26.《ネタバレ》 両親(特にママン)が祐ちゃん好きだったみたいで、石原裕次郎が亡くなった時にベストアルバムみたいなレコードを買ってきて、家族で一緒に聞いた覚えがあります。 「フックだ!ボディだ!」とセリフ付きの歌に、当時の私は内心『・・・ダッサ』と思ったっけ。 裕次郎の格好良さが詰まっていると言われる本作。きっと大人になった私だったら、共鳴・理解出来る何かがあるに違いない!と思い、数年前に1回めの鑑賞。 オープニング、銀座の昼が夜になり、ネオンがギラギラ輝く当時の夜景が美しく、ガヤガヤした人の喧騒が楽しい。観ていてワクワクした。 ヤクザの世界とベタベタな芸能界も、きっと当時の感覚では“言うまでもない世間の常識”だったんだろう。時々闇深さを見せる今の芸能界より解りやすい。 詰まらなくはないんだ。惹かれるものはあるんだけど、でもね、う~ん・・・チャーリー(何だよチャーリーって)との対決で歌っちゃうのってどうよ?アレってドラムのテクニックとか関係ないし反則じゃない?なんかね、一番の盛り上がりポイントが、正直言ってやっぱりダサくて、このノリに素直に同調できなかった。“昭和を代表するスター”の代表作の魅力を充分に理解できなかったわ。 子供の頃からスタイリッシュで格好いいハリウッド映画と洋楽にどっぷりハマって、“欧米文化サイコー!!”って自分を洗脳してきた私には、戦後から立ち直って、その先を模索する当時の日本人のパワー(暑苦しさ)、昭和の真ん中な空気(古臭さ)にダサさを感じてしまったんだろうな。 それで今回、レビューのために再鑑賞。やはりオープニングにワクワク。戦後わずか12年でコレって凄いよなぁ。戦後かぁ。“戦後”ってキーワードで鑑賞すると、そういやチャーリーって、アメリカ人の代表的な名前だな。 左手を痛めつけられ、それでも逃げずにチャーリーと戦う裕ちゃん。手をやられたなら他の武器で戦えば良い。「おいらはドラマー♪」と、出せる力を全部出して戦う石原裕次郎に、当時の若者は焼け野原から立ち直った日本、“もう戦後ではない”これからの日本を重ねたのかもしれない。 ロカビリーとかカタカナ名前とかそういうアメリカの借り物でなく、これからは日本独自の格好良さを創り出していこうぜ!って、1957年という時代は、そういう日本の将来の分岐点だったのかもしれない。 映画の裕ちゃんみたく「フックだ!ボディだ!」って、日本人みんなが出せる力を全部出して、なりふり構わず頑張った結果が、高度経済成長なんだろうな。 This is 昭和! This is ニッポン! ダサいけど格好いいぜ、裕ちゃん! 【K&K】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2022-08-26 19:42:41) |
25.石原裕次郎の最高傑作は『陽のあたる坂道』か『あいつと私』だと思っているが、代表作はコレなんだろうな。確かこの前年に「もはや戦後ではない」との白書が出されたハズだが、敗戦から10数年でここまで復興している事に驚かされると共に、日本が第2の青春時代を迎えて高度成長期へと進んでいくその象徴としての石原裕次郎の躍動に時代の熱気とエネルギーを感じる作品ではある。ただし、こういう時代は二度とやってこない。この種の作品を見て育った高齢政治家達はその事がわからずに、昔を懐かしむだけではなく、取り戻そうとするので厄介ではある。その代表者が裕次郎の兄貴なわけだが。 |
24.《ネタバレ》 まずデジタルリマスター版ってのを見ました。 まぁそれが子供みたいな感想ですが、綺麗だなぁで。 物語のうんぬんかんぬんは今更何を言っても、状態で それにしても気になったのは、シーンが変われば、まず煙草。 やたらめったら煙草を吸うシーンがありました。 これが時代背景なのか、煙草=ワイルドスタンダード、 もしくは映画のスポンサーの筆頭が煙草会社だったかでしょう。 なにせヒロインもプカプカ状態ですから。 ふと思ったのは、私自身が禁煙してから十数年ということ。 それにしても、何にも感じなかったな、そんな映画でした。 【がらんどう】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2019-11-17 13:30:23) |
23.《ネタバレ》 時代もあるだろうが、あまりにも息子のやりたい事をわかってあげられない母親の言動が見るに堪えない。 最後に改心したのも、ちょっと安易な心変わりに見えた。 岡田真澄が普通のイケメンで驚き。 【チェブ大王】さん [地上波(邦画)] 6点(2018-05-05 18:41:16) |
