454.まぁ、それなりによく出来た作品だとは思ったが、個人的に渡辺謙より真田広之の方が私のサムライのイメージに合っていて特に印象に残ってる。ただラストの勝元とはまるで違う存在感のあまりない死に様は、ちょいと寂しかった。あとは、トム・クルーズと小雪のちょこっとLOVEね。あれは一体何じゃらほい。あれは確実にいらん。おまけにチューまで。きっとその延長線にはラブシーンもオマケ付きで待っていたんだろう。私の中で一番のメイド・イン・ハリウッドらしさを垣間見れた瞬間だった。ま、ディープじゃなかっただけ良しとします(私何者?)。 |
【k】さん 6点(2004-07-12 00:08:02) |
452.これまでのハリウッドでの日本の描かれ方が酷かっただけに、ある程度日本を理解した上で描いてくれている事が嬉しいし、日本人としてこの作品を鑑賞できるのも嬉しい。トータルで見て良く出来ている作品だけれど、最も良かった点はやはり「目力」だと思う。「心」「信」「魂」・・・武士道に繋がるあらゆる感情の表現に力強い「目」は欠かせないと思うし、この点で主役二人はいずれも素晴らしい目の演技で作品に緊張感を持たせ続けてくれた。充実した2時間30分に8点を。 【wood】さん 8点(2004-07-11 13:01:38) |
451.《ネタバレ》 まあ時代考証の不備等、色々と言われていますが、外人がここまできちんと、「日本人の精神性」というものに注目し、かなり真摯な態度で作品を作り上げたことは高く評価するべきでしょう。他の方も言っていますが、日本人の監督ですら、「武士道」というものを正確に理解、描写した上で、エンターティメント性をも備えた作品として、「日本人の精神性」をテーマに据えた映画を作り上げた事が無いわけですから(私の知る限りですけど)。ただでさえアメリカを始めとする海外では、近代社会を盲目的に肯定し、「武士道」と言う価値観や精神性を育て得た日本独自の封建制に対する理解も無く、ただ「前時代的」、「搾取の根源」と否定する価値観しか持たない人間が多いのに、他ならぬアメリカ人が始めて「武士道」にまともに着目した、この作品を日本人が認めてあげないというのは、あまりにも酷だと思いますよ。時代考証の不備や人物設定の矛盾等を差し引いても、「利よりも理を取る」とか「義に生きる」という「武士道」の基本精神はよく描けていたと思います。 【FSS】さん 8点(2004-07-10 22:23:51) (良:1票) |
450.はっきり言ってNHKの大河ドラマを見ている感覚だった。渡辺謙さんはとてもかっこよく、トムは食われていたように思う・・。「日本人同士なのになぜ英語で会話してんねん!!」とか思っておもろかった。 【テンダータッチ】さん 7点(2004-07-08 23:18:58) |
449.アレクサンダー・ハミルトン(ニューヨーク州)とトーマス・ジェファーソン(ヴァージニア州)が未解決のまま残した、連邦政府の圧倒的優位性が国家の基盤になる(ハミルトン)のか、州の独立性を維持する事こそが真の民主主義国家の姿である(ジェファーソン)のか、いずれを国家として選択するべきなのかという問題は、もう一つ未解決の問題であった奴隷制をきっかけに南北戦争に発展していきました。北軍の勝利と共に、連邦政府の権限は漸次強化され、現代のアメリカの形が出来上がって行った事をまず念頭に置いてみるといいかと思います。 丁度日本も、明治政府による急速な近代化が進み、大名・武士団を中心とした地方分権から中央集権国家へと至る過程での歪みが侍による反乱だったのではないでしょうか。 以上のように、アメリカも日本も同じような時期に中央集権国家の道を進めて居たことを考えると、トム・クルーズが演じる主人公が、北軍=体制側の一員としての暗い過去により、体制側であり圧倒的な武力があるもの=正義という図式に抵抗感があったのは、それほど違和感がないと思います。ネイティブ・アメリカンというマイノリティへの過剰な武力の行使(虐殺)に対する贖罪意識もあって日本のマイノリティである侍陣営にのめり込んでいったのでしょう。 そうやって日米の状況をシンクロさせて見れば、意外によく出来た映画だと思います。渡辺謙と真田広之の演技もとても素晴らしいですね。 【Titans】さん 9点(2004-07-08 12:16:17) (良:1票) |
