5.昔のカンフー映画見てると、とても戦ってるようには見えないぎこちない動きを、ヨイショヨイショと息を合わせながら、いつまでも繰り広げてたりするのですが、本作は、しっかりとスピーディーな格闘を見せてくれます。やれば出来るんじゃないの。
ジャッキーが何やらいいトコロの御曹司らしいのですが、いきなりフィアンセを邪険に追い出してしまう。それもこれも、一族の宿敵、人面桃蜂党(だっけ?)との戦いが迫っており、死を覚悟していたから。
彼女の今後は友人に託し、かくして彼は、
一家揃って決死の戦いへと赴く。
ここからオハナシは二転三転。激しいアクションを挟みつつ、物語は意外な方向へ。
何が意外といって、ジャッキー、やたらモテ過ぎ。別れたフィアンセにはずっと想われてるし、知り合った隊長さんには妙に好感持たれてるし、さらにはまさかまさか、こんなヒトまでジャッキーに片想い。
ま、確かにこの映画のジャッキーはキリッとした顔立ちなんですけど、なんかちょっと、ヘンかも・・・。
とにもかくにも、登場人物の配置、意外な展開、物語の収束、いずれもが巧みだし、アクションもカット割ばかりには頼らない見応えあるものになってます。逆回しで高所に飛び移るように見せる演出なども、数々の身軽な動きと合わせて、なかなか効果的です。