2.冒頭のナレーションと劇中に流れるナレーションがテレビドラマ「西遊記」個人的に西遊記と言えば堺正章、夏目雅子、西田敏行(左とん平)、岸辺シローです。それ以外は認めたくない。の人の声と同じ気がする。まあ、それはさておき、クレージーキャッツの作品はどれもこれも奮起が同じで軽い感じのノリが特徴で、この作品にしてもそんな感じのノリの軽さが見られる。後の秀吉になるべく男をここでもまたいつもの調子で軽く、明るく、楽しそうに演じている植木等、この人のこういう楽しそうな演技を観ているだけでも観る価値十分の作品で、内容はまあ、タイトルからして観る前に予想できる話なのでそれほど新鮮味もないが、植木等を観るという意味において、また、いかにも昭和的な喜劇を楽しむ。そういう作品という意味で考えるとこれもまた単純に楽しめる作品である。