【よしふみ】さん 8点(2004-11-13 13:38:54) |
100.《ネタバレ》 妄想系映画。テーマ云々よりも妄想がメインのような気がしてならない。企画会議で監督の妄想が大爆発!関係者は頭抱える・・・そんな絵が浮かんでくる。肌を気にするマダムたち、配管だらけの超高層マンション、ちょっと的外れなハイテク政府機関、女神と鎧武者と異形のモンスター。そのシチュエーションと美術に監督の才気がいかんなく発揮されてて面白かったり、引いてしまったり。ストーリーはあって無いようなものだし、テーマも今となってはありきたりな感じ。こういう映画は鮮度が一番重要なのかな。できれば公開当時に見たかったです。どうでもいいけど「未来世紀ブラジル」って何? 【まこと】さん 5点(2004-10-10 12:11:07) |
99.これは単純に、テリー・ギリアム作品が好きかどうかで非常に評価が分かれると思います。誰かが言っている通り、スタンリー・キューブリックや、ジャン・ピエール・ジュネなどの作品に似ていると思いました。今から20年近く前に作られた作品だというのは、驚嘆に値します。 【金子淳】さん 8点(2004-09-01 17:08:59) |
98.ファンタジックでダークなテリー・ギリアム独特のアイロニーより、一見オーソドックスな全体主義的世界観に見えながら、実は「マイノリティ・リポート」以上の正確さで未来を予見した(現在で言えば現実的な)背景描写に驚かされた。ボトックス注射等で既に一般化している若返り施術(とそれに殺到するハイソなマダム)、一人一台に普及した端末で上司の目を盗んで行われるネット・サーフィン(劇中では映画鑑賞)、極端に進んだセクショナリズム、融通の利かないマニュアル化されたサービス業(とモグリの仕事)、日常的なテロ活動、etc.…。正直、初見時は大して印象に残らなかった(てか、理解できなかった)んですけど、再見して本当に驚きました。これは21世紀の今観てこそ真価の解る作品じゃないでしょうか、8点献上。 【sayzin】さん 8点(2004-08-19 19:39:41) (良:3票) |
97.結構話題の映画だったが「未来世紀ブラジル」という題名から想像すると見る気が失せていました。たまたま見ることが出来ました。どうなんだろうなあ。。。。同じ題材だったら諸星大二郎の描く近未来SFの方が好きだなあ。テレー・ギリアムの思い描く近未来とその不安を「だらだら」見せられたって感じです。この「だらだら」ってところがいいのかもしれないが・・・ 【蝉丸】さん 7点(2004-08-16 23:49:27) |
96.ロストインラマンチャを観てテリーギリアムの映画を観たくなったので観てみました。なんというか、テリー監督はやはりすごい男だったです。こんな映画創れるなんて人のなせる業ではありません。次から次へ現れるテリーの妄想とイメージにただ圧倒されます。やりたいことやったもん勝ちというのを信じて突き進んでいます。それでいてストーリーは破綻することなく安定しています。 時計じかけのオレンジをやりたかったのでしょうか?気がつくとキューブリック調のシンメトリーな廊下だったり、スタンリーを意識しているようでした。ラストシーンは正に時計じかけのアレックスを彷彿としました。どっちにしろ、管理社会は程ほどにってことです。 |
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94.《ネタバレ》 評価が難しい。「管理社会」を極端化したような近未来的な世界観自体はよくあるもので、特に目新しくはないし、このB級テイスト満点の映像感覚と独特なノリには好き嫌いがはっきり分かれそう。 当時の感覚から、来るべき情報管理社会に対する危機意識があったのか、それとも社会主義という既存の管理社会に対する批判なのか、どちらにしても根底に監督なりの痛烈な社会批判があることは間違いない。 ただ、その真面目さの裏返しなのか、もともとの監督の個性なのかは知りませんが、内容はブラックユーモアや不条理な風刺に満ち溢た悪夢的な世界で、まともな法則や道理が存在しない世界に描かれている。街やビル内の描写は近未来的でありながら、人間的な居住性に欠け、機械類も機能性に欠け、故障が多い。情報を搾取、管理されている人間達はまともな判断能力や常識を失っているようにも見え、滑稽ですらある。この世界観はやはりどう見ても、社会(共産)主義に対するドラスティックなパロディと捉えるしかないだろう。 しかしそうした社会批判モノとして見ると、メッセージ性もストレート過ぎて、ちょっと単純に思えてしまう。どうせなら、この個性とセンスを活かしてサスペンスやホラーを撮って欲しいところ。PS.ところで、なんで「ブラジル」なの? 【FSS】さん 5点(2004-07-10 22:08:42) |
