108.《ネタバレ》 みんな大好き世界の中心ケビンベーコンの学園ものなんて、それだけでありがたい作品。長い俳優人生でも学生役なんてほんの一瞬しかできないんだから。で、そんな一瞬のケビンがまぁキュートな事。実年齢は25歳くらいだそうだけど。都会からの転校生は、田舎町では常に監視されてる気分。また田舎の同級生も厳しい街の規則に抑圧され、若者たちのフラストレーションは高まるばかり。町の道徳ムーア牧師がヒール役と思いきや、意外にもその家族の物語でした。ダンスとは若さ、自由の象徴であり、自己表現のツールである。それを「悪」として禁ずる牧師ですが、その背景には悲しい過去が作用していて、めちゃめちゃ私情を挟んだ規則だったのです。娘や若者たちとぶつかるにつれ、自分の敷く規則に矛盾を感じ始めます。大人は子供を守るために「あれはやっちゃダメ、これは見ちゃダメ」と禁止事を増やすけど、「あれ」にも「これ」にも悪魔は宿っていない。悪魔は人の心そのものに宿るんだ。息子を亡くし娘に嫌われ、正義と信念の下に凝り固まった牧師に、それを思い出させてくれた若者の真っ直ぐな思いに感動するのです。卒業ダンスパーティーが町境の隣町で開催されるという折衷案がまた良かった。 もちろんこの作品は、ダンスと音楽を前面に出してヒットした80年代を代表する子供向けムーヴィーという印象が強いけど、当時ローティーンの私が洋楽&洋画にかぶれたきっかけの一つではあったけど、いくつになっても、いつ見ても楽しいものは楽しい。にしても、ダンス禁止地区なのに、みんなダンスが達者だなあ。 【ちゃか】さん [インターネット(字幕)] 8点(2024-05-24 13:49:05) |
107.《ネタバレ》 先月見た「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」でヒーローが流れていたのをきっかけに初めて見た。ロックとダンスが禁止の田舎町に越してきた主人公がそれを変えていくというストーリーはかなりオーソドックスで少し物足りなさも感じるが、一方で逆に安心して見ていられる映画であり、いかにも80年代のアメリカの青春映画らしい爽やかさが心地いいし、音楽の良さや流れるシーンの的確さ、そして何より主人公たちのダンスもキレキレで、それを見ているだけで気持ちよく、素直に若いって良いと感じることができる。それに話し合うことの大切さをちゃんと描いているのも良く、解決方法も理想的だが、それが主人公をはじめとした若者たちと大人たち、それに映画を見ている側からも納得できるものだったのも良い。ヒーローはどこで流れるのかと思っていると、田園風景をバックにしたトラクターレースのシーンというのは少し意外な感じもしたが、そののどかなシーンにあえてこの曲を使うというセンスに思わず脱帽。冒頭部分の車2台に跨ったヒロインの行動は正気かよと思わず目を疑ってしまった。ハッキリ言って若気の至りと言うにはあまりにも過激で見ていてドキッとしてしまい、けっこう怖い。このヒロインの父親である牧師がロック・ダンス反対論者の中心人物で、そうなるに至った経緯も説明されているのだが、演じる俳優がジョン・リスゴーというのはなんかうさん臭く感じるも、そこがいいし、この牧師も見ているうちにだんだんと印象が良くなってくるのも、やはり脚本や演じる役者の力が大きいのだろうと感じる。そしてやはり彼の妻を演じるダイアン・ウィーストが何といっても良い。 【イニシャルK】さん [DVD(吹替)] 6点(2024-05-20 23:52:35) |
106.《ネタバレ》 若い人向け。 若者の抑圧からの解放と言えば、アメリカ版七日間戦争と言えるかもしれない。 でもケンカとかドラッグとか、米国の嫌な一面がたくさん出てくるので楽しくないのだ。 女性の顔面を殴ったらダメでしょ。ヒロインが魅力的でないのもマイナス点。 一方、主人公の身体能力の高さは特筆すべきで、鉄棒のシーンなどは度肝を抜かれる。 登場人物で言うと、牧師の妻が良かった。この人の存在でかなり救われている。 全体に流れる80年代のダンスミュージックは素晴らしい。 【mhiro】さん [CS・衛星(字幕)] 3点(2023-08-17 19:08:48) |
