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カメラを止めるな!

[カメラヲトメルナ]
ONE CUT OF THE DEAD
2017年上映時間:96分
平均点:7.36 / 10(Review 155人) (点数分布表示)
公開開始日(2018-06-23)
公開終了日(2018-12-05)
ドラマホラーコメディバイオレンスゾンビ映画
新規登録(2018-07-15)【ぴのづか】さん
タイトル情報更新(2022-10-05)【イニシャルK】さん
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監督上田慎一郎
キャスト濱津隆之(男優)日暮隆之
真魚(女優)日暮真央
しゅはまはるみ(女優)​​​日暮晴美
長屋和彰(男優)神谷和明
細井学(男優)細田学
秋山ゆずき(女優)松本逢花
竹原芳子(女優)笹原芳子
イワゴウサトシ(男優)黒岡大吾
原作上田慎一郎(共同原作)
脚本上田慎一郎
製作上田慎一郎(共同製作)
配給アスミック・エース
美術ふくだみゆき(タイトルデザイン)
衣装ふくだみゆき
編集上田慎一郎
その他ふくだみゆき(宣伝ビジュアル/公式パンフレットデザイン)
あらすじ
自主映画の撮影隊が山奥の廃墟で映画の撮影を行っていた。だが、そこは曰く付きの場所で、突如現れた得体の知れない奴らにスタッフやキャストが次々に襲われて行くという地獄絵図。しかし、監督は何が起きてもカメラを止めるな!と豪語する。かくして、意地と執念に満ちた映画バカ共の狂宴が幕を開けたのだった。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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35.前半の1時間はとても退屈、登場人物の叫び声やBGMも耳障りで嫌悪感すら感じる作り。
しかし後半の巻き返しで最終的には「面白い映画だったな」で終われる、終わりよければ全て良しな作品。
とは言え、テレビ放送で観てたら絶対途中でリタイアしてた、
そういう意味では画面に集中せざるを得ない映画館で鑑賞しておいて良かったなと思える映画。
勾玉さん [映画館(邦画)] 7点(2018-08-27 23:59:37)(良:1票)
34.《ネタバレ》 レビューブログでは「みんな面白いって言ってるけど、ハードルを上げすぎると、そうでもない」とか、「60点満点の世界で80点を取ってる面白さ。100点の世界の盛り上がりを期待してはいけない」とか言われてたので、期待感を上げすぎないようにして行って結果、正解だった。
映像制作に関わったことがある人や、業界に憧れている人は一度見ておくと良いのではという感じ。
鑑賞後、したり顔で映画の解説をしている観客が多かったのが印象的だった。「こういう仕掛けの映画って〜〜もそうだよね」とか言わせるところまでが本作の仕掛けなんだろう。映画好きな人たちと一緒に見に行くと帰りのご飯で延々と盛り上がれるタイプの良作だと思う。
会場のみんな、笑いながら見てたのが印象的だった。隣の席に6~8才の子供が座ってたんだけど、その子もケラケラ笑って見てた。私はというと、そんな風に大人も子供も映画館で笑わせるような作品が作り出せることの素晴らしさに感動し中盤以降、ずっと泣いてた。
ちょうど、全面的に無名の俳優たちを起用した優れた映画を見たいと思っていたところだったのでちょうどよかった。
単館系、ミニシアターや舞台演劇が好きな人たちだともっと深掘りできるのだろうか。
ちなみに、あのシーンはエイリアン2のビショップのアレをオマージュしていると思ったんだけど、どうだろうか。そんなことないか。
よこやまゆうきさん [映画館(邦画)] 9点(2018-08-27 23:06:20)
33.《ネタバレ》 なるほど。これはアイデア映画。
よく考えられてるし、役者も好演。

ワンカット&生放送という縛りがあったにしろ、前半のドラマはもうちょっと内容があってもいいんじゃないのかな?
チープ過ぎてやや苦痛。だからこそ後半の面白さが際立つのかもしれないけど。
banzさん [映画館(邦画)] 7点(2018-08-27 19:41:04)
32.《ネタバレ》 めっちゃ笑える!

