63.《ネタバレ》 面白かった。支配下選手が二万もいるメジャー・リーグにしても、やはり金満球団と弱小球団があるわけで、お金でラクに選手を調達できないのが貧乏チームの最大のネック。カネが無いから知恵を出さなきゃならないGMビリーをブラッド・ピットが熱演。結果が出ないうちは、辛辣な批判やチームスカウトたちとの軋轢にさらされて、見ているこちらの胃もキリキリ痛い。誰が何と言おうと、自らの経験則(スカウトは口ばっかり)と信念のもと、戦いに身をすり減らす孤独なGM。試合をこま切れに観るシーンでは、彼の心がぎりぎりなのが伝わってくる。贔屓の投手が投げるイニングにはワタシもこうなりますもん。ブラッド・ピットは、私が知る彼のキャリアのうちのベスト・アクト。選手が駒の如く扱われる実にドライなメジャーの経営や、スポーツマスコミの高飛車な感じとか、へえー知らなかったー、と思う描写も多かった。すごく心に残ったのは、ビリーの相方ピーターが見せてくれたマイナーの試合。自分が放った打球がHRとは思わず、転んで動揺して塁にしがみつく巨体の選手を敵も味方も笑ってホームに迎える。数値もデータも超越したこんなシーンが生まれる野球を、かの国の人達が愛してやまないのがよく分かります。 【tottoko】さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2013-07-28 00:51:12) (良:1票) |
62.《ネタバレ》 ○野球映画にしてあまり観たことのない設定だったので楽しめたが、ドラマの部分に重厚さが感じられなかったのが残念。○一瞬イチローが映っておぉってなった。 【TOSHI】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-05-06 23:14:44) |
61.《ネタバレ》 面白い事実を元に作られているので素直に面白かった。ただ淡々と進んでいく感じで、古いスカウトマン達との対立の描写も葛藤とか、情とかの要素が一切感じられず、バッサリ切っていくし、存命・現職の人物がモデルなので特に内面が丁寧に描かれることもなく… わざわざブラピで映画を作らなくても、ドキュメンタリーで紹介した方が良いのではないかと思ってしまいます。娘との交流を通して内面を伝えようとしている部分も垣間見られますが、それでも浅すぎるかと…。 【TINTIN】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-02-24 22:47:29) |
60.《ネタバレ》 期待して観るものの、イマイチ。。。 あまり感動的なシーンはなく、盛り上がりに欠けるまま終わったかな。実話ものだから仕方ないのかも。 マネーボール理論がピシャリとはまった様子が描かれるともっと面白かったかも。 【おれおれ41】さん [DVD(字幕)] 6点(2013-01-28 14:51:07) (良:1票) |
59.側近のピーター同様、主人公の強硬な言動にハラハラさせられつつも、時々見せる影の部分が主人公の気持ちが伝わってきて、感情移入してしまいました。娘の歌う歌が、これ見た翌日もリフレインされてきたくらい、楽しめました。野球好きにも、ヒューマンドラマ好きにもオススメできる一本。 【●えすかるご●】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-12-16 15:42:35) |
58.《ネタバレ》 スポーツ界の内幕にも、メジャーリーグにも、さらには野球にも全く興味もなく、ただブラット・ピットとフィリップ・シーモア・ホフマン見たさだけで鑑賞。面白くなかったらすぐに観るのを止めようと思っていたのだけど、手堅くテンポよく創られていて、ちゃんと最後まで面白く観れた。ただ、あまりにも優等生な感じに撮られていて、最初観るときに想像したとおりの、全く予想外という展開もなく印象的なキャラクターもいないので、野球に興味のない自分としてはすぐに忘れてしまいそうな映画でもあった。野球好きな人にはお薦めです(当たり前か)。 【かたゆき】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-12-08 21:40:21) (良:1票) |
57.《ネタバレ》 監督とか選手ではなく、GM(ゼネラル・マネジャー)の視点で、球団を立て直していくストーリーは新鮮。ビリーが周囲の反対を押し切ってまでマネーボール理論にこだわり続けた背景として、時折織り込まれる彼自身のプロ入りの体験で刻まれた思いや、家族関係もしっかり描いていることは好感がもてた。また実話をベースにしていることもあるだろうが、単純なハッピーエンドにしなかったところも高評価。また、チームの転機になったのは、理論そのものではなく、最後はビリー自身が選手に直接コミットしはじめてからだった。この点はGMとして越権行為かとも思われるが、理論を元にチーム編成しただけではチーム強化は完成せず、最後ははやり「思い」をもった人間が一人一人の選手に働きかけていくことが大切、という点は野球のみならず、あらゆる組織に通じることだと思われ、プロ球団の内実も興味深く織りまぜながら、組織変革のドラマを描く佳作に仕上がっている。 【田吾作】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-11-26 13:41:32) (良:1票) |