448.《ネタバレ》 今年(生まれてから一番映画を見た年だと思う)見た映画の中で一番泣いた映画になってしまった感じです。何となく悔しい。初っ端から「いくらなんでも日本にそんな葉を持つ木は存在しないだろ」とツッコミを入れながら見ていました。更に登場する鉄砲を持つ筈の政府が送り出す忍者。使用武器は鉤爪?と刀…。ちょっと待てと再びツッコミを入れたくなった。けれど合戦シーンの鬼気迫る真田広之の演技や小雪の楚々とした雰囲気、渡辺謙の全編に渡る「侍」魂は素晴らしいものでした。最後に残った侍たちを襲う分200発の無情な音にしゃくり上げながら泣いてしまい…。多分これは日本人だから泣けるのであってアメリカ人他外人が見れば「侍魂痺れるねー」で終わると思います。時代劇によくある「何が何でも主人公だけはどんな大軍に襲われても最後まで死なない」という常識は見事に守ってくれましたが。 【ふゆ】さん 8点(2004-07-07 12:08:42) |
★447.これは、日本国を参考にに仮の国を想像し、ストーリーをつくりあげた作品と判断できます。だから、サムライが町人髷を結っていたり、サムライの長がなぜかみすぼらしい集落に住んで家族がちゃぶ台囲んで食事していたり、突然忍者が出てきたりすることにけちをつけてはいけないと思います。 いろいろな違和感を超えるほど、渡辺謙は凄みがあったし、トムのタチマワリはドキドキしたし、合戦シーンは迫力あった。 【しょりちゃん】さん 8点(2004-07-07 08:50:14) |
446.私は幕末~明治の日本史が大好きなのですが、非常に楽しめました。いわゆる時代考証ですか、その辺りで変なところはありますが、力でねじ伏せられるようにして見入ってしまいました。過去の日本そのものを好意的に捉えてくれて、好意的に題材にしてくれた洋画でした。今日の日本はこのようないい題材にはなり得ませんね。 |
445.《ネタバレ》 俺は今まで日本を題材にしたハリウッド映画は駄作ばかりだと思い続けていました。(まぁたまに「キル・ビル」みたいな例外もありますが)この「ラスト サムライ」にしてもトム・クルーズが日本のスター俳優集めて話題性狙っただけのダメダメ映画かと思ってました。 でも公開するやいなやこのサイトでも評価が高かったし、友人も「絶対観ろって!」っと大好評だったので「ファインディング・ニモ」から本作へ鑑賞を変更しました。 それでも鑑賞直前まで変な日本描写が出てこないか内容がグダグダになってるんじゃないかと不安も多くありました。だけど、実際鑑賞してみると物凄いスケールと迫力に終始圧倒され続けあっという間に2時間半が過ぎ去りました。 ハリウッドおなじみのダイナミックな映像に燃えたきるサムライ魂が見事に絡み合い、今まで見たことの無かった映画に出逢えたような気がしました。勝元率いるサムライ軍が登場するまでの静かな雰囲気に戦闘シーンの凄まじさ。それに映画音楽の巨匠ハンス・ジマーの壮大な音楽が被さる。これに興奮しない人はいないはず。どのシーンを見てもズウィック監督とトムの武士道へ対する尊敬の念が込められているように感じれる。俳優陣も渡辺謙の素晴らしい演技に心底感動した。流暢に英語を喋る姿はまさに「かっこいい」の一言。オスカーノミネートも当然のことだと思います。真田広之もキレのある立ち回りや男気溢れる戦いぶりでひたすら強い印象を受けました。 でも本作でも少しの粗はあります。勝元たちは飛び道具は使わないとか言ってた割には弓矢とかの飛び道具を普通に使ってたし、最後のあのオッサンが土下座してその直後に全員が一斉土下座も唐突すぎる。 でもそんな事はこの映画が持つエネルギーにかき消され鑑賞中はただこの映画の美しい世界観に酔いしれる事しか考えられません。 今までこんなに素晴らしく日本を描いたハリウッド映画が他にあっただろうか?ズウィックにもトムにも渡辺謙にも他、この作品に関わった全ての人に土下座して「参りました!」と言うしか感謝の念がありませんね。 【エージェント スミス】さん 10点(2004-07-02 13:17:44) (良:3票)(笑:1票) |
