12.《ネタバレ》 原作は一通り読んでましたが、ただ今となっては潤覚えの状態。だからか?自分はそこそこ楽しめてしまいました。まず客観的には、原作を知らない人にとっては楽しめない作品でしょう。と言うのは、巻数で言ってもあの深いお話を凝縮してみせる訳で、特に時系列が前後する展開にはついて行けないだろうと言う理由がひとつ。そして、それ以上に、漫画ではあれ程に「“ともだち”って一体だれなの?」そこに辿り着くまで浮かび上がる幾つもの謎に、単行本を大人買いをする外無い程にのめり込んでいったあの感覚が、この実写では全く蘇ってこなかったこと。全く知らない方が観て、果たしてどこに面白みを覚えるだろう?また、漫画にハマった人には概ね、原作をなぞっただけの物足りない(せめて、カンナの特別な力を予見させるシーンは、もっとね…)内容でしょう。別に、映画なりの新しい解釈とか脚本なんかは僕は望まない。ほんと単純に、あのワクワク感の追求一点に絞って撮って欲しかった。キャストは申し分無い(特にケンヂ良かったです。付け焼刃のギタープレイを除いて)、と思う。音楽は冒頭のT-REXだけ、実際にこの実写に流れただけでゾワっときたが…、クライマックス時のあの軽~いロックは何なんだあれ?ロックの魂ってどの辺に???今を卑下する対象としてナイトメアを出したのはいいけども。正直、堤監督に決まった時は相当にがっかりした。オッチョの銃撃戦のシーンなんかは「恋愛寫眞」のラストを思い出させた、最悪。でもね、根本的にそんな不安な面持ちで観てしまったからか、周りから聞こえる程に駄作では無いと思えてしまった。だからちょっと高い点数をあげたい、望み薄でも続編に期待を込めて。 【乳時雨】さん [映画館(邦画)] 7点(2008-09-05 18:37:15) |
11.《ネタバレ》 想像していたよりはずっと楽しめましたが、「続編も見てね」と云わんばかりの最後の纏め方はいかがなものでしょうか。あと犯人を推理する話だと考えていましたが、謎解きに関する材料が殆ど無かったので、ガッカリしました。 トモダチはあんな被り物してても声が出てるのは或る意味凄い。空も飛べる。 【民朗】さん [映画館(邦画)] 6点(2008-09-04 23:56:42) |
10.原作既読者がもう一度読み直すための作品です(未読者には辛いと思います) ですから最後(第三章)まで忠実に作ってもらいたい (興収の具合で“第四章・完結編・21世紀少年”なんてしないでね) 私は、豪華俳優陣による“そっくりショー”と思って楽しみました…ので5点です 【栗頭豆蔵】さん [映画館(邦画)] 5点(2008-09-02 11:31:59) |
9.《ネタバレ》 原作未読。S・キングの小説にありそうな内容で、少年時代の友人が大人になってから少年時代の出来事がきっかけで再会、結束し、悪と退治する内容。前半は常盤貴子登場までダラダラと平坦な展開。少年時代は全てセピア色で表現し、1969年当時の懐かしアイテムを小ネタに出してくるのだが、これは今の若い世代には今一解らないだろう。 中盤にさしかかり、コンビニが焼けたあたりからやっと話が加速して行くのだが、ケンヂが「友達」と命をかけてまで対峙する動機付けがあまり理解できず、また、前半では同級生のことなどほとんど覚えておらず、軽薄そうだったケンヂが急に仲間思いになってしまったり薄っぺらい内容。クライマックスも一見派手に見えるが、無防備な警官や陸自の歩兵は登場しても、戦車や戦闘機等の出撃は無く盛り上がりに欠ける。 それにしても無駄に芸人出したり、変な間のギャグを入れるのそろそろ止めてくれませんかかね? 【おなや】さん [映画館(邦画)] 3点(2008-09-02 01:47:05) |
8.《ネタバレ》 「20世紀少年って漫画はさ…」と話の下手な奴にあらすじを語られて、さっぱり分らず「その漫画、面白くなさそうだ」と感じたような映画。 原作漫画を熟読していれば面白いが、知らない人には全く面白くない。 はじめから3部作で「あと2本をお楽しみに!」という作りが嫌いだ。 「第1章がコケたら次はないぞ!」という意気込みが全く感じられない。 だいたい原作漫画が完結してから映画化しているのだから、どの伏線が大切か分っているはず。しかも原作のラストは破綻して「血の大みそか」までに後付けのような伏線が沢山あったはずだ。 カンナの超能力が印象として残らないので、第2章以降どうするつもりだと心配になる。 映画は映画なのだから大胆な構成を期待したが、原作の下手なダイジェストなら観る価値はなし。 原作漫画のファンであっただけに、あの豪華キャストであっただけに、超大作!といわれていただけに、残念だ。 【ねこちゃん】さん [映画館(字幕なし「原語」)] 3点(2008-09-01 23:27:23) |
