5.シリーズ5作品の中では、一番下品で軽薄な感じ。これまで比較的クールだった菅原文太が、暴れ回るだけの街のチンピラに成り下がってました。前2作で嫌らしい敵役だった小池朝雄が今作は仲間として再々登場し、ちょっと期待したんですけどねぇ。こちらも単なるチンピラに〝格下げ〟されてます。救いのない話であることは全作共通していますが、それにしても暴力ばかりで疲れました。 【眉山】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2023-11-17 02:12:49) |
4.『仁義なき戦い』前夜、とも言うべき作品。文字通りの「仁義なき」生き様、アナーキーな愚連隊の姿を、エネルギーあふれる深作演出で暴力的に描き切ってます。しかしまた、大きな組織の狭間で、彼らに向こうを張ろうとして目一杯背伸びをし、敗れ去って蹂躙されていく主人公の姿が、なにやら先の大戦で敗戦した日本の姿そのままのようにも見えてきて、なかなかに切ないものがありますな。 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-08-25 08:53:57) |
3.《ネタバレ》 「一度負け癖の付いた犬はそれっきり噛み付くことさえ忘れちまうんだ」というお話。なんか「仁義の墓場」風なところがあって個人的にはあまり好きじゃない。調べてみるとまだ「仁義なき戦い」前の作品なのね…。みんな走りまくってた印象が強い作品。地井武男・小林稔侍は今から見ると確かに若いけど「まだガキじゃねぇか」って言われるほど若くはないのが気になった。 【バカ王子】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2006-06-03 23:50:15) |
2.悪いんだけど、最初地井武男と小林稔侍が出てきた時吹き出してしまった。あの若さと髪型に戸惑ったのだが二人とも結構がんばっていた。文太さんはまだ若くちょっぴり青っぽい感じだった。すごいメンバー、見終わったら体のあちこち痛くなった気がした。安藤昇氏は漂ってくる風格が他の人とはやっぱり違うね。 【fujico】さん 7点(2004-03-01 14:41:50) |
★1.実はこの映画の主人公人物像は石川力夫をモデルにしているらしい。このころの東映は任侠映画の低迷により、かなりくすぶっていたようだ。そこにアクション監督のサクさんが東映の壁を塗り替えていくのだが、この作品からサクさん色がはっきりと見え出した。深作監督は石川と同じ水戸出身で(ちなみにアンナパパも水戸)、「水戸っぽ」と呼ばれるだけ気性激しい人物の多い地で育ったことが映画に大きく影響していると思われる。 |