10.《ネタバレ》 この世界ではロボットに人の心は宿るという前提なんですね。旧型、新型によらずそれはどうやら皆同じらしい。自由意志がないと急にあんなカフェを訪れるわけはないし、急にオーナーが命令もしていないことを実行するはずがない。「〜はどうですか?」という提案くらいならあり得るが、実行までしてしまうとこれはもうロボットとは言えない。ロボットの利点は故障したり電源を失わない限り決められた行動を延々とやり続けられることで、例えば工場でロボットAが「最近自分のオーナーが疲れ気味だから早く帰ろう」とかロボットBが「今日は気分を変えて生地に混ぜる砂糖を少し多めにしてみよう」とかやり出したらもうロボットの利点は無くなる。この映画ではあくまで対人間の場においてロボットの心をどう扱うかということでしたが、その影響がどこまで広がるかと考えたときに、管理する側の人は難しいなと思いました。 そもそもなんでロボットが勝手にあのカフェを訪れたのか、なんでログにあんな言葉が残されたのか、もう少しきちんと語る映画でも良かったかもしれません。 【TANTO】さん [インターネット(邦画)] 5点(2021-11-22 09:40:26) |
9.この手の作品として、こなれている。つまり、こういった展開が出来るぐらいになっていたのか、2010年でも。 ただし、続編があっても期待は出来ない。これ以上は難しいと思う。つまり短編的な映画。 【simple】さん [インターネット(邦画)] 5点(2018-09-17 20:46:40) |
8.《ネタバレ》 冒頭 アシモフのロボット三原則が出て来て、「おお懐かしい」って思ったが話が進んでも特別にロボット三原則がストーリーに深く関わることは無かった ロボット三原則のエッセンスのみなら別のオリジナルの設定の方が良かったんじゃなかろうか お話は語られない過去の事件等、はしょりすぎな部分が多くて事前に学習していないと置いて行かれると感じた エンディング部分のイラストのみで語られる「トキサカ事件」の顛末がまったく判らないので物語のディテールはわからず、なんとなく雰囲気のみ伝わった 喫茶店イヴでのアンドロイドと、家の中でのアンドロイドのギャップが有りすぎて、サミィ等のリアル造形のアンドロイドとのエピソードはイマイチ乗れなかった あれだけイブでの感情が豊かなら日常の家庭でのアンドロイドの生活やそれを取り巻く人々の間にギャップがありすぎる 家庭の中でイブで見せる豊かな感情を何故出さないのかがわからない なのでむしろいかにも無骨な見た目のロボットとのエピソードは中々泣けた アンドロイド同士の恋は意外で驚きがあってもう少し深く描いて欲しかった どちらにしろエピソードを詰め込みすぎで、ひとつずつは悪く無いだけにもう少しじっくりと見たいと思った マサキとテックスのエピソードだけはそれなりに尺が取ってあって中々いい リクオとサミィのピアノのエピソードも、もう少しじっくり見せてくれればリクオがピアノを引く所で結構泣けたはず 全体的には良質なエピソードが多いのでドラマの様な長い尺で見たいと思った 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2014-03-24 23:14:32) |
7.リクオもマサキも主役には少し物足りなくて、もう少しエピソードや入り込める何かがほしかったです。 【HRM36】さん [インターネット(字幕)] 5点(2014-03-03 13:26:51) |
6.ブレードランナーを思い出しました。ロボット(アンドロイド)アニメですが、がちゃがちゃせず、爆発とかしないところが評価ポイントですね。まじめな人間ドラマになっています。でも、ストーリーに意味不明な部分があって、回収されない伏線?が残してあったのが残念でした。 【よしふみ】さん [DVD(邦画)] 7点(2013-10-20 22:25:25) |
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5.《ネタバレ》 アンドロイドが心を持ち、人間とロボットを区別しない空間を提供する「イヴの時間」で繰り広げられる人間劇。楽しめそうな空間を描いていて、行ってみたいと思う世界。 【たるだ】さん [DVD(邦画)] 8点(2012-01-31 01:36:54) |
4.《ネタバレ》 「インシテミル」を見た後にこれを見ました。「アンドロイド(ロボット)に心はあるか」「アンドロイドは夢をみるか」もう,何回も何回もこのネタで物語を作ってきているはずなのだが,切り口が新鮮で面白い。「人間らしいアンドロイドを排除する」なんていうのが無く,そのままゆったりと話が流れたら,「ヨコハマ買い出し紀行」とおんなじ感じだね。 【蝉丸】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-04-03 18:50:17) |
★3.手塚治虫の「鉄腕アトム」を礎にして永年に渡って、様々な媒体で描かれてきたテーマ。それが、「人間」と「ロボット(アンドロイド)」との関係性。 何度も何度も描かれてきたテーマだけに、このアニメーション作品で描かれている主題は、善し悪しは別として「古典的」だと思う。 新進的な秀麗なアニメーションにおいて、その古典的な要素が際立っていることは間違いない。
それを素直に受け止められるかどうかで、この作品に対する評価は大いに左右されるような気がする。
想像よりも“驚き”は少ないストーリー展開に対して、拍子抜けしてしまう部分は確かにある。 ただし、それをある時点で受け入れられてからは、人間とロボットの心情が交じり合う様に純粋に感動も出来た。
物語全体のバックグラウンドはしっかりと設定されているようで、今作に収まり切れていないストーリーの展開も今後期待できるようだ。 どういう形で公開されるのかは知らないが、「続き」に対する興味は充分に大きい。
あまりに都合の良い設定や、台詞や展開のあざとさも随所で見受けられる。 が、決して嫌いではない。 【鉄腕麗人】さん [DVD(邦画)] 6点(2011-01-03 02:08:38) |
2.悩んだり、優しさから嘘をついたりと言った日常的な会話で人間とアンドロイドを描いており、SFらしくないが面白いね。 どうでも良いけど、劇中で一般家庭にアンドロイドが普及してから10年ぐらいしか経っていないみたいだけど、所期モデルに比べる飛躍的に性能が上がっているようだけど、あり得るのかなぁ? 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(邦画)] 7点(2010-12-26 22:38:20) |
1.《ネタバレ》 「当店では人間とロボットの区別をしません」という縛りひとつで、登場人物や鑑賞者の価値観を巧みにズラして進ませる設定と、そんなルールを持った小奇麗な喫茶室(?)「イヴの時間」という軽妙な舞台装置が、実によく機能していて非常に面白い。 近年の劇場版と謳う程の派手さやアクション要素は皆無ですが、アニメ作品では軽視されがちな会話劇に長けている脚本、やり過ぎていない美術設定が実に好印象。 マスコミを巧みに使ってアンドロイドに過度な依存を持たせない世界観や生活観、そんな趣向をもつ人種を蔑称した「アンドロイド・ホリック系→ドリ系」という一般人との線引き・用語など。既存のロボット×人間物や近未来作品にはないセンスや気骨を感じる。 秀作です。 【aksweet】さん [DVD(邦画)] 8点(2010-11-30 00:19:13) |