14.《ネタバレ》 すでに散々指摘されているとおり、キャスティングの時点で大問題でしょ。新選組というのは、良くも悪くも一本気で青臭かったところに存在の意義があったわけで、それをこんな落ち着いた重厚な人たちが演じてはいけません。まあ、最後に錦ちゃんが出てきての(美味しいところを持っていきながらの)勇さんとの対決、そして勇さんの「ああ疲れた・・・」感を滲ませた最期は、味わいがありましたけど。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2021-11-01 01:54:06) |
13.う~ん、近藤勇:三船敏郎(当時49才)、土方歳三:小林桂樹(46才)、沖田総司:北大路欣也(26才&老け顔)..皆、おっさん過ぎるでしょ(笑)..若さが足りない..実際は近藤勇、土方歳三は30才前半、沖田総司は20才前半..かなりミスキャストです..(三船敏郎が新選組を撮りたかっただけだろうが..) 物語は、当時小説や映画などで語られているエピソードを、それなりになぞっただけの(史実とは掛け離れた)娯楽時代劇..映画として(何も得られない)面白味のない作品..今となっては、時代を感じざるを得ない演出に芝居..残念... 【コナンが一番】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-08-09 13:38:46) |
12.《ネタバレ》 若さがない、貫禄ありすぎ等の配役や、伊東を近藤が斬る、沖田の戦死や近藤斬首を有馬勝太が行う等々の映画的盛り上げのための歴史の捏造は皆さんご指摘の通り、確かにマイナス評価に値します。私は新選組はあまり好きではないで、彼らがロマン的・英雄的に描かれる事に疑問があるのですが、本作にはそういった点は感じられず、新選組の実態についてそれなりに客観的には描かれていたようには思います。時代の流れに翻弄される不条理さ、激動の時代における各々の生き様は、この国に起こった歴史のひとつとして、後世に生きる我々に訴えかけてくるものがありました。 |
11.《ネタバレ》 馬上から切りつける殺陣のシーンや、伊東甲子太郎暗殺場面での一連の剣捌き等は流石に見ていて迫力を感じますが、動きが無くなり台詞メインになると三船敏郎さん演じる近藤勇は途端に硬くなります。 近藤勇の持っている素朴で愚直というイメージや、芹沢鴨が死んで新選組のトップになり、逆にその立場に縛られて苦悩している様な硬さではなく役者としての幅の無さを見せられている様でした。 三船敏郎さんの演技は体の動きと連動した時にその良さが発揮される様な気がします。 局長になった事をゴールと考えた芹沢とそれをスタートと考えた近藤の相反する様相を写した前半が私にとっては見所でした。 ガチガチな三船敏郎さんに対して、やりたい放題の芹沢を演じた三国連太郎さんのアウトローっぷりは見応えが有ります。 芹沢が暗殺されてからは個人的には可もなく不可もなくといった印象でした。 しかし、全体的には脚色を混じえながらも幕末日本の内戦と新選組の内ゲバをバランス良く描いていて見易い作品になっていたと思います。 埃まみれの着物で京の街に居を構えた時の結束力のあった新選組が、隊を纏めるために厳しい局中法度を設けて、着る物も良くなっていくのに隊内が最後までバラバラだったのは皮肉な事です。 最後に他のレビュアーの方も書いていた様に三船敏郎さんを近藤勇に据えた事で配役全体の年齢層が高くなってしまい、幕末という時代を駆け抜けたというよりも、時代とがっぷり四つを組んでしまっている位に風格を感じてしまう新選組には感情移入するのが難かったです。 【しってるねこのち】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2015-06-07 21:08:38) |
