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ゴジラ-1.0

[ゴジラマイナスワン]
(モノクロ版タイトル:ゴジラ-1.0/c)
GODZILLA MINUS ONE
2023年上映時間:125分
平均点:7.00 / 10(Review 122人) (点数分布表示)
公開開始日(2023-11-03)
公開終了日(2024-05-01)
SF戦争ものシリーズものパニックもの特撮ものモンスター映画
新規登録(2023-07-13)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2024-12-01)【イニシャルK】さん
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監督山崎貴
キャスト神木隆之介(男優)敷島浩一(戦争から生還するも、両親を失い、荒廃した日本で、典子と出会う。)
浜辺美波(女優)大石典子(焼け野原の戦後日本を単身で強く生きる女性。戦争帰りの敷島と出会う。)
佐々木蔵之介(男優)秋津淸治(戦後処理の特殊任務を請け負う船・「新生丸」の艇長)
山田裕貴(男優)水島四郎(戦後処理の特殊任務を請け負う船・「新生丸」に乗り込む見習い)
青木崇高(男優)橘宗作(戦時中、海軍航空隊の整備部にいた人物)
吉岡秀隆(男優)野田健治(戦時中、海軍工廠で兵器の開発に携わっていた人物)
安藤サクラ(女優)太田澄子(敷島の家の隣人。戦争で子どもを亡くしている。)
遠藤雄弥(男優)齋藤忠征
飯田基祐(男優)板垣昭夫
田中美央(男優)堀田辰雄
阿南健治(男優)
水橋研二(男優)
奥田誠治(男優)
マイケル・アリアス(男優)
橋爪功(男優)(ノンクレジット)
金田明夫(男優)(ノンクレジット)
笠井信輔(男優)爆風を浴びる男(ノンクレジット)
篠井英介ラジオのアナウンサー
笠井信輔ラジオのアナウンサー
早織
脚本山崎貴
音楽佐藤直紀
伊福部昭「ゴジラ」/「モスラ対ゴジラ」/「キングコング対ゴジラ」
作詞菊田一夫「とんがり帽子」
作曲古関裕而「とんがり帽子」
撮影柴崎幸三
製作市川南〔製作〕
東宝
プロデューサー阿部秀司〔製作〕(エグゼクティブ・プロデューサー)
山内章弘(協力プロデューサー)
制作TOHOスタジオ(制作プロダクション)
ROBOT(制作プロダクション)
配給東宝
特撮山崎貴(VFX)
渋谷紀世子(VFXディレクター)
白組(VFXプロダクション)
美術上條安里
龍田哲児(装飾)
編集宮島竜治
録音柴崎憲治(音響効果応援)
照明上田なりゆき
その他マイケル・アリアス(劇中モンタージュ監修)
読売新聞社(新聞提供)
阿部秀司〔製作〕(献辞)(ゴジラ-1.0/c)
あらすじ
戦後間もない焼け野原となった東京。特攻隊の生き残りである復員兵の敷島浩一は、空襲で両親を失い、悲しみに暮れながらも一部が焼け残った実家で、偶然出逢った大石典子と赤ん坊のアキコと3人、ギリギリの生活を送っていた。それでも浩一の収入が安定し典子も働き始め、日々の暮らしに明かりが差し始めた矢先、突如東京湾から巨大な怪獣が出現、復興し始めていた東京を蹂躙する。そしてその怪獣は、かつて浩一が南の島で襲われたゴジラに他ならないのだった。軍備も失い、米軍の十分な協力も得られない中、日本国民とゴジラの凄絶な闘いが始まる…。 第96回アカデミー賞では邦画・アジア映画史上初の視覚効果賞を受賞するとともに、山崎貴監督は55年ぶり、史上2人目の同賞受賞監督となった。
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122.《ネタバレ》 これ、アカデミー賞VFX賞を受賞したとか……ずいぶん大盤振る舞いだねぇ。
最近のSF大作とされる映画は皆、この程度のCGは使ってると思うんだけれど?