ENBUゼミナール卒業生の作品ということで、出ている役者さんたちは無名ながらも魅力的な演技。
監督や役者のネームバリューなどなくとも(いやむしろ無いほうが)世間に評価される面白い作品は生まれるぞ!ということを示してくれましたね。
これでマンネリ気味の邦画界に新しい流れができるといいですね。

話はありそうでなかった劇中劇です。
ゾンビものの、「生放送」とは考えましたね(笑)
これなら数起こるトラブルに対するアドリブ、という構造でいろんな遊びが出来るわけですね。

無意味なシーンは一切無いです。
すべてが回収されています。
2度見たくなりますね。

おそらく、血の描写が無理な人以外は老若男女全員に薦められる傑作ではないでしょうか。
アーウーマンデさん [映画館(邦画)] 9点(2018-08-23 17:33:15)
31.《ネタバレ》 事前知識はないほうがいいということなので、その状態で見に行って、10分くらいで後悔し始めました。退屈で退屈で。隣の人も退屈そうでした。と思ったら・・・。監督役が人のよさそうな顔つきで画面に出てきたときにやっと気づきました。笑いすぎて涙が出ました。ここまで笑いすぎた映画はたぶんないかと。
jcross18さん [映画館(邦画)] 9点(2018-08-22 22:06:08)
30.《ネタバレ》 “ゾンビ映画を撮影する”映画、という情報以外は極力耳を押さえて劇場に行きました。
始まってから「ん?なにこの間?」「流れヘンじゃね?」「あれ?これ誰カメラ視点?」とモヤモヤしてました…が!
(最初の)エンドロールが出たところで(ちなみにあのラストシーンもフツーにカッコ良かったです!)隣の席の男性が腕時計をチラチラ見てましたが、当然映画は終わりません(笑)

ここから先はもう、何も書かなくてもいいですよね?ってくらい素晴らしかった!

クレーンが壊れた!からの…娘が台本の最後のページ(に挟み込まれていたモノ)に目を留めた瞬間にもう最後の展開は分かっちゃって、すでにその時点で俺の涙腺は崩壊してました(笑)
もうね、「良かったね!お父さん!!!!」と書いてる現在、俺は泣いてます(笑)

でわ、最後に皆さんご唱和を!!

「ポン!」


「…。すいません、取り乱してしまいました(照れ笑い)」
幻覚@蛇プニョさん [映画館(邦画)] 10点(2018-08-22 13:36:24)
29.巷の評判は耳にしていたが
自主映画レベルで、都内単館では観れないな~と思い放置
しかし、評判は大評判になり私の近くの劇場にも来たので鑑賞

これだけハードルが上がった今では
期待を超える程では無い、というのが素直な感想

散々聞かされていたネタバレ禁止というのが
どの部分を言うのか理解に苦しんだ
まさか、37分ワンカットのゾンビ映画を観るつもりで
劇場に来ないとダメだったのか、いやいや予告編時点でそれはもう無理
今となっては、内容をバラしたほうが集客可能な気がするが