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444.素直におもしろいです。確かにアレ?と思うところや、勝本が絶対的に正しいのかというと…うーん。前評判や、オスカーにノミネートされたりと絶対面白いんだろうなと期待して見ても十分元は取れる感じ。侍を見るとなぜか日本人の心を揺さぶります。外国人なのに良くがんばったって事で七点 【マキーナ】さん 7点(2004-07-01 19:34:27) |
443.高得点をつけたい要素と低評価にせざるをを得ない要素が混在していて決めかねており、仮の点数として現時点での平均点に近い7点を暫定評価とする。 吉野の里の情景が気になって仕方なかった。山の中を馬にまたがり疾走する侍たちはどうしても中世騎士ものとかぶるし、村の中はひどいもので取ってつけたような鳥居、見下ろした全景がLOTRのローハン城下街と変わらないように見えた。鉄道敷設のシーンも衣装が違えば西部劇と変わらない。アイテムは日本的だがどうしても日本のようで日本でない、日本テーマパークのように思えて仕方なく、そこに日本の心を感じることはできなかった。真剣に作っているゆえにむしろ違和感を禁じえず、その異様な風景は、共に理解し戦うようになってもなお越えられない壁が何か存在する、監督がどんなに日本通だとしてもやはりアメリカ人なのであり、外から日本を眺めている時間の方が長い人間の限界をも示しているとは言えまいか。サムライの美学と言う表面的なテーマ以上に、理解しているつもりであっても自分自身のことではない以上100%理解することはできない、それゆえに対等な立場で心を通わせあうことがどれほど難しく、そして重要か。二時間半の長尺もその思いを後押しする。違う世界に住む人間が心を通わせるには普通よりも長い時間が必要なことを。やはりこれは日本を描いた映画というより、中世の騎士道と同じで、失われた美学に題材を求めたファンタジーであり、ノスタルジーにも似た感傷にこそ感動を覚える種類の映画ではないだろうか。それにしても奈良県の人はこの映画をどう見たんだろう。気になる。 |
442.これはハリウッドの娯楽映画なのだな、と思った。武士道とか、サムライとか、どうだっていいのよ。ファンタジーと一緒。日本人以外がこれを見る感覚は、「ラスト・オブ・モヒカン」とか「ブレイブ・ハート」を我々が見るのと一緒。藤本ひとみの小説を読むのと一緒。大地真央の洋もの芝居を見るのと一緒。をわおゴージャス、神秘的、ちょっと変? まいっか、映画だし。 どうせそうなんだから、思いっきりブチ壊してくれた方がまだきっと楽しかった。どうせなら全員全部英語にして、敵を思いっきり無能でオバカに描いて、もっと日本人の閉鎖的なイメージをバシバシ出して、それでも村人と打ち解けちゃうナイスガイ、ネイサン@トムクルーズみたいなストーリーにすれば、もうちょっと米国でヒットしたのではなかろうか。変にコムズカシく描いているから、外国人にはいまひとつ理解しづらいだろうし、日本人から見ると、頑張っているけどそれでもやっぱりちょっとヘン。とても宙ぶらりんで、中途半端な映画。渡邉真田両氏の熱演が空回り。個人的に小雪さんは綺麗で良かったです。日本女性的美しさをアピールしていた彼女が一番エライかも。 【ともとも】さん 4点(2004-06-27 10:55:33) |
441.皆さんが言うように、日本を舞台にしたハリウッド作品としては上出来でしょう。余談だけど、日本に好意的なこのような作品が作られること自体、ブッシュ=小泉の関係が良好な現在の政治背景と無縁で無い気がする。 【じゃん++】さん 7点(2004-06-27 01:48:16) |
440.なかなか楽しめる映画だった。思い切ってシンプルなストーリーにしているのが、かえって迫力のある戦いの映像や重みのある会話を際立たせていて、のめりこめた。史実的にどうのとか考証がどうのとか、言えばきりないけど、そういうのはどうでもいいと思えるぐらいに「見せる」映画だと思う。 【ぽん太】さん 7点(2004-06-26 15:01:59) |