7.《ネタバレ》 原作そっくりな素晴らしいキャスティング。でもあくまでそっくりさんなんです。ここまで見た目を追求するなら徹底してもらいたいのに、ケンヂはやっぱり唐沢寿明で、マルオは石ちゃんなんです。さらにストーリー自体も端折っちゃって、感情移入なんてもってのほか。ラーメンはちっとも美味しくなさそうだし、クライマックスのシーンも人がバタバタ死んでるってのに、明るいBGMかけちゃって物凄く陳腐な仕上がりに。 しかし、こんな映画なのに映画館は満員。すごい光景だなと考えていたら、原作にも同じようなシーンが。「ともだちコンサート」で全然面白くない漫才を見て大笑いする信者。監督はそれを狙ったのではないでしょうか? 私たちも2章、3章と見続けると、どんどん洗脳されていって、最後は感動で笑いと涙が止まらない・・そんな映画になってくれる事を祈り、5ヶ月待って見たいと思います。 【南東風】さん [映画館(邦画)] 2点(2008-09-01 16:01:27) |
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★6.「20世紀少年」映画化。その第一報を聞いた時、まったく手放しで期待感に溢れた原作ファンの割合は一体どれほどだろうか。 たぶん、原作を深く読んでいる人であればあるほど、まず頭に浮かんだのは、「日本映画では無理だ」ということだったと思う。 要するに、端から期待すべき映画では無かったとは思う。
ただ、それでも、原作のキャラクターのビジュアルを大いに意識したキャスティングが揃っていくにつれ、どうしたって期待感は膨らんでいくというもの。 そういう意味では、このキャスティングについては、きちんと「見事だ」と言いたい。
この辺りで、はっきりと結論を言わせてもらうと、十中八九「駄作」である。
結局のところ、もう幾度も失望した部分ではあるが、大作になればなるほど、監督の人選は最重要点であり、相変わらず日本人は巨費を使うことがへたくそ過ぎるということを、再確認した。
ここで一々、監督の落ち度をあれこれと言う気はないが、日本映画なりに巨額の制作費を投じたというのなら、せめてそれももう少し上手に使ってほしいと思った。 もっと重要に見せるべきシーンはあったろうし、映像化するからこそ意味のあるシーンもあったと思う。
いくら元が面白いものでも、面白く見せようとする工夫をせず、ただ上辺をなぞるだけでは、面白くなるわけがなく、意味がない。
ある部分において、映画以上に漫画が好きなので、いつも思うことなのだが。 日本の優れた漫画家の創造性は、日本の優れた映画監督の創造性を遥かに凌ぐと思う。 それは、世界に通用する日本のポップカルチャーの最先鋒が「漫画」であり、日本国内の浸透性においても、「映画」より「漫画」の方が高いことからも明らかだ。
“畑”が違うことが重々承知ではあるが、こういう結果を目の当たりにすると、 「もう、浦沢直樹にそのまま監督させれば良かったんじゃねーの」 とか、 「アニメ映画にすれば良かったのに……」 と、思わざるを得ない。 【鉄腕麗人】さん [映画館(邦画)] 2点(2008-09-01 14:50:12) |
5.原作のファンなので、観にいったが、正直おもしろくない。キャストは満足なのだが。 【十人】さん [映画館(邦画)] 5点(2008-09-01 00:16:00) |
4.《ネタバレ》 浦沢直樹は好きだが、この原作は完読していないので、逆に純粋に映画として観られた。 登場人物の構成が少し複雑で、70年代の少年達の誰がどの大人になっているのか、前半~中盤、少し戸惑う。似ているのは、ドンキー位だが、この大人は直ぐ消されてしまい、他は石チャン演じるマルオが体型的にわかる程度。 でも、映像は現代(2015年の未来も!?)と過去を何度も行ったり来たりするから、後半にはわかった気分になる。 「本格科学冒険映画」と謳われているが、「本格同窓会映画」である。