239.《ネタバレ》 一人のユダヤ人の体験を淡々と、ひたすら淡々と描いていく。しかし、あまりに淡々としすぎていて、退屈してしまう。西欧の人は「大戦中のワルシャワ」、「ユダヤ人」などキーワードを聞いただけで涙腺が弛むのかもしれないが、歴史を共有しない日本人の私としては、盛り上がりに欠ける映画だったなあというのが正直な感想。忘れてはならない歴史上の事実ではあるが、だからといって不出来な映画に感動しなければならないわけでもあるまい。 彼を助けたドイツ人将校は戦犯収容所で死んだと字幕がでたが、戦後ドイツや日本の将兵がソ連を始めとする連合軍からどんな仕打ちを受けたか知っている私としては、ドイツ版「私は貝になりたい」があったのだろうなと、この映画で初めて心が動かされた。 【駆けてゆく雲】さん 4点(2003-12-27 21:08:12) |
238.《ネタバレ》 劇場で見てかなり最初の方から泣きはじめました。ポランスキー自身の思い出もそこにあるようで、本当にリアルに描かれていたんじゃないかと思います。 【piggy】さん 9点(2003-12-27 01:10:01) |
237.何が起こっているのか、言葉での説明がほとんどない淡々とした描写でした。幸運にも生き残ることができたユダヤ系ポーランド人のピアニストの目を通しての描写なのでしょう。戦争体験を語り継ぐことは重要だと思うし、こういう映画が今でも作られると云うことに映画文化の良さを再認識しました。 【カオナシ3号】さん 7点(2003-12-26 09:34:00) |
236.芸は身を助ける。長いものには巻かれろ。情けは人のためならず。この映画から得た生き残りのための教訓です。 |
235.素直に感動しました! ナチスの悪行を包み隠さずさらけ出しています.. 平和ボケした我々には、少々刺激が強い..です.. 本当の意味での、戦争、飢餓、虐殺、を知らない人に見てほしい... 【コナンが一番】さん [ビデオ(字幕)] 8点(2003-12-25 21:00:20) |
234.《ネタバレ》 多くの人が言っているように、主人公は幸運でした。それ以上にユダヤ人迫害のシーンは見てて辛かった。だから、映画に楽しさを求めるとなるとお勧めできる作品じゃないです。主人公を助けたドイツ国防軍将校がソビエトで死亡したというのも、悲しい話です。しかし、劇中にその結末を暗示する伏線があるので、仕事で責任のある立場にある人は教訓になると思います。 (287・veryautumnさんのレビューを読んで付けたし)私も指摘があるまで国防軍の将校であることには気が付いていましたが、ナチス(一般SS)との明確な区別をせずに見ていたと気が付かされました。確かにユダヤ人虐殺に加担したのはナチスであり、国防軍はナチスのユダヤ人虐殺を食い止めようと消極的な反抗をした形跡が見て取れます。(もっとも最終的には投げ出すわけですが…)その点を踏まえて、終盤のドイツ兵につばを吐くシーンをみるならば、戦争という悲劇をより感じることが出来る気がします。勉強になりました。 【クルイベル】さん 6点(2003-12-25 09:54:04) |
233.期待しすぎて見たせいか、そんなに良いとは感じられなかった。静かに戦争が描かれていてある意味すごくリアルなのかもしれないけど、主人公の人生を長々ととっているだけのような感じがした。 【めめこ】さん 6点(2003-12-25 00:19:21) |
232.《ネタバレ》 2002年の映画では一番なのではないだろうか?シカゴよりもアカデミー賞に近い映画だったと思う。この映画は一人の人間から見た戦争の話だ。主人公は戦争という極限状態でユダヤ人が虐殺され、家族が殺され、仲間が殺されるのを見ていく。その結果感情を出すことも出来ずにただ生きるために追いつめられていく。最初はドイツ兵をとにかく悪者悪者と描いているが、ただそれだけの映画ではなかった。誰でも追いつめられたらああなってしまうのだろうかと考えさせられてしまう。こういう戦争映画もなかなか良い。 |
