32.家族、生死を考えさせられる映画でした。スペインの田舎や迷信が残る風習(東風など)が興味深かったです。ペネロペが本当に歌っていたのかな、それとも吹き替え?歌に感動しました。 【HRM36】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2010-05-13 08:07:39) |
31.ああ、これってオール・アバウト・・の監督なんですね。うーん、なぜか合わない。。心に響きません。ペネロペは色気と優しさがうまくミックスした感じで良かったです。 【noji】さん [地上波(字幕)] 4点(2010-02-20 23:43:26) |
30.《ネタバレ》 単純に面白かった。つっこむ所、ありえないだろって所が山ほどあるのですが(警察なんて鼻から存在してないに等しいとか、科学捜査なんてものが出てこない所とか)そんなことを忘れさせるだけの何ともパワフルで情熱的な脚本でした。伏線を大量に仕掛けており(まさに物量作戦)、どんどん繋がっていくので終始飽きさせない。スリル、嘘の配置で、他の余計なことをあまり考えさせないように、展開していく。休憩にペネロペの熟した美しさや、極彩色豊かな芸術的な映像を配置。脚本の巧みさを充分に感じさせられました。 大味で激情的な事件ばかりなので下手をすると火サスや韓ドラみたいになる筈なのに、そんなことありません。不思議と上品な仕上がりになってます。最後の母の独白シーンだけはかなり不満でしたが、佳作でしょう。終わってしばらくして考えてみると、この家族って揃いも揃って、犯罪者なんだよねえ。しかも重罪。テーマが錯乱している印象もありますが、女性の弱さや困難をしたたかさで乗り切ってゆく姿を、サスペンスフルな娯楽として描いた監督の手腕は素直に評価できると思います。 【Nujabest】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-06-24 15:06:35) |
29.《ネタバレ》 娘の股間にエロい視線を送る義父…というところで、なんというか、あんまりまじめに見る気が失せてしまいました。 といっても、これが作品の最初のほうですから、そのあとはあんまり「見た」とはいえないかもしれません。画面から顔をそむけたり、早送りしたりしていましたから。 ペネロペ・クルスという苦手女優(個人的に)が出ずっぱりというだけでツラい映画ですが、アルモドバルですからいちおう見ておかねば。という不純な動機がいけないのだろうか。 もし、主演女優が別の人だったとしたら、もう少しまともに見たとは思います。 が、「娘の股間にエロい視線を送る義父」…もうこういうのはいいと思うんですけど。 親子2代にわたって父親に虐待されるという、陳腐な、ああ陳腐なネタというのはいったいどっから出てくるわけですか。女性は性的に傷つけられやすいとか、無防備だとか、そういうことが原因で人生が大きく変わってしまうということを強調したいんでしょうか。 だからもうそういうのはいいです。もういいと私は思います。 そういうマターを出してきて、「それでもたくましく生きる女性ってすごい」と思わせようなどとは三文芝居。男性はどうだか知らないが、もはやそんなものにだまされません。 もっとフツーの、フツーに近いネタで勝負してほしいと思いますアルモさんは。 だいたい「女性の生命力」なんてものは、半分以上は男の幻想(というか願望または畏怖)にすぎないかもしれないと思いませんか。女性はみんな生活力に長けてたくましくなければいけないのでしょうか。 「実父に犯されても」「夫の死体を隠しても」それでも産んで生きるわとにかく~というのが彼の思う「女性」のようです。でもそんな女ばっかだと思わないでもらいたいですね。 【パブロン中毒】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2009-02-28 19:36:29) |
28.面白かったの一言。 女優さんたちの演技がみな上手く、ストーリーもサスペンスありユーモアありで飽きさせず、色彩もキレイで食べ物もおいしそう。 ペネロペ・クルスは若いころよりも美しく、小さな華奢な体なのに原色の毒々しい大きな花を思わせる、主演女優にふさわしい存在感。もう目が釘づけです。 生きることは一番の苦しみかもしれないけど、それでも前へ前へ進もうという人生賛歌であり、大人のおとぎ話です。 へこんでいるときに見たら、どんなことだってたいしたことないと思えそう。 【まれみ】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2009-02-10 21:39:18) (良:1票) |
