175.「無神論者は宇宙に行くべきでない」映画で主人公に対立する人物にそういわせた原作者セーガンは実のところどうだったのでしょうね? 同じような台詞をどこかで聞いたことがあるのですが思い出しました。ゴルゴ13のコミックの中で、ゴルゴが宇宙衛星を破壊しにゆくとき反対する将軍が「カラード(有色人種)とユ○ヤ人は宇宙に行ってはならない」と述べるシーンです。 この映画では結局アメリカはそう考えているんだよな~と思わせるような博士へのイジメ(特にホワイトハウスの関係者たちがする)がしつこいです。ここを描くのはセーガン博士の政治感が見え隠れするポイントと思いますそしてゼメキスの思いも。まるで赤狩り時代のような委員会! 電波の発見シーンのドキドキは8点。そのあとがマイナスですが、北海道に敬意を表して6点。 【亜輪蔵old】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-10-29 23:43:44) |
174.無神論者とはいえ、物質的な証拠は無いとはいえ・・コレは神の計らいがありまくりだと思われるのだがどうか?エリーとジョスの出会いからベッドインまでの超スピード展開なんてまさに奇跡と言えなくもない、いや冗談ですが(笑)。日本の描写は敢えて語るまい。どうしても「日本で・・」「下請けの業者が・・」なーんてのを聞くと「やっぱり機械はMADE in JAPANだよねHAHAHA(古っ)」みたいなアメリカンジョークが脳内再生されます(多分に間違っている)。特別心惹かれたわけではないが見応えはあります、ズシリと。 【HIGEニズム】さん [DVD(字幕)] 6点(2005-10-28 01:58:24) |
【gyu_yan】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-09-02 18:17:52) |
172.そこらにあるSF映画と違って最後まで異星人が登場しない(厳密に言えば登場してますが)のがいいですね。宇宙で何かの電波をキャッチしてからはずっと興奮させてくれました。宇宙の神秘というものを感じさせてくれた気がします。楽しかったです。 【サンス】さん [DVD(字幕)] 8点(2005-08-26 15:52:46) |
171.頭からっぽなSFが蔓延るなかで、これは上手く宇宙を表現できていると思う。 |
170.アインシュタインの言葉で、「私たちはいつか、今より少しは物事を知っているようになるかもしれないが、自然の真の本質を知ることは永遠にないだろう」というのがあるのですが、この映画もこの意味合いを持っているのだろうと思うのです。物事の本質を説明出来るのは、科学ではなく、宗教や感覚なのかもしれません。 【カジ】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-06-18 00:37:15) (良:1票) |
169.《ネタバレ》 スペースがもったいないなんて台詞、他の映画にはこんな素敵な台詞はないですよ。 様々なテーマが融合し、消化されていく爽快感(解決されないままのテーマに悩まされることにもなったが)、謎解きの快感、腹立たしい宗教家、むかつく科学家、コンタクトすることのすばらしさ、様々な感情がわきあがります。 あと、この映画をみると生まれてきたことに感謝したくなります。ただっぴろい宇宙の片隅でせこせこ生きていくことがあほらしくなります。小さいことで悩むのもあほらしくなります。争いもあほらしくなります。なぜそんな思いを抱くかわからない人はぜひ見てください。決して無駄ではない150分です。 【NARCISSE】さん [地上波(字幕)] 10点(2005-05-23 20:46:52) |