★56.《ネタバレ》 打率や本塁打ではなく、出塁率を重視する野球理論のもと周囲の反発にもめげず安い選手ばかり集めてチーム作りを推し進めていく主人公が、ある程度の成功をおさめる話です。テンポもいいし、主人公に感情移入していると20連勝は爽快で楽しめます。実話と知らずに観ると結構安っぽい話の映画ですが、実話に基づくというだけで一気に説得力が違うものですな。 【ぽじっこ】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2012-11-04 19:09:05) (良:2票) |
55.《ネタバレ》 昔ほどの情熱はないけれど、それでもまだまだ野球というスポーツに関心がある人間にとっては、あまりなじみのない球団戦略に出会えたこと自体が新鮮で嬉しい驚きでした。(特に、一時期広岡流の守備最重視理論を信奉してた人間にとっては) なかなか野球にストレートに向き合えない主人公が、だんだん新しい理論の導入という過程を通して変わっていく姿も、心惹かれて、素直に感情移入できました。 彼にしろ、彼に拾われた選手にしろ、何らかのきっかけで人間が変わっていく話は好きです。 ただ、難を言うならもう少し理論をわかりやすく打ち出してほしかったな。 ところで、ブラピってかなりロバート・レッドフォードに似てきたと思いません? (たぶん、若い人なら、昔の映画を見てブラピに似た俳優がいるねっていうところでしょうがw)これなら華麗なるギャツビーのリメイクとかもいけるかも。 あと、巨人ってつくづく凶悪な球団だなと再認識できた映画でもありました。(生まれたときから巨人ファンですけどw)DeNAのファンの人、今更ですけど村田とっちゃってごめんなさい。 原作を読んで、あまりの面白さに数年ぶりに再見。正直、ビリーのチーム内での立場、監督との関係など話を劇的にするための安っぽい改変が気にならないと言えば嘘になる。しかし本質的な面白さはしっかり残っていて、ああ野球ってなんて奥深い、面白いゲームだなと改めて感じさせてくれた。 ただ、嗚呼、この映画のアスレチックスに比較して、わが愛する巨人軍の球団運営のあまりの古さ。 だって、貴方、昨シーズンたった2つしかファーボールを選んでない、選球眼、出塁率最悪の捕手をわざわざFAで獲得して、しかも生え抜きの4割打者をさしおいてゲームに起用するという、全く信じられないことをやってるんですから。 ああ、ビリー・ビーンを巨人の全権GMにしたいw 【rhforever】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-31 10:23:58) |
54.《ネタバレ》 実際にあった話なので万年最下位のチームがワールドチャンピオンに!などというような派手なお話では全くなかったですね。前年もプレイオフに出場したチームが主力が抜けた穴を新しい野球理論でどう埋めたかという非常に地味なお話で結末もまた地味です。20連勝という奇跡的な展開が無かったら映画にするのは厳しかったかもですね。それでもこの地味な話を上手く演出して盛り上げていてそれなりに面白かったです。ブラピとおデブちゃんのコンビも良い味出していて良かったですね。イチローが一瞬出てくるのもうれしい。 【映画大好きっ子】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-29 02:12:54) (良:1票) |
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53.《ネタバレ》 自分が応援しているチームを、TV観戦していると、負けるジンクスは私にもある。昔その確率を統計で調べてみたら7割を超えていた。だから私は大切な試合では、DVD録画して、結果で勝ったと判明したときだけ再生してみる。ちなみに日本シリーズで中日が巨人にまさかの3連敗を喫した理由は私のせいだ。我ながら厄病神だと思う。しかしビリービーンの厄病神ぶりもすごい?11点差を追いつかれたときは、呆れて笑ってしまったが、実話らしい。てゆうか、7点取られたあたりから、空気を察して、球場から去れよ。へんなところでビリーに共感してしまった。ところでアスレチック=松井を獲得したチーム。日本マスコミは好意を込めて、ケチケチ軍団と報道した。たしかにこの映画でアスレチックの吝嗇ぶりがよく分かる。松井:ヤンキース時代の打率・292。出塁率・370!松井の打率は、イチローより下だったが、出塁率はイチローより、はるかに上だった。