まあそれはともかく、これって結局VFXだけの受賞なんだよね。つまりは特撮技術だけが評価された、と。まあ、然も在りなん。
それほど厳しい目で観てるつもりも無いんだが、どうも褒める所が見つからない。

序盤にチョロっとゴジラと呼ばれる恐竜みたいなモンスターが出てきて整備兵の小隊を全滅させ、一応の期待を煽るわけだが、そこから後がとても退屈な話が続く。30分が過ぎたくらいで「俺は何を観てたんだっけ……?」と思わずパッケージを確かめた。

40分ほどが過ぎた頃に、ようやく吉岡秀隆や佐々木蔵之介らが登場。TVシリーズの『Dr.コトー診療所』ファンだった自分は、吉岡と神木の2ショットに「ああ、神木、大人になったなぁ。コトー先生、変わらんなぁ……」と違う意味で感慨深いモノが込み上げて来たが、それはまた別のお話。

そしてお話は、おんぼろ船に乗ってモンスターに襲われ、モンスターの口に爆発物を入れて銃で撃って爆発させ撃退するという、どこかで聞いたような話をジョーズに描いて見せ、やっとこさゴジラ映画が始まる。

結局、すったもんだ、アレやコレやの末にゴジラを倒すんだが……。

序盤に『ジュラシック・パーク』やって、それから『ジョーズ』、特攻は『ID4』(まあ、あれはあれで『宇宙戦艦ヤマト』の真田さん殉死のパクリなんだが……)、で最後は、あれだけの未曽有の大惨事の中、主人公の身内だけは誰一人欠けずに大団円という『宇宙戦争』と、スピルバーグの映画の詰め合わせを見せられた様な気分。いつ神木がゴジラと人差し指を突き合わせて見つめ合うかと、違う意味でハラハラしたわいな。

また、頂けないのは、神木がずっと真新しいG-1ジャケット着てるんだよねぇ。重箱の隅突くようで申し訳ないが、特攻から逃げ、ゴジラから逃げて多くの仲間を見殺しにして「僕の戦争はまだ終わってないんですっ!」とか叫ぶ奴がG-1? それ敵国だった米海軍航空隊の正式ジャケットなんですぜ? 

そしてラスト、ゴジラの吐く放射能炎の爆風を浴びてあれだけの勢いで吹っ飛ばされた浜辺美波が生きている。典子の首筋に残った黒い痣は……世間では「あれはゴジラ細胞だ」とか「放射能による後遺症だ」などと憶測が飛び交っているが、あれは本当に典子なのか? いや、典子にこそ、粉々に吹っ飛ばされた細胞から全身を再生する特殊能力があったに違いない! 
というわけで、次回作では『デビルマン・レディ』ならぬゴジラ・レディとして、巨大化した浜辺美波にゴジラと対峙して頂きたいものです。
TERRAさん [DVD(邦画)] 3点(2024-12-23 23:14:14)★《新規》★
121.《ネタバレ》 「感心」したが「感動」は無かった。
確かにアカデミー視覚効果賞に相応しくゴジラはもちろん海洋シーン含めて迫力満点の映像。(これに1点です)
しかし肝心のストーリーとなると???の連続。
・まず序盤で大戸島でゴジラの襲撃を受けた時敷島が20ミリ砲を打たなかったことで橘に詰られるが未知の怪獣とはいえたかだか戦闘機に
 搭載されている機銃程度で倒せる相手ではないことぐらい解るはず。なのに敷島はあとあとまで「また逃げた」と愚痴るフシギ。
・帰還したことを澄子に詰られるが「安藤サクラ」はミスキャスト。戦後間もなく食糧不足の折あまりに健康的過ぎる。
 これは敷島の仕事仲間の野田等にも言えるが総じて元気良過ぎ。
・野田発案のワダツミ作戦もいかにも陳腐。
 私は「シン・ゴジラ」のヤシオリ作戦を「ストローチューチュー作戦」と揶揄したがこれはさながら「浮き輪ブクブク作戦」か。
 作戦は案の定失敗しあげくゴジラの口中に爆弾抱えて突撃、ナンノコッチャ。
・そして私の大きなガッカリは伏線ミエミエの「ハッピーエンド」(違和感のないハッピーエンドはアリです)
 特に典子が爆風で飛ばされた時敷島は探しもせず泣きわめくのみ、そして葬式の場面。いくら何でも早過ぎる、オカシイと思っていたら
 ラストの再会シーン。
 敷島の脱出も橘が「震電」の操縦席でのシーンで「これが爆弾の安全装置だ」と説明し「そして・・・」で次のシーンへ、これも?と思って
 いたら脱出装置を教えていた、とのオチ。
 加えて典子の首の「アザ」が後遺症?ゴジラの細胞?などと喧しいが「あざとい」としか思えない。
ここまで書くと高評価の方からは「何もそこまで」と言われそうですがまぁレビューというものはその映画が「面白かった」方は「あばたもエクボ」、「つまらなかった」方は「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」コメントになるもので本作について私は後者だったまでです。
どうぞご容赦ください。 

