15.《ネタバレ》 実際の裁判がモチーフになっているようだが、どちらかと言うと、父娘の和解がメインになっていて、法廷モノとして見ると弱いのかも。かと言って確執と和解へのプロセスというか描き方も結構アッサリしていて、父娘・法廷どちらも中途半端な印象で、中盤でストーリーは読めてしまうので、作品としての面白みはあまりないのかも。 和解の切欠が母の死というのは皮肉な気もするが、母という仲介者というか触媒がいなくなったからこその和解とも言えるわけで、家族というものの不可思議さを感じた。 |
14.《ネタバレ》 ジーン・ハックマンは言わずもがな、娘の女弁護士さんの「何かに気付いた時」の間の取り方と表情の作り方の演技がすばらしく、またそのシーンで挿入される音楽が完璧にマッチしていて、作品全体にただならぬ緊張感をもたらしていました。この空気感最高です。 裁判で扱っているテーマも非常に興味深いものでした。マイケル・サンデルの「ハーバード白熱教室」で、車の企業が実際に欠陥車の回収費用と、欠陥車による事故死の賠償金の合計費用を天秤にかける具体例が紹介されていたので、この映画で全く同じ内容が出てきて驚きです。正直活字で読むだけよりも、この映画の1シーンで説明されたときのほうが衝撃が大きかった。 親子のドラマとして、法廷ドラマとして、非常に面白い作品であると同時に、観る人を選ばない万人向けの作品だと思いました。 ラスト、3千万ドルでもなく、5千万ドルでもなく、1億ドルなら良いんかい!というところだけ納得いきませんでした。 【たきたて】さん [DVD(字幕)] 9点(2013-04-26 17:12:18) |
13.父と娘の親子喧嘩が、公的な法廷と私的な場で往復する趣向。でもこの二人、五分と五分じゃないだよね。一方的に企業のほうが悪くて、そのまま父が正しいってなっちゃう。娘はまだまだ世間知らず、60年代を通ってきた父は偉い、となる。アメリカ映画における父親像は、屈折を経ながらもいまだに健在。企業が「計算」してみせるとこは、やっぱりゾクッとくる。安上がりの計算、効率のみの思考。しかも私たちも社会はそれで動いていることを半ば納得してしまっているところが怖い。これはもっと突っ込めるテーマなんだけど、あんまり突っ込むとアメリカ社会の二重基準を直視しなければならなくなるからなあ。彼女の職業意識(依頼者への責任)みたいなことは、彼女の中で決着がついたんだろうか。 【なんのかんの】さん [映画館(字幕)] 6点(2013-04-06 09:36:23) |
12.娘役の長い名前の女優さん「スカー・フェイス」では可愛いだけのお嬢さんって感じのアル・パチーノの妹をやってましたが、今回は父親と対立しながらも母を亡くしたり色んな事が起こり訴訟を通じて立派にどんどん成長していく女弁護士を好演してます。人の死は突然やってくるのも、悲しい事実です、そこからまた新たに父娘の情と絆も深まり家族の大事さも分かってくるんでしょうね、実に面白くて、とても良い映画でした。 【白い男】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-08-29 00:29:20) |
11.《ネタバレ》 親娘の関係修復物と観るか、巨悪に立ち向かう女狂い親父に共感し、これを助ける若手女弁護士物とみるか、場面数は少なくとも、裁判物としてみるかで、感じ方は変わってくる映画と思われました。私は、裁判ものとして観ていました。結論的に「簡単な保険数理」と云うのが巨悪あるいは権力側の常なる考え方で、これを理論的に崩すのは、実際、かなり大変です。その計算屋が簡単に原告側に付くというのも少し出来すぎていました。実際にそんな簡単に原告側には転びません。それやこれやで都合のいい話が多く、やや低い評価になりました。 【亜酒藍】さん [DVD(字幕)] 5点(2008-04-30 18:16:38) |
10.親子の仲が悪いのに・・・えー、全然そんな感じがしません。ジーン・ハックマンの存在感とメアリー~(名前長い)のキャラはなかなかよかったけど法廷映画としては法廷シーンがちょっと短いし、ラストも特に盛り上がることもなくなんか残念。裁判映画って専門用語とか出来て結構難しいけどネタ的に分かりやすく出来てるのでその辺はよかったです。ゲッチェル博士、どっかで見たことあるなぁ~って思ってエンドクレジットと見たら今年の大統領候補者選びの選挙に立候補してたフレッド・トンプソンやん。 |
