204.とにかくヘンリー・フォンダが気に食わないし、とってつけたような民主主義礼賛も気に食わない。が、どんでんがえしを陪審員たちの討論でおこなうという発想とその展開はやっぱり素晴らしい。そのおもしろさは216さんのおっしゃるような「アクション活劇のおもしろさ」こそがそもそも法廷物のおもしろさなのだ、という確信が監督にもあったからかも知れない。ドラマとしてはリメイク版のほうが現代的な複雑さと繊細さを持っているので、オリジナルよりも好ましい。だが、それもオリジナルの極端なトレースの成果であるということは、残念ながら否定できない。 【h.】さん 7点(2004-03-16 05:08:39) (笑:1票) |
203.地味で理屈っぽい映画なのに、後味は最高。多分、これは論理という武器によるアクション活劇だからだろう。11人の敵にたった1人で立ち向かう勇者がどんどんなぎ倒していく爽快感。一つ気に食わないのは、無罪を主張した理由が被告が子供だから、というもの。全ての子供が無垢で純粋なわけではない。ヘンリー・フォンダの説得も、理論的にどうというよりは言葉巧みに相手を何となくその気にさせる、営業力。ここに、真実かどうかはこの世の中では重要なことではない、という厳しい現実を見た。 【ラーション】さん 9点(2004-03-10 17:43:37) (良:1票) |
【ぽめ】さん 8点(2004-03-09 23:36:19) |
201.親父共の宴。自己主張の強い者や弱い者、意志の強い者弱い者など個性の設定が一人一人緻密なことにより、応援したい役柄と殴りたい役柄ができて映画の世界に吸い込まれていった。見た後爽快。 【モチキチ】さん 9点(2004-03-08 07:46:30) |
【青い車】さん 9点(2004-03-04 05:46:48) |
★199.脚本が素晴らしい!!本を読んでる感じでした。何一つ無駄がなくて、一気に最後まで見入ってしまう映画だと思います。長回しって良いですね。 【kaneko】さん 8点(2004-03-02 00:12:55) |
198.本当に傑作中の傑作ですね。最初は「裁判の話なんてメンドくさそー」と思っていたのですが、見始めたらあっという間に引きこまれ、最後まで目が離せませんでした。 【あさ】さん 10点(2004-02-26 11:52:15) |
197.密室劇の洗練の極致。肝心の殺人シーンについて”火サス”のような妙なオーバーラップ映像をかませたりせずに、見る側の想像力に委ねてくれている点が素晴らしい。「素材は提供しましたよ。後はあなたたちの想像力でこの物語を膨らませてください」という監督の声が聞こえてくるようだ。(この名作を”火サス”と比較するのは、ちょっと酷だったかも…) 【ノコギリソウ】さん 10点(2004-02-25 23:59:44) |
196.あまりにすごい脚本!どんどん話に惹きこまれ、見終わったあとはあぁ~爽快!!そんな映画でした。このドキドキ感は最近のお金をかけた映画にはきっと出せない・・・そんなドキドキです。 【めめこ】さん 9点(2004-02-24 20:42:25) |
195.13人目の俺も納得の「ナァット、ギルティー」そんな感じで見れた。こいつは完璧な出来だと思う。完璧に無罪って出来だ、全く穴が無い(裁判を見たわけじゃないからあるかもしれないけど、彼らの話から察すると)・・・って、それって目茶目茶問題なのでは?明らかに証拠不十分ってことでしょ?捜査がいい加減だし弁護士もいい加減ってことじゃん。少年が殺人をしたかしないかはともかく、いい加減な証人や、いい加減な弁護士、いい加減な検察って裁判受けられたもんじゃないね。職務怠慢と偽証罪でこいつらにギルティー。 【taron】さん 10点(2004-02-24 16:04:17) |
|
