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クロニクル

[クロニクル]
Chronicle
2012年上映時間:84分
平均点:6.61 / 10(Review 64人) (点数分布表示)
公開開始日(2013-09-27)
アクションドラマサスペンスSF青春もの
新規登録(2013-07-02)【8bit】さん
タイトル情報更新(2015-08-07)【+】さん
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監督ジョシュ・トランク
キャストデイン・デハーン(男優)アンドリュー・デトマー
アレックス・ラッセル(男優)マット・ギャリティー
マイケル・B・ジョーダン(男優)スティーブ・モンゴメリー
マイケル・ケリー〔男優・1969年生〕(男優)リチャード・デトマー
アシュリー・ヒンショウ(女優)ケイシー・レター
水島大宙アンドリュー・デトマー(日本語吹き替え版)
阪口周平マット・ギャリティー(日本語吹き替え版)
後藤敦リチャード・デトマー(日本語吹き替え版)
土井美加カレン・デトマー(日本語吹き替え版)
佐古真弓ケイシー・レター(日本語吹き替え版)
原作ジョシュ・トランク(原案)
マックス・ランディス(原案)
脚本マックス・ランディス
撮影マシュー・ジェンセン
製作ジョン・デイヴィス〔製作〕
アダム・シュローダー
20世紀フォックス
製作総指揮ジェームズ・ドッドソン〔製作〕
配給20世紀フォックス
特撮リズム&ヒューズ・スタジオ(視覚効果)
美術スティーヴン・アルトマン[美術](プロダクション・デザイン)
編集エリオット・グリーンバーグ
あらすじ
友だちもなく、母親は重い病の床にあり、思うように働けない父親は荒れた生活を送る…そんな境遇にあったアンドリューの唯一の友だちはビデオカメラだった。ある日、いとこのマットと同級生のスティーブに誘われて謎の洞窟に入った彼は、そこに埋まっている不思議な物体の力である能力を身に付けることに。そこから全てが始まり、やがて彼の人生の歯車が狂い始めるのだった。 ふとしたことから超能力を身に付けた高校生が、その力に溺れていく悲劇を描いた青春SFアクション。
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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24.《ネタバレ》 ああ、こりゃあ見るんじゃなかった。どこかに現実感のある部分があるのではと、なんとなく期待しながら見ていたのだが、結局ウルトラマンとか仮面ライダーとか、スーパーマンとかと同じ、夢物語、おとぎ話、現代ファンタジーのカテゴリーであった。そのカテゴリーを楽しめる脳を持つ方には良いのだろうが、自分には無理。どういう楽しみ方をすればいいのか、非常に戸惑った。こういう映画の存在価値とは如何に?
小鮒さん [DVD(字幕)] 3点(2014-01-05 22:51:04)
23.《ネタバレ》 ストーリーは「AKIRA」や「キャリー」など、既に手垢のつきまくった有り体なものだ。しかし画期的なのはその表現方法。POVでありながら不自由なカメラワークのくびきから開放されるそのアイデアには「その手があったか!」と思わせる。実際開始30分は「これはすごいことになるぞ」と、期待させるものがあった。ところが残念ながらそのアイデアを活かしているとは言いがたい展開が続く。とにかく画面に美学がないのだ。[ならでは]の絵がないのだ。クライマックスのシアトルタワーでの攻防戦で、この作品を象徴する素晴らしい絵作りをするシチェーションがあったのになんでもない画面でスルーしてしまった。折角あれだけのカメラに囲まれたのだから速射砲的に視点を変えるとかできたと思うのだが。その後誰視点か判らない画角の場面まで登場するに至って当方の残念感もピークに。オチも何の捻りもないもので、せめて「さとるのばけもの」くらいの意外性を持たせろよ!と言いたくなってしまった。まぁ不用意に期待をふくらませたのが敗因のような気もするが、潜在的な可能性をつぶしてしまった作品を観るのはなかなか辛いものがある。
皮マンさん [ブルーレイ(字幕)] 5点(2014-01-04 16:57:29)(良:1票)
22.《ネタバレ》 この手の撮影手法の作品はどこかチープに感じてしまうのですが、比較的良作だったと思います。
