206.夢のあるロマンか、陳腐でダサいと受け止めるか際どいところ。 老人4人が宇宙行くって…体力の問題は本当にクリアできるのか。ある意味サイエンスフィクションとはこのことなんじゃないか。 コメディに近いよね。 SFでもある程度リアル派です。 それでもイーストウッドとトミーリージョーンズの2大役者が物語を盛り上げる。 この2人だからこそ成り立った部分もある。 |
205.《ネタバレ》 “Space Cowboys”複数形なくらいで邦題まま。4人のおじいちゃんの若かりし頃、'50年代の音速実験機から始まり、宇宙開発をすっ飛ばし、現代に至る。旧ソ連がアメリカから盗んだ誘導装置を使ってたって設定が、実際ありそうで上手いです。レーガン大統領の時代に『スター・ウォーズ計画』なんてのがあって、まだ子供だった私は、現実がSF映画に一歩近づいた気がしてワクワクしてたのを思い出します。 アメリカも実現できなかった当時の計画を、ソ連がNASAから盗んだ技術で実現してたって設定は、あれれ?って思うけど、きっとこの世界ではアメリカも同様の核ミサイル衛生を打ち上げてたんでしょう。 マックやウィンドウズから進化してきたコンピューターの足跡とは違う、'80年代のロストテクノロジーはまさに驚きです。余談だけど、数年前にファミコンを買って時々遊んでるんですが、当時作られた中古のカセットを挿して電源を入れると、ほぼ100%見事に息を吹き返します。劇中「アイコン」がチームを“敵”と認識して攻撃態勢を取る様子が、今も元気なウチのファミコンと重なりました。 '50年代のX-2飛行実験シーンが短いので、誰がどんな担当なのかイマイチ掴めなかったけど、おじいちゃんたちが頑張って訓練して、世論とか努力以外の面でも後押しされて、みんなで宇宙に行くシーンは夢があります。さすがベテラン俳優4人、シャトル内の無重力演技もサマになってました。 この年代の作品で、スペースシャトルに乗って、落下物から地球を救うシナリオのお約束。この映画もソレだったけど、オープニングのホークと月への思い、『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』が上手に作用して、しんみりしない清々しさを感じました。 シャトル着陸はやり過ぎにも思えたけど、若造どもを追い出してチーム・ダイダロスでやり遂げるんだ!って場面を入れるための演出でしょうね。 最後の月面シーン。ホークが辿り着けたかどうか?を後の考察に委ねるのも良いけど、おじいちゃんたちには悠長に考えてる時間はないんだよ!って意味で、思いっきり観せたんだろうと思うと、ちょっと微笑ましい演出。 【K&K】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2024-01-22 10:20:22) |
204.《ネタバレ》 もう23年も前の映画なのですね。昔友人がロードショーに行き「まあまあ面白かったよ」という感想を聞いたっきり忘れていました。前半は結構面白くて宇宙に行く前まではそれなりに楽しめますが、病気発覚後の後半はよくある展開を経て綺麗に問題をオールクリアし、そして無難で大人な雰囲気のエンドロールを迎えます。 個人的にはイーストウッドが監督した作品はあまり好きではなくて、、何となく偽善的というか型にはまりすぎというか、予定調和的で面白みに欠けることが多いように思います。本作に関してもよくいえば直球的な定番作品、悪く言えば出来過ぎのお手軽作品です。イーストウッドは頭が良すぎて色々詰め込み過ぎるところがあるようで、宇宙に行ってから問題が噴出しまくりますが、そのゴチャゴチャもスムーズかつスマートに難なくクリアしてしまいます。こういうところがまた余計に鼻についたりします。 病気じゃない人間を普通に地球に帰還させ、月を眺めて「ホークは月に辿り着いたはずだ」と言わせちゃうところが凡作でしょうか。。ホークは月面へ向けての公開自殺、フランクその他残りのダイダロスご一行様も全て大気圏突入に失敗して誰も地球に帰ってきませんでしたというオチなら、もっと高評価出来たかもしれません。見て損したというほどの駄作では決してありませんが、見ても見なくても良かった程度の、いわゆる当たり障りのない普通の作品だったのもまた事実。いえ、決して酷評するほど悪くはないのですが・・ 映画としてはある意味致命的な”普通”という評価に落ち着きました。 【アラジン2014】さん [地上波(吹替)] 6点(2023-12-30 13:37:33) |
203.爺さんでも宇宙に行けるんだな。様になってたけど。 【TERU】さん [CS・衛星(吹替)] 6点(2023-10-02 20:27:35) |
202.《ネタバレ》 宇宙モノじゃないんだよ。これの主題は「老い」。 いつかは誰しも歳を取り老いて死んでゆく。死に際に美学、こう歳をとり死んでいきたいっていう願いや希望を描いた映画だね。 【小鮒】さん [インターネット(字幕)] 8点(2021-11-15 00:24:03) |
201.細かいことは気にするな!って大味な作品をイーストウッドが撮ったらこうなるんだなあ。 色々問題は起こるけど割とすんなりと宇宙まで行けちゃう。 宇宙に行ってからも存外お気楽な感じで全体的に重厚感はないさっぱりした作風。 ラストシーンは個人的には好きですね。 【南雲しのぶ】さん [インターネット(字幕)] 6点(2019-10-04 17:51:16) |
