114.《ネタバレ》 三角関係、父と娘の関係、花とアリスのそれぞれの立ち位置など、随所で駆け引きがありますが、比較的分かり易いので解説するまでもなく、むしろ親切に設計されています。私は岩井俊二監督が描くような世界観は苦手なのですが、この映画は受け付けられました。最初は無理かも・・・って思ってたけどいつの間にか花とアリスの動向が面白くて見入っていました。ユーモアたっぷりでたくさん笑えたので、内容を忘れた頃にもう一度見て、楽しみたいと思わせてくれる映画です。 【VNTS】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-06-23 17:52:28) |
113.《ネタバレ》 独特の映像美に魅せられました。高感度フィルムの採光オーバー撮り、周辺をぼかすフィルター、様々なアングルの多用、小津監督のようなローアングル、凝った背景、いろいろとやっています。物語の中心になるのは、偽の記憶喪失ですが、すぐに気づくはずで、引っ張るのは無理があります。宮本のキャラと演技に魅力がないのが欠点。花とアリスの恋のせつなさが伝わりづらいです。アリスが中心に描かれています。両親は離婚。一緒に暮らす母は母親の役割を果たしません。父を思慕していますが、両者の会話はぎこちなく、記憶もかみあいません。3人でデートする場面は、アリスの思い出の追体験です。親子三人で海に来て、縄跳びをし、トランプをし、おむすびサンドを食べたのでしょう。「ねえ、これ覚えてる?」の質問は宮本ではなく父に向けられています。父と宮本が重なって見えたとき、擬似的な恋愛感情が生まれました。それが、「ジョウダンヨ」のせりふになります。父はアリスがところてんを嫌いと思っていましたが、それは過去のことで、すれ違いがあります。宮本との恋愛もところてんが原因で破綻します。このあたりの脚本はうまいですね。宮本が「失われたトランプ」を拾っていたのを知って号泣するアリス。本当に恋をした瞬間です。が、すぐに別れなければならない宿命。トランプを渡して「せめてときどき思い出してね」の後に、伝わらないのを承知で、父から教わった「我愛称」をいいます。切ない青春の1ページ。これらのことを経験し、アリスは過去(楽しかった家族の思い出)に捕らわれないで、現実と向き合い、強く生きていこうとします。それが自分らしさを初めて表現できたバレエシーンとなります。花には引きこもりの過去があり、それが原因で「生き残るためのウソ」を覚えたのでしょう。強引な恋愛は、なめくじのようにぬめぬめしています。アリスとの友情を思い出し、宮本に真実を話したことで、トラウマは解消されました。そして二人は元の仲良しに。写真部の女性、グッジョブ。で、宮本は?うーん中途半端。何故落研なのかも触れられていない。落語へただし。花の見せ場として落語を演じて欲しかった。アトムやライオンキングなどの小ネタ満載で楽しめました。 で 【よしのぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-04-20 06:09:42) |
★112.なにやら「こっぱずかしい」感覚や「痛い」感覚があり、それが現実逃避の自己陶酔としても心地よいです。自分は全然ロリコンではないと思ってるんですけど・・・・この蒼井優はカワイイ。本作は、荒唐無稽なストーリーでいい年した大人がはまるのは恥ずかしいような世界を魅力的に構築し、不条理な現実の中から純粋で誠実で輝かしいものをつかみ出そうとする「こっぱずかしい」試みです。この監督じゃなければこんな試みはできないし、サマにならないでしょう。たぶんこの映画(監督)嫌いな人は軟弱で甘えた精神性みたいなのが感じられてイヤなんでしょう。でも、偽善だとしても優しいですよ。人を見る目が温かいですよ。すごく。俗世の我々にこんな優しい世界を見せるのは逆にかなり残酷とも思います。 【しったか偽善者】さん [DVD(邦画)] 8点(2009-04-07 01:33:06) |
111.傑作ですね。近年の邦画は本当におもしろい。蒼井優に9点あげます。 【映画】さん [DVD(邦画)] 9点(2009-04-06 21:46:35) |
110.《ネタバレ》 観ていて気持ち良くなる作品です。所々豪華な俳優さん女優さんが出ていて驚きました、そんな豪華な人達を完全に脇役にまわすほど蒼井ん優さはスゴイ女優さんだということを実感させられました。 【愛しのエリザ】さん [DVD(邦画)] 7点(2009-02-19 16:35:20) |