映像としては素人の撮った感を残してはいるものの見にくいことはありませんでした。
最初の30分は態度の悪い若造3人が好き勝手やっている記録映像でしかありませんでしたが、ここを耐えればラスト30分の意外な展開はそこそこ楽しめると思います。
たしかに若気の至りってありますね。それほど深い作品ではないと思いますが。
午の若丸さん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-12-23 08:41:43)
21.【8bit】さん同様、1年以上前にイギリス版ブルーレイにて鑑賞しました。劇場公開前の映画を、個人で簡単に海外から取り寄せることができる。良い時代になったものです。。。
本作の内容も、そんな現在のネットワーク社会の特徴をうまく利用したものになっています。「テクノロジーを扱った映画でもない本作のどこが?」とお思いになるかもしれませんが、それは主人公がカメラを回し続けることの理由付けの部分にあります。例えば『クローバーフィールド』では、いかに映像をリアルに作り上げても、登場人物がカメラを回し続ける点については合理的な説明をすることができず、そこが映画の穴となっていました。しかし、それから数年で個人がSNSを利用する局面は大きく広がり、FacebookやTwitterで私生活の一部を世界に公開することも、YouTubeにアップする目的で動画を撮ることも当たり前のものとなりました。本作の映像や編集は意図的にYouTubeに似せており、数分程度の短い動画の積み重ねにより全編が構成されています。pov映画は掃いて捨てる程ありますが、YouTubeに似せてきたものは恐らく本作が初めて。10年後の観客が本作の手法を受け入れられるかについては不安が残りますが、少なくとも現在の観客にはマッチしたやり方でした。。。
以上、長々と語ってしまいましたが、手法については本作の魅力の一部に過ぎません。青春ドラマとしてよくできていたことが、本作を傑作にした最大要因だったと思います。地味で陰気、彼女なし、友達なし、家では父親からの暴力を受け、学校ではアホにいじめられるというあんまりな青春を送るアンドリューの悲惨な物語が胸に突き刺さります。物語中盤で一瞬の平穏を見せるものの、その後、急速に悲劇へと雪崩込んでいく様は見ていて辛くなりました。他方、彼を一方的な被害者として描いていないという点もよく考えられています。彼が破滅したきっかけはいじめでも貧困でもなく、初体験での失敗をバカにされたことを必要以上に根に持ってしまったことでした。それは他者と触れ合いたくても触れ合えない者の悲劇。初期ティム・バートン作品を思わせる独特の暗さがあるのです。アンドリューを演じるデイン・デハーンはハマり役で、明るい表情の時にはかつてのレオナルド・ディカプリオの面影があるものの、暗い表情の時にはケイシー・アフレックのような腐った目を向けるという二面性が非常に印象的でした。
ザ・チャンバラさん [ブルーレイ(吹替)] 9点(2013-12-21 04:37:46)(良:1票)
20.ファウンド・フッテージ形式の新しい見せ方と言っていいように思いました。誰が撮っているか=誰目線なのかってことでしょ。いやいや、楽しませていただきました。チョビっとホロリときたね。
とんちゃんさん [DVD(字幕)] 7点(2013-12-19 23:46:55)(良:1票)
19.《ネタバレ》 謎の穴を発見し、中に入ると得体の知れない物体に遭遇、という展開はSF好きとしてワクワクするし、不思議な力を得てばか騒ぎする三人は見てて微笑ましい。そういうのをドキュメンタリー風に見せるのは確かに新しいとは思うが、全編手持ちカメラなので若干酔ってしまいました。本作の一番の見せ場はやはり終盤の暴走シーンでしょう。人によって、「AKIRA」っぽいとか「ドラゴンボール」とか、あるいは「キャリー」とかいう声もありますが、それぞれの要素が見て取れ、影響を受けているなというのを感じます。車の中にいる状態で、ぐわ~っと持ち上がってタワーのところまで持ってかれるシーンのスペクタクルさとか、いきなりバスをぶつけられるショッキングシーンとか、雄叫びあげるとビルの窓ガラスがバリバリ割れる終末的シーンとかとても印象深い。低予算なのでCGはそれほどの出来ではないけれど、本作は人間ドラマがちゃんとしていて、一番の元凶はやはりお父さん。不思議な力自体に善悪はなく、父の理不尽さが負の元凶となってあの力を負のパワーとして使っちゃった。母思いだし友人ともうまくいってたので、もしまっとうな家庭ならあの力は素晴らしいことに使えてたと思う。負は連鎖するので、マイナスをプラスに変えるようにしていこう、と思った次第である。