10.三船敏郎映画出演丁度100本目となる今作を見て改めて思った。三船敏郎は演技で見せる俳優なんかではない。黒澤映画を見ていれば解るがとにかく男臭くて常にギラギラしていて、演技というよりも存在感、眼力で観る者を威圧する圧倒的なそのオーラこそがこの俳優の持ち味であり、大きな魅力であることが解る。今作においてもけして上手いとは言えないが、いや、むしろ下手だがそれを全て許してしまえるほどの圧倒的な存在感、三船敏郎がいるだけで緊張感が漂う。凄いことである。三船敏郎に負けまいとここで出てくる他の俳優陣、特に男優陣のそれぞれの演技力、中でも三國連太郎の上手さはずば抜けており、どの役者をも超えている。この映画の中で三國連太郎が演じている芹沢鴨という男、こういう豪傑な役柄が本当に似合うし、そういう役柄を演じている時の表情がとにかく凄い。「釣りバカ」シリーズでのすーさんしか知らない人がほとんどだとは思うけど、三國連太郎の演技力を眼にすればこの俳優の凄さが知ってもらえるばずである。作品そのものの出来栄えは凄いとは思わないもののとにかく俳優陣が皆、圧倒的な凄みで見せつける。今時、これほどの熱い演技で見せてくれる俳優陣が果たしているか?この二人以外にも小林桂樹と北大路欣也に中村錦之助、田村高廣と男優の演技を見るだけでも観るに値するほどである。三國連太郎と中村錦之助と言うと「宮本武蔵」での共演も印象的であり、この二人がまた共演しているというのも「宮本武蔵」ファンとしては嬉しく思う。男優に比べると女優の存在感はいま一つの中で司葉子が圧倒的な良い。美しさの中に男達を支える優しさを持つ良い女を演じさせるとよく似合う。これを見ちゃうと他の新選組なんてアホらしくて見てらんないぜ!てなっちゃいます。 【青観】さん [DVD(邦画)] 7点(2012-08-14 21:53:54) |
9.《ネタバレ》 実年齢49歳(もっと老けてみえる)の三船が、33歳で死んだ近藤勇を演じる。違和感ばりばりである。他の役も同様で中年の演じる新撰組になっている。そのため総てが嘘っぽく見える。芹沢鴨の役の人は迫真の演技をしている。【史実と違う点】①浪士隊で京都に残ったのは13人ではなく24人(17人説もあり)②壬生浪士組のとき近藤は芹沢に大阪の商人に用は無いといってるが、実際には大坂商家から資金の提供を受けている。③池田屋事件では9名討ち取り4名捕縛。映画では斬りすぎている。④油小路事件で伊東甲子太郎を暗殺したのは近藤勇ではなく大石鍬次郎。⑤近藤勇はお雪(深雪)太夫を身請けしたが、その後妹お考と出来て妾にしている。お雪とはその際200両の手切れ金を払った。お考が近藤を殺そうとした事実は無い。⑥沖田総司は戊辰戦争には参戦せず、江戸で死んだ。⑦映画で近藤はいさぎよく出頭しているが、実際は名前を変えて出頭している。彼の顔を知っている者がいて素性がばれた。 【よしのぶ】さん [ビデオ(邦画)] 5点(2011-09-18 05:54:08) |
8.《ネタバレ》 新選組の物語を2時間に収めるために、枝葉をズバズバと削ぎ落としてエッセンスだけを残した作品ですが、とても良くまとまっています。エピソードが矢継ぎ早に繋がって行くけれど、最低限の台詞で隊士の個性や人間関係、当時の世情を表そうとしている努力を感じました。そういう意味では、新選組に対して予備知識がある人の方が、端折り方の意図まで吟味できて楽しめる作品になっています。近藤を演じる三船敏郎は流石の存在感で、骨太で実直な人柄が良く出ています。三國連太郎の芹沢鴨は、過去のどの役者より自分の芹沢像に近くで感動モノ。土方の組織論の描写が薄くて、ただの残忍な男に見えてしまうのが惜しかった。このスタッフ・キャストで3部作くらいの構えで製作して欲しかったですね。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2009-11-14 13:37:39) |
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7. 登場人物に若さが感じられなかったこと、事件の羅列になっていること、その他もろもろで期待していたものとは違っていました。三船敏郎も三国連太郎も好きなんですが、この映画はどうもいけません。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2009-09-09 18:44:46) |