脚本は役者が無名(いい意味です)な分、冴えているように見えるが
もう1捻りあっても良い気がする

同じシーンを違う視点で複数回見せる演出は
「桐島・・・」や「21グラム」などもっと凄い映画が多々ある
その部分やショボイ親子の絆演出が全てでは食い足りない

光ったのは、イケメンプロデューサーとカメラ助手の子
この2人が映画にメリハリをつけた

それでも、この監督の才能は今の日本映画にとって大事なもの
思いがけずハードルが上がったようだが、次回作は楽しみだ

昨年の「君の名は。」(観ていないので大きなことは言えないが)
といい今作といい、どうにも仕掛け人がいる気がしてならないのは
穿った見方だろうか
カーヴさん [映画館(邦画)] 6点(2018-08-22 10:39:42)
28.《ネタバレ》 傑作。面白いと言われていて期待通り面白かった映画。近年まれにみる傑作とまでは言わないが、とくに映画が好きな人にとっては、ネタバレせずに見ることができたら大いに楽しめるだろう。【ネタバレ注意】前半部分、ツッコミどころのある不自然さはきっと伏線なんだろうとは思っていたが(そのとおりだったが)、そういう展開になるとは思わなかった。すばらしい回収。むしろ、そんなところまでという広がりがよかった。ただ、映画好きのための映画という感じはするので、あらゆる人への“オススメ映画”になるのか疑問もある。それにしても、これを300万で制作したというのが驚き。ほんと?“素人まがいの演技”を絶妙に演じる役者たちや、周りのスタッフだけでも20人以上いるはずなのに彼らのギャラはいくらなの?ゾンビの人形や撮影機材は借り物なの?とか余計な心配をしてしまう。37分ノーカットと宣伝されているけれど、さすがに編集でつないでいるだろう。劇中で撮影されている映像が、ちゃんと本編中の撮影映像なのか気になったが、その意味でエンドクレジットに流れる「本当の撮影シーン」も最後にいいサービス。とてもいい。【追記】映画の構成上、仕方がないことだと思うけれど、最初の「ワンカット」パートで、突発的な出来事に対して、適切な効果音が付いているのはヘンだね。(あれが“放送されているそのもの”のはずなので)【追記】あれは、本当にワンカット撮影らしい。それならそれで、ああいう形にしてほしくなかった、という部分はあるけれど、まあ細かいことではある。
mohnoさん [映画館(邦画)] 9点(2018-08-22 00:20:52)
27.《ネタバレ》 簡単に言うと,「あの場面の裏側はあんなことになっていたのね」を楽しむ映画.一時期の内田けんじ作品っぽい感じ.この作品の場合,「「映画(正確にはドラマ)を撮影する」映画」という括弧の重なりの部分が,特徴的と言えなくもないかも知れません.本当に撮っていた人達は,最後のスタッフロールでNG集的な感じで出てきます.←それを撮っていた人もまたいた訳で...ただ,びっくりするほどのアイデアという感じはしませんでした.
後半のネタバレパートに入ってからは,会場は爆笑の連続だったので,面白い映画であることは多分間違いないのだろうと思います.でも,「凄いものを見た」という感じではなく,酔っ払ったおじさんのグダグダの絡みなどを見てゲラゲラ笑う,という種類のものです.
全体的には,低予算のB級映画であることがひっくり返るようなことはないという印象なのですが,ちょっとだけ印象を良くしたのが,娘の存在でしょうか.彼女のスタジオでの働きっぷりからメインキャストによるピラミッドに繋がる流れは,何となくホッコリさせてもらいました.
マー君さん [映画館(邦画)] 7点(2018-08-21 12:53:30)
26.《ネタバレ》 ★映画がメジャー館で広まったあとですが、雰囲気を大事にしたくて、なるべく小さめなスクリーンで鑑賞しました。あと、もう極力予備知識は仕入れないことを心がけて。(だからココも含めレビューらしいものは一切見ず) ★とても面白かった。最初は何この安っぽい映画、と思ってたが、怒涛の展開に引きこまれ、途中雰囲気が変わってあれ、となり、若干ダレると思いきや、ああそうか、とまた引きこまれ、最後は笑いと感動(大げさなもんじゃないですよ)でthe endとなる。 ★脚本がよく練られてて、しかもちょっとした(いやちょっとしてないか)仕掛けがあり、それが面白さを倍加させている。こういう映画は前にも会ったと思うが、ちょっと思い出せないです。もちろんその仕掛けがなくっても下地的に面白いし、勢い地味になってるけど、あんな作品でカメラの長回しもよくやるなあと感心します。 ★ただこの手は何回もは使えないでしょうね。次作がどうなのかは楽しみです。 ★低予算でこれだけ面白い作品を作りあげた監督さん始めスタッフの方々に敬意を評して、10点にしたいです。 ★この程度でもネタバレになるかなあと思って「ネタバレ有」にしときました。とにかくこれから見る人は極力予備知識なしで!
wagasiさん [映画館(邦画)] 10点(2018-08-19 10:08:12)
25.《ネタバレ》 長回しの迫力。だけどなんか変だぞ?
そんな垢抜けないゾンビ映画から始まる本作。安さが溢れる作りなゾンビもの。超長回しは確かに凄いしそこそこにハラハラするけど不自然な点はチラホラ。なにか変だなと感じながら映画は終焉を迎える。
しかしその映画が出来るまでには怒涛のドラマが隠されていた。この映画の企画はどこか上手くいく気がしない所だらけ、役者の印象も最悪。そんな映画も一応は完成していた。しかし何故あんな作品になったのか、その理由が怒涛の如く紐解かれていく。様々な伏線が一気に収束して回収されていく様はある種の気持ちよさがあり、ドタバタの撮影は笑い所ばかり。次々と起きる不測の事態に臨機応変に素とアドリブで対応していく様には笑いが止まらないし、最初に見ていた映画の裏側を見る楽しさは堪りません。嫌な役者連中もこの波に押されっぱなしで笑えるし、お母さんが暴走するシーンも最高です。目がやばい!ポンっ!ポンっ!
そして迎える大団円の人間ピラミッドは家族との絆、そして一つの映画が完成するという尊さ、そしてこんなアホな映画を一本やりきったというスッキリとした気持ちが混在し、なんとも言えない多福感を味わえました。
超低予算映画が異例のヒットという事で気になっていた本作は作品が作られる過程にもまた物語があると改めて知らしめられる、とても気持ちの良い映画でした。
最後に劇場では笑いが絶えずとても良い環境で見ることができました。素晴らしい作品です。
えすえふさん [映画館(邦画)] 8点(2018-08-17 22:37:07)
24.《ネタバレ》 この映画、アイデア勝ちみたいな感想も多いですが、自分はネタばれのあとの各キャラクターの設定もとても楽しめました。みんな憎めない人達ばかりで、その人たちが最後に協力して最後のシーンを撮影するところが自分はなんとも好きです。
珈琲時間さん [映画館(邦画)] 8点(2018-08-17 16:26:42)
23.《ネタバレ》 言い訳するわけじゃないけど今ほど話題になる前に見に行こうと思っていたのよ、でも休みが取れず今になっちゃった(笑)。それはさておき、これはアイデアの勝利ですね。
「ゾンビ映画を撮影していたクルーに本物のゾンビが襲いかかる」というあらすじ(!)だけは知っていたので、最初のゾンビ映画に出てくるゾンビが本物(?)っぽくないことや、その他いろんな違和感があとのネタばらしでスパッと解決するのがとても気持ちよかったです。