168.クライマックスまでは小説読んでるような気分だった。とにかく先が知りたいっていう。神だのなんだのごちゃごちゃ御託がうるさい気もしたが、結論はまず出せないと思ったのでそのまんま受け止めました。そしたら妙にはまっちゃって、深夜に1人で観てたんですが久しぶりに口の中がカラカラになる状態になってしまって、エリーの震え声が移っちゃってるんじゃないかと思ったくらい。一緒になって猛烈に心臓ばっくんばっくんしてました。いや久しぶりだったこの感覚。ベガ人の気の長~~い話になぜかとても感動しましたし。SFってこういうものだと。もう涙が出そうでした。 少し俗な話になってしまいますが言わせてくれ。ウィリアムフィクナーよかった!すごくいい役だったよ!ずっと心配そうな顔してたけどなんかそれがよかったよ。エリーが宇宙に旅立つとき、出てきてくれてホッとしたし。エリーはこっちには興味ないのかと思った(笑)。 ケント・クラークか。フィクナーの中で最も好きな役の一つですね。←これってよくできた言い訳ですね。 それから音楽も。ピアノの単純なメロディーなのに胸がいっぱいになって泣ける。アランシルベストリ最高だねこの人。完璧にしてくれました。ありがとう。最高です。 |
167.昔のSFにはこういう上品さがあったよな・・。斬新で驚異的な想像力と純粋な知的好奇心にあふれたこの映画は、スター・ウォーズ以降に失われてしまった「真のSF映画」を思い出させてくれた。SFは絵空事や子供のための娯楽でなく、大人の血をたぎらせる壮大な夢だったよね。 【トマシーノ】さん [映画館(字幕)] 8点(2005-01-29 03:59:13) (良:2票) |
166.《ネタバレ》 人は誰もが手を伸ばしている、その孤独から抜け出したいがために。それは皆同じなのに、手を伸ばす方向が違うばかりに対立し、時には殺しあう。そのバラバラに伸ばされた手と手がつながった瞬間、私たちは「コンタクト」できるのだと。外惑星と地球、科学と宗教、政府と民間、タカ派とハト派、そして男と女、そのすべてが本当は同じ方向を向きたくて、手をとりたいと願い、叶わずにいる。地上で一組の男女が手をつないだラストシーン(厳密にはラストではないが)は、そのすべてが凝縮された、これまで腐るほど見てきたキスやセックスシーンよりも確かな手ごたえを持つシーンであったと思う。 とはいえ、時にツッコミを入れたいところもある。特にあのムキ歯君、君はテロリストには向かんよ、顔が目立ちすぎるから(だって出てきた瞬間、「スターシップトゥルーパーズ」のヤツだ!ってすぐ分かっちゃったし)。しかしこれもまた、映画は公式や科学論文ではなく、心によって生み出される産物であることのあかしであり、そうしたほころびが時に魅力となる、まさにスクリーン上の絵空事たる映画の真骨頂だろう。科学と空想、これもまた、人を豊かにすることができることで共通している(豊かにする部分は違っていても)。映画で語られたことばかりでなく、この作品を持ってして科学と空想が手をとり合った、というのはいささか考えすぎだろうか? |
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165.「神や宇宙人の存在を声高に主張する人」と「それを科学的に証明してみろと言う人」なら私は圧倒的に後者に不信感を覚えます。大体“科学的”などと言う実態はないけれど便利な言葉を使う時点で信用ならないし、「だったらあなたは“いない証明”を出来るのか」と問いたくなる。それが出来てこそ人を笑う権利がある。出来ないのなら(出来ないだろうけど)、「いる」も「いない」も所詮は「信じてる」か「信じてない」かのレベルでしかありえない。作中、主人公に神の存在を疑われた神父が「父親を愛していたか」と問うシーンがあります。彼女は「もちろん愛していた」と答え、神父は「じゃあそれを証明出来るか」と切り返す。主人公の絶句が科学信奉者への一石になれば良いと思う。人間が本当の意味で証明できることなんて実はこの世には無いんですから。(映画館) 【なみこ】さん 8点(2004-11-20 17:30:34) (良:1票) |
164.発想やジョディ・フォスターには文句のつけようがないはずなんですが、いろんな点で損してると思います。ありきたりすぎですが北海道が北欧フィヨルドかよとか日本おかしいとか、恋人役がアホっぽいとか、出資者はいかにもな「フィクサー」で笑うとか、移動シーンや終点(?)の部分はかえってCG使わずボカしたほうが良かったんでないかとか・・・SFって、SW以外は何やっても損な気がします。仮に日本が出てこなくてもこんなにツッこみどころが・・・ 「アホでマヌケなアメリカ映画」になってしまって残念です。詩的だ哲学的だとの声が並ぶ中もうしわけありません。 |