 
yoroshikuさん [地上波(邦画)] 1点(2024-12-14 16:48:44)
120.《ネタバレ》 結局、誰かがやんなきゃいけなかったんだ!
日本で生まれたゴジラが、他国のモンスターとやりあう海外映画で
終わらせるわけには、いかなかったんだから・・

山崎監督、お疲れさまでした。

ゴジラビヨンドを今風に言ってるとこがクール。
監督、あなたの東京オリンピックは、終わりましたか?
本当に力作だと思います。
トントさん [DVD(邦画)] 7点(2024-11-22 23:06:05)
119.山崎貴という人物を知らないが、作家性や脚本への拘りが一切なく
視聴者に文化資本の有無を問わない分かりやすさに重きを置いた
「商品」を作り出すプロデューサーとして考えると腑に落ちる点が多いし
そんな映画監督は広告代理店やスポンサーにとって有り難い存在だと思う。

海上戦の演出はよかったです。

点数は一個人の感想としてつけさせていただきました。
Donatelloさん [インターネット(邦画)] 1点(2024-11-16 19:18:45)(良:1票)
118.アカデミー賞受賞など評判良かったので期待していたが、こんなもんだろうな。
misoさん [地上波(邦画)] 5点(2024-11-02 22:47:01)
117.ゴジラとの戦闘シーンの大迫力は、ハリウッドさながらで素晴らしいとは思う。
が、神木隆之介が主役の朝ドラと錯覚しそうなドラマシーンが長く、しかも演技が不自然でわざとらしく感じるのはマイナス点。
ゴジラが破壊者で徹底的に悪として描かれている一方、立ち向かう人間の正義が全面に出すぎてしまってるとも感じた。
お決まりのご都合主義が目立つし、ラストの再会シーンにも何だか無理矢理感が否めない。
それでも飽きさせはしないし、スタッフ総力を挙げて気合を入れて作ったであろう大作感は充分にあった。
mhiroさん [地上波(字幕)] 4点(2024-11-02 17:03:58)
116.《ネタバレ》 ゴジラが特段好きというわけでもないんですけど、アカデミー視覚効果賞受賞ということで今回鑑賞。世界を制しただけあって、ハリウッド映画と比べてもなんら遜色ない迫力の映像は凄かった!日本映画にありがちな生活感を必要以上に感じさせる暗くて所帯染みたところもなく、青を基調とした映像はなかなかスタイリッシュ。特にゴジラがいよいよ東京に乗り込んできて放射能をぶちかますシーンは、鳥肌立つくらいカッコよかったです!対してお話の方は……、日本映画にありがちな生活感を必要以上に感じさせる暗くて所帯染みたところがてんこ盛り(笑)。役者陣が悪いのか、監督の演出が悪いのか――恐らく後者だろうけど、なんかみんなすんごく芝居がクサいと感じたのは僕だけなのかな。ここまで全員クサいとちょっとコント感が出ちゃって、自分はいまいち物語に入り込めませんでした。最後の無理やりなハッピーエンドもなんだかなぁ~。とはいえ前述のとおり、映像はすんごく迫力があってそこは充分楽しめましたです、はい。
かたゆきさん [地上波(邦画)] 6点(2024-11-02 08:41:20)
115.いいところが一つもなかった。突っ込んだら負けですか?
ゴジラを初目撃するところから激冷めしてみてました。なんだあの反応は。。
ゴジラ出して、音楽流しとけば、それでいいんでしょ?って感じ。
本当に退屈だった。
へまちさん [インターネット(邦画)] 1点(2024-09-22 23:23:36)(笑:3票)
114.《ネタバレ》  コロナ禍以来、元々身体が弱いのに加え、基礎疾患がある身内と暮らしているため、映画館に足を運ぶのをためらっていたら、【シン・ウルトラマン】も【シン・仮面ライダー】も見損ねてしまい…しかし【シン・ゴジラ】を当サイトに投稿していたこともあり、当作品は、意を決して映画館で観ました。GW前の4月中旬、夕方の上映であり、お客さんはまばらで一安心。ただ、その後【ゴジラ:1954年‐以下、オリジナル版と表記します】のDVDをレンタル・鑑賞してから投稿したので、随分、遅くなりました。

