98.《ネタバレ》 ショーン・ペンが演じる死刑囚に感情移入が出来なかった。真相が終盤になって明らかになるから、この男がどういう感情で犯罪を犯し、後悔をしているかという経緯が理解できずじまい。スーザン・サランドンのシスターにも共感出来ない。どちらかというと被害者の親のほうが哀れでならなかった。二人の演技は素晴らしかったけど・・・。いちいち聖書から答えを導き出す展開も、クリスチャンじゃない自分には説教がましいだけで、到底理解できない。 【カワサキロック】さん 6点(2004-03-10 19:14:26) |
97.この年の助演女優賞には(え?あんなんで獲れちゃってたの?・・って)首をひねるものがありましたが(←某ミラ・S)。この場合のスーザン・Sの主演女優賞にはすごく納得させられました。えらく難しい役をやっていたんだね。人の命の狭間に立たされた者ってツライよね。さすがにうまい演技でしたね、彼女。 そして死刑されて当然の男が死んで行く中でも、ずっと最後まで愛情の手を差し伸べていた彼女には・・ ちょっと哀れみも感じられました。 ※そして死刑制度についてはいろいろと賛否両論がありましょうですが、私は反対ではありません。むしろ、罪が明らかな場合の凶悪犯であるのなら、さっさと死刑にすべきです。某麻原焼香(←一応、アテ字)だってさっさと死刑にすべきだったのです。やっと今頃、タイムリーにも死刑が確定するなんて、あまりにも遅すぎ。 ちょっとショーンの場合とは意味合いが違うけど。。(でも彼にしても無防備な人間2人も殺しといて6年間も生かされている事に、すっごく腹立たしいんだけど。)ショーンだから憎みきれなかったな。やっぱうまいよね。。 【3737】さん [映画館(字幕)] 8点(2004-02-27 23:18:03) |
96.あいやー重いね。どこかで重圧から開放されるのかと思っていたけど、なんかよくわからんうちに終わってしまった。それぞれの演技は真に迫っていたのでよいんですが。 【tantan】さん 6点(2004-02-25 08:24:52) |
95.かなり評価が難しい作品だが、ショーン・ペンのことを見直しました。 【ジョー大泉】さん 7点(2004-02-23 17:47:59) |
94.最後まであのシスターには共感できなかったです。被害者の親側にとってみれば、怒りを表わすのは当然のことだと思うし、死刑囚の精神アドバイザーって…。やっぱし、被害者の親側に感情移入してしまったので、私はダメだったかなぁ。 |
【すごろく】さん 6点(2004-02-21 12:41:27) |
92.《ネタバレ》 見終わってどうも釈然とせず、アドバイスが欲しくて他の人のコメントを全て読まさせていただいたのですが、やっぱり釈然としません。残された遺族の無念、尼僧の苦悩、加害者の贖罪というものが反死刑制度を中心に据えて描かれるのですが、私にとっては惨殺された被害者が哀れでなりません。被害者の口のなかから土を掻きだした歯医者が死刑反対から死刑擁護に変った話や、被害者の二度とかえることのない空っぽになったベッド・・・・被害者側の話やシーンばかりが印象に残るのです。強姦・殺人を犯したショーンペンに対してその残忍さの前では死刑がどうのこうのという気にならないのです。近年、残酷な殺人が増えるなかでそれを防止する術ってあるのでしょうか。死刑がせめてもの抑止力につながるのであれば止む無し(いや厳密にいうとガンガン死刑にすべし)と考えてしまったのです。キリスト教文化からすると神ではない人間が、人を裁き、殺すということは不条理であると伝えたいのかもしれないが、残酷さという観点からは、ショーンペンの殺人の方が死刑制度よりはるかに残酷、残忍です。つまり、ショーンペンの罪の重さを浮き彫りにしつつ、一方で死刑という制度もまた殺人であるとうことを訴えたいというのが、本作品のメインテーマということなんでしょうかね。。。? 8点あげたいけど7点にします。理由はショーンペンのような輩が殺人を起こさないようにするにはどうするかということが描かれていないし、それを描くと散漫になるので難しいのでしょうが、すごく食い足りない要素です。それを描けないのであれば、こんな作品作らなければいいのに・・・・ 【ぴよっち】さん 7点(2004-02-15 09:47:40) |
91.《ネタバレ》 何と言ってもスーザン・サランドンの哀愁漂う演技、ショーン・ペンの駄目男ぶりも良かった。 【カイザー・ソゼ】さん 8点(2004-02-13 22:52:23) |
90.《ネタバレ》 子供を殺された両親の悲しさが余り伝わってきませんでしたが、ショーン・ペンの演技も伴って、死刑囚マシューには泣かされました。無実を唱えてたマシューでしたが、自分の死が近づくにつれ人を殺すことの重さを初めて実感し、最後には正直にすべてを話す・・・これにはやられました。最後の直前までチンピラぶっていたにも関わらず、死が目の前に来るにしたがって緊張の糸が切れ、大泣きするところもマシューの人間らしさが伝わってきて良かったです。 【Я】さん 10点(2004-02-13 06:42:28) |
89.死刑を望む被害者側の親族、受け入れる加害者側の親族、そしてその当事者と、命の尊厳の名の元に当事者を擁護する者それぞれの中には、現実的にはもっと凄まじい痛みや苦しみや心の葛藤があるはずだと思った。 ラストの被害者側の親族のとった行動も分からなくはないが、実際はもっとシビアだろう。 この手の作品は淡々とした静けさと、想像を絶する壮絶さの両極端を描ききってこそ観る者を動かす傑作となりうると思うが、そのどちらにも届いていなかった。 スーザン・サランドンはいつもの敏腕弁護士役の油っけをそぎ落とし、静かな尼僧侶役をうまく演じていた。 【Beretta】さん 6点(2004-02-09 12:57:19) |
