75.《ネタバレ》 湾岸署が移転することとなり、荷物整理などで署内はてんやわんやの大忙し。主人公・青島も引っ越しの責任者として忙しく動き回っていた。そんな中、署内に保管してあった拳銃3丁が盗まれる。その後に発生した2件の殺人事件では、それぞれの遺体の傍らに盗まれた拳銃が1丁ずつ置かれていた…。 これまで『踊る大捜査線』にはほとんど触れたことがなかったが、2024年10月にテレビドラマ版の再放送があり、それと並行するように『THE MOVIE』『同2』・本作・『容疑者 室井慎次』もノーカット放送された。かなりの話題作だったから観てみようかという好奇心に、今後はこんな機会もほぼないだろうという気持ちが重なり、よく似た立場の妻とテレビ版全話および『THE MOVIE』『同2』『容疑者 室井慎次』を視聴、その次の日に本作を視聴したのだった。 本作はこれまでの劇場版と違い、一人の黒幕によって事件が引き起こされていく図式になっている。その分、物語がシンプルになり、流れがわかりやすくなった。 テレビ版から10数年経ったこともあり、青島をはじめとする古株の湾岸署員たちにもトウが立ってきた。彼らから若々しさが消えはじめ、中年の雰囲気さえ漂いはじめた。今作で若い署員が導入されたのは、彼らの若さによって作品に活気をつけるためだろう。そんな彼らは思った以上に物語に溶け込んでいて、作品の雰囲気を損ねていない。 警視庁側にも新たな補佐官が導入された。有能だがどこか危なっかしくて不謹慎な発言をするところに本作が持つ非体育会系の香りがして、これも悪くない。 実は、前日に観た『容疑者 室井慎次』に、続編とは思えないほどの暗さと殺伐さによって期待を裏切られ、さらに、この作品に新しく起用された幾人かのキャストにも不満が残った。なので、本作に関しては、作品としての出来うんぬん以前に、おなじみのキャストと違和感のない新キャストで観られただけで何だか嬉しくなってしまったのだった。 ただ、黒幕の考えには全く思い入れできない。確かに、若い頃には頽廃的なものに興味を持っていたし、死を恐れるどころかむしろ死に対して淡い憧憬のようなものさえ感じていた時期もあったが、50を超えた今では、死んだ後に自分の分身ができるなどといった戯言に対しては「青いな」「バカだな」としか思えない。死後にいくら話題になったり名を残したりしても、本人はそれを確認することなど決してできないのだから。 結果的に黒幕に利用された犯人の若者たちに同情の余地はないが、彼らもある意味では被害者なのかもしれない。今、世間を騒がせている闇バイト問題を連想するのは僕だけではないだろう。 【はあ】さん [地上波(邦画)] 6点(2024-10-28 13:07:25) |
74.《ネタバレ》 TVシリーズの最初から順番に鑑賞中。 「どこから面白くなるのか?」と思っていたら、 面白くないまま終わってしまった。 旧作に比べると、予算は増えたが内容は薄くなり、 だいぶパワーダウンした印象。 制作陣は、この映画を世に出す前に一度でも観返したのか? 終盤、青島刑事が「君、どこかで会った?」と言葉をかけた連続殺人事件の犯人の青年が、 実はTVシリーズ1話で補導された少年だと分かった時が、 この映画の一番の衝撃でした。 その分の加点。 【2年で12キロ】さん [インターネット(邦画)] 2点(2022-08-13 21:37:31) |
73.警察署というところは、警察官やら、事件の被害者やら、捕まった容疑者やら、その他無関係のよくわからない人やら、とにかく得体の知れない人々がうごめく場所だと相場が決まっていて、このシリーズでも背景にやたらとそういう大量の「よくわからない人々」が映っていて画面を賑やかしておりますけれども、この第3作。なにせ、「警察署の引越し」が描かれる訳ですから、さらに輪をかけて、画面が賑やか、慌ただしい。こういうところからして「テレビではできないこと、映画でしかできないこと」を感じさせてくれます。 と言っても、我々も「引越しシーン」をこの映画に期待して観てる訳ではもちろん無いのですが、物語の方もちゃんと大事件に発展していって、クライマックスでは、新庁舎のセキュリティが暴走し、建物が要塞と化してしまう。いったいどこでどうやって、こんな撮影したんだろう、そんなこと思うだけでもううれしくなってきちゃいます。 登場人物も賑やかで、これまでのシリーズから、そこまでやるかと言いたくなるくらい、出演者が大量動員されていて、おかげで過去の作品を観てない人には意味不明の部分が多々出てきてしまう、という弊害もあるのですが、ま、これは一種のお祭りですから。 という訳で、私は結構楽しんだんですけど、なんだかあまり、評判よくないみたいですねえ・・・? 【鱗歌】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2019-10-09 22:26:17) |
