14.《ネタバレ》 この不可解なストーリーは何かを意味するのか? それが問題でしょう。 まず、いらないほど溢れた「お金」ですが、その全盛期が80年代の森田芳光監督だけに、私は勝手にバブル景気を連想しました。あの頃、お金をこう使えばよかった、、そういう自分自身への「自戒」がありますかね。バブル崩壊とともに下降線をたどった監督でもあるので。 マラソンランナーのエピソードは、絶頂の時はもてはやされ、走れなくなると見放される、、これはご自身の監督人生を投影してるのかも。 研究員のエピソードは、彼が新しいことに挑戦する終わり方だし、空と太陽とキレイな海が見える "希望" を連想させる描写が多いので、ご自身にとってのこれから、として、これはそのまま受け取るべきなのかと。 上記以外、あまり強欲だとこうなりますよ、、というエピソードの数々はわかりやすいですが、このあたりはむしろ、もともとハードボイルドな作風でもある監督の一面 (こだわり) を垣間見た気がしました。 全体的に、人間の体温を感じさせない無機質な雰囲気ですが、マラソンランナー宅では母さんの手料理の数々がホッと温かくて、そういうギャップは面白かったと思います。 なお本作には (非公式で) 続編があり、この後で小雪は舞台を函館から札幌ススキノへと移し、高級クラブの美人オーナーママになるわけです。(探偵はBARにいる) お金、、たくさん残しといたのね (嘘) 【タケノコ】さん [DVD(邦画)] 6点(2024-01-23 12:38:51) |
13.《ネタバレ》 よくわかりませんでしたね。いったいなんなんでしょう、この話は。 ファンタジーと割り切って観ればいいのか、つかみどころがないまま終わってしまった。 【あろえりーな】さん [地上波(邦画)] 4点(2015-07-01 20:33:13) |
12.何でひたすらつまんないのかと思いながら見ていたのですが、結局、全員が同じ喋り方で同じ演技しかしていないんですね。したがって、ここに出てきているのは、人間ではなく、お人形さんの集団なのです。演出側は一体どういう演技指導をしていたのでしょうか。主人公の背景よりも、そっちの方が謎です。 【Olias】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2015-06-11 01:13:46) |
11.《ネタバレ》 何を描きたかったのか意味がよく解らない。株成金はカネを、宝くじ当選者は金塊を配った話かな。北川景子がちょっと出演。 【山椒の実】さん [地上波(邦画)] 3点(2013-11-24 18:03:38) |
10.監督の意向も、これだけの方々が出演されているのも、あまりにも不思議でなりませんでした。 【こね】さん [映画館(邦画)] 4点(2013-02-26 23:01:09) |
★9.《ネタバレ》 今日は森田芳光監督の一周忌の命日。偲ぶ目的で本作を見た。小雪は友達に惜しげもなく大金を差し出す主人公の女をミステリアスに演じていて、三丁目の夕日シリーズのヒロミ役よりこっちのほうが合ってる感じなのだが、金の出所が判明してからはそのミステリアスな雰囲気が一気に感じられなくなり、ただの強運の持ち主というふうにしか見えなくなった。どうせなら最後に主人公が株で大損するとかすればよかったのだが、それをしないで、人命は金では買えないというあたりまえのことを描いて終わられても困る。主人公に金をもらった人々のエピソードに関しては路面電車運転士の夫が主人公にもらった金を勝手に使い込んで借金まみれになった妻が挙句の果てに主人公を殺そうとするのは完全に勝手に逆恨みしてるだけだし、簡単に騙されて殺された女も自業自得としか言いようがなく、底が浅い。一方で故障したマラソンランナーが主人公の出した金のおかげで手術を受けることができ、またカンバックできたエピソードや、冒頭で主人公に10万円渡された引っ越し業者の男のその後をラスト付近でその男が主人公に語るかたちできちんと描いていて、そこは良かった。ただ、この両者を対として描きたかったのであれば、バランスがあまり良くないような気がするし、仲村トオルの存在も意味不明だ。森田監督の本作の次の映画は再びお金をテーマにした「武士の家計簿」だが、そっちのほうがまだ面白かったと思う。 【イニシャルK】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-12-20 14:07:31) (良:1票) |
8.《ネタバレ》 予想どおりに不思議ちゃんな内容。昔懐かし、あみん最大のヒット曲〝待つわ〟のサビの部分のようなこの邦題。わたし出すわって いつまでも出すわって 例えあなたが振り向いてくれなくっても っぽくってさ ちょっと笑える、まあその辺どうでもいいんですけどね ‥ ひとが死ななく、ホスト通いで借金まみれになる嫁さんさえ出て来なければ〝はいはい よかったね〟で終われるお話なんですが、なんせ一人殺してしまいましたからねぇ この話。その他、発狂する嫁さんまで登場させてしまったわけでございますからねぇ この話。結果、良いお話だったとはとても言えませんよねぇ あんま、お後がよろしくないです。この話。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2012-11-26 19:35:24) (良:1票) |
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7.主人公が謎だらけの設定なので、感情移入するのが難しかった。 それでも、大金を持ってる理由とか、あげる目的は何なのか気になるので物語には引き込まれる。 その辺りの謎解きに意外性があれば良かったんだけど、残念ながら予想の範囲の平凡なものだったのが残念です。 それにしても、金塊の製造番号からあっさり身元が割れてたのにニュースになってた方はわからないというのも謎ですね。 どんな方法を使ったのか気になります。 あと、服まで貰っちゃう奥さんには爆笑しました。 【もとや】さん [DVD(邦画)] 4点(2012-08-01 05:26:11) |