439.《ネタバレ》 馬のひずめの音や鬨の声が上がって、鎧武者が霧の中から現れるところは素晴らしかった。 全体的に監督の思い入れが強く、何がやりたいのかがはっきりし過ぎていて、逆に不自然だった。 【たこら】さん 4点(2004-06-26 11:36:44) |
438.勝元がなんのために戦い、なんのために死んだかを考えるとこの映画の良さが分かる気がします。 サムライの生き様とは全ては君主のために生き、君主のために死ぬ。それこそが名誉であり、戦場で死ぬことは誇りである。まさに勝元こそラストサムライだった。 サムライ的精神はパーフェクトに描かれてはいるけど、あまりに美しく描きすぎてて、死ぬことが誇りとはいえ、ラストあたりの悲壮感が全く感じられないのはどうなのかなあ。 美しく描くのなら、勝元の死に際に詩を完成させて欲しかった。 やや硬い話にいくつかの笑いを入れて中和させていたのも良かった気がする。タップするトムとスローで殺陣を再現させるトムには笑ったなあ。 |
437.《ネタバレ》 美しいです。シーンの一つ一つに監督を、始めとする役者、スタッフの意気込みを、もの凄く感じてきて感動しまくりでした。昔の日本人は高潔で礼儀正しく親を敬い親も子を愛す、今の日本人にそれがありますか?あいさつもできない奴、いきなりタメ口の奴、ママとはトモダチみたいなカンケイでぇ~~すとかぬかす小娘、そして愛情=物を買い与える事としか考えられないバカ親、変な奴ばっかりだなこの国は、と思てったらこの映画に出会ったわけです。自分の命よりも他人の命を考える人間(ボブ)の何と美しい事か、映画館で見ることが出来た人が羨ましい限りです。 【一番星☆桃太郎】さん [DVD(字幕)] 9点(2004-06-24 22:10:03) |
436.《ネタバレ》 日本人であれば誰もが感じるであろう矛盾で、指摘すればキリがないりのでしょうが、それにしてもサムライが列車を襲う…と言うのは、サムライをインディアンか何かと勘違いしてるのでは…と、アメリカ人の日本への認識のアマさを思わず疑ってしまう。アメリカ人には、サムライをインディアンのレトリックに置き換えた方が伝わりやすいからそうした設定にしたのでしょうが、一緒にするな!…と言いたい。所詮は歴史の無い国が憧れだけで創った映画に過ぎません。たかだか200年余の歴史しか持たないアメリカが創ったとて、主人公になんの葛藤も持たせないまま安易に和の心を理解させてしまうのはいかがなものか。「切腹」の映画が公開された頃、やはり非人道的に捉えた外国人はなかなか理解できなかったもの。目の前で繰り広げられる殺生を行うサムライの姿に、そんなにカンタンに理解出来るものなのか…疑問。全く意味の無い死を並べ立てて、これが“武士道”だ!…と言われても、サムライが単に野蛮で非人道的な人種にしか見えません。何度かのチャンバラで真田広之扮する氏尾がネイサン・オールグレン(トム・クルーズ)に唾吐き・足蹴りは、些か“武士道”に反するのでは?…と失笑。こうした矛盾で、やたらに連発される“武士道”が一人歩きし過ぎて、一体何がそうで何がそうでないのか…と言う事を、正しくキチンと伝え切れていないようにも思える。同時にここまで“武士道”を考える契機になった意味では本作の貢献度は高いかもしれないが、個人的にはあまり評価したくない映画。例のクライマックスの軍隊VSサムライの異様な光景にはただ閉口。ラストで、何故かネイサン・オールグレンだけになかなか弾が当たらない…と言うのが是また不思議で、そのアメリカ人がたった1人だけ生き残る…だなんて、どこまでもご都合主義な展開に一気に興醒め。ラストで、日本人から何故“武士道”が失われたのか…と、アメリカ人に言われるまで落ちた日本文化。大体、日本に西洋文化を持ち込み失わさせたアンタに言われる筋合いは無い! 個人的にはご贔屓な役者陣がハリウッド作品で演じる…と言うだけで高評価にしてしまいそうですが、それのみで評価するのは武士道ならぬ映画道に反する気もするので、あくまでも作品の陳腐で浅い内容に客観的な評価と言う事で採点。 【_】さん 3点(2004-06-23 18:59:30) (良:7票) |
435.別に侍になれってわけじゃないけど、今の日本人は日本を忘れすぎてるかも。 【ゲソ】さん 9点(2004-06-22 01:44:56) |