231.《ネタバレ》 どこにでもある幸福な一家の一員だった主人公。それらが徐々に、淡々と、だが確実にジワジワと暗い運命の方向へ流されていくのが見ていてつらかった。そして家族との別れ。列車に荷物のように詰め込まれて虐殺の旅に出た家族から、一人取り残された主人公の絶望と孤独。これが現実にあったのだと思ったとき、あまりの残酷さに思わず号泣‥(一人で見てよかった)。その後の、アンネのように主人公が隠れ住むあたりから、ようやく彼に焦点が集まり、感情移入できるようになった。彼がピアニストだった事はあまり意識せず(重要には感じなかった。なぜか?監督の意図?)、それからの彼の生き抜く過程に「私だったら同じ事をするだろう」と、強く感情移入をして見た。しかし、ラストで思ったのは、やはり彼は神様に愛されたから生き残れたのではないだろうか?という事。彼がというより、彼のピアノが、か。そう受け取れるようなラストシーンになっていたと思う。そうでなく、一人のピアニストの一生を描くつもりだったなら、彼の幼少のころピアノの才能を発揮するシーンから始めるのではないかなぁ。「神様に愛されたピアニストは戦場で生き残った。」そんな風にテーマを感じて、ちょっとだけ胸がモヤモヤ。 【りりらっち】さん 8点(2003-12-22 02:23:46) |
230.《ネタバレ》 見た当時アカデミー賞間違いナシみたいな謳い文句だったので かなり期待して見に行ったのですがうーん・・・どうなんでしょう。 ナチスによるユダヤの迫害は見事に描かれているとは思うんですが 主人公に魅力がない。 ピアニストとして素晴らしい才能を持っているのは分かるけどさ。 肉親とか仲間とか沢山殺される中、自分だけがのうのうととは言わないまでも 生き延びていった。 生き延びて何がしたいっていう目的意識があまり感じられなかったし 色んな人に世話になるだけで自分は何もしない。救われるだけ。 そして逃げるだけ。戦おうとはしない。 そういったところに魅力を感じることは出来なかった。 ドイツ軍が撤退して戦争が終わった後に外に出るとき ドイツ軍将校から貰ったコートを出て外に出る神経も疑う。 監督自らがゲットーから脱出した経験を持っている だけにゲットーの中の様子とかユダヤ人の生活の様子とか 凄いリアルに描かれていただけに主人公の魅力のなさはもったいなかった。 |
|
229.泣ける映画かなと思ってたけど、結構淡々としている。正直言えば、いままでのナチスを取り扱った映画と大きな違いはないと思った。 【ボーリック】さん 7点(2003-12-21 00:59:22) |
228.ラストだけが、いまいちでした。後は、秀逸。 【ボバン】さん 8点(2003-12-20 01:35:31) |
227.後半は号泣です。ものすごい感動した。感動というと言葉が違うかもしれないけど、いい映画でした。オススメです。予想していたのは戦争は起こってるけど、ピアノを引き続ける男の話かと思ってましたが、もろ戦争に巻き込まれてます。戦争というか差別にです。そして実話です。この映画見てるとき、お昼食べてなくてめちゃめちゃお腹減ってて、主人公が食べるものなくて困ってるシーンではあたしも感情移入してしまった。食べ物がない生活なんて考えられないぞー。ただの食いしん坊?それにしても戦争やユダヤ人迫害はおろかですね。日本もちょっと前までは他国をそんな扱いしてたんでしょうか?人はほんとにひどい事をしてしまう生き物ですね。全ての物や衣装や風景がとてもリアルに感じた映画でした。 【mamik】さん 10点(2003-12-19 15:30:06) |
★226.シュピルマンのどんどんやつれていく姿が哀しいです。 【たま】さん 7点(2003-12-16 11:25:54) |
225.主人公が泣いたり、わめいたり、キレたりせずに、淡々とこの状況を乗り切っていくところがリアリティがあった。 極限状態の人間は、無感情になるのだと思う。 涙が出るうちはまだ人間は絶望していない、人間が本当に絶望したら涙も出なくなり無気力・無感情になる。 ドイツはこれからもアカデミー賞にネタを提供し続けるだろう。(シンドラーのリスト、ライフ・イズ・ビューティフルなどもこの悲劇を映画化して受賞している) ナチスの行った行為は、永遠の人間ドラマとして語り継がれるはずだと思う。 【花守湖】さん 9点(2003-12-14 00:11:31) |