163.神を信じない者を宇宙へやるわけにはいかない。このテーマは非常に深い。私もとりあえずは無神論者だが、日本は特に宗教への関心が薄いのでこのへんは難解です。科学が万能だなんて今さら誰も思っていないのに、神様なんてどこにもいないと言い張る我々を少し滑稽に感じた。地味ではあるが宇宙旅行の描き方が斬新で優れたSF作品といえる。 【えいざっく】さん [ビデオ(字幕)] 5点(2004-09-08 20:16:50) |
★162.人の描く果てない“お伽話”に現実を加味したスペースオペラには、宇宙という科学的且つ、カオスめいた存在とイデオロギーの末端にある儚く原始的な“夢”を観た気がする。 創世してからの地球上で明確に『人類』として確認された古代人によって、遙か昔から宇宙<ソラ>は、崇拝に似た畏怖の対象。今も根本的な所は変わりないだろう。主人公が一刹那の間に体験したモノは、True or False..可視か不可視か..信じるか信じないかのコレもまた、言い換えれば根元的なもの。この作品が「宗教」と「科学」の理想的体系を謳っているので有れば、既に具現されているのではないだろうか?そこに「証拠」を求めるのは極めてナンセンスで、違いを見出そうとするのはかえって愚蒙。
この作品は、ゼメキス監督による大がかりな嘲笑か..。 “夢”“希望”を追って、異端扱いされるのであれば、信仰が人類の発展に大きく貢献したか?そう詰問してみたい気持ちになる。人道としての信仰があって、生きる為、進んでいく為の科学があって然り。今の人間がこうしてのさばっているのも、これまでの“歩み”がそうだったからではないか。 突出した、「夢物語」を信仰で縛り上げて異端者の烙印を押すと云った風潮を、監督は何処かで笑っているような気がしてならない… 【MAZE】さん 9点(2004-08-08 11:10:45) |
161.《ネタバレ》 俺の中ではかなりおもしろい映画。まず、オープニングからしてはまった。地球と地球の音から始まり、やがて、その地球も音も豆粒以下になっていく宇宙の広がりを見せ、自分達ってちっぽけな存在なんだな~って感覚になり、その後、その宇宙の広がりが一人の少女の瞳の中に集約される。宇宙の広がりも人の中にある可能性や夢の広がりに似てる、そんな気持ちで、イッキに映画の世界にはまった。「だってスペースがもったいない」この台詞はほんとうまい。こんなロマンチックで洒落た宇宙人の存在説明は今まで聞いたことない。座布団100枚くらいあげたい。そんなファンタジーっぽい感じから急展開、宇宙からのコンタクトを受けてからは、観てる俺らも現実に今、本当に起こってる事をテレビのニュースで観てるような感覚になるドキュメンタリータッチの中盤。自分らも映画の中の人になったようなイッタイ感で、観ててゾクゾクしてくる。その後もサスペンス的なタッチで娯楽的な要素も忘れない。そして、固唾を呑む異星人とのコンタクト。おもしろすぎる。そして、なぜか泣けてくる。普通の感動とは違った感覚の涙やけど。でもこの映画は単なる宇宙人との遭遇を描いたSFではなっかた。その先があった。最後の審問会で、神は証明できないので存在しないと考える主人公が、自分に起こった出来事を説明するんやけど、それはまさに、神の存在を説く牧師と同じという皮肉。そこにこの映画の本当のオチがあった。目に見えるモノ証明できるモノだけが全てじゃなく、相反する科学と宗教も目指すところは結局は変わらないんだという脳と心の融合、それこそがこの映画のテーマなんやと思う。もう目からウロコ状態やね。俺って単純。そして最後の最後に夢を持たせる事もこの映画は忘れてない。説明できない18時間。そんなラストも好きやねん。観終わった後のなんとも言えない希望ある開放感。やっぱり映画はこうでなくては。んで最後に一言、この映画、俺なんかのダラダラした間抜けなレビューじゃスペースがかなりもったいない(と言いつつ長くてごめん) 【なにわ君】さん 10点(2004-07-13 11:47:29) (良:3票) |