(ここからネタバレ。といってもすでに見た方にはなんてことない情報ですが。)

映画の構造としては、本編と思っていたものが実は劇中劇でその後にその劇中劇の制作の舞台裏を見せる、という構造。でもそういう映画は過去にあった。でもこの作品が面白いのは、その劇中劇の舞台裏を見せる所も劇中劇(演技)だということ。今までのは、舞台裏は「本物の」スタッフが登場しているのだが、この映画ではそのバラシに登場するスタッフも役者だということ。つまり劇中劇の外側にもう一つ劇中劇があるのだ。ならばこの映画を「本当に」作った「本当の」スタッフはいつ出てるのか・・・エンドロールです。というわけでこの映画は三重構造の映画なんですね。
MASSさん [映画館(邦画)] 8点(2018-08-17 00:15:33)
22.《ネタバレ》 東京の一部の映画館でしかやっていないのかな、と思いきや、地元でも普通に上映されていたので、平日に思いつきで見に行ってしまった。

前評判がすごすぎたせいか、「ネタバレ厳禁」という意識で、最後、なにかどんでん返しがあるのかな、と変に考えてしまっていたので、その分は若干肩透かしを食らった。シックスセンスのような「最後の一瞬で何かが起こる」という映画ではない、むしろ、笑いながら楽しむもの、と位置づけたい。

無名の俳優とはいえ、演技はしっかりしている。内容もよくできており、「金をかけなくても良いものは作れる」という意味では、フォーン・ブースと似た小気味よさを感じた。

ゾンビものだから怖いという先入観があり、我が家の女性連中は敬遠していたが、そのあたりをなんとかすれば、もっと観客動員数が増えるのかもしれない。
チェブ大王さん [映画館(邦画)] 7点(2018-08-16 07:59:08)
21.《ネタバレ》 ご多分にもれず、巷の話題に乗せられて鑑賞。