あろえりーなさん [ブルーレイ(字幕)] 6点(2013-12-18 19:46:23)(良:1票)
18.《ネタバレ》 中盤、ビルの上で黄昏ているアンドリューは「君は友達が多くていいよな、僕なんかつい最近いとこのマットと話すようになったばかりだ」とスティーブにつぶやきました。
スティーブはこれに「お前にも才能(talent)があるさ」と微笑みながら返しました。
この「才能」は直接的に捉えれば、この後の超能力を使ったマジックショーのことでしょうが、それだけではないと思います。
アンドリューの才能とはスティーブとマットに、あれほどまでに愛されたことなのではないでしょうか。
地面に落下するスティーブを救ったのは、アンドリューでした。
マットが「今日は人生で最高の日だよ」と言うことができたのも、アンドリューがいたからでしょう。
本作では暴力が暴力を呼ぶ負の連鎖を描いています。
しかし、アンドリューは親友から愛されていました。
アンドリューがそのことにもう少しだけでも耳を傾けるだけも、悲劇は起こらなかったでしょう。
アンドリューは(いかに劣悪な環境下にいるとはいえ)、ひどいことをしていました。
調子に乗って車をスリップさせて人を病院送りにさせても、たとえスティーブが死んでも謝ることはありません。
父親に傷つけられたアンドリューは、スティーブとマットという、自身を想ってくれる人をも突っぱねたのです。
それでもマットは、「お前は悪い人間じゃない」とカメラに向かって言うのです。
(アンドリューは実際に母親を想いやり、出かける際に母親が苦しくないようにそっと体勢を変えたこともありました)
彼が告げた、親友のアンドリューを助けようとした行動の理由である「I Love You」を聞いて、涙が止まらなくなりました。
人生において、誰かに傷つけられることはとても多いことです。
しかし、その痛みを誰かに八つ当たりしても、いいことなんかありません。
そしてどこかに、愛してくれる人がいるかもしれません。
たとえ誰かを恨むことがあっても、人を傷つけることなく生きていきたい。
そして、誰かを愛するため、愛されるための行動をしたい。
そう思うことができました。
ヒナタカさん [映画館(字幕)] 9点(2013-12-17 20:29:19)
17.《ネタバレ》 力を持たなかった故に虐げられた者が無敵の力を得て暴走してしまう。
それは超能力であろうと権力であろうと、ありがちな落とし穴なのかもしれない。
アンドリューの荒んだ家庭環境と鬱屈した性質が、頂点捕食者としての驕りと破滅につながった。
三人のエスパーが悪と対決して超人的な活躍を見せる話ではなく、友情が描かれたり自分の弱さに負けてしまったりとテーマも身近で人間的。
その分リアルでとっつきやすいSFものに仕上がっている。
飛鳥さん [DVD(吹替)] 7点(2013-12-16 19:41:03)(良:1票)
16.《ネタバレ》 ハリウッド版『AKIRA』。終盤の超能力の制御が効かなくなったあたりは面白い。前半のイタズラシーンなんかは、内容を濃くするか時間を抑えた方が良かった気がします。のほほんしてて好きなんですが、少しダレました。ゾンビ映画のようなハンドカメラ撮影も間延びするので不要。それと透明人間的な感じで、エロに走っても面白かっただろうにね。主人公の荒んだ生活環境や醜い性格が起こした事件ではありますが、あ~いうタイプの人間って学校に数人いたような気がします。超能力の元を一切説明しないスタイルも好感が持てました。
マーク・ハントさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-12-14 17:20:34)(良:1票)
15.《ネタバレ》 スッゲ~!まだ、こんな物語の鉱脈が残っていたのか。ワタシは、SF版中学生日記と呼ばせてもらおう。
なたねさん [DVD(字幕)] 9点(2013-12-13 23:23:45)
14.《ネタバレ》 全く予備知識無く観たので最初はただの学園ドラマかなと思っていたら、少年達が地面の穴に入りだして…いきなりの超展開にびっくり。