160.なかなか地味~なSFです..私は基本的に無神論者なので、主人公の気持ちが良く分かります..ストーリーは一部ちょっと無理があるかな... 【コナンが一番】さん 5点(2004-07-08 12:20:26) |
159.単なるSF映画では終わらない、すばらしい作品。 今まで出会った作品の中で最も評価するものの1本です。 SFという大きな土台に、精神世界や宗教観といったモチーフを 乗せて、観客に人間の営みといったミクロな部分から、 その人類を宇宙規模で見るとどうか、という マクロな部分まで伝えようとしている、しかもそれが ちゃんと伝わってくるのが見事です。 ラストが気に入らなかった方もたくさんいるようですが、 私はかえってリアルで大好きです。 私はもともと宇宙人の存在を信じるほうですが、 この映画でますますその考えに自信を持つようになりました。 「私達の存在そのものが、彼らの存在を証明している」のだと 思います。でないと、 「スペース(宇宙)がもったいない」ですよね。 この広大な宇宙に地球人だけだなんて、傲慢な考え方だと思うし、 何より寂しくないかなぁ・・・ 宇宙人の存在を信じない○槻教授にぜひ観て欲しい映画です。 【ろこもこ・らいす】さん 10点(2004-07-01 02:20:53) (良:1票) |
158.北海道・・。まさか、そう来るとは。優しい映画だったですね。しかし、マコノヒーの顔、なんかいただけない。 【★ピカリン★】さん 6点(2004-06-16 23:12:47) |
157.目に見える宇宙へ行くことよりも、目に見えない宇宙(自分自身の中にあるもの)に行くことの方が大変なんだなあ。子供の頃に書いた絵の中に自分が存在する。父親と再会する。物理的にはあり得ないことなんだろうけれど、精神的にはそれを感じる事ができるという、少し宗教感ただようところもありますが、素直に感動できました。1人で生きている訳では無く、きっと誰かが、空の物凄く高い所から見ていてくれている、見終わった後、そんな事考えてしまいました。ジョディ・フォスターのキリッとした表情がいいですね。いい女優さんになりましたね。 【映画小僧】さん 7点(2004-06-03 19:48:27) |
156.《ネタバレ》 ファースト・カットの宇宙から地球を描写した映像から、ラジオ放送(TV放送)の音にあわせて徐々に地球を離れ、火星、木星、銀河系をはなれ宇宙の果てまでズームアウトしそうなカットから最期は少女時代の主人公の瞳を映し出すカットはとてもファンタジックで素晴らしい、ここで一気に引き込まれます。その後続く、無線機での交信で、フロリダのペンサコラという土地の人と交信に成功、この時ペンサコラという響きが妙に心地よく「あー行ってみたいなぁ」と思ってしまいました。この時主人公がペンサコラを思い描いた絵がラストシーンで素晴らしい映像として現れます。 更に主人公は父親に質問します。「ニューヨークと交信出来る?アラスカは?中国は?月は?土星は?」父親は決して出来ないとは言わない。「大きなアンテナが有ればね!」と答える。主人公の決して諦めない性格はこのような素晴らしい父親の教えから学んだものなんだな!と思わせてくれます。続いて彼女は「他の星には人がいるの?」と質問します。父親の答えは「わからないけど、もし地球人だけだったら“スペースがもったいない”」と答えます。これが彼女の将来を決定づけた一言だったし、観ている私にも“ハッ”と思わせる一言でした。 この映画の素晴らしいところは最初のこの数分のストーリーとラスト主人公が他界してしまった父親と再会する場面に有ると思います。かといって決して中だるみしてしているわけでもなく、ラストまでもって行く過程においても非常に良く考えられているし素晴らしい出来です。宗教的な要素と北海道の妙におかしなシーンが無ければ満点だったんですけど・・・ 【みんてん】さん [映画館(字幕)] 9点(2004-06-03 17:40:58) |