ激情的である反面、ガラスのように繊細な天才肌のチェス名人である。そんな彼をJ・タトゥーロがこういう役どころを天賦の才の如く絶妙に演じきる。一方、貴族的な価値観で生きてきた令嬢が、初めて本気で愛した男に迷うことなく献身的に尽くし、自分の選んだ道が正しかったということを、愛を貫くことで表現するといった役どころを、E・ワトソンが的確にそしてしたたかに演じて魅せる。悲劇的な結末であるにも拘わらずむしろ爽やかな余韻を残すエンディングだ。 【ドラえもん】さん 8点(2001-10-06 16:51:49) |