200.《ネタバレ》 映画館に観に行ったのはもう20年も前のことなんだと感慨深い思いを抱きつつ鑑賞。 主役の爺さんたちは、この後もずっと一線で活躍してるんだから、やっぱりすごいメンツ。 年を取っても、やりたい。 できるかできないかではなく、やりたい。 そんな思いを持てるものが自分にはあるかなあと考えさせられて、チーム・ダイダロスが羨ましかった。 一番美味しいところを、トミー・リー・ジョーンズにやらせたイーストウッド監督と、月で満足そうに横たわるトミーに加点。 |
199.《ネタバレ》 反骨の男たちの物語。楽しい映画。どちらかというとコメディか。ラストの月面に突き刺さるトミーリージョーンズには男泣き。 【にけ】さん [映画館(字幕)] 8点(2019-01-12 23:00:22) |
198.タイトルに反して宇宙までが本編。 意地に近い想いを宇宙に抱きつづけるチーム・ダイダロス、 とりわけリーダーが素敵だと思うかどうか。 視力検査は笑いだし、マラソンはクリアしてなかろうし、 ラブロマンスも現実離れしている。 しかし、それでも輝かしくみてしまう自分がいた。 なにかを信じていた訳ではない、 なにかに脅されていたわけでもない。 しかし宇宙に行きたい。 別に夢でもないし、当たり前だと思っていた。 それを40年間思い続け、それが叶うまでに払った犠牲がよぎりながらも、 やはり笑えるシーンは笑えるし、泣けるシーンは泣けるのだ。 宇宙に行ってからは非常に蛇足な感じなので、この点数にて。 【元祖】さん [インターネット(字幕)] 6点(2018-07-31 21:06:47) |
★197.《ネタバレ》 イーストウッド映画らしく話は明快でかつ余計な説明なしに進んでいく。が、これはちょっとゆるすぎる。まず4人の絆が強調されるんだが、若い頃の場面と上手くつながらなくて最初誰が誰かよく分からない。別に分からなくても特に問題はないが、若い場面では2人が印象的なのであとの2人はどこから出てきたという感じになる。
ちょっと致命的だと思うのは音楽。勇壮なスペースオペラ風テーマはすべっているし、何も問題ない場面で不安を煽るようなBGMが流れる。そして危機の場面では緊迫感のある音楽が「かすかに」流れるんだな。これはいくらなんでもおかしいでしょう。ドカシャカ鳴らすかあえて静謐にするかどちらかにしないと。宇宙でもバコバコ衝撃音がする設定ならせめて音楽で盛り上げるのが普通だと思うが。音楽自体もありもの適当につなぎ合わせたようなちぐはくな印象がある。
じいさん達は格好良いので若い娘にモテモテでも別にいいのだが、イーストウッドが「真面目」「賢い」「熱血」の全部持っていってるので肝心の主役がうっとおしい。あとこの映画は「SF」のカテゴリーに入っていることが多いが、これSFじゃないよね。サイエンス絡みのフィクションだがサイエンス・フィクションじゃなくてあくまで宇宙も舞台に入る現代劇。 【tubird】さん [インターネット(字幕)] 5点(2018-01-24 08:40:56) |
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196.《ネタバレ》 イーストウッドが20世紀の最後に撮ったのは、この肩の凝らないジジイたちの“ライプ・スタッフ”です。“ライプ・スタッフ”とは劇中のワイドショーでジェイ・レノが使ったダジャレですが(もちろん元ネタは『ライト・スタッフ』)、アメリカのキャスターはさすが上手いこと言うもんだと感心しました。この後世紀が変わってからは、『ジャージー・ボーイズ』まで彼のフィルモグラフィは重いテーマの映画ばかりでした。 まさに老人版『ライト・スタッフ』という内容ですけど、その力量がピークに達しようとしていた時期ですから、力を抜いた撮り方ながら随所にイーストウッドらしい遊び心も感じられます。なんといっても“チーム・ダイダロス”の面々の顔ぶれが渋すぎます。4人がNASAに乗り込むところなんて、もう『ワイルド・バンチ』のあのシーンを思い出さずにはいられません。思えばイーストウッドがそれまで主演したウェスタンでは常に孤独なアウトローばかりでしたから、ほんとはこういう仲間と戦うウェスタンもやりたかったんじゃないでしょうか。トミー・リー・ジョーンズとの腐れ縁的な友情が、男の眼からも羨ましく見えるぐらいでしたね。またトミー・リーの最期も、並みの監督なら悲愴感たっぷりにしてしまうところを、シナトラとカウント・ベイシー楽団の“Fly Me to The Moon”で閉めるなんて、これぞ粋ってもんじゃないですか。 後半の宇宙のシークエンスは、前半よりもちょっとちょっと脚本が雑で、普通のスペース・アクション映画という印象になってしまったのはちょっと残念でした。VFX自体はILMの仕事ですから手堅くまとめていて、ロシアの衛星“アイコン”の描写はまるでスペースオペラの悪玉メカの様な禍々しさが強烈です。でもいつも思うんですけど、宇宙空間のシーンで音響を入れるのは何とかしてほしいものです。まあその方が観る者に理解させやすいというのは判るんですけども… 【S&S】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2018-01-02 22:51:56) (良:1票) |