27.つきあいで見ました。登場する女性たちはもう笑うしかないほど山のように問題を抱えています。でもみんな、暖かい強風の中に様々な原色が散らばる、あのきらめくスペインの風景の中で腹をくくって生きていきます。こういう強靭な生き方って、今の日本人には絶対マネできないですね。道徳とか倫理とかでわあわあ言ってるようじゃ、まだ人間は半人前かな。 【きのう来た人】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-28 06:59:59) (良:1票) |
26.うーむ、女性上位な痛快映画でした。唯一の登場男性はサイテー野郎。結果、当然というべきか、哀れというべきか、娘に刺し殺され、妻に非合法に葬られます。赤と黒を基調にしたサイケな色調の画面がペネロペ・クルスの美しさを際立たせ、人生に絶望気味の女性が、それでもなおたくましく生きる力強さを感じさせます。「母と娘」が主たるテーマだと思いますが、女同士の親子というのは意外に厄介なもの。母親との確執にかなりのエネルギーを消耗した身としては、この映画は御伽噺に近いものがありますが、そこはそれ、まあ映画ということで夢や希望があった方がいいじゃない、と思います。いや~、生きるって大変・・・(嘆息)。 【すねこすり】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-01-13 14:45:05) (良:1票) |
25.ペネロペよいですね。彼女の映画を見たのは初めてかもしれない・・・ お人形みたいな人だと思っていましたが、とても生き生きたくましい姿が印象的。 母と娘の関係、というのが、とてもよく描かれていました。そう、男と別れた女は母親と住むのが一番いい、というのはわかる気がするなぁ。 映像美は言わずもがな。大変満足のいく作品でした。 【しゃっくり】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-11-03 23:50:17) |
24.《ネタバレ》 恥を忍んで言うが、わけがわからない。正直、宇宙人のドラマを見せられているようだった。 つまらないとは思わないし、むしろ面白い。しかしたとえば映画の撮影スタッフが訪ねて来たその場でレストランを開こうと決めるところとか、全然思考回路が理解できない。旦那が死んでその死体が冷凍庫にまだ入っているのに、その場で商売を? 「え? え?」と言っているうちに物語がどんどん進んでいく。気持ちの切り替えが早いとか、ポジティヴというレベルではない。前に進むことしか知らない生命力の弾丸のような行動に、終始開いた口がふさがらなかった(悪い意味でなく)。 同監督の映画を他にも観たけれど、するりと消化できるようなものが一本もなく、必ず「はあ??」となってしまう。これは自分が男だからなのか、あるいは根っからのネガティヴ人間だからなのか……なのに、面白いといえば面白いのだから、戸惑ってしまう。なんなんだろう、このアルモドバルという人は? 【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-08-18 22:22:39) (良:1票) |
23.《ネタバレ》 ペネロペをはじめとする女優陣がすごく良かったです。母親は父親を殺し、娘も父親を殺し、ともに証拠隠滅で罪にはなりませんが、それで当然と思わせてしまうところはアモドバルならではだと思います。姉妹と母親の関係がとても良かったです。男は添え物みたいなところも、この映画では良い感じです。映画の中に出てくる食べ物や飲み物も興味のあるものばかり。そう思えた映画につまらない映画はありません。面白い映画でした。 【omut】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2008-08-04 19:42:10) |
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22.心地のいい雰囲気の作品でした。ペネロペが美しく素晴らしい演技をしていましたね。情熱的でした。 【ギニュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-29 19:47:21) |
