9.《ネタバレ》 すごい!!の一言。あんだけ多く各人のストーリーが存在してそれが見事に絡み合ってる。ある登場人物の特徴が他の人物のストーリーに活かされ影響を与え更に他のストーリーに発展して行く、ような感じで次から次へと進んで行く(例えばアヒルを探しているホテル探偵がたまたま出会ったなおみの変装を指摘し話は次の展開へ進んで行くようにorいつも試行錯誤してホテルへ忍び込むヨーコが脱走ルートを考えて武藤田の記者会見計画が進んで行くように)。単にいくつものストーリーが横たわっているだけじゃなく本当に絡み合ってる。それがすごい。よくこんなの作れるなぁと感心する。テーマとしても一本筋の通ったものがびしっと存在してるしこれは三谷幸喜が集大成というのもわかる気がする。とにかくすごいのであと2回くらいは見たい。それにしても麻生久美子はかわいいなぁ・・・実はそれ目当てでした★ 【とむ】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-01-22 04:16:57) |
8.みなさんのレビューを観ていてとても端的なのは、劇場で観た派の前半レビューは、すげーおもしろかったという方が多く、テレビ公開されてから観た派はうぜーという評価。三谷幸喜ものは起爆剤が必要です。それは隣の人が笑っていること。起爆剤がなければ着火していない花火のように不発で終わる。「12人の優しい日本人」のWOWWOW公開にあたり、三谷幸喜がライブであることに固執していたのには自分の作品の特性、つまり、よりライブに近い環境でしか真価を発揮しない特性を良く分っていたんだな。私は劇場で観た派ですが、幸運にも可燃性の高い人々のおかげで爆笑の渦でした。私にとって不発だった「みんなのいえ」も、もしかしたら劇場で観れば起爆したのかも? 【正義と微笑】さん [映画館(吹替)] 9点(2006-01-22 01:04:40) (良:1票) |
7.饒舌な味わいの良質な喜劇。抜群にまとまったシナリオの展開は、まさに至芸。良質なコメディほど、内容よりも後味が残るという良い例。濃密で楽しい時間を過ごすならワインも良いがこの映画もお勧めです。「The wow-chouten Hotel」に泊まってみたい! |
★6.楽しい映画でした。役者の皆さんがこの映画に出ることが出来て本当に嬉しい、楽しい、という気持ちが画面からにじみ出てくるような、それでいて内輪受けや楽屋落ちに走らずにきっちり仕事をしているという雰囲気に好感が持てました。しかしよく練られた脚本ですね。ちょっと技巧を凝らしすぎてごちゃごちゃしたような印象もありますが、これだけの脚本を書ける人はなかなかいないんじゃないでしょうか。それからこの映画、本当は年末に公開したかったんじゃないかと思います。大晦日に劇場で観れたら最高だったでしょう。とても幸せな、うきうきした気持ちでお正月を迎えられたと思います。 そう、この映画も登場人物のその後の幸せを願ってしまう数少ない作品です。皆人生色々あっても幸せになって欲しいです。 【ロイ・ニアリー】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-18 00:04:32) |
5.今でこそ数々の映像作品にその活躍の場が広い三谷幸喜だが、やはりホームは舞台劇。ステージ上で展開されるような限られた空間を生かし描いた喜劇にこそ、彼の「笑い」に対する創造性が生かされることはもはや周知の事実であろう。そう一般に言う「グランドホテル形式」こそ三谷幸喜の独壇場なわけだ。ならば、その言葉自体を生んだ名作「グランドホテル」そのものをパロディ化した今作はが面白くないわけがない。 盛りに盛られた三谷流の“笑い”の伏線の数々に、問答無用に“豪華”なキャスト陣がそれぞれ絡み合い、爆笑を通り越してもはや「見事」と言うほか無い。 年越しを目前にして、様々なタイプの人間たちが集い、それぞれの悩みや葛藤を解消していく。笑いと同時に、素晴らしいドラマ性も含んだ映画世界は、愛すべき幸福に溢れていると思う。 ただ残念なのは、この年の瀬を描いた映画が、年明けの二週間後に公開となったこと。やはり、数日でも年末を含んで公開して欲しかったと思う。そして、リアルな年の瀬、もしくは正月に観たかった。 【鉄腕麗人】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-17 00:23:17) |
4.脚本に一年かけただけあって、登場人物・伏線の絡まり具合は見事だった。次々といろいろなことが起こっているのだが、気楽に見ていても難なくついていけて楽しい。日本の映画館でこれほど観客が笑っているのはあまりないのではないだろうか。ほかの人と一緒に笑う楽しさを味わうためには少し込んだ映画館に行ったほうがいいだろう。 【HK】さん [映画館(字幕)] 8点(2006-01-16 21:09:23) (良:1票) |
3.オープニングで何かをインスパイアしたようなアバンティのAのシンボルマークを見た瞬間に徹底的にパロディに徹する三谷監督の意気込みを感じた。西洋が舞台であれば聖なるクリスマスの一夜なんでしょうが、日本が舞台となれば日本人にとって特別な一番長い夜は大晦日、みんな何か悩みを抱え生きている、そんな煩悩はカウントダウンと共に捨て去って新たな気持ちでスタートってのがいいです。ホテルの中のみの出来事という密室性、新年を迎えるまでの時限性、三谷流グランドホテルは細かいことを気にする間もなく次々起こる事件の数々、事件の数だけ笑わせられ、豪華なキャスト陣がみんな大真面目にやってるバカバカしさは最高。画面の中ではセンターだけでなく、隅のほうでもみんな何かをしており、何かが起きており、笑いのタネが転がっているので気が抜けません。最後は何故か幸せな気分になってしまう大団円、この強引な魔力、病み付きになりそうです。”赤い洗面器”が出てこなかった事が唯一不満。 【亜流派 十五郎】さん [映画館(字幕)] 9点(2006-01-16 16:21:19) |
2.良いですね、こういう映画。気楽に楽しめました。いろいろなエピソードを狂言回し的な小物やキャラを上手く使ってからみあわせていて、とても判りやすく単純に笑える作品です。全体的に舞台演劇のような演出ですが、これがストーリー展開の中でちょっと無理のある部分ををうまい具合に包み込んでいます。とはいえ、まともに見ると気になる部分もけっこうあるので、できればお屠蘇気分の抜けきらないうち、出来れば正月三が日に見たかったですね。この映画、一人でDVDで見るよりは、映画館で他の観客と一緒に笑って見た方が絶対に楽しいと思います。興味のある方は是非映画館へ!! 点数ですが、正月三が日に見ていれば、8点をつけたと思いますけど、仕事に追われ始めた今だと7点ですね。 【はやぶさ】さん [映画館(字幕)] 7点(2006-01-14 20:29:02) |
1.最高に面白かった。楽しかった。出てくるキャストも豪華だけど、これだけのキャスト陣で面白おかしくコメディに纏め上げている三谷幸喜は天才か!?。映画の終わりでは無意識に拍手しようとして動いた手に自分でびっくりしました。エンドロールであの人も出てたの?どこに??ってところがあったので、もう一回見に行きたいです。 【まに】さん [映画館(字幕)] 10点(2006-01-14 19:07:57) |