 まず、ドラマは、私も“山崎節”全開で「ちょっとくどいかな」と思ったものの【一見するとゴジラらしからぬ物語だが、台詞がストレートで演出も“お約束”に則っており、わかりやすい/主役や脇役に、NHKの朝ドラや大河ドラマに出演した役者が揃っている】という要素は、ひょっとすると、ゴジラ映画に興味が無い、或いは、子供向けと敬遠していた人達を引込む、言換えれば、鑑賞者の裾野を広げる可能性があるのでは…という印象を受けました。それこそ、地上波で放送されたとき「何か面白い番組やってないかな」とチャンネルを回した人が、途中から当作品を観て「あっ神木隆之介君と浜辺美波ちゃんだ。終戦直後のドラマなのかな。らんまんの朝ドラコンビ、いい味を出してるねぇ…え?これってゴジラ映画なの?!“普通”に観られるじゃないか」といった反響があればな…と思ったりしています。もっとも、本当にそのような反響があったら「その“普通”って何?。怪獣映画への偏ったイメージの裏返しでは?」という気持ちがわいちゃいそうですが…。
 また、アメリカでも受け入れられたのは【オッペンハイマー:2023年】との兼合いは、勿論あるでしょう。ただし、もしかすると「自分だけが生き残ってしまった…」といった自問自答で苦しむ主人公の姿が、ベトナム戦争や湾岸戦争等からの帰還兵の方々の負った心の傷と通じるものがあり、共感を得たのでは…とも思ったりしております。
 
 次に、音楽は、皆様のおっしゃる通り、伊福部サウンドが流れると「これこそゴジラ映画だ!」と私もワクワクしました。特に、銀座の場面では【モスラ対ゴジラ:1964年】、海神作戦では【キングコング対ゴジラ:1962年】のメロディーが印象的でした。 

