199.戦争の悲惨さを、1人のピアニストを通じて、触れることができたいい作品です。プライベートライアンとは違う角度からの反戦映画ですね。 【午後のコーヒー】さん 8点(2003-11-21 01:58:51) |
【法子】さん 8点(2003-11-19 22:15:41) |
197.《ネタバレ》 予告を見たときの期待度は8から9点は行くのかなと思ったのですが、観終わった正直な感想は、期待が大きかっただけに物足りないなという印象です。「ホロコースト」や「シンドラーのリスト」のように強制収容所の中を描いたのではないが、ゲットーでの迫害の様子は描かれていたのは、新たな実状を示す意味はあったと思いますが、時間の経過に対する描き方が、歴史を知らない人には今ひとつ伝わりにくかったと思います。1939年、1943年、1944年、1945年のそれぞれの段階での戦況やを知らない場合、年号だけではその背景を理解するのが難しいと思われます。実際のところ、1939年から1945年の初春までは、ポーランドはナチスドイツの支配下にあり、その中でのユダヤ人迫害だけでなく、ポーランド人への迫害もあったわけです。また、ソ連軍はポーランドの解放者というには語弊があると個人的には感じています。たしかに、強制収容所やゲットーの開放に関与したとは思いますが、1939年にポーランドをナチスの手に渡した背景には、ソ連との密約があったわけだし、1945年にワルシャワを目の前にしたソ連軍が、ナチスドイツに対するポーランドの市民蜂起を見殺しにしたのも事実ですから。主人公のピアニストは、そういうことはほとんど知らずに、迫害を避けて隠れていた設定ですから、ああいう描き方になるのも仕方ないのかもしれませんね。もちろん、市民蜂起の場面を目撃するシーンも描写されていますが、あれは、1945年の大規模なものではないのです。ただ、ポランスキーはああいう市民蜂起がありそれがナチスによって押さえ込まれたという事実を描きたかったのでしょう。主人公は外に出ることはできないから、1945年の大蜂起は描けないかわりに、あのシーンを入れることでそれを代弁させたかったのかもしれません。射殺されて路上に前のめりに倒れた女性の死体の脇を、主人公が逃げていくシーンは印象的でした。その後の彼を助けたドイツ軍将校が収容所で死んだというのは残念でしたね。ところで、主人公の隠れていた、病院の前の建物を砲撃する戦車なんですが、あの時期(1944年でしたっけ?)に4号D型らしきものが現役だったんですかね?せめてFIIかH型だったのではないでしょうか? 【オオカミ】さん 7点(2003-11-16 00:33:39) |
196.ピアニストであることは、あまり関係ない。ただ、ひたすら生き延びようとする男の話。 【STYX21】さん 7点(2003-11-13 05:47:05) |
195.《ネタバレ》 ユダヤ人が迫害を受ける描写はリアルで陰惨。 こういう内容とは知らないで見たんだけど。 戦争の悲惨さがにじみ出てる映画だと思う。 シュピルマンがドイツ兵と間違われて殺されていたらホント救いのない映画になっていたと思う。 もっと戦争の歴史を勉強しないといけないって気になった。 前に「人質」って映画をテレビで見たことあるんだけど、犯人役の男の演技がすごくうまいなぁって覚えてたんだけど、まさかこのエイドリアン・ブロディだったとは思わなかった。 やっぱりこの人は演技力がすごい。 【ネス】さん 8点(2003-11-08 10:22:36) |
194.こういう話ってちょっと過大評価されすぎだと思う。 【のりまき】さん 6点(2003-11-04 13:44:23) |