21.《ネタバレ》 最初は「死」をテーマにした作品なのかな、と思ってました。お母さんの幽霊が、殺した旦那を何とかしてくれると思ってました。でもアルモドバルのセンスではないですよね。この話は「女性のたくましさ」が強く描かれてたように思いました。女性映画もどんどん進化してるなあ。ただ、昔の山火事やペネロペ演じる女性の悲劇は、映画なんだから、登場人物のセリフで説明するのではなく、回想シーンなどの映像で見せてもらいたかった。アルモドバルならきっとセンスのいい映像で説明してくれたのでは、と思います。ペネロペはアメリカ映画よりもこの映画のような場所の方が魅力があって、良いと思いました。映像もきれいで、良かったです。 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-06-10 13:12:10) |
20.ペドロ作品は「バッドエデュケーション」が面白かったのでこの作品も少し期待して観てみたら、なかなか面白かった。やっぱり色彩が素晴らしい。赤、青、白、紫、緑・・・これほどまでも原色が似合うのは舞台がスペインだからこそ。またその原色がめちゃめちゃ似合うペネロペがすべて。年を重ねたことで女性としての深みが増しそれが作品ともよくマッチしていた。 【おっちょ】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-06-06 00:44:49) |
19.へ?それで終わり?ってな感じのラストでしたが、全体的にはいい雰囲気の作品でした。 シリアスな物語の割にコミカルな演出で深刻になり過ぎないのが良かった。 登場する女性のすべてが何らかの問題を抱えていて幸せとは思えないのだけど、なんだか力強さを感じさせられました。 レストランを始めたときは、てっきり料理して食べさせちゃうのかと想像したけど、さすがにスペイン人もそこまで野蛮ではなかったようです。 【もとや】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-05-12 11:20:47) |
18.「オール・アバウト・マイ・マザー」を前に観て、「ちょっと苦手かも」と食わず嫌い気味だったアルモドバル監督ですが、母親が意外と高評価だったんで観てみることにしました。そもそも、この映画、近親相姦がテーマというところで、かなり引いてたんですが、実際に観てみるとそんなに嫌な描写があるわけでもなく、プロモーションの仕方に少し腹が立ちました。 まさに「オール・アバウト・マイ・マザー」と非常に似たコンセプトの作品なのですが、脚本がこちらのほうがしっかりしてるかなという印象。お茶目なおばあちゃんも自然体な娘も少し引っ込み思案のお姉ちゃん(演技がうまい!)もいい味出してましたが、舞台の中央で大輪の花を咲かせていたのは、やはりペネロペ・クルス。圧倒的にグラマラスな肢体を原色の衣装で飾ったその姿には、見惚れるしかありませんでした。気性の激しい強い母親を見事に演じきった、その演技力もすばらしい。女性讃歌であると同時に、男性でも楽しく観られるこの映画は傑作と呼ぶしかないでしょう。 「アラビアのロレンス」のような男性しか出てこない映画も大好きですが、こういう女性しか出てこない映画も新鮮で楽しめました。脚本もアルモドバル監督なんですね。こんなに深く女性を描けるなんてすごい人だ。少なくとも、男性から見た女性は描ききれていると思います。 【枕流】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-04-18 00:16:36) |
17.みんな言ってるようにペネロペ・クルスがスゴクいい。作り物のハリウッド映画よりもスペイン映画では生き生きしてて、そして、ぞっとする力強さがある。存在を感じることができる。でも、ごめんなさい。ベネロペの娘がロナウジーニョに見えて仕方なく、余分なこと考えてしまいました…。 【さら】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-04-07 16:20:36) |
16.《ネタバレ》 東風が人を狂わす、と最初にことわりを入れたことで、全体に古典喜劇のような柔らかなトーンがかかった。かなり悲惨な事件を扱いながら、刺々しくならない。姉と妹が、それぞれ“死人”について隠し事をしながら探り合うあたりのおかしみなど、こういう素直な映画も撮れる人だったのか、と見直した。いつもはそれがかえって落ち着かなくさせる暖色系に埋め尽くされる世界も、今回はそのまま暖かさととっていいような気になる。それにしてもアルモドバルに出てくる男はしょうがないな。ペネロペ・クルスの亭主にしろ、登場はしないが父親にしろ、女たちの世界の邪魔ものでしかない。祖母から孫までの三代の女、近所のかみさん連中も含めての女たちの世界の闊達な連帯の前で、邪魔ものの男どもは、桃太郎で退治される鬼の役割程度の存在。朗々と歌われる女性賛歌を、男は黙って聞くしかない映画だ。母親はお墓で眠ってなんかいない、千の風になんかなってない、風は人を狂わせ、母親はベッドの下に隠れて目玉をぎょろつかせてる。 【なんのかんの】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-03-27 12:16:52) (良:2票) |
