46.《ネタバレ》 封切り当時おそらく10回くらい見て、その少し後も何回かDVDで見て、その後は10年ぐらい見てなかったわけで、本当に久しぶりに見たわけだが、
とにかく恥ずかしい、とことん恥ずかしい、いたたまれないくらい恥ずかしい、何がっていうとこの大馬鹿映画をとことん肯定、擁護してネットで大喧嘩、批判的な記事を載せた新聞や週刊誌には数十分長々と抗議の電話をかけた当時の自分が。(さぞかし馬鹿だと思われただろうなあ)
とにかくストーリーがくだらない。前編の8割くらいが美嘉のお花畑論理と、ヒロのヤンキー論理で進められる。
当人だけなら、まだ馬鹿な高校生で片付けられるのだが、両方の家族までそれに引っ張られるのがなんとも馬鹿らしくて。
美嘉のお父さん、とりあえず高校生の娘が孕まされたら、相手の男ぶん殴りましょうよ。(まあ、高橋ジョージ的にはそれがしづらいのはよくわかるw)
ヒロの姉さん、強姦事件が起こったらとりあえず警察に届けさせましょうよ。
あとヒロと美嘉のキャラクターに全く魅力を感じないのもなまじっかリアリティがあるだけに逆に痛い。
ヒロはもともと頭が良いわけでもないし、いろんな意味で何も学んできてないのに、なんでもわかったつもりの根拠の無い自信いっぱいの馬鹿。
美嘉はひたすら弱い、なまじっかな育ちのよさが災いしてちょっと強引なタイプに会うと引きずり回される。(っていうか、とりあえず社長令嬢で慶応受かるだけの頭がある女の子と、先祖代々ドキュンみたいな少年が一緒に通う高校って、まあドラマなんかにもないわけじゃないがどんな設定やねんw)
絶えず受身意識被害者意識が強いから、自分のことだけで精一杯で相手の気持ちとか考える余裕がない。(あの慶大生の振りかたは酷かったな。ガッキーじゃなきゃ、背中から蹴飛ばしたいw、ガッキーが演じた役柄で一番すきなのは誰かと問われたら、コードブルーの白石、リーガルハイの黛、逃げ恥のみくりさん 相当迷うけど、嫌いなのはって聞かれたら、迷うことなくこの女。)
これだけ、魅力がない二人が主人公ではね。
さんざん、貶したが実は難病部分は水準以上いってるんじゃないかと。特に死に行く彼氏に「死んだらどうなるんだろう」と問われて「空になる」って答える部分はおそらくストーリー部分で唯一好きな部分かな。
あとやっぱりガッキーのこの時点での可愛さ、いくら劣化知らずと言われるガッキーでもやはり今とこの時点を比べると悲しくなる。
音楽も 悪くない。
映画としては、本当にどうしようもないんだけど、ガッキーのPVとしては最高。台詞を消して見るわけにも行かないんで、ストーリーを一切無視してガッキーだけ楽しむBGVとしての存在価値はあるかと。