224. 特に感動はしなかった。監督は一体何が撮りたかったのだろうか。 戦争の悲惨さ、不条理さというのはもうアホでもわかることだし、ナチスがユダヤ人に対してどんなひどいことをしたかというのも嫌というほど聞かされていることなのだから、過激な描写をあえてする必要は感じられない。 主人公がピアニストである必然性も感じられない。これは映画なのだし、原題でもピアニストと謳っているからにはそれなりの演出があってしかるべきなのだが、どうも弱い。もちろん戦争映画が全てドラマチックである必要はないし、ピアニストだからって戦争で特別な存在であるわけもなく、ただの一市民として逃げ惑うであろうことはわかるのだが。もっと印象的にピアノを使った方がよりらしくなったのではないのかな。 こういう映画は重いし、反戦というのは絶対正義になっちゃってるから、だから妙にかしこまって、見終わった後は何か戦争について考えて、いいことの一つでも言わなきゃいけない感じにさせられる。けどね、もっと普通に感動させてくれればそれでいいと思うんだよね。主観が入っちゃうと戦争映画は芸術ではなくなる。 【まこと】さん 6点(2003-12-13 02:14:06) (良:2票)(笑:1票) |
223.《ネタバレ》 車椅子の人をベランダから落とすシーンと、順に頭を打ち抜くシーン(わざわざ弾込めとか入れて…)は直視できない。 淡々と進む展開がリアルで悲惨さを際立たせていた。 【40円】さん 8点(2003-12-11 01:13:53) |
222.《ネタバレ》 前半の胸が締め付けられるホロコースト描写から、後半は一転して安易にヒューマニズムを訴えたりせず、一人の男がただ生きてゆく様を描いてゆきます。ガラス、窓、ドア、壁、塀。幾度となく登場するモチーフ。シュピルマンの前にあって他人や世界と彼を隔てているもの。彼は耳をそばだて息を殺し、その外側にあるもの、そこにいる人間の様子を窺います。自分を隠し、守るもの。そしてそれを越える時、常に彼に新しい世界が広がります。それは他との接触、そこから新たに生まれてゆく摩擦と融和。殻から抜け出し新たな殻を見つけてゆく・・・。オープニングからして、シュピルマンの殻(スタジオ)が砲撃によって破られ怪我をするところから始まる訳で。私はこの映画が、そんな象徴から戦争と個人について読み解いてゆこうとしたのかな、と思いました。ただ、描写については、少々気になる部分もあり(シュピルマンが指の動きで曲を奏でるシーンでピアノの音を流すのはサービス過剰で、あそこは無音の方がドラマティックじゃない?とか)、映画を見終わった後の印象は「それなりかな」止まりでした。 【あにやん🌈】さん [映画館(字幕)] 7点(2003-12-09 22:21:46) |
221.映画館で2度見て、レンタルでも一度見て、またテレビ放送で見てしまいました。 流石に何度も見ていると感動も薄れますが、考えさせられる事は変わりません。 でもテレビ放送はカットがあったので 残念。 私は原作も読んだのでドイツ人将校さんを見るたびに彼の最期を思い出して 辛くなります。 確かにドラマティックな盛り上がりに欠ける映画かも知れませんが 戦争の悲惨さ、人間の残酷さをこれでもか!って程見せてくれる映画だと思います。 「地震・カミナリ・火事・オヤジ」怖いものの代名詞ですが、一番怖いのは 人間だと思います。 人は天使にもなれるし悪魔にもなれる。 【あずき】さん 10点(2003-12-06 18:54:04) |
220.《ネタバレ》 すごい話だ~。ピアノ感動しました。 ピアノ弾いてみろって言われた時に、缶詰め持っていく所がたまらなく切ない。 おすぎが『奇跡です!』っていってるのもわかります。 【にぼし】さん 10点(2003-12-06 09:57:33) |