 最後に特殊撮影については、私も山崎監督とほぼ同年代であって【スターウォーズ】や【未知との遭遇】に新鮮さを感じた一人です。あくまで素人の立場ですが、特殊撮影に興味を持ち、その変遷を観てきた者として、アカデミー特殊効果賞の受賞には素直に「おめでとう」と言わせていただきます。
 ところで、アメリカ作品に比べ「製作費が15億円以下で低予算」が受賞の要因の一つらしいですが…「15億円」とは、日本映画としては大作の部類であろうし、それに私には一生稼げない金額でもあり、個人的には「低予算」とは言いたくないなぁ…。
 もし「低予算」と言うにしても、私は「金をかければいい」というものでもないと思っています。若い世代の方々にはピンとこないかもしれませんが、レイ・ハリーハウゼン氏が生み出した“ダイナメーション”と呼称される特殊撮影による作品群だって、けっして予算に恵まれたものではありませんでした。それにもかかわらず、それらの作品群は、ジョージ・ルーカス氏やジェームズ・キャメロン氏らに多大な影響を与え、少なからず現在のハリウッドの特殊撮影の隆盛にも…そのようなつながりを考えると、いずれ「日本のゴジラ-1.0に感激して、この道に入りました」というフィルムメーカーが現れる…かもしれません。

 さて、採点ですが…私のゴジラ映画の初見(TV放送)は【三大怪獣 地球最大の決戦:1964年/怪獣大戦争:1965年)】という、思いっきり“娯楽路線”に入ってからの作品でしたが…【オリジナル版】に連なる“シリアス路線”の作品は、ゴジラ映画の原点として支持させていただきます。なお、正直、私も【ゴジラが再生する兆しが…/再会した典子に黒い痣が…】というラストは無くてもいいかな…とは思いましたが、“怪獣映画のお約束”として割りきり、減点しないでおきます。山崎監督と白組の努力・歩みの結実であり、かつ、【シン・ゴジラ】を乗り越えて新作を生み出したパワーに敬意を表し、10点を献上します。

*オリジナル版も、この投稿を機に加筆しております。

*令和6(2024)年11月4日(月) 追記:初稿では音楽について『今回は【モスラ対ゴジラ:1964年】のメロディーが効果的に使われており、波のような音楽のリズムと、海を舞台にした場面とが、見事にシンクロしている印象を受けました』と書きましたが…11/1(金)の地上波放送を観て記憶違いとわかり、本文を修正しました。
せんべいさん [映画館(邦画)] 10点(2024-08-04 17:03:06)(良:3票)
113.出演者の演技は、時代背景を反映してのことだったのかな。現代としてはくどいものでした。ゴジラについては素晴らしく、熱線の迫力や、船が飛ばされていくシーンなど、とても印象的。
nojiさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-07-22 19:55:19)
112.《ネタバレ》 アカデミー賞のVFX賞を受賞したとの事ですが、そこまでの映像ではなかったと思います(予算のわりにという意味なのでしょうか。)。人間ドラマも可も不可もないといった感じです。
珈琲時間さん [インターネット(字幕)] 6点(2024-06-26 12:33:49)
111.私がゴジラに求めている物とは違った
ストーリーに引き込まれることもなく
映像も洋画に比べれば見劣りしてしまう

低予算は観る側には関係ありません。
メメント66さん [インターネット(字幕)] 5点(2024-06-19 11:25:10)(笑:1票)
110.演技が最高にキツかったけど終盤では割と気にならなくなっていた。
やっぱり死地で交わされる敬意っていいなあ…
山﨑貴は子供に大人の扉を開かせるような作品が撮りたいの?わざと誇張した演技で撮ってるの?
あの厨二テイストは彼なりの傷で永遠に求め続けるものなんだろうと思った。
でも不覚にも2回泣いた。
よこやまゆうきさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-06-08 11:20:47)
109.シンゴジラに続いて、2本目のゴジラ映画の鑑賞です。全体的には楽しめました。主役の二人(神木隆之介、浜辺美波)はとても良かったと思いますが、吉岡秀隆の何の役をやっても同じな演技と、佐々木蔵之介のオーバーな演技/声が気になりました。クライマックスのバトルシーンに登場する艦長さんの演技も酷かったです。また、ラストシーンの浜辺美波さんのアザには気がつきませんでした。。。
みるちゃんさん [インターネット(邦画)] 6点(2024-06-05 05:59:43)
108.《ネタバレ》  ゴジラ映画の最高傑作。

