6.《ネタバレ》 キレイでカッコいい映画。蜷川さんの写真を見てるような鮮やかな色で飽きなかった。特に木村よしのの死ぬシーンの赤は鮮明に目に焼きついてる。あと強烈なラブシーンというかなんというか・・あれは子供には見せられないな。まさに小さい頃のきよ葉と同じショックを受けるでしょうね。原作読んだけど、私はマンガの方が面白かったな。最後のきよ葉と清次の逃避行シーンで一気に冷めた。音楽は最高。むしろ良すぎて、椎名林檎の唄声が流れると映画が一気にPVになっている気がした。それが逆に楽しめたけど・・・ 【鉄男】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-03-14 00:00:01) |
5.《ネタバレ》 映像、小道具、色彩、音楽と映画の世界観を見事に表現していました。女優人達の身体を張った演技も見事です。観ているだけでワクワクするビジュアル重視の映画です。肝心のストーリーはというと、途中までは飽きさせずいろいろな期待を込めて観ることができました。ただ、それも木村佳乃さんが不慮の事故?で亡くなって土屋アンナさんがNo.1になるまでのお話です。それ以降のお話は蛇足的な感じがしました。そこで終わってれば+2点を献上できたのに。。。最後の桜は素晴らしい!どこだろう? 【いっちぃ】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-03-11 23:00:24) |
★4.軽く酒に酔った雛祭りの深夜、ふらりと立ち寄った映画館で、“色”と“艶”に包まれる。 圧倒的な“感覚”に元々の“酔い”は益々広がり、吸い込まれていった。
遊郭の女たちのパワーとモロさ、そしてどうしようもない切なさが、極彩色の映像美の中でめくるめく。 もちろんそこは、華やかさの反面くるおしいほどに「不条理」だが、何かそれ以上に本質的な“美しさ”を感じた。 どうやったって“生き抜く”ということの美しさ、想いを通すことの美しさ、女の根本にある絶対的な美しさ、そういうあらゆる「美」がビジュアルのそれ以上に伝わってきた。
映画初監督となった写真家・蜷川実花の“創造性”は「本物」だ。すでに「完成」されている安野モヨコの原作を、映像作品としてさらに「完成」させてみせたチカラに文句のつけようはない。 さらにそこに、音楽の椎名林檎、主演の土屋アンナが加わり、交わり、今や“ジャパニーズ・ガールパワー”の先頭をぐいぐいと走る才能による物凄い映画が誕生したのだと思う。
雛祭り。まさに“女の祭り”、その夜にこれほどふさわしい映画はなかっただろう。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 10点(2007-03-04 11:30:18) (良:1票) |
3.《ネタバレ》 個人的には登場人物の誰にも感情移入できない作品だった。おいらんを頑なに拒んでいた主人公がいつの間にかおいらんになっていたし。よくわからない。ついていけない。設定はわかったし、主人公の性格も分かりやすかった。けど感情移入ができなかった。映像も綺麗。でもしつこい。あんまり同じようなものばかり見せられても、面白くない。金魚も、演出の一つとして巧いと感じたのですが、台詞でそれを説明してしまったらまったく意味がない。心に残らない。右から左で鬱陶しいだけ。蛇足です。そんな演出が多かった。あざとい、説明しすぎ。こっちに考えるという選択肢を与えない。全部答えを言っちゃってる。ここまでされるともう退屈です。映画の7割は観客に考えさせるというのが基本中の基本なのに、それを無視してテレビドラマのように説明する。テレビだった成功していたかもしれませんが、個人的には好きになれない作品です。 【ボビー】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-03-01 03:17:21) |
2.原作既読。難しそうな題材ながらそれなりにまとめてあって好印象。サイケデリックな色調と美術は花魁の世界にハマっていた。土屋アンナは見た目が原作のイメージかなり近いが喋るとアレだった。軽くなりがちだったが石橋蓮司、夏木マリが作品をシメていたかな。全体的に雰囲気は良かったですね。椎名林檎の曲は今まで聴いた事ありませんでしたが、この作品にとても合っていた様に思います。まぁ音楽で誤魔化している気もしますけども。そういえばレイティングがPG12ですがR15は必要かと。 【ロカホリ】さん [映画館(邦画)] 6点(2007-02-28 21:27:22) |
1.《ネタバレ》 原作の絵から切り取ったような土屋の見た目、それにトンガリ方がズバリ。「時代を超えた普遍的な女心」を的確に捉えたタナダユキの脚本がズバリ。短編映画『桃色眼鏡』でも伺えた、時代がかったものへのマッチ度は保障されている椎名林檎の音楽がズバリ(ここはあまりにハマりすぎて少々物足りなさもあるが)。あえて冒険をせずキッチリ仕事をこなした美術も○。そしてそれらスタッフをすべて女性でまとめ、話題性をつくったプロデューサーも評価しよう。それなのに、ああそれなのに、監督のみがダダスベリ。監督のみに責任おっかぶせるのもなんだが、やはり編集と照明の稚拙さは監督の責任が大きいだろう。そこさえなんとかなってれば、本当にいい作品だったと思う。極彩色がくすんで見える、あの画面の暗さは邦画の害悪だから本当になんとかしてほしかった。ああ惜しい。。。最後に。「笑う鬼だ」部分は鳥肌たった。ここだけは、日本映画史に残る名シーンですよ。 【ダブルエイチ】さん [映画館(邦画)] 7点(2007-02-25 21:04:31) |