414.うーん。なんというか、いちいち脳がチクチクするんですが。一言で言えば「強烈」です。ウイリアム・テル協奏曲とか喜びの歌とか、狂気の沙汰を壮大な、軽快な歌で表現するのは反面教師的なものとして一応効果をあげてるようですが、いかんせん精神的に痛すぎる。「芸術ってのはこうなんだよ。分かるか?ほれ、もっと見せてやる!これがハイセンスってやつよ!狂気ってやつよ!」という言葉が聞こえてきそうで。楽しむことは出来ませんでしたが一生忘れないと思います。 【次元転移装置】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-11-21 11:35:36) |
413.《ネタバレ》 これはまじで面白かった。 暴力、刑務所、非人道的医療行為、そして社会復帰 なんかゾワゾワときた 一番面白かったのは猫たくさん飼ってるおばさんをあの 置物で殺すとこだね、あれ最高。 【ken】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-11-17 15:24:01) |
412.DVDという物がレンタル屋に現れる前のビデオ時代だった頃、なぜかほとんどのビデオのオープニングにこの「時計じかけのオレンジ」の予告が入っていた。そんなにプッシュするんなら余程の面白さなんだろうなぁ~と思いつつ次の機会に観ようとしてたんだけどついつい忘れてしまい最近DVDで観ました。観終わった感想は・・・んーどうなんでしょう。カルチャーショックみたいな感じかな。気持ち悪かったけど映像・セリフ・音楽・ファッションとか強烈だったのでこんな映画もあっていいんじゃないかなと思った。気になったので幻の最終章の21章も読んでみました。暴力から脱皮できたみたいだけどアレックス=セックス&暴力の塊なのでやっぱ映画版の終わり方が好きかな。 |
411.なんでこの映画を好きになったんでしょうかね 【アスモデウス】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2006-11-14 23:47:33) (笑:1票) |
410.《ネタバレ》 人間が精神の奥深くに隠し持っているであろう残虐性とそれを管理しようとする政府側。前者を素晴らしい映像・音楽・台詞で表現したキューブリックに10点。 【インス】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-09-24 21:48:31) |
409.《ネタバレ》 ものすごく衝撃的な映画でした。とても35年も前の映画と思えないです。当時は問題作だったんでしょうね・・・。好きな映画ではありませんが、メッセージ性がとても強く、忘れられない映画です。 【カルーア】さん [DVD(字幕)] 7点(2006-09-17 21:37:27) |
408.グロイ。意味がわからなかったこの世界。カタカナの俗語がたくさん出てきますが、真剣に考えたらダメですね。事態と雰囲気でとらえるしかない。もう本当に自己満足の世界。アートな映画は嫌いじゃないです。でも頭の悪い、センスのない私にはまだわからない作品。それにしても本当にグロイ。 【未歩】さん [DVD(字幕)] 5点(2006-09-04 12:07:41) |
407.敬愛するキューブリック監督らしいアイロニックな映画。 未見のマルチックはトルチョクするぞ! 原作では、この映画の後の最終章、第21章があるのですが、映画、日本語訳版ともに削除されています。気になる方は、探してみてください。(某サイトでその翻訳をされてるサイトあります。) 【パンプキン・キング】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-08-27 12:15:21) |
406.初めて映画を芸術だと感じた作品。素晴らしい芸術作品に出会った時、それを語るに足る言葉が見つからず、余計な思考の介入は一切許されない、まさにそんな衝撃に脳天を撃ち抜かれたという感動があった作品です。まあ、間違っても人に軽々しく勧められる作品ではありませんが。自分の人間性を疑われかねない。 【bizen】さん [DVD(字幕)] 10点(2006-05-05 00:49:54) (笑:1票) |
405.ちょっと…、わからなかったですね。楽しめる作品ではないことは確かだと思います。痛いし…。映像をアートとして楽しめるか、という点で考えても、古くて斬新さは感じません 【サイレン】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2006-04-30 23:41:54) (良:1票) |
|