193.車椅子の人を窓から突き落としたり、逃げ惑う人や服従させた人を銃で撃ち殺したり、その壮絶な殺戮シーンには目を覆うばかり。しかし、これが現実に・・・いや、現実よりも生易しく描かれているだろうことを思えばその恐ろしさに驚愕せずにはいられない。主人公もそんな世の中翻弄されて生き延びた人間のひとり。そのすべては本当に運のみだと思う。確かにいろいろな人に助けてもらい、逃げ隠れするしか出来ない主人公。しかし、彼はピアニストと言うだけでただの弱い人間である。志を持って反乱を起こした人に比べたらなんとだらしのないことだろう。でもそうじゃなければ生き延びられないのも現実。必死に生きようとする姿には共感を覚える。そんなシュビルマンの弱さの中に、生きるという強さを見出せる映画だと思う。ただ、平和になったあとでさえ、ドイツ人将校への恩返しをする意思をほとんど見せなかったのを見ると、本当にただの自己中なのかと思えてしまう部分もありちょっとマイナス。現実ではもうちょっと探したのかもしれないけど。 【智】さん 9点(2003-11-02 23:50:23) |
192.大切な家族、古くからの友人を目の前で、しかも身勝手な理由で殺されても声を出せない泣けない反抗できない、自分も殺されるから。こんな思いをした事がない私達に映画という大衆的な方法で伝えてくれた事に感謝します。悲痛な叫びや殺人シーンから逃げ出したくなったシーンもありました。でも私はこの映画から押し付けられる差別的メッセージを感じませんでした。途中「バイオリン演奏者」がドイツ兵士たちに向かって"You took my soul"と言ったこと、主人公に罵声を浴びせた隣人も時にはピアノを弾く女性だったりというようにこの映画は「The Pianist」タイトル通り音楽、音楽家を軸にストーリーが成り立っていて、それは主人公の手記を忠実に再現している結果だと思います。それをやり遂げた監督とエイドリアン・ブロディはすごい。 【tomomi】さん 10点(2003-11-02 13:46:15) |
191.エイドリアン・ブロディの演技が本当に凄い!さすがオスカーを受賞しただけあります。ああいうセリフの少ない役を演じられる人こそ、本当の演技派俳優だと言えるのではないでしょうか。それにしても、ユダヤ人の扱いは残酷すぎて、まともに目を開けてみていられませんでした。足の不自由な人をベランダから落としたり、一列に並べて伏せさせた後、順々に頭を打ち抜いたりという行為を、無表情で行うドイツ兵は、形容しがたいほど残酷です。そしてそれが実際に行われていたのかと思うと…。色々考えさせられる映画です。ライフ・イズ・ビューティフルより衝撃的でした。 【Ronny】さん 9点(2003-11-01 21:27:33) |
190.彼は本当に運がいい。観るには痛い映画だった。ドイツ兵の前でピアノを演奏するシーンが一番印象に残ってる。今まで獣のように酷い殺し方をしてきたドイツ兵が唯一人間らしい姿を見せていたから。こいつらも生身の人間なのだなと実感したシーンだった。 |
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【太郎】さん 8点(2003-10-31 13:14:42) |
188.おすぎが絶賛してたわりには・・って感じ。やつは大概ほめるからね。だって長いし、重いし、退屈だし。でもユダヤ人がどう迫害されてきたかわかったし、人種差別の恐ろしさや無意味さも再確認することができて勉強になった。こういう悲惨な戦争映画を戦争を知らない若い世代にバンバン観てもらいたいと思う。まあオレも全く戦争知らんけどね。 |
187.《ネタバレ》 映画館でみたんですけど、号泣してしまった。あまりに残虐で、帰りかなりブルーになりました。同じ人間がこんなことできるのかと思うと。車椅子のおじいさんのところが一番衝撃でした。ピアノの話より戦争メインって感じだったけど、まぁ要所要所いい感じでピアノが取り入れられていたので満足。でも助けてくれたドイツ人の前で弾いた曲がよく宣伝やCMで流れてたショパンの曲(ですよね、確か)じゃなかったので、あれ?って思った。そのドイツ人も戦争終了後捕虜になってどっかで死んだって話が、現実的。。。安い作り話の映画なら奇跡的に助かってて再会、とかありそうなもんだけど。とにかく感動とかそういう問題じゃなくて勉強になった映画でした。ただやっぱりピアノが入ってる分シンドラーのリストとかよりは幻想的な感じがしました。 【あよず】さん 8点(2003-10-26 13:21:05) |