前の日に観た「ミッション・インポッシブル」が約200億円を投入したハリウッド大作なのに対し、本作は無名の俳優オンリーで300万円だとか。

しかし観終わってみると「ミッション…」とは全く違う「面白さ」が確かにあり、その意味では映画の「面白さ」というのは色々なんだと今さらながら考えさせられた作品。

ちなみに本作は、一見私の好きな「ゾンビもの」のように思えるが、その実はB級映画人達の悲喜こもごもであり、家族の物語であったというところでしょうか。

映画好きな人なら観て損はないと思います。
田吾作さん [映画館(邦画)] 8点(2018-08-15 11:57:44)
20.いや~、これホント面白い! 実に楽しい時間を過ごさせていただきました。 全くもってB級感丸出しの映像が、かつて高校時代に文化祭で撮った自主映画をも思い起こさせ、映画とゾンビに対する愛をヒシヒシと感じる。 ワンカット中に「?」と感じた数々の伏線が、強引ながらも見事に回収されていくカタルシス。 低予算でもアイデアと情熱でこれだけのものができるんだねぇ。 この映画が日本で製作されたってことに、勝手ながら日本人の一人として誇らしく思える。 これ観て「面白い!」って言う人とは、無条件で友達になれそうな気がするなぁ…。
チャップリ君さん [映画館(邦画)] 8点(2018-08-15 09:41:16)
19.期待し過ぎてもそれを超えてくると聞いてたのだが、
正直超えては来なかったな〜

とは言え面白い映画なのは確かですね〜
ゆにおさん [映画館(邦画)] 8点(2018-08-15 01:47:15)
18.《ネタバレ》 この映画をまだご覧になっていない方…予備知識はゼロが理想的かと存じます。色々驚かされるので。ゾンビ映画にそこそこ耐性があれば大丈夫です。ここまで読んだら即劇場へ!

でもとりあえず触りだけ確認してからという方…この映画はゾンビを撮る映画ですが、ゾンビ映画ではありません。ホラーを撮る映画ですが、厳密にはホラー映画ではありません。そこはご理解の程。タイトルの通り、ひたすらカメラを回し続けなければならない!がテーマです。しかし良い映画は観客を選ばず。お金を出して損は無い映画です。ここまで読んだらぜひ劇場へ!

ネタバレとか気にしないからとりあえずどんな映画か知っておこうという方…ではここから感想。核心に触れない様に気を付けますが、軽くネタバレが含まれるのでお気を付け下さい。まず、低予算であってもここまで手間暇かけているという点で感動。これは開始十数分で気付くでしょう。さらに、色々と騙されます。良い意味で。例えば開始早々、とんでもなく緊迫した場面から始まる。なんか感じ悪い。役者さんの演技もなんかイマイチ。台詞もわざとらしいし。ああ、この映画ハズレかな…イマイチなスタッフが低予算でイマイチな役者を使ったよくあるPOV映画みたいなもんかな…誰もがそう感じるでしょう。そう感じるのが正しいのです。それに監督さんがとても嫌な人に感じる。中盤でそうでなくなっても、それ以外のキャスト陣が嫌な人達に感じる。次々と起こるトラブル、迫るリミット、終始緊迫感…監督も、そして観ているこちらも疲弊。…しかしそう感じた時点でこの映画の壮大な「仕掛け」に嵌っているのです。この映画は大きく分けて3つのパートに分かれます。ゾンビ襲来、それに至るまでの経緯、そして裏で何が行われていたのか。この時間を遡る説明的な段階を経て、ついに明かされる数々のドタバタ劇。気になっていた所から大して気にならなかった所まで、何が起きていたのか次々と発覚し、終わってみれば爽快、全員を好きになっている、という不思議な映画。低予算、緊迫感、クセ者だらけ、ふと気付くと笑わされ、感動させられ、登場人物全員を好きになれる…これはユースケや香川照之が出ていた「キサラギ」に通じるものがある。しかし輪をかけて凄いのは、NGが許されない進行を必死にこなすキャスト&スタッフ、徹底的に練られた脚本、類を見ないこれらの要素が類を見ない感動をもたらしてくれる。最後のピラミッドはめっちゃ泣けた。今思い出しても泣ける。手が空いてる奴らって誰かと思ったらあんたらかい!てか思いっきり蹴散らされてたけど大丈夫なんかい!邪魔ばっかりしてる娘がいつの間にか着替えてたりとか、最後の最後で娘のアイデアが活きて、その元ネタが分かる所とかね。本当に美しい映画でした。劇場であんなに観客の笑い声が響き渡る映画は初めてでしたよ。もう俺も途中から遠慮なしに声出して笑ったり、うわーとか呟いたりしてしまった。いかな夏休みとはいえ平日の昼、どのスクリーンもスカスカですが、この映画だけギューギュー。しかも若い人ばかりかと思ったら老若男女入り混じり、劇場であんなに年の行ったおとっつぁんを大量に見たのも初めてです。自分は一人で来てる若いお姉ちゃんに囲まれて幸せでしたけどね。いやぁこれはもう一度観たくなる。そしてもう一度、彼らがどこでどれだけ苦心し、苦難を乗り越えていたか確認したい。出る時に後ろを歩いてた女性客が「映画撮るのって大変なんだね」と言ってましたが、確かに色んな意味でそこが一番の感動ポイントだと思います。なんだかステマ業者かよってくらい絶賛してしまいましたが、そんな気分にさせてくれる良い映画でした。
にしきのさん [映画館(邦画)] 9点(2018-08-14 23:39:43)(良:3票)
17.《ネタバレ》 そういえば昔は同人映画の上映会とか結構出かけてたなぁ…と思ったりする夏の午後。
話題のこの映画を観に行きました。
新宿東宝シネマの一番大きな箱がフル回転でしかも満席なんだからものすごい人気です。