93.何回か見直しましたが、さっぱりです、まだまだですね。奇抜な映像はさすがテリー・ギリアムって感じ。デ・ニーロがカッコ良く、ヘンなサムライロボ(何かの投影?)しか憶えてまへん・・。 【★ピカリン★】さん 4点(2004-06-14 21:08:20) |
92.エンディングの曲が始まったとき、思わず「えっ、終わり?!」と叫んでしまった。 まさに悪夢。すごすぎる。 【RITA】さん 10点(2004-06-02 02:12:32) |
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★91.どの登場人物に感情移入していいのやら……。 【K】さん 3点(2004-05-20 17:44:28) |
90.設定では〝20世紀のどこかの国〟ってなっているけども、どうみたって英か米だろ。アメリカンとブリティッシュしか出てないじゃんけえ。^^ 【3737】さん 3点(2004-05-18 00:18:00) |
89.好きなようにやってるのはいいんだけど、長すぎ。どこまで行くんですか。もう少しテンポを良くして欲しいところ。まぁ肌に合わなかったってことで…。 【ぷりんぐるしゅ】さん 4点(2004-04-15 09:46:20) |
88.公開当時見たときは正直面白さがわかんなかったんですけど、おっさんになった最近、十数年ぶりにDVDで再見。するとどうでしょう・・・これがなかなかおもしろかったんですよね。昔は正直意味がわからなかったんですけど、おっさんになってやっと理解できたというかんじでしょうか(汗)。世界観も良いですねェ。しかし、サム・ラウリーの行動にはイライラさせられましたね。あの自分勝手な行動には共感できませんでしたな。 【カズゥー柔術】さん 7点(2004-04-12 14:19:35) |
87.帰宅したらわけのわからん電気修理人が部屋の中を荒らしまくっているような気分の映画。いったい何がどうなってるのか。この混沌は私には免疫がなくブラジルアレルギーにかかってしまった。 【彦馬】さん 4点(2004-03-29 19:32:30) |
86.《ネタバレ》 テリー・ギリアムの作品の中でも特にカルトな本作。やばい、やばすぎる。こうゆう作品が好きな自分もどうかと思う。ラストの拷問シーンは見る人を不快にさせるかもしれないが本作には必要であったと思いたい。以降のギリアム作品は大衆受けを狙ったものが多くなってしまい少し残念。 【hrkzhr】さん 9点(2004-03-24 12:26:06) |
85.《ネタバレ》 全編、怪しい雰囲気。夢のような世界。B級映画と呼ぶには、もったいない気がする。好き嫌いがはっきり分かれる映画でしょう。 【吉澤】さん 7点(2004-03-23 21:45:16) |
84.社会主義国家とは実際こんなものだったんだろうか。同時期に「1984」が映画化されたけど、こちらにお株を奪われた感じ。美術がとても良い。「鎧武者」は英米人のトラウマを表しているようでちょっと笑いました。 【番茶】さん 7点(2004-03-19 22:00:52) |
83.この映画の良さが分かれば映画通!…だなんて、昔に誰かが言ってたっけ。高校生の頃に観ましたがあまりにも奇警な映画の為、かなり衝撃を受けた作品でした。当時、映画の話題性などその評価も高かったように記憶しており、その後の日本アニメにも強い影響を与えた本作。それだけ本作が齎した貢献度は高い…と言う事でしょう。主人公・サム以外のオプチミストなキャラの面々との対比で、より一層の違和感を覚えつつも、非現実的な社会がこの世界観を確立させている。なんと言っても、大物テロリスト・タトル(ローバート・デ・ニーロ)のキャラは最高だ! 今から20年近くも前に、作品が創られた事を考えると…もう二度と同じ映画は創れない事でしょう。そのレーゾンデートルの高さだけで十分評価に値する。ただ、あまりにも奇警で逸脱した舞台とオプチミストな登場人物とそのストーリーに嫌悪を抱くと、好き嫌いに別れるのも否めない。そう言う意味では万人向けではありませんね。自分は好きな映画と言うよりも認めたい映画と言う評価で。 【_】さん 7点(2004-03-12 02:56:11) |
82.映像は独特・奇抜ですけど、雑すぎます。架空の国を扱っているからこそ、繊細であってほしいと思いました。それからこの邦題は詐欺です。設定は21世紀ではなく20世紀ですし、そもそも未来だなんて明言されていません。「全体主義、官僚機構の肥大化、情報化社会」などの作中の重要な要素は明らかに20世紀の歴史の中で語られるもので、この作品は作者の未来観ではなく20世紀観を描いたものです。皆さん「独特の世界観」とおっしゃってますが、僕はむしろステレオタイプだなと感じました。 【藤村】さん 5点(2004-03-11 21:02:10) |