64.これは面白かった。孤独な環境で仕事をする主人公の姿を見ているうちに、だんだん感情移入してくるんだけど、話がすごく切なくて不思議な展開をしていく。淡々とした話なのに、のめりこんで見た。ガーティとか自分とのやりとりは良かったなあ。最近見た映画の中じゃ一番印象に残ったと思う。 【54dayo】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2012-09-30 18:40:04) |
63.《ネタバレ》 こういう映画、自分は好きですね~。月面を移動していく場面は、往年のSFTVドラマを見ているようで懐かしさがこみ上げてきます。基地内での出来事も、分からないことがテンポ良く段々と分かってきて飽きませんでした。クローンものであることは事前に分かっていましたが、クローンに頼っていないストーリーが良かったです。そしてヒューマンドラマに仕上げていたので、心に染み入ってきました。コンピューターの心変わりについては「謎」と言うことにしておきましょう。 【Banjojo】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-09-30 16:07:49) |
62.《ネタバレ》 久しぶりに(?)邦題が内容にマッチしている映画に出会いました。確かに主人公は月に囚われています。家族に会うという希望を抱きながら、地球から遠く離れた月で3年間働く。それだけのために生まれ、それだけのために死ぬ運命。孕むテーマは人間の尊厳や生死観にかかわる重厚なものでしたが、物語は意外なほど淡々と進みました。ドラマチックな展開などありません。まるでシリアスを拒絶するかのよう。この味わいが絶妙でした。なぜ彼らが真実を知っても取り乱さないのか。その理由に思いが届いたとき、物語は深みを増した気がします。個人的な希望を言わせてもらえば、ラスト。ワンカットで構いません。ハワイの風に吹かれるサムの姿を見たかった。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2012-09-15 18:39:43) (良:3票) |
★61.《ネタバレ》 先ほど観終わりました。かなり面白かったです。
この映画の秀逸な所は基本設定や場面設定 そしてプロットを徹底的に練り込んで有ると言う事です。
それでいて、作品の世界観や背景などは冒頭にザッと説明するのみで 殆ど明らかにされていない。
ある意味ではSFの定番で地味な話なのに 観ている者をこれだけグイグイと物語に引き込んで行くのは
上に書いた事柄(基本設定、場面設定、プロット)を 相当徹底的に練り込み、その過程で余計な物をそぎ落としたからこそ 全然違和感無く、これだけの作品に仕上がったのだと思いました。
私は昨今のド派手な演出ばかりで、粗を隠そうともしないハリウッド映画も この作品を見習って欲しいと思いますね。
この作品もやはり、あのブレードランナーを手本に取って作ってある映画で ある意味、レプリカント達が働いていたとされる 植民地星の実情に思いを馳せ、空想し、それを基にして1本の物語にしたかの様に
悲しく、重厚で、深いシナリオの中に 心洗われる余韻を残しつつ、最後まで痛快に見る事の出来た作品です。
作品の内容は 要するに莫大なエネルギーを生み出す月面の新エネルギーの採掘には 高レベルの放射能により、人間が重度の被爆に冒されてしまうというリスクが有った。
その為に採掘会社は違法なクローンを作り出し、偽の記憶を植え付けた上で 月の採掘基地に閉じ込め
3年の任期(実は重度の被爆により寿命が3年程度しか持たない)を課して 偽りのローテーションを繰り返させていた。
つまり、3年でクローンを廃棄処分にしてまた新しいクローンに交換し 採掘業務を延々と継続させ、金儲けしていた。
この映画の新しい所は作品に登場する会社側の管理AI つまり、会社が騙しているクローンを監視し管理するコンピューターに 性格や許容性、そしてある種の感情を持たせている所です。
結果的にこのAIが主人公達を助けた事で、物語が大きく展開して行く。
惜しい所は時間の関係なのか、予算の関係か分かりませんが クローンである主人公が脱出ポッドで脱出した後の話が 非常に駆け足で、ちょっと尻切れトンボに終わっている事です。
この最後をキッチリ落とせていれば 私は10点でも足りないぐらいの作品だと思いました。 8点と付けましたが、限りなく9点に近い。
どちらにせよ、1度見て損は無い作品です。
【一般人】さん [DVD(字幕)] 8点(2012-08-16 19:34:33) (良:1票) |
60.《ネタバレ》 自分のクローンはどうなってもかまわないという考えを持つ人間のクローンが、果たして地球に住む赤の他人の為に三年間もの間一人で月で頑張れるもんなのかと疑問に感じました。 主人公は地球で待っている嫁と娘だけを生きがいに一心に仕事に励むんだけど・・・。 それプラスどうせ支払われないのだから景気よく「この任務が完了したら十億やるぞ十億」ってことなら、まだ説得力があるかも。 まあ金の為に働く主人公ってことになったらそれはそれでつまらん映画になっちゃうかな。 特典映像によると地球にいるオリジナルは、たくさんの金を貰って幸せに暮らしているらしいですけどね。 【ゴリラの住む丘】さん [DVD(吹替)] 6点(2012-07-11 14:31:10) |