72.《ネタバレ》 試写会で見たために出演者が見られたことから当時の高揚感で点数をつけた感が否めないが許して欲しい。 登場人物が多すぎであることは紛れもない事実でそのために収集がつかない状況は前作から更にパワーアップした感が拭えない。さらにはこの人誰?的な登場人物(セキュリティを解除するために呼んだのは「弾丸くん?」)までだして思わせぶりながら幻滅的な演出を見せてくれた。 出演者自身が「もう少し出番が欲しかった」(舞台あいさつ時の寺島進)と言うほど本筋にかかわれない登場をする人物が多すぎた。 電源切ったら開いちゃうセキュリティってなに? 分厚い扉叩くのって引いたんだけど(頭大丈夫??やっぱ病気??) 突っ込みどころ満載だけど 冒頭の通り舞台あいさつの高揚感を加味して 7点(なかったら4点だなぁ) 【だだくま】さん [試写会(邦画)] 7点(2015-09-23 11:38:13) |
71.私の中での「踊る大捜査線」は劇場版第1作で完結していた、ということを実感させてくれた作品。同窓会的な「2」、さらに悪ノリを強めた「3」と、作品を重ねる度に評価が落ちていくのが悲しいです。角材のアレはギャグのつもりなのか? 【ライヒマン】さん [地上波(邦画)] 4点(2014-08-03 23:03:54) |
70.《ネタバレ》 「踊る大捜査線」の基本といえば序盤で散りばめられた下らない要素が、終盤に回収されていくのは、基本的に大嫌いなこのシリーズで唯一好きな部分なのですが、それすら消え失せた本作。散りばめた要素を最後まで回収しないのは、「定番からの外し」でば無く単なる「不誠実」だと思います。 また長い上映時間の中で話にまとまりが無く、そして脚本が酷すぎてキャラクターの言動に意味が通らず、観ていて非常に混乱しました。「なんでコイツがこうするの?こうなるの?」という気持ちが頻出します。 撮影の仕方もカメラを署内の通路に沿わせてあっちへ行ったりこっちへ行ったり動きに意味がなく単に見辛いだけ。お偉方が暗い会議室の中の円卓で会議してる様は最早ギャグでしかありません。普通に電気つければいいのにね。 不満点を挙げていって感じたことは、こんな映画の基本を蔑ろにする監督や脚本家がビッグバジェットの映画に携われる、日本の映画界の異様さです。 【民朗】さん [DVD(邦画)] 1点(2013-11-20 22:19:16) |
69.《ネタバレ》 一風変わった事件が発生し、所轄の下っ端刑事たちが、横柄で独善的な警視庁本庁の面々の鼻をあかして事件解決、というのがお約束の筋立て。そこにカタルシス(感情浄化)があるわけだが、本作品ではその点なおざりにされ、対立や軋轢があいまいのまま終始する。多くの人物を描くのに熱心のあまり、基本を忘れてしまったようだ。以前の作品では、青島刑事の活躍が物語の中核にあるが、驚いたことに、今回ほとんど活躍しない。鋼鉄シャッターに木製杭を打ちつけ、穴を開けようとする奇妙な行動が目立つのみ。内容は、12年前に公開された劇場版第一作の続編で、何をいまさらの感がある。脚本はチグハグが目立つ。 最も疑問に感じたのは次の部分。実行犯達は新湾岸署ビルを人質ごと封鎖し、猟奇殺人犯の日向真奈美の釈放を要求した。電源をオフにすることで新湾岸署ビルの封鎖は解かれ、実行犯が確保され、事件は解決しているのに、何故青島は目の前にいる日向を確保しないのか。一緒に旧湾岸署ビルに入って、時限爆弾が炸裂、ガラスが全て割れるも何故か二人は無傷という不思議な展開。他に目についたものを上げると。 ①釈放した囚人を理由なく射殺するという安易な決定。 ②肺がんが濃厚なエックス線画像を単なる撮影ミスでしたで片づける。 ③亡くなった和久刑事の親族を安易に登場させる。 ④拳銃の管理があんないい加減な筈がない。 ⑤銀行の金庫を開錠したが何も取らなかった。バスジャックを起こして乗客から財布を集めたが結局奪わなかった。この理由がはっきりと説明されていない。 ⑥毒ガスがフェイクであったのはわかるが、スカンクやワニを登場させるのはおちゃらけが過ぎる。 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-09-10 21:09:49) |