194.政経の授業の一環で見たので最初の方はそこまで乗り気がしないまま見ていたのですが・・・途中でぐいぐいのめり込んでいました。場面転換などほとんどないのに俳優さんたちの演技とカメラワーク、なにより飽きさせないシナリオの上手さ。ここまで静かな映画でここまで夢中になったのは初めてです!!!日本でも陪審員制度について議論されていますがこの作品で実現後の難しさを実感しました。 【恭一郎】さん 9点(2004-02-24 12:17:27) |
193.小学生の頃、私はこの作品を観て、正義とはなにかを真剣に考えるようになりました。 この作品は舞台が原型だと思われがちですが、元々はテレビドラマとして生まれたものです。その後、映画となり、そして、舞台と発展しました。どのジャンルで展開されても、この作品が描く普遍性は永遠に語り継がれることでしょう。 【伊達邦彦】さん 10点(2004-02-23 04:26:30) |
192.おもしろかったっす! 終盤になるにつれ有罪派に肩入れしてしまい苦笑(^^;)・・・。無実である証拠も無いのだから、ひとりでも有罪である意見を主張する意味はあると思うぞ(笑)。もっと頑張れよ~。64:ゆたKINGさんに一票!→もしそこまで意図してつくられたものだとしたらブラボー!! 【ジマイマ】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2004-02-21 19:38:50) |
191.凄い緊迫感があってのめり込めた。 脚本と演技とカメラワークだけで勝負した映画では最高だと思う。 (ビデオ) 【zero828】さん 9点(2004-02-21 13:47:56) |
190.男くささ満点のところがいいです。今までの中で最高傑作です 【すごろく】さん 9点(2004-02-21 12:16:28) |
【よしふみ】さん 10点(2004-02-20 00:28:09) |
188.予算をかけなくても面白い映画が作られる事が証明されてます。感動する方もいるでしょうけど、自分には最高の娯楽作品だった。モノクロでたった一つの部屋の90分を飽きずに見れるのは素晴らしい。 【kazu】さん 9点(2004-02-17 23:24:07) |
187.最初から一気にストーリーの中に引き込まれた。しかもほとんどあの部屋の中にいるシーンなのに展開だけはどんどん進んでいって、本当にあっという間に終わってしまった。票決をとるたび「無罪」の人数が増えていく過程がとても面白かった。確かに自分も陪審員になったような気分になる。 【Mプ】さん 8点(2004-02-14 22:13:20) |
186.《ネタバレ》 飾り気はないが、ストレートに伝わってくる良作。一人無罪を訴えた陪審員やそれに応ずる陪審員たちの理性にも打たれたが、それ以上に心に残るのは声高に有罪に拘る陪審員たちの姿だ。それぞれ心に傷を負う原因があるのだろうし、その個人的な感情は、理性をもはるかに上回る人間の原動力足りうる。人間の本質的な姿を彼らの中に見た気がした。この事件の真相はどうであったのか知りたいものだ。 【凛々】さん 8点(2004-02-12 23:37:33) |
185.深夜2時頃だろうか、夜更かししてチャンネルを回していると『ダイアモンドシアター』がちょうど始まった。偶然にも今日はこの番組の最終回。最終回を飾る作品がこの『十二人の怒れる男』だった。それまで白黒画面に強い抵抗を持つミーハーな映画ファンだった僕だが、「名作!傑作!」と連呼するコメンテーターに騙されたつもりで見始めた。「クラシック映画なんて所詮おっさんの思い出話だろう。まあそんなに面白いって言うんなら見てやるか」と。思えばこれが運命の分岐点。やられました。『タイタニック』が史上最高傑作だと疑いもしなかった映画観が快く崩壊。僕の新たな映画人生のメルクマーク。 という思い入れのある作品なので内容とは関係なく10点満点。このまえ再見して、ボリス・カウフマンのカメラに驚嘆。世界一“暑い”映画。 【藤村】さん 10点(2004-02-12 19:04:05) (良:1票) |