9.《ネタバレ》 実際にあったフォードの欠陥車における訴訟が元になっているようですので社会派が根底にはあるのですが、父と娘の関係修復のドラマがメインのお話となっています。ビジネスライクな弁護士事務所と正義を重んじる弁護士というわかりやすい対比と、企業対個人のありがちな図式は物語をスムースに進行させる反面、法定ものにはあってほしい緊迫感を著しく欠くものとなっている。正義を貫く姿が偽善にすぎないかもしれず必ずしも依頼人を幸せにはしていないという娘の指摘に深いドラマ性を期待したが、それ以上深く入ってゆくことなく父娘のドラマも予定調和から外れることなくハッピーエンド。ハッピ-エンドはオッケーですがそこにいくまでが簡単すぎるんだなぁ。エンディング曲がたしかシンプリーレッドだったと記憶してますがこれもちょっと違うような。 【R&A】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2006-02-17 14:15:27) |
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8.《ネタバレ》 とってもよかったわ。 いつでも弱者の味方として正義を守ろうと弁護士として精力的に働く父親(そのため家庭はおろそかになりがち)と、主任弁護士にのし上がろうと空回り気味な娘(母を泣かしてきた父親に反発)。 どっちもアタシの好きなタイプの人間ではないので、最初はどうかなーと思ってたんだけど、ジーン・ハックマンとメアリー・エリザベス・マストラントニオ(長い名前ね)のスバラシイ演技でのめり込みました。 マギーは弁護士としての仕事を通して、父親がこれまでなにに奮闘してきたのかを感じ取り(だからこそ最後に正義を選んだんだと思うの)、ジェドは常に自分と娘との仲介役を果たしてくれていた妻の死によって、はじめて娘との関係を本気で反省する機会を得たんじゃないかしら。 思春期の女の子が父親に対して覚える生理的な嫌悪感とはまた違うこういう反発って、どっちかっていうと父と息子の間に多いような気がするんだけど、マギーみたいに野心あふれる娘だとこれもそう不自然じゃないわね。 ところで、そもそもアメリカって親子が弁護士として法廷で戦うことがありうるの? 公正な裁判の障害になりそうな気がするんだけど…なんだかすごい国ね。 って日本でも可能だったりして。 【梅桃】さん [地上波(字幕)] 8点(2004-04-18 21:07:17) |
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★6.うーん・・・法廷系の映画はあんまし好きではないので、なんか見ててだるくなりました。けど、ジーン・ハックマンの演技がスゴク良くて、やっぱ偉大な俳優なんだなあと改めて思いました。親子ってやっぱイイね! 【ピルグリム】さん 5点(2003-09-12 21:53:25) |
5.法廷モノなのに親子関係重視ってところがちょっと…。どっちも片手間にしてほしくない大きなテーマなだけに物足りないというか、中途半端というか。でもG・ハックマンはやっぱり良いです。モーフィアスも見れたし。 【ちゃか】さん 6点(2003-06-06 13:39:40) |
4.ジェームズ・ホーナーの音楽をもっとうまく活用する演出をして欲しかった。法廷ものとしてはまあまあの出来ではある。 【恥部@研】さん 6点(2003-01-06 21:49:01) |
3.親子の愛情に焦点があるようです。良くあるパターンですし、法廷劇としてはまあまあと言ったところか。 【イマジン】さん 7点(2002-10-27 09:31:32) |
【kayo】さん 10点(2002-01-10 00:53:53) |
1.欠陥車両がらみの民事訴訟をテーマにした、サスペンスストーリー。いわゆる社会派ドラマなんだろうけど、法廷での親と娘の闘い。その後の親子が解り合えて、巨悪と闘うシーンなど、親子の絆をテーマにしている。セクシー系のイメージがあった娘役メアリー・エリザベス・マストラントニオ(ハスラー2)の演技も光っている。 【Keishi】さん 7点(2001-07-09 21:50:30) |