15.《ネタバレ》 スペイン映画はあまり見ないのだが、(「オープンユアイズ」以来か)ペネロペはやはりスペイン映画で光る女優だと確信した。 とにかく典型的スペイン美人。これだけでもすでにアドバンテージだが、この映画では彼女のハリウッド出演作品では見られない存在感を感じた。また、この作品の特徴として色が綺麗。(この監督の特徴なのか?他の作品は見ていないので不明だが)ペネロペとこの色彩がすごくあっていたと思う。また、一番の見所は彼女の歌のシーンである。いかにもスペインらしい雰囲気が味わえる。おそらく彼女の作品で一番の出来でしょう。 物語はライムンダ(ペネロペ)の夫(失業中)が14才の娘に暴行しようとし、逆に娘に殺されてしまう。ライムンダは母として娘をかばい、その遺体を始末しようと画策する。そこへ故郷の叔母の死後、死んだはずの母が突然現れる。かつて母との確執のあったライムンダだが、母の失踪の真相を知る。またライムンダは父(実父かは不明)との間に出来た子供を出産(パウラ)、それが元で母を遠ざけるようになったことを打ち明ける。そして二人は数年ぶりに和解する。 殺人がおきても警察の気配はなし、遺体の運搬もあまりにも無防備なので?と思う部分もあることは確か。 殺人、近親相姦という重いテーマが含まれているのに関わらずなぜか重苦しくない。 とにかく、何があっても強く前を向いて生きるそんなメッセージが伝わる映画だった。 14歳の娘(パウラ)を演じた女の子がロナウジーニョ似の可愛い女の子だった。映画の中で何度も「あなた(ライムンダ)のパパ似ね」と連呼していたが、今思えば伏線だったのだとわかった。男性には理解が得られない作品かもしれないが、女性には元気を与えてくれる作品だと思う。 |
14.《ネタバレ》 女ってタフだなぁ~ってしみじみ思える映画!ペネロペ・クルスもキレイだし、スペインの風情が伝わって良かったです。殺人やら過去の辛い出来事など、ドロドロな部分もさらっとした感じで見れました(^_^) 【うさぎ大福】さん [DVD(吹替)] 7点(2008-03-06 16:37:36) |
★13.《ネタバレ》 風の音が心地良いです・・。これはオールアバウトマイマザーの続編でしょう。男はほとんど出てこないし、出てきても殺されるだけでした(ニガ笑)この監督の特徴でもあるのですが、女性がどんなに辛い目にあっても、誰1人として悲劇のヒロインを演じていない。超がつくほどに前向きに生きている。人殺しやレイプといった深刻な問題に直面しても、女性たちは明るさを失わない。少し能天気すぎるのでは?と思われるくらいが、生きていく上ではちょうど良い。それが困難に克つための秘訣なんだと改めて教えてくれる。女性たちが冷蔵庫を運ぶシーンが印象に残ります。男と女の違いは簡単にいえば力の違いです。重いもの持てるのが男。しかし女性たちは協力しあって、歯を食いしばり重い荷物を運ぶ、もう男なんて用無しよ、というわけです。そういう隠喩的な意味がこのシーンには含まれている。ペネロペは、もともと「女」を演じるよりも、「母」を演じるほうが似合う。母性の強い人だから、水を得た魚のように活きていました。テーマは母娘の葛藤。母娘の関係は、友達同士のような関係になるか、憎みあう関係になるかどちらかだと思う。NHKに「抱きしめるという会話」という広告が昔あり、母親が笑顔のない娘を抱きしめる映像がありましたね。あれは母親が息子を抱きしめる映像だったら意味がないんですよ。母親が戸惑いながらも、娘を抱きしめるということが、今一番必要なんだと思います。 本作では様々な母娘が出てきます。ペネロペ母と娘の関係さえ良好に見えて危うさが漂っています。しかしラストではペネロペ娘と母親の氷解があり、観客はカタルシスを得ることができる。息子を愛せない母親は非常に少ないですが、娘を愛せないと自信喪失している母親は大勢いるでしょう。しかしそれは多くの母親が抱えている悩みかもしれません。母娘の再生というテーマのこの作品を観れば自然と元気がわくのではないでしょうか。なぜか涙が出てくる素晴らしい作品でした! 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 10点(2008-02-06 20:10:16) (良:1票) |