イチローを買うのに数十億円、松井を買うのに3億程度、どっちを買うか?やはりビリーならば、松井を選ぶ。イチローよりも安くて、そのうえイチローよりも塁に出る回数が多いのだから必然だ。逆にビリーにとって一番嫌いな選手は、おそらくイチローのような選手だと思う。それは高額商品であるにもかかわらず、それがチームの勝利に結びつかないからだ。それはチーム事情という一言では片づけられない何かがあるのだと思う。また松井がワールドシリーズでMVPになったのも何か理由がある。その何かを見極める手法、選手個人の活躍ではなく、チームの勝利に貢献する選手の発掘こそが、マネーボール理論なのである!あーたいそうなことゆっちゃった、解説ぶっちゃってまあ。とにかく、私が言いたいことは、松井はまさにマネーボール理論の申し子だったとゆうことです。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-27 13:03:06) (良:1票) |
52.《ネタバレ》 アスレチックスのGMビリー・ビーンは苦しい台所事情から危険な賭けに出た上、開幕直後の散々な成績でバッシングを受ける。選手起用を巡り監督と対立すると、今度はペーニャ放出などさらなる博打に出る。GMは見る角度によっては嫌なヤツにもなってしまう職業だが、成績が振るわなければ解任もありえる。選手や監督ほどではないかもしれないが、いずれにしても厳しい立場であることは間違いない。ビリーは追い込まれていた…。信念とは言っても、そもそもピーターが正しい保証はなく、凡人なら押し潰されていただろう。理論が正しくとも、強い意志を持っていなければ大きなことは成し遂げられない。野球に限らないパイオニアのスピリッツをビリーが教えてくる。それにしてもリーグ新記録の20連勝はフィクションなら「やりすぎ」とつっこんでた。これが実話とは… そりゃ映画になるわけだ。 【リーム555】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-10-25 19:32:37) (良:1票) |
51.《ネタバレ》 なんか納得できない映画だった。 最初、吹替えで見始めたんだけど、最初の試合中継の解説者の吹替えがひどすぎたんで、すぐに字幕に替えて見ちゃったのがマズかったかなあ。 それとも、MLBの基礎知識がないと見ちゃいけない映画だったのかなあ。 自分、野球の監督やオーナーならわかるけど、GMって役割をよく知らないから。 それに、タイトルの「マネーボール理論」からして、よくわからなった。 例えば、「彼は出塁率が高い」「でも守備がヘタだ」「守備なんかどうでもいい」っていう会話の流れで、自分は「?????」って思っちゃったけど、ほかの皆さんは平気だったんだろうか。 そもそも「プロ」野球なんだから、勝つのも大事だけど、お客に来てもらうのも大事だと思うんだけど、そこの説明は全く無いし。 それから、監督との確執。 仲直りのシーンがないじゃん! むしろ、監督差し置いて選手に訓示垂れちゃったりして、ますます仲悪くなっただろうに、その後監督と仲直りなしで「チームが勝ち出し始めました」って言われてもなあ。 何も「さわやか!青春!スポーツ!」をそのまま期待して見たわけじゃないけど、日本のアニメじゃあるまいし、自分みたいな一見さんにもわかるように作ってほしかった。 【まかだ】さん [DVD(字幕)] 4点(2012-10-13 23:12:00) (良:1票) |
50.野球好き、スポーツ好きにはたまらない内容。面白かった。ノムさんがよく「今は監督よりもスカウトやGMのほうが重要」と仰っているが、よくわかる・・・。これはどのスポーツチームにも言えることだなぁ・・・。 【あるまーぬ】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-10-10 03:38:50) |
49.《ネタバレ》 とても淡々とした作りで、決して劇的に見せるわけではないのですが、「マネーボール理論」という、いわば科学で野球を理解しようとする話なので、淡々とした構成に仕上げてきたのもわかるような気がします。元々は経済を理解するための理論を野球に持ってきたんだそうで、いわば株価の動きとか、そういうのを予測する為に使われるそうな。でも、株価もそうですし、やっぱり野球だってそう。世の中、全てロジカルに動いてるわけではないので結局は外れてしまうオチになるわけですが、それでも20連勝という新記録を打ち立てたのは、ビリー・ビーンの「俺についてこい」みたいな自信満々キャラが功を奏したんじゃないかと思うんです。そして彼自身、元選手だったので、選手たちへの気配りとか配慮がそれなりに出来たのかもしれない。勿論、劇中の彼の行動は、一見すると「冷酷」な決断の連続にも思えます。選手をあっさりと切り捨てたり、すぐさまトレードしてみせたり。しかしまた逆に、ビリーは「見向きもされなかった選手」や「見捨てられた選手」を獲得することにも精を出しているわけです。