1.《ネタバレ》 60歳を手前にしたかつての成功者である男が、若い女性をくどいて一夜を共にすることばかりに気を注ぎ、やがて仕事や家族、友人を失っていく。どうしようもないダメ男だが、どうも憎めない紳士的な男を演じるマイケル・ダグラスが輝いているドラマ。他の俳優が演じたら男のいやらしい部分だけが目立ってしまうだろうが、カリスマ性を持ちながら落ちぶれていく男の哀愁に思わず感心してしまう。物語としては、医者からの病気の診断を受けてヤケになっているのだが、その発端が弱いのが難点。であるが、この映画の完成後、実際にガンを宣告されて克服したダグラスの演技はやはり一見の価値あり。