 ……なんて言い出すと、ほんの一年前の自分に「最高傑作は初代に決まってるだろ」とツッコまれそうなんですが、本当にそう評したくなるような逸品だったんだから、参っちゃいますね。
 まずは何を置いても、主人公の敷島浩一というキャラクターが素晴らしい。
 基本的に自分は「悲劇に酔ってる」って感じの主人公は苦手なんですが、本作の敷島は「悲劇に溺れてる」人物であり、その溺れ方が圧巻で、観ていて惹き付けられてしまうんです。
 どんなに自分が不幸であっても、赤ん坊を預けられたら見捨てられないという善性の描写も丁寧であり、自然と感情移入出来る。
 本当にベタですが「どうか幸せになって欲しい」と、心から応援したくなる存在でした。

 思えば初代ゴジラが芹沢大助という人間の物語であったように、本作は敷島浩一という人間の物語だった訳で、その辺りの「初代ゴジラを徹底的に研究し、魅力を理解した上で、それを越えるような映画を撮ってみせた」って事も、観ていて心地良かったです。
 特に、有名な「ゴジラのテーマ」の使い方が初代と同じであり「ゴジラに立ち向かう人類の曲」として流れる演出なんて、もう最高。
 山崎貴は天才というだけでなく「ゴジラを愛してる人」なんだと、そう確信させられました。

 脇役陣も魅力的であり、自分としては「隣のおばさん」こと澄子さんが、特にお気に入り。
 憎んでたはずの敷島に「とっときの白米」を渡してやる場面も良かったし「あの子に重湯作るのに使いな」という台詞が、終盤で敷島が澄子さんに託す手紙にて「明子のために使って下さい」と大金を同封してる場面に繋がる脚本も、素晴らしいの一言。
 幼子を救うという善意が、大人達の心を優しく繋いでみせたという流れ、本当に大好きです。

 戦えなかった兵器の代表格である震電に、戦わなかった兵士の敷島が乗る展開も熱いし、敷島が死なせた兵士達の写真束の中に、明子に似た娘を抱いてる兵士の写真があるという(そこまでやるか……)って描写も、本作の面白さを高めていますね。
 整備士の橘さんが足を引き摺る仕草を印象的に描いておき、彼が再登場する場面で「足を引き摺って歩く男の足元」を映すカメラワークになって、顔を見せるより先に(橘さんだ!)と観客に覚らせる辺りも、実に良い。

 終盤で敷島が特攻死せずに生き延びたと知った時の橘さんの表情も、印象深いです。
 「本当は生きたいと願ってた奴の命を救う」という形で、宿願を果たせた訳だし、憎かった敷島の命を救う事で、橘さんの戦争もようやく終わったんだなと感じられる、忘れ難い名場面でした。

 一応、欠点らしき部分も挙げておくと「ヒロインである典子の黒い痣」や「最後にゴジラが再生していく場面」など、せっかくのハッピーエンドに影を残す終わり方をした点が挙げられそうですが……
 「黒い痣」に関しては、ゴジラが原爆の象徴である以上「たとえ生き残ったとしても、重い影を背負って生きなければいけない」と示す為に必要だった気もするし、初代より前の時間軸の話である以上、この映画世界にも芹沢博士が存在して、復活したゴジラと相対し「ゴジラを殺せるのは、オキシジェン・デストロイヤーだけである」と証明してみせたのではないかとも考えられるしで、決定的な瑕とは思えませんでしたね。

 他にも、小説版にて文章で描かれた「震電から眺める家の一つ一つに、明子がいて、典子がいて、敷島がいて、日々の暮らしを営んでいる」「これをゴジラに破壊させる訳にはいけない」と敷島が決意を新たにする場面を、台詞に頼らず映像だけで描いてるのが凄いとか「録音した声をゴジラの同族の声と思わせて呼び寄せる作戦」は、ゴジラの元ネタである「原子怪獣現わる」(1953年)の更なる元ネタの「霧笛」(1951年)を彷彿とさせるとか、本当、この映画について語ると、止まらなくなっちゃいますね。