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88.《ネタバレ》 日本では死刑執行直前の死刑囚に僧侶が説教をするそうです。坊さんは何をどう話すのか、魂を救済することが宗教家の仕事だとすればこの役割はやりがいがあるのかどうか、といった疑問にこの映画でキリスト教のシスターの役を演じたスーザン・サランドンが答えてくれます。日本と異なり、長期間この役割を果たします。サランドンの大きな目に湛えられた無言の訴えかけに引き込まれました。「あなたは一人ではありません。私はあなたの魂を救うためにやってきました・・・。」でも、ふてぶてしい面がまえの死刑囚(ショーン・ペン)は心を開こうとはしません。「この男は恥ずかしがり屋で自分の問題を人に話さなかったから悪の道にのめりこんでいったのに違いない。」と説明することはできてもこの男に殺された人は戻ってはきません。シスターが車をとばす周囲の田園風景が美しく、「あの男はもうじきこんな風景を見ることもできない暗闇に追いやられるんだ。」と理不尽な気持ちになり、その後で「あの男は自分の手で複数の人間をこんな風景を見ることもできない暗闇に追いやったんだ。」ともっと理不尽な気持ちになります。この映画の製作者は映画という媒体ができる全てをし尽くしたといえます。ただ、作品中のセピア色の回想シーンは現実には神と真犯人しか知りえない視覚イメージだということだけは忘れてはならないと思います。法曹制度上、あるいは道徳的に事件に関わる全ての人間は証拠の積み重ねと論理によって判断を下すことしかできません。神ならぬ人間がそこで間違いを犯さないと言えるでしょうか?それでもなお、本当の意味での裁きや贖罪は真犯人が非難や拷問などの外的な圧力なしに自分の犯した行為を釈明した時にしか実行されえないし、また、されるべきではないと思います。だから、この作品中の死刑囚は制限時間ぎりぎりで生きて贖罪を果たして州法によって正しく裁かれましたし、死刑囚をその境地に導いたシスターの役割には大きな意義があると思います。 (☆アメリカの死刑制度について「エピソード・小ネタ」をご覧ください。) 【かわまり】さん 9点(2004-02-02 08:23:15) (良:2票) |
87.これはキリスト教の思想に馴染みの無い人種には、本当の意味での理解は難しい映画です。表向きは、死刑制度の肯定or反対、また1人の死刑囚にスポットを当ててシスターとの触れ合いを通しての心の開放を描いた社会的なテーマになっていますが、ラストに近づけば近づくほどキリスト教観念が入り込んできて、理解の難しい映画になっていました。それにしても、ショーン・ペンとスーザン・サランドンの演技は真に迫っていました。その意味では、観て損は無かった作品でしたが。 |
86.《ネタバレ》 おかーさん役がなかなかいい演技してたと思う。別れの場面は感情移入した。 【まおあむ】さん 5点(2004-01-30 03:41:41) |
85.間違いなくこれまで見た中で一番重たい映画。初めて観て、その後2週間くらいは暗い気持ちで考えさせられた。死刑というものが必要悪なのかどうか、いまだに答えは出ませんが。こういう生き方に影響を与えてしまうような映画は貴重だと思います。 【ふじも】さん 9点(2004-01-29 18:55:53) |
84.なんだかとてもメッセージ性の強い作品のように思う。 スーザンサランドンの演技がすごいです。 グリーンマイル同様に何度も繰り返し見れるような作品ではないですね。 【自由人】さん 8点(2004-01-23 13:34:24) |
83.《ネタバレ》 マシューは実に中途半端。結局どうして欲しいんだよお前は?と。でもそこがとても人間らしくて、好感はもてないけど共感してしまう。ひとりで罪を背負わされるのは理不尽で納得はいかないけれど、彼はシスターの力を借りて彼なりに償いとしての死を受け入れた。それは他人がどうこう言うことではないのでしょう。なぜかあまり好きな作品ではないけど、何はともあれショーン・ペンです。彼のチンピラは実にリアルです。 【ぽめ】さん 5点(2004-01-21 17:39:38) |
★82.お金かけなくても(ギャラ以外)いい映画は撮れる。 【たま】さん 7点(2004-01-20 08:12:13) |
【ボバン】さん 6点(2004-01-16 00:43:38) |
80.何が良くて何が悪いか。それは人それぞれであって道徳的なものであるのだろう。自分の中で真な事も外では逆の事もある。 己を作っているものはなんなのだろう。倫理とは何なのだろう。 作品を通じて、中間的な位置から考え、自分の位置を確認しました。 【風太郎】さん 8点(2004-01-14 14:46:43) |
79.製作側は、死刑制度について中立の立場からこの作品を撮っていると言い切っている。受け取り方はあくまでも個人個人に委ねられているのであって、人によって鑑賞後の感想は全く異なるのだろう。この作品は「問題提起」であって、「思想強要」ではないのです。何を考えるかが大切。「考えることを考えること」が大切。総じて私はそう思った。 【ひのと】さん 6点(2004-01-10 14:02:46) |