186.壮絶な人生だが、悲惨な同胞の中ではラッキーが重なったわけだな。原作を読んでないからよくわからないが、シュピルマンは何を伝えたかったんだろう?いかに運がよかったかを伝えたかったのか?ユダヤ人のマヨネク、かくまってくれたレジスタンスに比べたらなんて貧弱な主人公なんだってのは伝わったが。 【たつのり】さん 6点(2003-10-23 22:21:17) |
185.もっとピアノのシーンがあると思った。戦争物は苦手であまり見ないのだけど...見終わって、主人公が助かってうれしいけど、悲しい気分になった。 【MORI】さん 7点(2003-10-23 17:03:13) |
184.第二次大戦のドイツ占領下で、戦うこととは遥かに無縁のピアニストがみた「戦争」とそれが引き出す人間の残虐性が淡々とつづられていますがそれがかえって見る人の心に深く戦争に対する警告をきざみつけているように思います。エイドリアン・ブローディの怯えながらさまよう姿は似合いすぎていて確かにはまり役だと思いました。 【SN】さん 7点(2003-10-22 19:18:17) |
183.《ネタバレ》 ドイツ兵の乱行や極貧状態の民衆が必死に足掻く様が淡々と描かれている様子は、ドキュメンタリーチックに感じました。主人公の行動も殆どが周囲の保護と成り行き任せで、この辺りがある意味真実味を加えています。主人公を救ってくれたドイツ将校が戦犯として処刑されたという結末(と言うより、主人公が救おうと何らかの行動を起こさないこと)は不満ですが、まあ仕方が無いか。主人公がドイツ将校の前でピアノを弾くシーンと、エンディングロールでの演奏は素晴らしいです。少しでもクラシックピアノをかじった事がある人なら必見です。 |
★182.収容所の状況がよく分かり、死と隣り合わせの人々の生活が細かいところまで描かれていた。ただ映画としてみた場合、いかんせんピアノを引くまでが長すぎる。 【まさサイトー】さん 7点(2003-10-18 11:56:58) |
181.長い映画なのに思ったほどその長さが気にならず、最後までのめり込んで見ました。ただ内容に関しては、あまり心動かされるところがありませんでした(これは映画の内容が実際に希薄だということではなく、もちろん僕の「個人的な感じ方」の意味です)。「シュピルマンのような人間はむしろ例外的であり、生きることへの執着やピアノへの情熱さえあれば必ず生き抜けるというわけにはいかないのでは」という思いがどうしようもなく湧いてきてしまいます。個人的には、二次大戦下のユダヤ人や収容所を扱うのなら、少なからぬユダヤ人に降りかかったであろう「死」ももっと真正面に取り扱って欲しかったかな、というのが正直な感想です。ただそれでも、弱弱しそうでいて実はとてもしぶといシュピルマンの生命力(生への執着)はやはり印象的であり、一本の映画としては決して嫌いな映画ではありません。やはり素晴らしい作品だと思います。 【マーチェンカ】さん 7点(2003-10-18 11:00:16) |
180.《ネタバレ》 いくらこれが戦争という現実に直面した無力な人間の姿だとは言え、人としてその生き様には何物も学ぶべきところが無い。「生きる事」は、単に「死なない事」とは違うはずだ。人間は生と死に意味を見出そうとするからこそ、本能だけの動物とは決定的に違うのであり、そこに人間としての「尊厳」や「価値」もあるのではないだろうか。 通常の反戦映画とは明らかに違うベクトルから戦時中の事実を描いたものであるとは言え、そこに「生き延びた」という事実以上の教訓を見出すことは難しい。後に何かを成す為に「今を生き延びる」というのは分かる。だが生き延びることよりも価値ある「何か」を見出すことも重要なのではないだろうか。それこそが宗教や道徳では答えの出ない「生きる意味」に通じるのではないだろうか。 【FSS】さん [ビデオ(字幕)] 4点(2003-10-17 19:55:18) |