なんか皆でワイワイ超能力を試してる所が1番面白かった。こんな事も出来るようになったぜ!うわー空飛んでる!スゲー!っていう場面がバカバカしくって最高。純粋に能力について感動してるこの辺りがハイライトでした私的に。

頂点補食者になった主人公がダークサイドに堕ちてからは全然ついていけなかった。
もし、彼の家庭環境が幸福だったなら?彼がもっと社交的な性格だったら?童貞じゃなかったら?結果は全然違った物語になっていたでしょう。彼に対して同情もできるが全く擁護はできない。頂点補食者となった彼の行動は反社会的だからだ。
この映画に足りないもの、それはずばり”悪役”だ。力をぶつける相手が居ないから、社会に対して暴走する形でしか力を示せなかったわけで。ここで宇宙からエイリアンなり物体Xなりが飛来していれば、仲間とやっつけてヒーローになれて彼女も出来たりしてめでたしめでたしってなるわけで…。これは、敵が居ないが為に自分が悪役になってしまった悲劇のアメコミヒーローものである。
ヴレアさん [ブルーレイ(吹替)] 7点(2013-12-04 19:44:27)(良:1票)
13.《ネタバレ》 ハリウッドリメイク『AKIRA』の鉄雄役は若き日のレオ様にクリソツな彼にやってもらえばイイんじゃない?って言うかほぼAKIRAの鉄雄だよね?前半のイタズラシーンは共感を呼ぶ笑いを誘ってとても楽しめます。空をかっ飛ぶシーンの爽快感、蜘蛛を手のひらでパッ、と弾けさせるシーン、廃車を念動力で握り潰す「頂点捕食者」のシーンは特にお気に入り。ラストの市街地バトルは実写版ドラゴンボールよりもドラゴンボールしてたけど、チョイとCGは粗めですかね。POV手法でリアリティ重視の作品ですが、何よりも生々しかったのはアンドリューが親父役のマイケル・ケリーに頭はたかれてぶっ倒されるシーンですかねー。リアル過ぎてぞっ、とした…。
mikiさん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2013-10-27 22:22:53)
12.《ネタバレ》  超能力が題材になっているのですが、SF映画というよりはよく出来た青春映画って感じです。

 男3人組がバカをやらかす前半は『グローイング・アップ』や『ポーキーズ』なんかの学園ものの系譜に入りそうで(スカートめくりもありますしね)、だけど中盤以降のシリアスな展開は破滅型の青春を描いた痛い物語。そうそう、これぞ超辛口な『超能力学園Z』・・・と言ったら台無しですか。

 主人公の辿る道が自業自得なのが痛いんですよね。根暗で内向的な主人公がリア充な従兄と優等生と仲良くなって、でも2人と対比して浮かび上がるのは卑屈な、常識や社会性の欠如した人間性。
 特殊な能力を持った3人の、その力の認識の違いがそれを示します。面白半分に人を殺しかける主人公と、すかさず人命救助に動く優等生。主人公は自分がしでかした事に対して行動せず傍観し、責任の大きさすらも感じていない様子。もうこの時点で人間性の違いがハッキリ出ています。
 元々はあの荒んだ家庭環境に問題があったのかもしれません。ですがその後の自己を決して省みず、他者に対して壁を作り孤立し牙を剥く、それはもう彼自身の問題。