59.《ネタバレ》 予告ではホラー映画かと思っていたが、久しぶりにSFらしいSF映画を見た。 SFの衣を着た戦争映画やホラー映画も悪くないが、この映画は本当の意味でのサイエンス・フィクションだ。 観念的になりすぎず、不可解になりすぎず、一人(二人?)の人間の悲しさ、自問もじっくり描かれ、ハッピーエンドでもバッドエンドでもない。そのサジ加減が実にバランス良くできてます。 サイエンスとして突っ込みたいのは重力が明らかに1Gであることぐらいか。(1/6の重力のピンポンを観たいという興味もあるが、映画の筋と関係ないので) マニアックに感動したのは特撮。全CGではなく、ミニチュアをCGで補完するという古き良き特撮の使い方が味を出してます。あの車の微妙な揺れやタイヤのたるみ加減が出す重量感、砂塵の立ち方はどんなにCGで計算して作っても出せない味です。サンダーバードを生んだイギリス人ならではのアプローチです。 日本でもこういう映画を作る才能がいるはずなのに、決して日本の映画界では作れない悔しさも感じてしまいました。この映画の黒幕が韓国(北ではなかろう)というのも時代を感じます。経済大国のメタファーとしても今や日本は認められていないのです。 「少し先にはこういうことがありうるんではないか?」自分にとってこれがSFです。 「少し先には宇宙人が侵略してくるんではないか?」というのはSFではありません。 久しぶりに本当のSF映画を楽しめました。 【どっぐす】さん [ブルーレイ(字幕)] 8点(2012-05-10 23:24:34) (良:1票) |
58.《ネタバレ》 製作期間は1ヶ月ほどで予算も500万ドルと大作に比べればはるかに少ない。それでもこんなに面白い映画が作れるんですね。少し内容に触れると、月面で勤務中、主人公が自分のクローンを発見してしまいます。そして衝撃の事実を知ることになるのですが…とても切ないです。全く同じ人間でも状況や状態によって性格に違いが生まれ、それを演じ分けたサム・ロックウェルは見事でした。 【nyaramero】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-05-07 10:22:49) |
57.《ネタバレ》 最初ホラーかと思いましたよ…。自分しかいないのに人の気配が・・・・って。 ちゃんとSFでよかった(ホッ) クローンの悲哀とかいろいろ感じる前になんか・・・危険な仕事に派遣使い捨てって感じで身につまされます…。 いろいろ突っ込みどころはあるのですが、私は主役の演技がちゃんと使用前使用後みたいで面白かったです。なぜか同じクローンなのに片方はやけに訳知りで妨害電波のこととか気づくのか謎ですが・・・・。 月の映像の美しさと恐ろしい静けさがこんなとこにひとりなんて絶対嫌だ!!!気が変になっちゃうよ!!とみててほんとにこわいです。そういや最初のほうで主人公が見た女の人の妄想?はなんだったんでしょう?? しかしあの仕事って人力でやるよりロボット使ってやったほうが効率いいんじゃないでしょうか?わざわざ妨害工作とかまでして人間使うより。そんなこと考えちゃダメですね。はい。 【ぺーこ】さん [DVD(字幕)] 6点(2012-03-26 23:38:26) (良:1票) |
56.雰囲気や映像、デザインなど、惹きつけられるものはあります。物語としてはやや小さくまとまった感じ。 【noji】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2012-03-10 14:33:08) |
55.主要登場人物がサムただ一人という低予算映画だけど、そのぶん人物がしっかり描写されている。とは言え、ちょっと退屈なのは否めない。 【あきぴー@武蔵国】さん [DVD(字幕)] 5点(2012-01-22 22:35:58) (良:1票) |
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54.《ネタバレ》 SFをほぼ見ない自分でも思いだしたのは「ガタカ」。受け手への自分とは何か、という疑問の投げ方がうまい。もう一点思ったのは3.11後の原発処理。単純に自分がコントロール出来ない環境へ身を置くということがどういうことなのか、ということへの恐怖を想起させられた。最後の地球での報道は蛇足だと思うが迷っての8点 【楊秀清】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-01-17 18:46:29) |