6.《ネタバレ》 新選組の推移を追っていくので、やや人物描写が希薄な感じがして藤堂平助などはいなくとも良かった感じがしますが、二時間という短い尺の中で収めるのは難しいので致し方ない事でしょう。そう言う意味では盛者必衰、仲間の死や時代の移り変わりにより近藤勇が苦悩を抱えていく様はよく描かれていたと思います。土方が主役の小説やドラマが多い中、近藤を軸にしている事により真面目で武士道精神あふれる一本気な勇と、鼻にかかるような人物に描かれがちな山南が心優しい人物に描かれていたのは珍しくて良かったです。大河ドラマ「新選組!」の三谷幸喜さんはもしかして本作を参考にしたのではないでしょうかね。似ているキャラクターや設定、場面がけっこうありました。特に親子そろって芹沢鴨を演じた三國連太郎さんと佐藤浩市さんは驚くほど似ています。今まであまり似ているとは思わなかったのですが、やっぱり親子なんですねぇ。山南と河合の死の順番が逆だったり、沖田がまさかの戦死を遂げたりと新説や解釈の違い云々ではなく、ただただ史実と異なる部分があるのは歴史劇としてはどうかと思いますけど、丁寧に作られています。コンパクトにまとめられているので、本作を観るにあたって新選組の経緯を少しは知っていた方がより良いでしょうね。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(邦画)] 7点(2006-03-23 18:23:51) |
5.最初から結構引き込まれる。かなり濃い映画。同じ頃の「幕末」と雰囲気似てる。三国連太郎が去って、中村賀津雄、中村梅之助、北大路欣也と消えてき最期は三船敏郎。池田屋以降ちょっと退屈だけど、中村錦之助が出てきてからは結構印象残る。終わり方もショッキング。病気のわりにパワフルな沖田も印象強い。 【バカ王子】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2005-09-05 02:02:28) |
4.《ネタバレ》 三船敏郎の近藤勇は風格が漂い、存在感も良い。三国連太郎が芹沢鴨をいかにも胡散臭く演じており、大河ドラマで同じ役を演じた佐藤浩市と見比べるのも面白いだろう。内容は芹沢暗殺から新撰組の結成、近藤が打ち首になるまでの新撰組の歴史が2時間の間にギッシリと詰め込まれ、駆け足ぎみではあるが、最後まで面白く見られる。沖田総司(北大路欣也)が病死するのではなく、カッコよく戦死したのは驚いたけど。 【イニシャルK】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2005-03-26 15:50:55) (良:1票) |
★3.《ネタバレ》 映画の2時間半としては情に篤い男の土方、芹沢、伊東といった剣客との間の友情と離別、古女房(美人過ぎますが)や子供に未練を持ちながら祇園の舞妓との熱烈な恋と矛盾したものを抱え込みながらの統率者としての苦悩する生き方は悲劇とも喜劇とも言えますがうまく描いています。しかし舞妓の身請けのための金の動きとかの説明は不十分で、それで犠牲者が出たことを知った後の態度も少し曖昧過ぎるように思えました。勝の描き方が決して好意的でないのは彼が剣客ではないからの偏見が過ぎるようです。沖田の件は別にしても有馬の描き方は少し史実とは違うように思えますが、死に花を咲かせるためには必要だったのでしょう。 【たいほう】さん 7点(2004-10-08 11:13:10) |
2.三船敏郎に小林桂樹・・・、近藤勇や土方歳三は30歳ぐらいだったと思うのでチョット歳を食い過ぎています。しかし、北大路欣也や三国連太郎は若いですね~。特に当時の三国連太郎は佐藤浩市にソックリ。親子だから当たり前なのですが、役も同じ芹沢鴨ですからビックリですね。 現在NHKの大河ドラマで「新選組!」がやってますが、連続ドラマと比べたら、2時間チョットしか時間が無いのでテンポが速い速い。史実は別にして、新選組がどんな連中だったかが直ぐに分かります。 69年の映画なので、ロケ地なども豊富で(現在は都市化が進んでロケ地も不足している)、リアリティーのある映像を楽しめます。カメラワークも今やってる時代劇と違って上手いし、役者の演技なんて比べ者になりません(かつ舌が良く、モゾモゾ話さないので聞き取りやすいし、頭のわるそうなアイドルが出ていない)。 |
1.早速登録いただきまして本当にありがとうございます。この場を借りまして管理人様にお礼申し上げます。さて作品の内容ですが時代劇のスター達のオンパレードでありそれだけでも観て良かったと思わせてくれます。中でもやはり三船敏郎は輝いていました。ちょっと老けた近藤勇役でしたがそれをも感じさせない独特の雰囲気を彼が出していたのには流石の一言!!沖田総司の戦死など史実とは多少違っていたり、また2時間という枠の中では仕方ない事ですが全体をうまくまとめられていない感もあったりと少し残念な部分もありましたが、核である新撰組の盛衰(個人的ですが)をうまく描いており観て損はない作品でした。 【ゆきむら】さん 7点(2004-10-08 03:01:30) |