 有頂天から一転、転落の途を辿る事になるのが童貞喪失失敗エピソードだっていうのが本当に痛い、痛いヤツで身につまされます。

 自滅していった主人公の生と死を見つめて自分の道を歩み出すいとこの姿こそが、この映画の本質なのかもしれません。
 超能力シーンはワリとチャチなのはご愛嬌(ぶらーんって吊ってまーすって状態ですしね)。

 超能力という特異な素材を用いて普遍的な青春の苦悩や挫折や成長を描いた秀作でした。
あにやん‍🌈さん [映画館(字幕)] 7点(2013-10-16 22:00:48)
11.《ネタバレ》 特別上映の為昼間でも1000円で、わざわざレイトで観に行かなくてもよかったのかと一抹の不安を思えました。もっと悪い事や逆に良い事にも能力を使いそうだけど、狭い世界で能力を楽しんでいるのがちょっと面白かった。最後は予想通りではありましたが、暴走するきかっけが若者っぽくリアルで良いですね。もっとチープなものを想像してましたが結構金かかってそうですね。
ないとれいんさん [映画館(字幕)] 7点(2013-10-15 08:29:31)
10.《ネタバレ》 「童貞をこじらせる」なんて表現がしばしば使われるけれど、この映画ほど“童貞をこじらせた”主人公を描いた作品は他に無い。
この映画の主人公は確かに不幸な境遇にあるけれど、彼の暴走と発狂の発端は、決して特殊なことではなく、世界中の「男子」の誰にでも起き得ることであり、普遍的であるが故に、同時に彼に対する同情の余地はあまりない。

しかし、だからこそこの映画が“描くこと”は極めてリアルで、身につまされ、ちょっと笑えない。

登場するキャラクター自身が撮影している体で映し出される「POV方式」で、ふいに超能力を得た3人の男子高校生の顛末を描いた今作。
「アイデア一発」の映画に捉えられがちだろうが、決してそんなことはない。
多くのPOV映画が、「リアル」というものをビジュアル的に安直に追い求めて失敗しているのに対して、この映画は必ずしもビジュアル的な要素に「リアル」の焦点を当てていない。

この映画がPOV方式をとった意味は、主人公をはじめとする現代の若者たちの「自己表現」の手段、詰まるところの「自画撮り」をストーリーテリングの「主眼」に据えるために他ならない。
他ならぬ僕自身もまさにそうだが、SNS、スマートフォン……取り巻く環境に伴い、「自分を撮る」ということは、もはや屈折でもなんでもなく、世界中の若者にとって普遍的な自己表現の一つとなってきている。
「他者」との関わりを拒絶し、その距離感が広がれば広がるほど、自身の主眼はより内向きになり、必然的にカメラのレンズも自らを映し出すようになる。
それこそが、この映画がこの撮影方式によって求めた「リアル」だったのだと思う。

映画は、非常にミニマムで内省的な青春映画のように始まり、コメディからアクション、悲愴感が溢れる破壊衝動を経て、ヒーロー映画の秀逸な「前日譚」のような帰着を見せる。
綻びもあるにはあるが、そんなものどうでも良くなる程に、なんという発想の豊かさだろうと思える。

