3.《ネタバレ》 走る車、追い掛けるバイク、逃げる車を追い掛けるバイクという始まりからスピード感十分のまま、岡本喜八喜映画らしくテンポ良く進んで最後も気分爽快な終わり方!加山雄三、佐藤允の岡本喜八映画の名コンビぶりが良い。至って真面目風でありながらも喧嘩をやらせれば強い加山雄三、見た目からして喧嘩好きそうな悪人面の佐藤允と正反対な二人が岡本喜八監督の演出によって、活き活きしていて楽しそうに演じているのがよく分かる。他にも三橋達也やミッキー・カーティスなど個性的な顔ぶれだらけで、女優陣にしても一癖もふた癖もある顔ぶれだらけで、こんな面子を揃える辺りに岡本喜八監督のセンスの良さを感じます。スパイ映画ならではの面白さも岡本喜八監督による暗黒街シリーズの中でも一番感じられる。劇中流れる変な歌やジャズやらこの映画を見て岡本喜八監督って音楽の使い方もユニークだし、センスの良さを感じます。私の中では岡本喜八監督は川島雄三監督と並んでもっと評価されて良いと思うし、評価されるべきだと声に出して言いたい。