 邦画でありながらアカデミー受賞作であり、作品賞や脚本賞を取っても驚かないくらいの出来栄えだったのですが、本作が受賞したのは「視覚効果賞」であったというのも、味わい深いものがあります。
 それは怪獣映画にとって、最高の勲章。
 逃げ惑う人々を踏み潰し、家屋も容赦無く破壊するゴジラの存在感が、圧倒的でしたからね。
 人を殺すのも、家を壊すのも、それを実際に見せるのは大変だからって「見せずに想像させる」演出に逃げがちな部分を、全力で描いてみせた作り手の姿勢が、本当に素晴らしかったです。

 「いるはずのない怪獣が、スクリーンの中に確かに存在してると感じさせる」という意味合いにおいて、本作は最高のゴジラ映画である以上に「最高の怪獣映画」なのだと、強く思えました。
ゆきさん [映画館(邦画)] 10点(2024-06-03 23:49:22)(良:6票)
107.《ネタバレ》 自分はゴジラをはじめとするモンスター映画のファンというわけではないのですが、
本作はそういう人たちにも素直にお勧めできる、万人が楽しめる内容になっているなと思いました。
これまでのゴジラ映画って言ってしまえば「人間が出てこなきゃもっといいゴジラ映画になってるのにな」と
思ってしまうものばかりでしたが、本作はその逆で、人間が出てくるからこそいい作品になっている。
アカデミー賞視覚効果賞も納得のVFXで、特に波とか水しぶきなんかがよく出来てたなと思うし、
制作費が1500万ドルとのことでえらいこっちゃなと思います。アメリカなら桁が一つ変わるのでは、、、。
そしてそのVFXシーンは一つ一つとても印象に残る。序盤の島に上陸して人を食べるのでなくぽいぽい投げ飛ばすゴジラ、
飛沫あげながら木造船を追いかけたり重巡洋艦に襲いかかるゴジラ、東京に上陸して電車を襲い、歩くだけで大地が捲り上がるゴジラ、
背びれが順番に盛り上がってとんでもない熱線を吐き出すゴジラ、そのどれもが印象深い。
やたらと派手なのに印象には残らないアクション映画とは対極にあるなと思ったし、
それは恐ろしさを描きたくて作り上げてる映像だからこそなんだろうなと感じました。
あと音楽もすごく良かった。ゴジラ映画のマスターピースです。
あろえりーなさん [インターネット(邦画)] 8点(2024-05-28 18:26:21)(良:1票)
106.《ネタバレ》 最初はトカゲゴジラかと思ったら後でちゃんとゴジラ型ゴジラになっていたが、振りや表情がクサすぎて演技過剰に見える。映像面では重巡洋艦の主砲射撃と敢闘精神、また大正時代の峯風型から戦争末期の丁型まで揃えた駆逐艦が見どころで、震電も本物っぽい感じで飛んでいた。ちなみにゴジラが2万トンというのは高雄の倍くらいということだ。

ドラマとしては安手だが一定のメッセージ性はある。「この国」(身内や知人その他自分のいる社会を構成する人々)を守るための戦いは誰かがしなければならないことであり、自己都合で去るのは止めないが、自ら志をもって行くのを止めることもできない。ただし死ぬと決まった出撃ではなく、必ず生きて帰る前提だ、といったこと自体は理解できる。
ただしタイミングとして今それを言うかという感じではある。映画の設定としては戦争直後でも、いま製作するからにはいまに通じるテーマがあるだろうと思うわけだが、公開時点の国際環境のもとでは、極東有事の際は「米軍も当てにできない」から日本人が率先して戦おう!というような、勇ましいが不穏な空気を醸している。アカデミー賞の受賞は、そうなったら頑張って戦ってね笑というアメリカからの激励ではないか(どうせ武器だけ買わされる)。時事性の面では最悪だったというしかない。
なお時代を遡ることで反核色を消すつもりかと思っていたが、核兵器との関連付けは一応残してある。ただしそれは初代ゴジラの先行映画「原子怪獣現わる」(1953米)からのことであってアメリカでも常識の範囲内である。放射線量を測って首を振る場面は旧作にもあったが、この映画のは形ばかりで心がない。