そんな映画世界を殆ど無名の若いスタッフとキャストで作り上げていることに、眩い輝きを感じる。
キャストで印象的だったのは、やはり主人公を演じたデイン・デハーン。
独特な鬱積を秘めた目と、滲み出る危うさは、若い頃のレオナルド・ディカプリオを彷彿とさせる。
既に注目作へのキャスティングも決まっているらしいが、今後の注目株であることは間違いないだろう。
鉄腕麗人さん [映画館(字幕)] 9点(2013-10-14 23:05:08)(良:2票)
9.《ネタバレ》 ハンドカメラにする必要はなかったと思います。何かにつけカメラが回っているシチュエーションの説明がされるのがうざったいです。最後のバトルのシーン、確かにAKIRAみたいですね。。ただ、アニメAKIRAの見ごたえと違って、なぜか実写だとあまりおもしろくありませんでした。やっぱりアニメには実写にない良さがあるのかもと思いました。そうなると実写化されるといわれているAKIRAも少し不安です。1000円だったけど、通常価格だったらちょっときついかなと思いました。
珈琲時間さん [映画館(字幕)] 6点(2013-10-09 21:55:51)
8.《ネタバレ》 シーンとシーンの間が小気味よくカットアップされておりテンポはよかった。が、その分中身は薄さーも感じる。なぜマットやスティーブがアンドリューに親友として惹かれたのかも見えない。命の恩人という描写はあったし、同じ超能力者という共通点で惹かれ合ったーということだろうけどー。
reitengoさん [映画館(字幕)] 6点(2013-10-08 13:54:32)
7.ちょいと評判なのを耳にし、あっという間に公開終了しそうなので、急ぎ鑑賞しました。
ハードルを下げて観ているので、そこそこ面白い。カメラ視点も前半は多すぎてギクシャクするけど後半は気にしなくて済むので映像に没頭できる。
話は予告編で見たままの内容、ありきたりだが、日本だとアニメになる話を実写でやられると映画に対する取り組み方、行動力に差を感じずにはいられない、調べると監督はまだ30前後、とてもセンスを感じる。
余計な部分を、省いたのか、流れのみを追っているのか解らないが、原因や過程、結論など全部放棄したのは次回作では通用しないと思う、この作品は80分強で一気見せが可能だったが最初なので大目に見てもらえるだろう。
それでも十分面白い、一見の価値有!
カーヴさん [映画館(字幕)] 6点(2013-10-02 09:47:49)
6.最初は「またこの手のPOV映画かあ」などとナメていましたが、実際に見てみたらとてもフレッシュな作品でした。最初は超能力で無邪気に遊ぶ姿が続いて、「羨ましい!自分もあんな風に遊んでみたい」と呑気に思っていたのに、次第にエスカレートしていく様は凄くゾワゾワさせられました。銃乱射事件や通り魔殺人事件などを起こしてしまう青年たちの感情を追体験する感じかもしれません。役者の演技も見事で、1カット内で喜怒哀楽の感情変化を見事に演じきっていました。CGを使いまくった作品だけど、役者にとってもやりがいのある作品だったでしょうね。演出による感情表現も面白いです。よくある演出だと「悲しいシーンは雨を降らせる」のが定番です。対して本作では、不良にブッカケられたビールがレンズにビチャ~と付いたりします。このシーンは主人公の惨めさ倍増。足下の水たまりがズズズと移動していくシーンも良かったです。「よくある演出」をこの作品に合った形で駆使しているのがフレッシュさの由縁でしょうか。展開に合わせてカメラワークの視線が変化していくのも印象的。とくに、ベッドに寝ている主人公が、超能力でカメラをフワ~ッと持ち上げていくシーン。技術的には凄くもなんともないんですが、今までに観たことも感じたこともない感覚がするシーンです。こんな映像は初めて観ました。まだまだ発見されていない映像や演出があるんですね~。
ゆうろうさん [映画館(字幕)] 7点(2013-10-01 00:39:05)(良:1票)
5.アキラが大好きだったので公開当初から見たかった作品。しょぼい自主制作映画かと思ったら20thfox配給じゃないですか!ご指摘にもある通りこんなに面白い映画が1年遅れで期間、地域限定公開なんて酷い話しです。ひょんなことから手に入れた「力」でイタズラを始めた少年達。友情は徐々に崩れて行き、国を巻き込んだ一大スペクタクルに…。SFだからとバカにせず、定点(?)カメラに最後まで固執した映像は期待を上回る迫力でした。
Kの紅茶さん [映画館(字幕)] 7点(2013-09-29 16:15:19)
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【点数情報】

Review人数 64人
平均点数 6.61点
000.00%
100.00%
200.00%
323.12%
469.38%
569.38%
61320.31%
71929.69%
81218.75%
946.25%
1023.12%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 4.50点 Review2人
2 ストーリー評価 6.50点 Review2人
3 鑑賞後の後味 6.00点 Review2人
4 音楽評価 4.00点 Review2人
5 感泣評価 5.50点 Review2人
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