豊悦がなかなか出てこないので、こいつがてっきり「ともだち」か? と思うも、実はバンコックでアウトローをやっていて、でもケンジ演じる唐沢からの連絡にいとも簡単に日本に戻り(ホントは日本が嫌いだろうに)、皆とニコニコ再会したり、原作とキャラ被る常盤貴子の頼り甲斐あるユキジの登場の仕方とか、そこらへんが印象に残る。佐々木蔵之介が後半、あっさり画面を去る。第二部には出ないのか・・・。好きな役者なのに残念。 つまりは、全3部作を前提に、今回の第一部では登場人物の紹介を主たる構成としている。どうなるのか?!どうなるのか?!一応、後半は引っ張られるが、確たる結論が先送りなので、第二部を期待するしかない。 いい味を出している唐沢だが、これも第二部以降は出てこない(だってラストに…)。 来年1月が楽しみだ。 【Postef】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-08-31 20:17:45) (笑:1票) |
3.《ネタバレ》 初めに原作未読の方に伝えておきたいことがある。「20世紀少年」の実力はあんなモンじゃない!!原作の面白さのお陰である程度のクオリティを保っているのでこの点数をつけようと思うが(あくまで原作のお陰)。たしかに唐沢さんや悦司、貴子ちゃんの好演もあり、ある程度の満足感は得られる。が、もしメインキャストをそのままに、堤監督のような三流以下の演出家ではなくリドリー・スコットが監督し、脚本を原作者とポール・ハギスが書いて、音楽をハンス・ジマーが担当したら。要するにスゴイ奴らを集めて「20世紀少年」を作るとどうなるだろうか。それはもう第一章だけで涙ちょちょぎれの傑作になるだろう。こんなことを考えることは変かもしれない。だがあの複雑な構成の原作からストーリーを抽出しメッセージを込めて、映像で表現するには世界的な才能が必要ではないか。「20世紀少年」だけはそのぐらいの情熱を注いで映画化しなければ傑作にはならないだろう。海外の監督も視野に入れた結果、堤監督に決定したらしいが疑わしいものだ。もし僕がダメ監督の横綱・巨匠マイケル・ベイよりダメな監督を挙げろと言われれば迷わず堤幸彦、もしくは三池崇史を挙げるだろう。唐突かつ幼稚、連続ドラマのような安っぽさの漂う演出には辟易した。音楽もちゃちぃんだよね。(T-REXとかボブ・ディランはいいんだけど、それは彼らがすごいのであって。)唐突にお笑い芸人だして気を引いて「ミッチーがせっかく歌ってるから」ってともだちコンサートに結構な時間費やし、その結果ケンヂ、オッチョ、ユキジなどメインキャストの造形が浅すぎるなど愚の骨頂だ。入念なリサーチのもと、彼らの関係をしっかり掘り下げることができたなら、ケンヂが地球を救うことを決意しギターをかき鳴らすあのシーンはとても感慨深い一幕になっただろう。他にも印象に残り得る場面もあるのだが演出の稚拙さに隠れてしまっている。ファンとしては残念だ。 【サムサッカー・サム】さん [映画館(邦画)] 3点(2008-08-31 18:32:52) |
2.実写化した後で申し訳ないですけど、漫画の方をおすすめます。 【Yoshi】さん [映画館(邦画)] 4点(2008-08-30 20:25:14) (良:1票) |
1.《ネタバレ》 まず私、原作は読んでいません。なので先入観なしでの感想です。やっぱり漫画だからこそ成り立つ場面が多々あったように思います。まぁそこが実写化の難しいところですが。これを言い出したらキリないですしね…。内容は、中盤まではとても楽しめました。何がどうあって事件につながっていくのか?ケンヂが過去にした事、どこまでが本当に起こるべきものなのか?タイムリミットが迫った危機感も含め、観客を引きつけたと思います。ただ終盤…ここが見せ場だと思うのですが、ちょっと納得が出来ませんでした。けっこー簡潔すぎるというか…。豪華キャストが出ている割には、もう少し事の重大さを出しても良かったのでは?警察は、てんで役に立ってないし、マスコミ等の報道力もイマイチ。そもそも細菌事件の時には、マスクも付けずに現場で報道ってどうなの?と疑問を感じたり。当然のごとく、被害に遭われますが。とにかくラストは、ケンヂたちVS”ともだち”対決がぼんやりと終わってしまいました。まぁ第2章へのつながりを考えると、いい所で終わった感がありますがね。3部作の第1章としては、こんなものなんでしょうか?カンナの活躍に期待です。 【西川家】さん [試写会(邦画)] 7点(2008-08-26 00:05:17) |