ほかに「日本政府も…当てにできない」から民間主導というのは意味不明である。何か意図があったにしても最低限、金の出所がわからなければ納得できない(実はアメリカにやらされていたとか)。また「情報統制はこの国のお家芸だ」と言っていたのは別に「この国」(日本国家)限定のことではないだろうが、昔の人は視野が狭いということなら仕方ない。
最後にゴジラが生き返りそうになっていたのは、50周年で一度終わった邦画ゴジラに関し、今回の延長上でまたシリーズを始めるための仕切り直しだったという意味か。最後の病室で、浜辺美波さんの首筋をこれ見よがしに映していたのは意図があったようだが、そういうことまで好意的に受け取るのは完全に無理である(浜辺美波さん=沢口靖子か)。
全体として、視覚効果は現代風だがマイナス要因が多いのであまりいい点はつけられない。
かっぱ堰さん [インターネット(邦画)] 6点(2024-05-25 21:12:00)(良:1票)
105.ご都合主義的な展開でもあるが、とにかく迫力があるので映画として良い出来なのは間違いない。
作られた意義はある。
simpleさん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-25 21:06:38)
104.《ネタバレ》 ゴジラ映画全般的に積極的に観ていない、最近の覚えてる所ではシンとキングコングの奴です。
日本映画を避けてるつもりは無いけど、母国語の作品は肌感の距離が近いせいで苦手なのかもしれません、芝居臭さを感じたりね(外国語映画だとそういうのを何も感じないw)

全体的には6点だけどもゴジラの描写が素晴らしかった、尻尾からガキン!ガキン!からのタメ打ちとか良いですね、これだけで加点したいぐらいでした。あと人間模様がピンポイント過ぎるのでもう少し広げて欲しかったかなと思いました。

微妙に永遠のゼロや三丁目を思い出してしまった。
初代ゴジラへの原点回帰みたいなコメントを見受ける事が多かったので、ぼちぼち初代ゴジラを観なきゃいけませんね。
日本映画&古い作品と僕の苦手要素が2つも揃ってます。
ないとれいんさん [インターネット(字幕)] 7点(2024-05-21 10:02:11)
103.《ネタバレ》 嫁さんと家で観ました。嫁さんは全体的に良かったけど、国が一切でてこないのにモヤモヤしてましたが、僕としては前作でアレだけ国の役人が出たら、そら、それを受けての次の監督さんは一切出さないアンサーやろなーと。特にALWAYSの山崎監督ならって穿った観方をしてしまいます。でも、だからって、面白くなかったわけでなく、迫力あったし、熱線の怖い表現も庵野監督とは違った角度で描いてたし、ストーリーも戦争で死ねなかった者の行く末的なお話で、最後まで退屈せずに観れました。
なにわ君さん [インターネット(邦画)] 7点(2024-05-19 17:21:13)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 122人
平均点数 7.00点
010.82%
132.46%
210.82%
343.28%
464.92%
575.74%
62117.21%
72520.49%
82218.03%
91915.57%
101310.66%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 7.60点 Review15人
2 ストーリー評価 7.43点 Review23人
3 鑑賞後の後味 7.43点 Review23人
4 音楽評価 8.21点 Review23人
5 感泣評価 6.91点 Review23人
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【アカデミー賞 情報】

2023年 96回
視覚効果賞山崎貴受賞 
視覚効果賞渋谷紀世子受賞 

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