22.《ネタバレ》 石原裕次郎の作品で、これが一番好きですね。 チャーリーとのドラム対決で、腕が動かなくなり危機一髪となった時「おいらはドラマ〜」と唄いだすシーン、ほんと最高です。 新たなスターが誕生した瞬間、それが映画の名シーンそのままな訳です。 本作はストーリーもすごく良くて、母に喜んで欲しいと思いながらもわかってくれないことを嘆き、弟のために自分を犠牲にしていく様があまりに切ない。 銀座の街を舞台にした、きらびやかな表の世界と人々の裏模様。数々のシーンが目にやきつく。傑作です。 【あろえりーな】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2017-07-13 00:09:10) |
21.作られた頃の時代背景をイメージしながら鑑賞しました。それなりに面白い映画でした。 【ProPace】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-09-09 20:38:19) |
20.《ネタバレ》 これも以前見ましたが、レビューのために再見。バックステージのロマンスものだと思ったら、母子ものだったとは意外。しかしロマンスの要素や芸能活動の裏で暗躍する怪しげな連中など、いろいろ取り込んでいます。これらをうまくからめた話の筋はなかなかよかったのではないでしょうか。ドラマーとしての将来をつぶされたと思ったら、母親と心が通じるとか。いちおうハッピーエンドですが、単純にめでたしめでたしで終わらないところが、かえってよかったと思います。お母さんが芸能界を「ヤクザな世界」と言っていますが、実際にヤクザが出てきますね。現在は知りませんが、当時はああいうものだったのでしょう。あと、評論家がそんなに発言力を持っていたのかというあたりは、ちょっと疑問に感じました。 【アングロファイル】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-08-13 17:21:37) |
19.《ネタバレ》 個人的には“太陽にほえろ”のボスのイメージしかなかった石原裕次郎だが、この映画の裕次郎は当たり前だが若くて笑顔なんか八重歯が見えたりして、とってもキュート(私は決して、そっちの趣味はないが少し惚れた)。 忘れてはならぬが、ファンファン(岡田真澄)だって負けじと若くて男前だ。 そして有名な手を負傷して唄いながらのドラム叩くシーンは、私も気持ちは紙テープを投げていた。 今観てもそう思うのだから、当時観ていたら完璧に裕次郎ファンになっていたと思う・・・(単純な私)。 まぁ当時のアイドル映画と言ってしまえばそれまでで、ラストも意外とあっさりだったけど、私の中で今まで持っていた印象を良い意味で覆す、石原裕次郎の魅力満載で、その後スター街道を歩むのも頷ける映画でした。 【ぐうたらパパ】さん [インターネット(字幕)] 8点(2013-07-21 17:02:11) |
18.往年のスター映画なんだ、と経験値増やすつもりで流して見るつもりが、意外とちゃんと観てしまいました。印象的には青春映画というよりは『エデンの東』っぽい親子の葛藤が主の作品に思えました。確かにドラム合戦あたりはご都合主義なスター映画でもありますが、思ってたより良かった。でもメリーのダンスには笑っちゃう。個人的には裕次郎さんはお顔がツルっとした童顔なので好みでは無かったなぁ。 【movie海馬】さん [地上波(邦画)] 6点(2012-08-16 19:30:08) |
17.ドラムを叩きながらマイクで歌い出す有名なシーンを初めて映画として観ました。荒っぽいけどナイーブな主人公。裕次郎映画は別に初めてじゃないけど、本作にはフレッシュな存在感を覚えました。後に彼が病気で入院したとき、マスコミが異常なほどにこぞって頑張れエールを贈っていました。自分は「太陽にほえろ!」でほとんど座ったままのボス役から入った人だったので、その騒動の意味が良く分からなかったんだけど、本作を観て少し理解できた気がします。なんというか、放っておけない人だったんですね。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-01-02 13:28:47) |
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16.《ネタバレ》 全盛期の石原裕次郎には、きっと、なんか普遍的なかっこよさやかわいげみたいな魅力があるのではないかと期待して見た者です。…ポチャッとした、人のいいあんちゃんにしか見えませんでした。残念。 【なたね】さん [DVD(邦画)] 4点(2009-07-18 10:38:31) |
15.裕ちゃん好きなんだけど、これは・・・時代的に無理かも。ドラムシーンなんてむしろコメディーだし。 【にう】さん [地上波(邦画)] 4点(2008-10-13 19:24:57) |