53.これはいいです。SF好きのみなさんのレビューを拝見して、いちいち納得。その通りですね。なので蛇足ですが、ここでワタシは、洋の東西を問わず、また時代を超えて、オトコのひとり暮らしの暇つぶしが模型づくりはともかく、「壁ピンポン」であったことが妙に可笑しかったことだけを書き留めておきます。 【なたね】さん [DVD(字幕)] 7点(2012-01-07 23:31:40) |
52.映像面や細かなガジェットなど表面的なセンスはそれなりに感じさせんねんけど、いまいち芯がないっちゅうのが正直な感想で、なんか奇抜そうに見せかけてはいるんやけど、そのじつ中身はめっちゃ保守的でおもしろみのないありきたりなものやったし、後半の展開には少々納得でけへんところも多々見られて、とくにラストのオチは完全に不要。デヴィッド・ボウイの息子っちゅうことで過度の期待をしすぎたんかなぁ……。 【幻の『モンスター』】さん [ブルーレイ(字幕)] 4点(2011-12-22 10:13:25) |
51.《ネタバレ》 とてもよかった。孤独感を期待したがその上を行かれました。孤独でありながら二人のクローンの存在でわかりやすく自分自身と向き合う展開に脱帽です、とても悲しくもあり、クローン同士思い出を共有しあうところなど、単にクローン、命の尊厳という表面的なメッセージで語ってほしくない内容です。序盤ではありますが、クローンであることの説明をしたときのガーティがの泣き顔のところだけでもかなりぐっときました。そして最後まで裏切らなかったガーティに感謝。あぁでも、僕には地球到着後の告訴のアナウンスは聞きたくなかった、もっと視聴者にクローンがその後どうなるか想像させて欲しかった。 【はんにまる】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-12-13 03:11:24) |
50.《ネタバレ》 月が好きなのは、ハインラインの「大宇宙の少年」が好きだったから。 大気はなく太陽光が遮るものもなく照りつける白と黒の地表を月面作業車が孤独に動き回る、寂寥漂うミステリー。 一番身近な天体である月が舞台の映画はあまりない。 邦題はデヴィッド・ボウイの「地球に落ちてきた男」にひっかけたと思われ、息子ダンカン・ジョーンズはミドルネームのゾーイの方で記憶にある。 古典的SF映画の空気で俳優はアメリカ人でも、セカンド・サムのキャラクターやラストはイギリス的な捻ったユーモア。 「2001年」のHALを思わせるガーティには、人工知能が人間らしい心を持つことを夢想する人間の夢が托され、ケヴィン・スペイシーの声がロボットの見えない奥の変心を伝え、サム・ロックウェルはコミカルな役を多く見てきたけれどシリアスな役を切なく演じきる。 「ガタカ」のように、自分でなくとも代わりとなる者が果たしてくれれば、人は満足して死んでゆけるのだろう。 【レイン】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-12-01 07:00:00) (良:1票) |
49.退屈な映画。宇宙を題材にした手塚作品(漫画だが)を読んだ時の衝撃、感動に比べると何か物足りなさを感じる。 【N.Y.L.L】さん [DVD(字幕)] 3点(2011-11-08 08:40:25) |
48.ミッション・8ミニッツが面白かったので、監督のデビュー作も観てみることに。あらすじや設定等をまったく知らないまま鑑賞したので、理解するのにやや時間がかかることもあったが、面白かった。セリフとして表現はされていないが、状況設定で表現されていく絶望。それがこの映画の醍醐味ではないだろうか。 【あるまーぬ】さん [DVD(字幕)] 6点(2011-11-01 17:44:22) |
47.たまげました、カルチャーショックです。しばらく頭の中が月の引力くらいしかないような感じです(笑)賛否あるようですが私は減点要素がみつからず、満点にさせていただきました。時間が許すことなら2度3度続けて観たいほどです。いやー、しかし切ない。3年勤務がいろんな意味で限界だったんですね(涙。。。 【HRM36】さん [DVD(字幕)] 10点(2011-10-05 10:34:06) |
46.《ネタバレ》 すごくシンプルでありながらヒューマンな感じ。 人間の尊厳と自他。設定が狭い範囲でありながら充分表現できていたと思う。 壮大なSFでは無いが、お手頃SFヒューマンってとこだと。 あんまり機械でハラハラさせなかったのは良かったと思うよ。そっちに行くと物足りなく なるからね。 こじんまりの割に良かったと思う。 結果、本当に尊厳を持っていたのは誰なのか・・・。 【森のpoohさん】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2011-09-28 22:05:09) (良:1票) |
45.《ネタバレ》 COMが裏切ったらあの名作と同じになっちゃうからなぁ とても雰囲気のある作風なので、以後お金掛けてそれが消えてしまうか、 更に高い次元で昇華させるか今後に期待 【翼ネコ】さん [DVD(字幕)] 5点(2011-08-24 13:02:45) |