105.《ネタバレ》 - Footloose - “足のおもむくまま”。 束縛もなく好きなことが出来る状態のことでしょうか? “ロックとダンスが禁止の町”なんて、このネット社会では考えにくいことだけど、身の回りで起きた問題を集落の人達で話し合い、警察権も含めてその町独自のルールを作り、みんなで守っていく。最近の画一的な街並みと、独自性のない田舎町を観ていると、それはそれで、ある意味悪くないんじゃないか?って思えてきた。 反対派のリーダーはムーア牧師で、この街のルールのキッカケはムーアの息子の事故死。抑圧されるムーアの娘。なんだけど、序盤のアリエルの車2台に跨っての自殺行為にはゾッとしたわ。過剰な抑圧は、こんな恐ろしい方法で開放されるのか。って。よく『ケンカをしたことがない子供が手加減できなくて殺してしまった』なんて聞くけど、まさにって感じ。聞き馴染みあるイントロの『ヒーロー』が掛かるトラクターレースののどかさと比べて、アレは怖い。 転校生が閉鎖的な町を変えていく物語なんだけど、基本的にレンがするのは若者への働きかけ。衝突ではなくきちんと議会で説得しようというのが、時代でもあり理想的な解決方法に思える。なにせ町の住人が良かれと思って決めたルールだから、変えるのも彼らの話し合いなのは当然。今の画一的で独自性のない街では、ルールは誰かから与えられるもので、自分たちで作るものじゃない。だから変えようがないのかも。 ルールを破らず新しい事を創造する。隣町でのダンスパーティ開催でお互いに歩み寄りを初めるのは、若者も住人も、とても大人らしい対応に思う。 自分たちでダンス会場を設営して、ワイワイ盛り上がり。開催前の若者たちの、何をどうして良いのかわからない感・手持ち無沙汰感がとても良い。 そして始まってからの盛り上がり。終盤のプロ並みのダンスを見せるこいつら何者だ?感もひっくるめての大団円。'80年代上旬の懐かしいロックがまたいい塩梅で懐かしさを感じさせてくれて、とてもスカッとする映画。 【K&K】さん [ビデオ(字幕)] 6点(2022-11-19 22:06:43) |
104.今観ると居心地が悪いような80年代のノリが逆に味わい深いですね。サントラは言わずもがな、何気にこの映画って現代人が忘れ去ってしまった大切なことがいろいろと詰まっているような気がします。 【J.J.フォーラム】さん [CS・衛星(字幕)] 5点(2022-10-25 22:55:12) |
103.公開以来何度も観てますが、何度観ても面白いです! 【みるちゃん】さん [DVD(字幕なし「原語」)] 9点(2022-02-23 04:51:21) |
102.《ネタバレ》 私のミュージカル映画最高評価作品。 意味深な始まりから一気に物語が展開していく爽快な作品。 基本演技シーンが多く、場面場面でミュージカル的要素が入り盛り上げるスタイル。 場面に合わせて音楽を作っているので邪魔じゃないし、常にフルコーラス聴かせるほどしつこくもなくスカッと終わります。 落ち込んでいるときでも酒を飲みながらこの作品を見ていると気分が良くなりました。 当時はダンスが学校の授業になるなんて思いませんでしたね。 しっかり見るのも良し、ながらのBGM代わりにもなる珠宝の作品です。 【江戸前田】さん [ブルーレイ(字幕)] 9点(2018-05-31 09:31:30) (良:1票) |
101.いつ以来だろう?CSでやっていたので、本当に久々に見ました。これぞ80'sという挿入曲がたまりませんね。 あまり自分の好みの音楽ではないんだけど、何故かサントラも持っていた。 同時期の「フラッシュダンス」もそうですが、映画の中の青春の風景とその時代の挿入曲の一体感がいい。 いつの間にか風貌も含めてTHE悪役という感じになってしまいましたけど、 今でもケビン・ベーコンと言われて思い浮かぶ映画の1つですね。 冒頭のロックやダンスを有害なものと決めつける、小さな田舎町の有力者、ジョン・リスゴー神父の演説。 田舎町の閉塞感に若者、ロックvs権威。定番中の定番の構図ですが、今に見直すとジョン・リスゴーがいい。 そしてダイアン・ウィ―ストはやはり素晴らしい女優さんだなと改めて思わされます。 【とらや】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2018-04-15 20:22:34) |
