14.《ネタバレ》 見終わった後、3時間は越えているなと思いましたが、そんなに長くはなかったようです。
歴史モノは我慢して楽しめるのですが、これはきつかったです。
「トロイ」のほうが面白かった。たとえ理不尽であり結果がばからしくとも・・
この作品を娯楽大作と楽しめるでしょうか・・
最後のほうでようやく、司祭が「この場だけイスラム教に」と言った瞬間、
面白いんだけれどこういうの遅いんだよと思いました。
ガチガチの真面目な映画だった・・
風刺とかじゃなくストレートに作ってて、面白くないのです。
私もオーランドが出ていなければ見に行かなかったけれど、
アップの多すぎでこの点は唯一の娯楽なんでしょうか・・
昔の史劇ばかり最近見てきたので、やはり役が物足りない。
昔の史劇ではあちこちの土ぼこりで馬や兵士が見えないのが難点ですが、
それが本当の臨場感というものだと納得しました。
あと、エルサレムに入るまでがあまりにもたいくつで、
アクション過多がよけいにそう思わせました。
よかった点を書きます。
史実に基づいているので、やはりサラーフッディーンはとても魅力的でした。
それと、エドワード・ノートン演じるエルサレム国王。
まあ平和が一番ですからこのふたりがよいのは当然ですが、
やはり国王たるものはこういう人格者でないと・・
「トロイ」の王様も人間的に好きですが聖職者のようではなかったです。
こういう時代のあまり触れたくない(特にハリウッドは)十字軍のことを、
真面目に映画化したことは素晴らしいとは思いますが、
もう少し映画としての娯楽性を考慮してほしかったですね。
派手な戦闘シーン、豪華な建物、それもまた娯楽ですが、
私の思う娯楽とは脚本の娯楽がたりなかったんじゃないかと・・
身を固くして見続けると結構くたびれますからね(笑)