野球界という、伝統的な価値観の支配する世界において、ビリーとピーターの存在はまさに異端児。このお話の大切なポイントは、その理論の正当性うんぬんよりも、やっぱり異端児が新しいことをやると必ず批判を受けるわけだけど、そこで貫き通していける勇気を持つっていうこと、その一点じゃないかと思う。周りのおっちゃんたちのしょうもない論議を聞いて、今の野球界の間違いに気づき、ピーターの意見を聞いて「これが正しいんだ」と確信しそれを貫き通す。ビリーは史上最高額の報酬でレッドソックスからお誘いを受けるも、それを断ってアスレチックスに残った。お金なんかじゃ揺り動かないだけの信念を、最初から持っていたわけですね。だからこそ貫き通せた。その心意気に、尊敬の念を抱かずにはいられない。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2012-09-12 00:19:04) (良:1票) |
48.面白い。トレード締切日の他チームのGMとの攻防は見応えがあります。 【ベルガー】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-09-02 20:47:44) |
47.《ネタバレ》 主役のブラッドピットが負け神の自分が分かってて、それでもチームに居残る話が好きでした。また「ソーシャルネットワーク」の脚本家だけあり、野球の部分がなんとも味気なかった。「ソーシャル~」でもそうだったけど、この人の映画って大味じゃないね。でもアメリカ映画は野球映画の秀作が多いので、もうちょっと何とかしてほしかった。まぁあのファーストの彼は良かったです。 【トント】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-08-13 06:24:24) |
46.《ネタバレ》 ソーシャル・ネットワークの脚本も務めたアーロン・ソーキンの力量もあってか、会話に勢いがある。 映像的にも、物語的にも地味だが、非常に面白いオトナの映画である。 大抵のスポーツ映画は感情が優先し、理論の入り込む余地はない。下手でエラーばっかりする選手を無根拠に使い続けたりする。しかし、本作は常に理論が優先する。勝つために必要な理論を打ち出し、それにそぐわない選手は容赦なく切る。選手が結果を出さなければいけない事と同様に彼も結果を出さなければ切られてしまう。大事な家族のためにも、職を失うわけにはいかないし、何より、自信の仕事を全うするために、勝つために最善の行動をとらなくてはならない。要するに本作は、スポーツ映画ではなく、お仕事映画なのである。 仕事においては、ひたすら強気を演じ、娘の前では心優しい問題のないパパを演じる。人のいない所では、でない結果に怯えたり、過去の失敗をひきずったりする。とても、ビリーは人間的な人間である。だからこそ、彼の仕事の仕方が冷酷に見えても、一概に間違っていると思えないのである。そして、ある時期を境に彼は選手たちとコミュニケーションをとりめ、意図を伝え、選手に指示を出す。それが当初からの計算通りなのか分からないが、結果として、その描写以降、勝ち始める。 やはり、理論が優先するとは言え、完全に感情を無視して成功すると言う描き方を避けたのかな、とも思える重要なシーンであったと思える。 実話ベースの物語であったから、しょうがないのかもしれないけど、個人的には後日談のテロップは余計に感じた。 最終的に彼がどんな決断をしたか、各自で想像の余地を残してほしかった。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-07-29 02:30:12) (良:2票) |
45.《ネタバレ》 マネーボール理論によってチームが勝つ展開をうまく表現できてないと思う 【osamurai】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-07-18 01:30:13) |
44.《ネタバレ》 非常に面白かった。日本の野球界は分からないけれど、あちらは本当にドロドロしているんだなと。そこがリアルでよかった。 自分の信念のためには、選手をドンドン切っていく。情に流されずあくまでも利益のために。気持ちいいくらいに。スパッ!スパッ!と。 本来なら不快に感じてもおかしくないのにそうならなかったのは、演出と演技が素晴らしいからだろう。事前にクビを言い渡す練習シーンがあったのも良かった。 また役者陣がとにかくいい!全ての役者が、え!?この人演技してるの?うそ!自然すぎて分からなかったよ。と思えるほど上手すぎて、作品の世界に引き込まれてしまいました。 ただ個人的に気になったのは、映画うんぬんではなく、この作品が言っている「マネーボール理論」をすべての球団が採用したらどうなっちゃうんだろう?てこと。 最終的には結局、実力主義に落ち着いちゃうってことかな。 まぁでも楽しめたので満足です。 |