195.《ネタバレ》 今頃ですが、なかなか面白かった。いろいろあり得ない設定はありましたが 話の勢いがあり、終わりまで楽しめました。特撮もいいですね。宇宙の雰囲気でてます。 ゼロ・グラヴィティより10年以上前に創られた映画ですが、遜色は少ないかと。 因縁の相棒ホークに、最後の花道を贈った件は意見が分かれるトコロでしょう。 問題は月に横たわるホークのカットですかねー(笑 夢があっていいんですが・・ 自分は映画に変な気ぐるみの宇宙人が何種類も出てきたらもう、基本0点です。 というより、観ませんので点数付ける事もないか。それらはSFとは認めないんデス。 その点こういう、リアルとの乖離の少ないSFは好みなので、点数は甘めです。 【グルコサミンS】さん [DVD(字幕)] 8点(2017-03-19 20:59:45) |
194.《ネタバレ》 ありえないとか、出鱈目とか そんな、野暮は言いっこなし 帰れない旅路の準備をする TLジョーンズの 「げっへへへ、こっちのほうが楽そうだ」 って笑い方が格好よくて 大好きで大好きで大好きで。。 どんな苦境でも、どんなことを背負っても どんなことを思っていたとしても あんな風に人に笑える自分でいたいと そう思って生きてきました 大げさですかねw 【こっちゃん】さん [映画館(字幕)] 9点(2016-07-02 18:05:29) |
193.現実的ではないかもしれないが、ファンタジーでもない。 最初はのどかな雰囲気の映画かと思ったけど、後半から緊迫するところもちょっとあり、想定よりも面白かった。いろんな部分がもう少し掘り下げられそうだけど、こういう作品があってもいい。 【simple】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-05-05 22:10:57) |
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191.いくら40年前に訓練を受けたからといって、長いブランクと短期間の訓練それに年齢的な体力の衰え、どれひとつ取ってみても土台無茶苦茶な設定である。映画だから楽しめさえすれば良いと言ってしまえば成り立つのかも・・・。また癌とわかっていながら連れて行ってその結果犠牲になってしまうのもどうかと思う。もう少し若者を前面にバックアップする年寄りであってもらいたいものだ。 【ESPERANZA】さん [DVD(字幕)] 4点(2014-02-24 06:54:35) |
190.評論家の日垣隆が絶対泣ける映画として挙げていた。正直、大嫌いな「アルマゲドン」を思わせる大味さで、別の意味で泣けた。 【えぴおう】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2013-07-28 01:34:25) |
189.《ネタバレ》 地球に帰って来られて嬉しかったです。結果的には若造が話を盛り上げはしましたが、老人宇宙飛行士たちの夢とロマンの物語に感動。イイです♪イイです♪ 【山椒の実】さん [地上波(吹替)] 8点(2013-04-02 19:38:40) |
188.無茶苦茶な映画かもしれませんが、確実に高齢化社会に向う現代。何歳になっても夢にトライする、タフで愛すべき爺さん達があり得ない大活躍をする、こんなあり得ない映画があってもいいじゃないか。こういう男のロマンものって好きなんです。 みんな本当に楽しそうでしたね。そんな彼らを見ているだけでも(特に宇宙に行くまでの前半!)楽しかったです。悲しくもホークが夢を実現したことをそっと見せてくれるラストも良かった。そこに流れるシナトラの歌もいい。 イーストウッド、スペースシャトルに乗って宇宙へ行く。そして宇宙に行ってもやっぱりイーストウッド・イズ・イーストウッド。いくつになっても何をやってもカッコいい人です。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2012-11-12 21:41:37) |
187.老人版『スペース・キャンプ』といった感じの作品。『アルマゲドン』などという、ポンコツどものくせに「オレ達が地球を救ってやる」みたいな作品には閉口しちゃうけど、本作みたいに軽いノリで宇宙に行っちゃうと、リアリティがどうのと突っ込む気も起らず、むしろやりたい放題の部分に痛快さを感じちゃう訳ですね。そこはいいと思う。ただ。宇宙に行っても「オレがイーストウッドだぜ」というノリを通し続けるのって、ちょっとついて行けない部分もあるのです。40年という歳月を肉体的にのみならず精神的にまでも簡単に埋めてしまう。宇宙に行ったらさすがにもっと感動しないのかい? 謙虚な気持ちにならないのかい? 多分このノリなら、死ぬときも軽いノリで天国に行って、「天国でもイーストウッドだぜ」とスカしてるんじゃなかろうか。と、そもそも本作、題材とノリとのギャップが、しっくりこない、だもんでなーんだか物足りないのです。「宇宙に行ってもイーストウッド」よりも、「宇宙に行ったらイーストウッドは?」っていう方に、興味があるのだけど。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2012-08-18 17:13:26) |