404.《ネタバレ》 キャラクタリゼーション、テンポの創出、それらの道具としての美術のアイデアが計り知れないほど素晴らしい。全体主義・画一主義への皮肉が本編からもタイトルからも伝わってくるが、やはりそれは映画的にメインのテーマではないように思える。何だかんだで本当のメインは人間の本能・狂気・悪そのもの。悪を解放しているアレックス→悪を抑制されもがき苦しむ時計じかけのアレックス→再び解放され人間らしくなったアレックスという構図。そしてその構図に説得力を与える“強者―弱者”の関係。強者は弱者のことなんか道具程度にしか思っていないし、当然弱者の気持ちなんか知ったこっちゃない。弱者はされるがままになるしかないし、こいつ(強者)はイカレてる、と恐怖を感じるだけ。だが関係が入れ替わればそれにともなって考えや行動も入れ替わる。アレックスの元仲間もホームレスのジジィも老作家も内務大臣も皆この法則に従った行動をし、誰もが持つ本能・悪を見せつける。誇張された過激な世界ではあるが、この法則が基本的に真実だという認識があるからこそこの映画は面白い。 余談。この映画そんなにSFじみた話ではない。けど映像的にはちょっとしたSF。この中途半端なSFがかなりの功績。映画のコメディへの位置付けを可能にし、いい意味で作品の重みが消え、少々粗いご都合的展開も気にせず見られる。こういったバランス感覚もキューブリックのず抜けた才能なのだろう。 【stroheim】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-22 19:19:17) (良:1票) |
403.キューブリックが描き出す近い未来。ひたすらスタイリッシュに描写される若者の暴力が印象的だった。自分たちの存在を別のものに感じ、共通の言葉を使い共通の服を着る。そんな若者にとって社会なんて汚いもののようにしか映らない。そんな若者のエネルギーの発散と、社会主義的に画一化に向かっていく社会は正に悪夢のよう。1971年に作られたこの作品の未来と、今現在とどれだけの違いがあるだろうか?まさにキューブリックの鋭い視点を感じる。それに加えてキューブリックらしい、清潔感があり不穏な緊張感、整然としたSF的な演出が素晴らしいし、どこか崩れる事を許さないような均衡のようなものがある。そんな演出の中で、この作品のテーマは顕著に浮かび上がる。 【ハッシーふりかけ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2006-04-22 19:12:52) |
402.グロかった。好きになれません。ただ、マインド・コントロールによる犯罪を抑制が未来社会で云々される様が描かれていて問題提起の姿勢があるので甘い点をつけます。治療を受けた主人公が裸の美女に迫られて拒否するかどうかを学会(?)で実験するなんて、いやしくも学会でありなんでしょうかね。それから、未来なのに二つ穴のカセット・テープで音楽を聴いていたり、「緊急事態なんです。電話を貸してください。」と言って他人の家に侵入するのにも笑ってしまいました。(現代社会で携帯電話を持っていないワルなんて考えられません。)いやはや、人類の進歩というものは計り知れないものなのですよ。 【かわまり】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-04-20 06:59:26) |
401.《ネタバレ》 何も感じない・・・正確に言うと感じたくないのかもしれない。暴力うんぬんというよりも、映像の斬新さに目を奪われた。 【みんてん】さん [DVD(字幕)] 6点(2006-02-13 10:52:07) |
400.《ネタバレ》 この作品のように暴力を圧倒的に見せ付けられる映画というのは、暴力に対する不快感がゆえに暴力だけが印象に残り、理解すべきテーマを見失いがちです。この作品で伝えようとしていることを最も象徴しているのは、冒頭アレックスにリンチされた老人がアレックスに復讐するシーンだと思います。あのシーンで人間は誰であってもアレックスとなり得るということがわかります。(あのように力のない老人であっても)ただ、冒頭の若者4人がリンチするのと老人がリンチするのでは暴力の度合いに差が出るために気づきにくいだけです。妻をレイプされた作家がアレックスに復讐しようとするのに疑問を持つ人はいないでしょう。でもそれこそが普段は奥底に眠っているが人が本来持っていて絶対になくならない暴力性がほんの少し顔を覗かせている瞬間なのではないでしょうか。それはいくら機械的に暴力をうけつけない人間をつくろうとしたところでなくせるものではないのです。暴力を肯定する気も文明を否定する気もさらさらないですが、今自分がこうしてパソコンを使って偉そうな文章を書いているのも、難しく考えれば人の持つ暴力性の結果なんだなぁと思います。 【アンダルシア】さん [DVD(字幕)] 8点(2006-01-15 03:56:52) |