68.《ネタバレ》 こういうのって「思っていたよりも面白かった」っていうのが個人的な感想として多い。 この”踊る大捜査線奴らを解放せ”よもそんな感じだ。 観る前は見る気もしないようなホントつまらなそうな印象だった。 でも”踊る大捜査線レインボーブリッジを封鎖せよ”も以前に見ていたので、 なんだか登場人物のキャラに思い入れができていたのですんなりと世界観に入れた。 警察署内部からみた視点がなんとも面白くて、上司など滑稽に描かれているところも楽しめる。 当時の流行や文化も微妙に取り入れているので ちょっとした懐かしさもあって楽しめる。 ギャグは微妙に癖になるところがある。 たとえば主人公が死ぬ気で頑張ろうとしたときの部下との温度差とか個人的には面白かった。 ただ映画などを見るときには通常のテレビドラマ以上のものを期待してみる事が多い。 ドラマの映画化なんかを見るといつも思うことだけど、 テレビドラマと同等のものを2時間も映画として見せられて満足する客はドラマの熱狂ファンだけだろうと思ってしまう。 ハンニバルレクターの女性版みたいな人物が出てくるがまったく内容がないみたいなのでシラケる。 真犯人の思想は突拍子もないので頭悪い人だとしか思えなかった。中二かもしれない。 そもそもなぜ観る気がしないかって究極的に僕は織田裕二が何故か好きじゃないから。 【ゴシックヘッド】さん [DVD(邦画)] 5点(2013-04-04 23:40:45) |
67.《ネタバレ》 なんか、このシリーズも見切りを付けて集大成かと思わせた。ドラマはいいんだけどね、映画は作る力量がなかったなあ。結局。 【min】さん [地上波(邦画)] 5点(2013-03-03 19:48:16) |
66.引っ越し♪引っ越し♪と新湾岸署への引越しと犯人達との同窓会がテーマか。王明才役の人はの中国人じゃなかったんですねぇ。 健康診断ネタ(胸部に腫瘍があるかも)は先日の健康診断で医師から指摘されたので、笑えなかったり。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 6点(2013-03-03 11:55:20) |
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65.シャッターあたりのアイディアは、「閉じ込められたら面白いだろう」そのためにはどうしよう、みたいに逆算してつくった感じで、リアリティがあまりになさすぎる。小泉今日子のキャラクターもここまで重い役は彼女には無理だろう。まあそれでもそれなりに楽しくは見られました。 【小原一馬】さん [地上波(邦画)] 5点(2013-01-01 23:22:54) |
64.《ネタバレ》 もう10年もたったし、志に対してとかの批判はよそうと思う。娯楽作としては十分面白いんじゃないかな。脱獄の大ネタとかセキュリティ高度すぎや政治とかのネタは面白かった。でも射殺とかファンタジーに過ぎる部分やスベリ気味の元作品ネタも多くて辟易するとこもあった。オマージュというか稲垣吾郎ちゃんや伊集院さんが出てる場面はおっ!と思った。元ネタでは好演だったし。嬉しかったね。ただ小泉今日子さんがねえ。元ネタキャストがあるんで仕方はないけど大事な役どころだから演技派女優だったらなあとの残念さは拭えない。全般的な感想は「スベる大捜査線」 【タッチッチ】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-10-29 15:41:37) |
63.《ネタバレ》 踊る大捜査線もここまで落ちぶれたというかという作品。ストーリの破綻や突っ込みどころ満載なんていうのは、どうでもいい程酷い。具体的に酷さを書くのもバカバカしくて書く気もなくなるが。ただ、それを象徴的に表しているのが、踊る大捜査線特有の笑わせるシーンやギャグがことごとく滑っており、製作者の意図として笑わそうというシーンで笑えないところ(自分で劇場で見たが、実際笑いを取るシーンでシーンとしてしまった)。この作品を見て本当に病んでいるのは、この作品の犯罪者達ではなく、監督・脚本を担当した製作者側だと思ってしまった。彼らは休養した方がいいのでは? 【rosebud】さん [映画館(邦画)] 1点(2012-10-21 18:35:02) |
62.やはりテレビシリーズの延長上の惰性としか思えないデキで、新キャラもたくさんいるが魅力的ではないです。 【しっぽり】さん [地上波(邦画)] 5点(2012-10-07 16:59:40) |