14.《ネタバレ》 アクション系かと思うようなタイトルだが、意外と人情系がベース。とてもベタで判り易いお話。冒頭に時代背景の説明が入るあたりが、時代ってやつでしょうか。他にもメリーさんのダンスのセンスとか、ライバルのドラマーがあんまり格好良くないなとか、そのドラムを打つ顔も無駄に必死すぎるよなとか、裕次郎が兄貴に見えないとか、弟が老け過ぎてるんだなとか、まあ色々あるものの、ここ数本見た裕次郎映画の中では比較的楽しめた方。ドラマーの命とも言える腕と引き替えに母親の愛情を手に入れるラストは感慨深いものだけど、そこにいたる流れが多少強引なので素直にうなずけないものがある。 【MARK25】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2007-08-21 22:09:18) |
13.近藤マッチ先生のリメイクを昔片手間に観た記憶があるけど、あっちが『嵐を呼ぶやんちゃなアイドル少年』なら、こちらはまぎれもなく「嵐を呼ぶ男」には違いない。でも仮に、今現在の近藤真彦(でもいいしスマップの誰かでも構わない)がこの役を演じたら、「男」になる得るのだろうか?はなはだ疑問。少年→青年→いきなりオッサンっていうパターンが特にジャニーズ系には多いような気が。自分の事はさておき。裕次郎相手役専門以前の、女優北原三枝主演映画(『青春怪談』とか『月は上りぬ』)をもっと観てみたい。 【放浪紳士チャーリー】さん [ビデオ(邦画)] 6点(2007-05-25 14:20:15) |
★12.この映画、父親が大好きで、カラオケでもよくこの主題歌を歌っていたな・・(恥)映画、父がそんなに絶賛するくらいだから面白いのかなぁ・・と思っていたら、いまいちでびびった(笑)父には「すごく面白かったよ」と嘘をついてしまいました。 【あしたかこ】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2007-02-09 15:13:58) (良:1票)(笑:1票) |
11.裕チャンかっこいい! 顔がつるつるツヤツヤしております。今ならオバチャン族に人気出そうなタイプ。しかし、いつになったら「嵐」を呼んでくれるのかと思いながら見てたけど、大して何も起こらないでやんの。結局、家庭劇でした。裕チャンは、一応「ダメ長男」で、母と反目するわけですが、どう見てもこの人の奔放さは、次男タイプですよねえ。演技があまりうまくないせいか(?)出番が必ずしも多くないのが、残念(しかも、だからといって、もうひとりのキーパーソンであるはずの弟についても、やっぱりさほど深く描かれていないので、な~んか、ラストが盛り上がらんなあ)。とりあえず、目を覆いたくなるようなこっぱずかしい当時の風俗を、のけぞりつつも堪能すべし(今の流行なんて、ウン十年たったらきっと、もっと恥ずかしいヨ)。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2006-01-15 22:21:35) |
10.《ネタバレ》 ベタベタですね。お母さんとの確執、兄弟愛、恋愛、そしてドラム対決。一言でいえば、「トウシューズに画鋲」みたいな映画でした。裕次郎ファンの方には申し訳ないのですが、太陽にほえろ世代の私には、この裕次郎さん恥ずかしくて直視するのがつらかったです。若いとき、超かっこよかったんだあ!とも思えないし…。岡田真澄の方がビジュアル的にはかなり素敵だと思ってしまった。1度くらいは観てもいいけど、もうお腹一杯です。もたれた…。なんにせよ、フックだ!ボディだ!チンだ!ええい面倒だい、この辺でノックアウトだい!とか言ってる人にはついていけな~い。 【へっぽこ】さん 5点(2005-01-19 17:03:46) |
9.さすがの(?)私も石原裕次郎の全盛期は、知りません。加山雄三の若大将シリーズぐらいなら、多少記憶にあります。あの挑戦的な目と、ギラギラしたエネルギーの塊のようなしぐさが魅力的だったのでしょうね。高度経済成長のシンボルの一つかもしれないですね。何年か前ですが、叔父がテレビで放映していた裕次郎の映画に、「お、祐ちゃんか」と言って、うれしそうに見入っていたのを思い出す。どんな世代にも、ヒーローは存在する。 【パセリセージ】さん 7点(2004-10-16 10:56:25) |
8.女優陣の衣装が今見てもイケてた(死語?)と思う。 終わり方もまぁ爽快だったのではないでしょうか。 少し昔の日本の風景も新鮮でしたし。 話がダメでもこれらを見れば救われそうです。 【ひろほりとも】さん 4点(2003-11-05 12:04:32) |
【omut】さん 2点(2003-08-06 01:51:54) |