100. いつの世にもある新旧価値観の対立を描くところは、往年の映画「青春の旅情」と重なる。片や小説、もう一方はダンスやロックを対立軸に、表現することの意義を問う。新しい動きに反対するキーパーソンの存在も共通する。 終始奏でられる音楽はゴキゲンで、クライマックスのダンスシーンは圧巻だ。が、女優に魅力的な人が全然いない。キャストが弱かったなあ。 ラストは妥当な落としどころで、鑑賞した後の気分はよい。 【風小僧】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2017-01-29 13:05:25) |
99.ダンスが禁止された世界で、何とかダンスパーティーを開こうと奔走する主人公。だなんて、何だか近未来SFみたいですが。 13金の殺され役でお馴染みの(って言ってもこの段階ではお馴染みでも何でもなかったけど)ケビン・ベーコンが大ブレーク。しかしその後、紆余曲折があって悪役専門に、という程では無いにせよ、すっかりクセモノ俳優となってしまって。トラボルタみたいなもんか。 それはそれで結果的には良かったのかも知れないけど、それにしたって、この映画におけるケビン・ベーコンの扱いの悪さも、彼の紆余曲折に影響していそうな。いやまあ、ちゃんと好感持てる主人公を演じているのだけど、必ずしも彼が映画の中心には据えられておらず、頑固な牧師を演じたジョン・リスゴーがおいしいところを持って行っちゃう。それが作品の厚みというものでもあるのだろうけれど、そういう機微の表現を、主役たるケビン・ベーコンではなく脇役の方に託されてしまったことは、少し不幸だったのかも。 【鱗歌】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2016-09-21 22:44:28) |
|
98.《ネタバレ》 80年代の雰囲気がこれでもかというぐらいよく出ている作品でしたねぇ。 自分を表現することに競い合っているようなハツラツさ、元気さがほとばしる。 ダンスが禁止されてる地区でダンスを解禁させようとする若者のお話で、良くも悪くも中身の軽いティーン映画。 フラッシュダンスがヒットしたから、その流れで作られたのかな? でもこの主題歌は有名よね。映画見たことなくても聞いたことあるって人は多いはず。 【あろえりーな】さん [地上波(字幕)] 6点(2016-09-21 00:17:20) |
97.《ネタバレ》 どこにでもあるような普通の高校生の話。でもご機嫌の音楽にのって踊ると、気分はもうスーパースター。その気持ちで保守的な町の大人たちに立ち向かう。パーティをやりとげた彼らの踊りは最高だった! 【トント】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2016-09-14 23:26:47) |
96.不良少年が喧嘩するだけの不道徳な作品かと思ってたら、主の御心を諭して聞かせるような道徳的な作品だったので感動しました。 あと、作中で流れる曲が何れも知ってる曲だったので、当時のヒット曲を集めたMTV的な作品かと思ったら、この作品が切っ掛けで大ヒットした名曲ばかりだったんですね。 思わず踊り出したくなるような素晴らしい曲ですね。 【もとや】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2016-09-10 20:39:02) |
★95.今さらながら初見。一編の映画からこれだけ多くのヒット曲が生まれるのは、あまり例がないんじゃないかと感心。特に「Almost Paradaice」は歌詞も含めて名曲だと思います。しかし、まさか「I Need A Hero」がトラクターのチキンレースのシーンで使われるとは、思ってもみませんでした。ここは手に汗握る場面なのか、それとも笑う場面なのか。 若者のダンスをテーマにした作品としては、本作より前に公開された「フェーム」と「フラッシュダンス」のほうが良かった。本作は3番煎じっぽい気がします。この前2作品を件のダンス嫌いの牧師オヤジが見たら、卒倒するんじゃないでしょうか。 【眉山】さん [インターネット(字幕)] 6点(2016-01-10 23:34:29) |