61.主要レギュラーだけでも、青島、すみれ、真下、雪乃、スリーアミーゴに室井、そして和久さん。野球チームが作れます。サブレギュラーも含めたらサッカーの試合が出来る。それが『踊る大捜査線』。映画やTVスペシャルで、これだけ多くのスピンオフを生み出したドラマシリーズは類を見ないでしょう。際立つキャラクターが『踊る』の大きな魅力のひとつ。そして彼ら一人ひとりが掛け替えの無い存在でした。大切な2人が抜けた劇場版第3作。代わりに多くの新キャラを投入し、それでは足りずと過去の犯人たちまで呼び寄せます。その判断は妥当だったのかもしれませんが、本作には秀逸なキャラクターを活かす脚本が欠けていたと思います。青島は向こう見ずな所はありますが、馬鹿ではありません。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-10-03 19:41:22) |
60.《ネタバレ》 よかった点。このシリーズ前2作も含め、テレビドラマでは定番の「死ぬ死ぬ詐欺」をパロディにしたこと。青島が重病かも?という冗談としか思えないシチュエーションのおかげで(しかも途中でネタバラシ有)、観客の感情移入を許さず「この映画そのものがパロディだよ」というメッセージを届けることに成功。以上。他にみるべき部分はなし。テレビシリーズの重要人物である水野美紀がいない以上、同窓会としても成立していない。 【ころりさん】さん [地上波(邦画)] 3点(2012-09-16 16:36:00) |
59.《ネタバレ》 つっこみどころが多すぎてやばい。シャットダウンした壁を青島が木材で壊そうとするシーンはぶっちゃけしらける。すみれさんのスピーチ的なとこで「~だから青島君に捜査させてあげて」ってのもよくわからん。あと他のレビュワーさんが言ってるように最後は死ねばよかったのに、ってのももっと他にいいセリフがあった気がする。なんてゆーか団扇で盛り上がってる感がある気がする。…とこんだけ文句は言ったけど、見終わった後「時間無駄にした~泣」とも思わない映画。まあ、TVでやってると2回に1回は見ちゃうんですよね、このシリーズ。笑 あとすみれさんの髪があいかわらず美しすぎてうらやましいです。 【CEDF】さん [地上波(邦画)] 3点(2012-09-15 23:54:55) |
58.最後まで早送りせず観られたのでつまらなくはなかったみたい。ただしシリーズ物としてキャラに愛着が出来たおかげだろうと思う。邦画コメディエンターテイメント映画。2と同点にしておきます。 2024年に追記。 ドラマ再放送にて初鑑賞後に映画を4本まとめ再鑑賞した。 映画→ドラマ→再度映画と見ると愛着が湧いている様で最初の感想とは違ってきた。 時系列で見ると新作で出る彼女の娘はこれより前に産んでいるという事か...。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 5点(2012-07-23 01:55:45) |
57.すごくと力を込めて作っているというのは伝わってきましたが、正直、同じ事の繰り返しで完全にマンネリでした。唯一良かったのは成長した森君がみれたところです。それだけ。 【アフロ】さん [地上波(邦画)] 4点(2012-04-18 18:34:53) |
★56.“2”よりはマシ、その程度の映画だった。 もちろん、マシと言っても2より面白かったという意味ではない。明らかにおかしいワケの分からない屁理屈を、大上段に振りかざすようなことがなかった分、いくらかストレスなく観られたという程度のマシ。 今回再び小泉今日子を事件の中心に据え、過去のSPや映画に出演したキャストたちまでを一堂に会した同窓会的な作りでファンサービスしたつもりかもしれないが、肝心のお話が寒すぎる。あまりにリアリティの欠片もない設定と展開にツッコむ気すら失せた。(ツッコミ処はほぼ全編!www) 君塚良一は、20年前には、この手のスラップスティックを書かせたら上手い脚本家だと思っていたのだが、いつの頃からか勘違いの目立つお寒い3流のホン屋になってしまった。 ともあれ、このシリーズ、この3で過去の登場人物を総出演させてシリーズ最終のつもりだったようだが、'12年の秋には4がホントのFinalとして公開されるのだそうな。何か、カッコ悪いね。w ってか、もう止めとかない?www 映画化してから3連続、評価がフリーフォール並みに急落下してるんだけど……。 【TERRA】さん [DVD(邦画)] 3点(2012-02-21 12:32:56) (良:2票) |