【ファンオブ吹石】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2008-12-28 03:42:46) |
108.これによって私の中で蒼井優最強説が確立されました。彼女の独壇場です。 【秀吉】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-10-10 00:09:02) |
107.《ネタバレ》 蒼井優の実力をまざまざと見せつけられました。画面からキラキラがほとばしってました(笑。映像も綺麗で夜、白鳥の湖の衣装(?)で踊るシーンは、白が印象的にエフェクトされています。宮本くんはかなりの地味さですが、蒼井優が撮れればそれでいいって感じだったのでしょうかね。鈴木杏も頑張っていますが、やはり、引き立て役な感じは否めません。舞台袖での号泣カットはある意味(不細工過ぎて)体当たりの演技と思う。若者(少女)の初々しさを描き方はさすがですね。 【ポテサラ頂戴】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-09-16 17:11:10) |
106.とにかく美しい映像と音、美少女の為の映画。いつも思うんだが、岩井俊二ってド変態でしょ(褒めてます)。ヘナチョコな脚本も、冗長さも、この美しい世界に入ると必然のように感じられます。 鈴木杏の存在感、そして何より蒼井優の美少女っぷりを存分に堪能できました。ダンスシーンの長回しからは監督の荒い鼻息が聞こえてくるよう。 未成熟な美少女好きのための、ある種のファンタジー映画ですな。カメオ出演者が多すぎなのが余計。この映画に高得点をつける人はたぶん変態です(嘘)。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-15 17:18:16) |
【Balrog】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-06 23:41:28) |
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104.《ネタバレ》 見るのは2回目。久々に見たらもの凄く面白かった。 笑いのツボがはまった、と言った方が正しいか、 「アリス特製、おむすびサンド~♪」は吹いたwおにぎりをパンで挟むなww 鈴木杏と蒼井優のやりとりが本当に素晴らしい。 本当にそうとしか言いようがない。 プラス、あちこちにクスリと笑いを誘う小ネタがあちこちにあってびっくりした。 あの絶望的に暗い「リリィ・シュシュのすべて」の次に、 このような正反対な明るい映画を作れる岩井俊二は凄いなぁ。 【ふくちゃん】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-06-21 20:19:32) |
103.《ネタバレ》 蒼井優の魅力に尽きる!これを観たら惚れるよ。鈴木杏も皆が言うほど悪くはない。舞台裏でのスゴイ泣き顔が良かった。岩井俊二の作品では、珍しく不快感の残らない、徹頭徹尾メルヘンな寓話だった。 【フライボーイ】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-05-19 06:52:15) |
102.岩井俊二監督の、あの独特な世界観(あまり好きではない)で、主演2人が輝いていました。 【Yoshi】さん [DVD(邦画)] 4点(2008-03-21 00:20:04) |
101.岩井俊二監督、いつの間にこんなまともな作品を撮るようになったのか。 結構、ストレートな青春モノで驚いた。 岩井監督の十八番、ゲテモノ的な物や登場人物がほとんど登場しない。 そういう意味で新鮮味があった。 蒼井優のバレエシーンに固唾をのんだ。 美しい。 最後の脚を上げるシーンは、彼女本人か、それとも代役が演じたのか。 遠目でよく分からず。 それにしても、鈴木杏の魅力の無さ加減にはびっくり。 役柄のせいもあるが、あれはキツい。 主演の俳優も全く男としての魅力がなく、中心に据えるには無理があった。 蒼井優と言えば『フラガール』だが、あの感動のフラダンスの下敷きになったのが、もしや本作のバレエシーンなのでは?? だとすれば、岩井監督は先見の目がある。 本作には、そこかしこにユーモアが散りばめられている。 これが微妙な笑いを誘い、岩井監督のユーモアセンスの高さを伺わせる。 この絶妙なるさじ加減のユーモア演出に反応できないと、本作を楽しむのは難しいのではないだろうか。 単なる女のコが楽しむ映画と簡単には片付けられないクオリティを感じた。 岩井監督は元々そんなに好きな監督ではなかったが、本作でかなりイメージが良くなった。 おまけだが、広末涼子。 カッチリきめた彼女のスーツ姿が観られたのは嬉しかった。 【にじばぶ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2008-02-08 13:45:22) |