さてさて、映画としては低予算のインディーズ映画としてはなかなかよくできてて面白い…と思うんですが、今のように期待値が大幅に上げられた状態で観ると…いやちょっと過大評価されすぎちゃってるんじゃないの?と思ってしまうような映画で、過剰なほど期待値が高まっている観客全員が満足できるかというと…それはかなり難しいものがあるんじゃないでしょうか。

鑑賞していて、映画の構造自体には早々に想像がつくわけで(冒頭、明らかに不自然なシーンが多数あり、このネタバレを後でやるんだなってのはわかりますよね)、あとはネタバレ的な後半部をいかに楽しむか…となるわけですが、まぁ確かに楽しめるのですが、しかしそれは言われてるように画期的とかいうレベルではなく、すでにどっかで観たような(それこそ三谷映画あたりで)…という程度に収まってしまってると思います。

期待値をあげずに観にいけば楽しめると思いますが、期待値あげすぎちゃうと…人によってはかなりがっかりしてしまう…とそんな映画ではないでしょうか。
ある意味、今この映画が置かれている状況がマイナスにもなってしまってるんじゃないかな、とそう思う次第です。
あばれて万歳さん [映画館(邦画)] 6点(2018-08-14 20:36:09)
16.《ネタバレ》 これは、見事に構成された現場あるある・・・である(笑

デジタルで動画を撮る行為が身近になった今だからこそ
皆にいいねされ、広がって、大ヒット作品になったのだと思う。

ある意味、YouTube的な “スゲー動画” の延長線上にあって
シンプルなアイディアを、体力と頭脳とチームワークで見せた切った傑作。
賛美を込めてキャッチを捧げるばらば・・・

『Bムービー現場あるある❗️❗️謎の廃墟にゾンビと映画魂を見たッ❗️❗️』

上田慎一郎監督がメジャー映画に行くかは定かでない。
同じバックステージを描く「蒲田行進曲」や「ラジオの時間」とは異質。
むしろ「鷹の爪団」や 岡崎体育「MUSIC VIDEO」ような臭いもする。
シンプルなアイディアを徹底して面白く見せる、その構成力とバランス感覚は
“映像芸人” 的でもある。

もちろん、これは『ゾンビ映画』ではない。
エンドクレジットのメイキング映像までが計算され尽した
最高に面白い、モキュメンタリーを装ったドキュメンタリー映画なのである。

監督第2作が今後公開されるとすれば、上田監督の本質がそこに見える筈なので
一発屋でない証明を世間に見せて欲しい! 期待してます。
墨石亜乱さん [映画館(邦画)] 8点(2018-08-14 18:41:45)
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【点数情報】

Review人数 155人
平均点数 7.36点
000.00%
121.29%
242.58%
321.29%
421.29%
585.16%
62214.19%
73321.29%
84126.45%
92415.48%
101710.97%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.37点 Review8人
2 ストーリー評価 7.64点 Review14人
3 鑑賞後の後味 7.71点 Review14人
4 音楽評価 5.90点 Review10人
5 感泣評価 4.40点 Review10人
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