94.《ネタバレ》 いかにも80年代という映画。音楽やダンス、ストーリー、どれもいかにもでこの年代の映画の象徴という感じ。ただ、ライバルがケンカ弱すぎ。 【シネマファン55号】さん [インターネット(字幕)] 6点(2015-12-15 16:23:28) |
93.《ネタバレ》 音楽がやっぱり良いですね。80年代を味わうには最高です。 レンが工場(?)でウサばらしのように踊るシーンはカッコいいし圧巻です!ウィラードがダンスを覚えていくのも面白くて良かった。ストーリーはありきたりなのかもしれないけど、キャラ一人一人も味があって、無駄がなくてよくできてるなと思いました。やっぱケビンベーコンカッコ良し(^^) 【とんちん】さん [DVD(字幕)] 7点(2014-04-06 22:40:06) |
92.明るくてイキオイがある、80年代って確かにそんな時代でした。明るい原色のスーツ、デビューしたての若いマドンナ、ふるさと再生だといってお金がばらまかれた日本の田舎。この映画はまさしくそんな記憶の中の一ピースであり、優良ポップスである主題歌と若きK・ベーコンの生真面目な瞳に出会うと、あの賑やかな時代が蘇り、ちょっと軽薄ではあったけど悪い時代じゃなかったよな、と個人的な思いにひたってしまうのでした。お話は、この時代を誇張したみたいに単純明快、わかりやすいことこの上なし。 【tottoko】さん [映画館(字幕)] 6点(2014-04-02 23:34:15) |
91.《ネタバレ》 この頃は洋楽にハマっていた頃なので曲が懐かしいね~カセットテープにFMから録音してよく聴いてたなぁ。そして30年後(!)に本作を観てみると爽やか青春ダンス君がベーコン兄貴だったとは!しっかし兄貴若いな~(でも調べてみたら当時25歳ぐらい?意外に若くないw)体操の鉄棒?ぐるぐるシーンはスゲーー、え?この人こんなこと出来た人なのか!?…どうもスタントらしい残念(だよね)。内容は何て無いようで(駄洒落ですスミマセン)出てくる女の子たちもあんまし可愛くないね。ダンス兄貴をみれる貴重な映画という事で…7点! 【Kaname】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2014-01-18 09:21:41) |
90.《ネタバレ》 トラクターでのチキンレースが田舎っぽくて今みるとおかしい。 ダンス初心者の特訓も微笑ましい。 公開当時に観たときは最新のヒットナンバーだったが、今聞くと懐かしのメロディー。 流行というのは旬を過ぎるとダサくなるもので、見ていて恥ずかしくなるシーンもある。 当時感じた映画としてのおもしろさは少し色あせたが、その代わりに懐かしさという味わいが加わった。 ダンス禁止の田舎の高校で転校生がダンス禁止令の撤回を求めて奮闘する物語だとばかり記憶していたが、見直してみると家族の物語にもなっている。 ヒロインのアリエルは、兄を亡くしたことがきっかけで牧師である父との関係がおかしくなった。 その関係性を取り戻す家族の物語も交錯して、ベタだけれどストーリーとしては破綻なくまとまっている。 ラストは予定調和だけれど、大円団となるダンスシーンはなんだかんだで楽しくなる。 【飛鳥】さん [DVD(字幕)] 7点(2013-05-27 19:57:48) |
89.ケニー・ロギンスの主題歌が恰好いい。映画の中で3回も使われている。 WОWОWで観賞したが、ブルーレイが出ていたので即購入してみた。ケビン・ベーコンの解説がついているからである。 昔、とはいっても10年くらい前だが、テレビでケビンのインタビューがあって、一時期、落目になって、その理由が「フットルース」のイメージの定着だったからだと言ってた記憶がある。 今、その本作を懐かしく想いながら解説する彼に、私はとても好感を持った。 2011年に「フットルース・夢に向かって」というリメイクも観賞したが、作りは全く同じ。主題歌も同じ。いい映画だった。 でも、やっぱりオリジナルにはかなわない。 【クロエ】さん [地上波(字幕)] 8点(2013-02-01 06:03:25) |