4.《ネタバレ》 純粋にファンとしてヤマトが復活してくれたのは物凄く嬉しい。西崎氏を初め、製作に係わったスタッフ全員に大いに感謝をしたいです。
しかし作品自体は問題ありあり。特に脚本のやっつけ具合は凄まじい。ヤマトが移民船を守る所までは文句なしに面白かったのですが、中盤ヤマトがアマールに到着してからがもうどうしようもないです。SUSの名を借りた露骨なア○○○批判を展開したり好漢ゴルイ将軍をあっさり殺してしまったりと「製作陣は何がやりたいんだ?」と首をかしげることしきり。そして終盤にかけての怒涛のご都合主義連発(絶望に打ちひしがれている地球人にわざわざ攻略のヒントを与えにやって来るメッツラーっていったい…)は本当に目も当てられない酷さで「あちゃー、やっちまったなー!」感が満載です。劇場を後にする人たちが総じて微妙な顔をしていたのも致し方ないでしょうね…。それくらい内容を語るなら「アレ」な映画でした。
だがしかし!ナニな部分も含めてこの作品が『ヤマトしていた』事も紛れもない事実です。辻褄が合わない?敵が間抜け?唐突な特攻?なんだ、今までどおりのヤマトじゃないかw そう考えれば従来のヤマトファン、「『さらば』までしか認めね~」的な人以外は存分に楽しめる作品であると言えるでしょう。今から観ようと思っている方は肩肘張らず頭をからっぽにして「ブルーノアかっけー!」「ヤマトつえー!」「真帆かわいいー!」などと心の中で叫びながら観賞することをお勧めしますw