6.ひそかに、期待してたんだけど..悪い方に予想が当たってしまった..う~ん、中身がほとんど無い、ほぼ、意味不明..暇つぶしにもならない、作品... 【コナンが一番】さん [DVD(邦画)] 3点(2011-06-30 13:04:34) |
5.《ネタバレ》 出た!久々の森田芳光節!自分は「ときめきに死す」で面白い監督がいるなぁと思ったもので、何もない生活感のないキャラが好きなんです。企画の妙っていうか、普通の監督では、このような作品にお金を出そうなんて思わないですよね。ストレス映画「バカヤロー」とかパソコン通信映画「(ハル)」とか、時代の先端にある企画を作品にしてしまう森田監督のセンスが大好きなんです。この映画もいいです。真面目な日本映画が多すぎです。もっと楽しく創りましょうよ!って言いたくなる。 【トント】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-06-17 20:24:11) |
4.《ネタバレ》 走れないランナーに再び走る足を与えもすれば、慎ましく生きてきた夫婦の歩む力を奪うことも出来る。僅かなお金でツキを呼び込む男もいれば、大金で不幸を引き寄せてしまう女もいる。お金にまつわるエトセトラ。本作のエピソードは基本的に明暗・正負が対になる形で綴られています。お金の魔力に慄くのが小池だとすれば、その威力に気づいていないのが小雪です。彼女はランナー母に株価の値上がり情報を教えました。素人に株の快楽を覚えさせてしまう事がどれほど危険か、彼女は気づいていない。それは、小雪がこれまで負けてこなかった事を意味します。天賦の才なのかもしれない。大金を所有する小雪は、強大な力を有しているとも言える。そんな彼女でもままならぬのは、母のこと。どんなに金があっても、最先端の医療を持ってしても、母親の健康は取り戻せない。資産を全て手放したとき、母の身の上に神の奇跡が舞い降りるというエピソードは、お金至上主義に対するアンチテーゼと見て取れます。カネという人が作り出した価値観の中で生きる虚しさを描きたかったのでしょうか。ただ、そうだとするならば本作の踏み込みは甘いと感じます。男に狂った路面電車奥は、単純に彼女がバカだっただけ。殺された女も金を得たから命を落とした訳ではない。負のサンプルとして提示されるエピソードは、どれも筋違いでピンと来ません。それ以上に、ランナーが再び表舞台に立てるようになった事や、引越し屋に起業のキッカケを与えた事実の方が大きい。小池の判断や最後の奇跡が霞みます。本作を観た人は「小雪みたいなお友達が欲しいわ~」としか思わないのではないかと。 【目隠シスト】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2010-12-18 19:24:38) (良:2票) |
3.《ネタバレ》 せめて「株」は避けるべきだったのでは。なぜ他人にそんなに金を使う?と同時に、その金のはどこから?という疑問を抱かせ進行する。この「どこから?」の落としどころが一番安易な「株」での錬金術だったではあまりに短絡的。いっそ謎のままか、もう一捻りの訳有り挿入をすべきだったような気がする。残らない。 |
2.小池栄子の性格で、小山田サユリの容姿の妻なら人生幸福だなぁ~と思いつつ・・・ 80年代からの邦画衰退期において、瑞々しい感性を持って、スモッグに霞む夜空に唯一輝く一等星だった森田氏は、(ハル)以降、自らの進化を止めてしまったのだろうか? 現在の邦画隆盛は若手監督の台頭に拠る処大であるが、オジサン世代にも挑戦を続けてもらいたいものである。どうせ枯れるなら、徹底して枯れてくれ! 【つむじ風】さん [映画館(邦画)] 4点(2009-11-16 01:58:06) |
1.《ネタバレ》 一体何見せたいの?ってのが最初の感想。見事につまんないんだ、これが。リアリティのカケラもない話なんで(登場人物の口からこぼれだすセリフのありえなさったらもう)、最初から受け手が話の方にノるこたぁ期待してないんでしょう。んで、じゃあ映画を見ている観客に何を考えさせたいんだ?って時にね、そこに教訓的なおとぎ話が成立してるんならともかく、考えるのもウザいくらいに積み重なってゆくエピソードがバカくさいんですよ。箱庭協会会長就任とか、ホストに入れ込んだり包丁持って突撃する女とか、牧場の牛の群れの前で死んでる女とか、バカじゃねえの?と。あまりにつまらないんで、頻繁に登場する二人での食事シーンや、昔からのワンパターン平行構図(『家族ゲーム』のクライマックスに象徴されるように元祖的存在ではあるけれど今や邦画でこれ出てくるだけでウンザリ)が、斜めになって、垂直軸もズレて、そしてまた平行に戻って、その反復の意味でもたりーっと考えてるか、と思いながら見てましたが、だからどうした!とゆー結論しか出てきやしません。いや、黙ってるシーンと会話シーンとの映像的な違いってのが最後に主人公が「対話」する重要なシーンに繋がってるんでしょうけどさ(画面が傾いてるのは乗り物がただ移動している画とひとりで黙ってる画とセリフが文字で表示される回想の画)。あくまで「だからどうした」なんですよ。箱庭の中の小さな老夫婦を俯瞰するじゃないですか。雨降らせたりして。あそこにこの映画のエピソードの象徴(お金ゆえに壊れる二組の夫婦、お金を捨てたゆえに壊れない一組の夫婦が描かれてるワケで)があったりするんでしょうけれど、そんな浅いのか?その程度でいいのか?と。この映画に登場する人々はこの世界のどこにも居ない人。そこから何を感じ取れって言うんでしょ? あの、一応、こちらもお金出して見に行ってるワケなんですけど。そうそう、文化庁へ。お金は大切に使いましょうね。最後に反復。一体何見せたいの? 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 3点(2009-11-13 09:41:51) |