399.10点満点や高得点つけている方々がいっぱいいますが、 暴力にあけくれ女性をレイプしまくる映画のどこがいいのでしょうか? 見るべき映画だとか、おしゃれっぽいだからとか、問題作だからとか、 周りに流されて点数つけてんじゃないのかな?って思います。 そういった映像を見て素直に嫌な気持ちにならないのでしょうか、 難しいこというよりも素直に考えるべきものもあると思います。 自分の大事な人がこういった経験をしていたとしたら当然、嫌なはず。 なんでもアートと言ってしまえばそれまでで、表現の自由はありますが、 こういった映画が評価されるというのは、悲しいですね。 男性の一瞬の快楽のために女性は一生の傷をおう。 その女性は大切な人が出来てもきっと幸せな気持ちでセックス出来ないと思います。 セックスはあってもレイプはなしです。 それさえなければまだ好きなんですがね。 【bokugatobu】さん [DVD(字幕)] 4点(2006-01-02 21:07:51) (良:2票) |
398.『フルメタル・ジャケット』や『バリー・リンドン』と同じく、前半と後半で明確な対称性を為す構成となっている。前半では悪の化身ともいうべきアレックスが好き勝手に暴れまわり、多くの観客は不愉快になって、アレックスに対する憎しみを募らせる。後半ではアレックスが暴力を封じられて、ここぞとばかりに被害者たちが復讐する。しかしこの復讐がまた陰惨で、勧善懲悪のカタルシスなどとは程遠い。前半であれほど憎んだ邪悪、"アレックス"たる可能性が、実はすべての人間に潜んでいることを見せつけられる。アレックスに対して怒りを燻らせて「こんなやつ、死刑でも足りない」と思っていた人は少なくないはずだ。その欲求を満たそうとしたとき、被害者はあんなにも醜い加害者になる。前半では犯罪者/悪の側にあった暴力性が、後半では一般人/正義の側にそのままシフトする。 洗脳して表面上は悪から遠ざけることができても、アレックスが更生していなかったのはあきらかだ。暴力性はちょっとやそっとの小細工で封じ込められるものではなく、人間に普遍的に存在する性質の一つだからだ。暴力を憎む気持ちそのものが、暴力に転ずるという皮肉な真実。時計じかけにしたとしても、オレンジはオレンジ。いくら法律や倫理で縛ったとしても、人間もまた動物だ。いずれにせよ、完全な統制は不可能であり、腐敗する可能性は消えることがない。ところで、この映画を嫌悪してキューブリックに嫌がらせした者も少なくなかったそうだけど、随分と「暴力的」な連中だ。本当は「正義」を嵩に掛けた連中こそ、自らの暴力性を意識すべきなのだと思う。 【暴力表現について、追記】 たとえば『はだしのゲン』にだって残酷な表現が多いけど、それはもちろん戦争の悲惨さを伝えるのが目的なのであって、間違っても読者の暴力性を満たすためではありませんよね? キューブリックの場合ひねくれてるからわかりにくいんですけど、本作の暴力表現もそれと同じ意味で必要だったと思うのです。暴力性を満たすための表現ではなく、暴力性を告発するための表現として。キューブリック作品には一貫して人間の暴力性に対する批判的な姿勢が見られます。決して「芸術的だから」というあやふやな理由で軽々しく暴力を扱う人物ではありません。 【no one】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2005-12-21 19:38:17) (良:1票) |
397.題名に惹かれて、ずっと見たかったのだけれど、良さが理解できない。なぜ平均点がこんなに良いのかも。 そもそも主人公がなぜあんな人格に育ってしまったのかが気になる。 【乃駄目】さん [ビデオ(字幕)] 3点(2005-12-13 13:29:44) (良:1票) |
★396.女性に対する暴力描写は多勢に無勢で徹底するくせに、男性や主人公に対しての表現は手ぬるい。しかし、そんなこともどうだっていい。悪趣味なだけに思える。大嫌いです。 【ジマイマ】さん [ビデオ(字幕)] 0点(2005-11-29 12:45:04) |
395.初見は遥か昔、高校生の頃。まずはあの映像と音楽に完全に(!)やられ、次に製作年を知り、どういうこと?!と再び大興奮。今観ても時代の感覚がオカシくなるような感じですね。本当に1971年なの??とにかく何度観ても飽きません。しかし オソロシイ映画です。ラストもゾっとします。人間の奥底にあるモノを、そこから派生する狂気を、そのあやうさを、ここまで鮮やかに、何の媚もなく真っ直ぐ描くとは。それもこんなクールに!(←何だこの陳腐なコトバ・・・歳がバレる)怪物ですよ、キューブリックは。 【タマクロ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-11-27 16:33:50) |