100.《ネタバレ》 この映画、何か面白いのか。記憶喪失だって?そんなの誰が信じるんだよ。アリスにせまられりゃ、ちょっと心も動きそうだが、花じゃ、ちょっとねぇ。もう、設定に無理ありすぎなんだよ。それで、花とアリスの2人の会話も行動も全部何にも面白くない。それをだらだら見せられて、ああ損した。 【駆けてゆく雲】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2008-02-06 22:25:48) |
99.女子高生の何の変哲も無い日常を2時間以上見せられてもちょっとツライなあ。「櫻の園」みたいなもうちょっと心の揺れ具合みたいなものがあるかと思ったんだが。さらに相手役の男が何の魅力も無いどころか、なんか見ていてイライラするし。が、最後まで見れたのは蒼井優がカワイイから。ただそれだけの価値しかない作品。 |
98.セリフのやり取りとか全体の雰囲気とかかなり良かった。普段こういったジャンルの映画は観ないのだけれど、これは気に入りました。主役のふたりも役に似合ってた。 【紫電】さん [DVD(邦画)] 10点(2008-01-27 21:19:55) |
97.以前、「リリイ・シュシュのすべて」を劇場で観ました。二度と岩井俊二監督の映画は観るまいと思いました。私にはなぜこんな話が作られねばならないのかが理解できなかったからです。それほどつらいし、悲劇的過ぎて、リアリティに欠けると感じたからでした。「そこまでやるか?」と言うのが正直な感想でした。完全に閉じられた世界、完結した世界がそこにはありました。しかし、今回、同様に完全に閉じられた世界の物語であるこの映画を観て、少し印象が変わったような気がします。少し、観方が分かってきたと言うことかもしれません。外界の騒音には耳を閉ざし、この映画の中に入り込んでみると、そこには魅力的かつリアルな世界が広がっていました。ただただひたすら美しいですね。カメラワークがとても素敵です。主役の二人の魅力を余すことなく100%伝えてくれていると思います。 しかし、同時にそのように映画を観ることは、私には非常に困難であることもわかりました。たとえば、最後のバレエシーン。確かに美しいですが、私にとっての「映画」からしてみると全く不必要な場面です。ですが、この映画を「内側」から観れば、紛れも無くこの映画の画龍点睛となる場面、パズルの最後の1ピースとなるべき場面です。そういう観方を心がけ、次は「リリイ・シュシュのすべて」に再挑戦です。 【枕流】さん [DVD(邦画)] 8点(2008-01-20 19:51:55) |
96.岩井俊二という人は、「映像作家ではあっても映画作家じゃない」という理由から、事実上、映画ジャーナリズムの本流からは黙殺され続け、評価の対象にすらなりにくい作家です。実際この作品でも、“映像世界”を作ることには長けてるのに、“映画”として語るべきものを何ももってない。でも、そのことは承知の上で、その「うまさ」に最上級の点数をつけたくなってしまいます。8ないし9点つけてもいい。そのくらい、うまいです。映像、音楽、シークエンスの作り方、セリフ・・・、それらのイミテーションを巧みに重ねて、限りなく映画に近い表現を実現できてしまう。ヘタな映画なんかよりずっと巧い。だから、観ている最中はすごく満足できる。だけど、それにもかかわらず、この映像世界と現実世界との間にはまったく回路が開かれておらず、見終わったあとは、不気味なくらいに何も残らない。徹頭徹尾、円環的なメルヘン世界に自閉して終わる。いわば2時間強の、上質のコマーシャル・フィルムを見てるようです。 【まいか】さん [DVD(邦画)] 7点(2008-01-14 20:24:06) (良:1票) |
95.《ネタバレ》 人に強く勧められて見ました。最初の10分ぐらいで「ああ~レズの映画か~」と思いながら見ていました・・・すいませんゲス野郎の早読みでした。いい映画とも悪い映画とも言えませんが、誰も傷つかずにほんわかムードのまま終わったのは非常に好感持てましたね!ちょっと長いのがマイナスだけど、終始透明感ある綺麗な映像はプラスです。 【レッドホーク】さん [DVD(邦画)] 6点(2007-12-28 23:22:57) |