8.当時映画館で観て、それから39年ぶりにDVDで再観..フルアニメーションなのに、とても残念な作画..(宮崎アニメとは比べ物にならない)とてもレベルが低い..物語はSFファンタジー..手塚アニメ特有の演出、ディズニーのようなミュージカル部分もあり..創りが子供向け..大人が観るには、ちょっとキツイ... 【コナンが一番】さん [映画館(邦画)] 1点(2019-06-02 16:59:42) |
7.《ネタバレ》 子供のころに最後まで見ず、大人になって初めて通して見た。石ノ森章太郎の009はピノキオが下敷きになっていると聞いていたけれど、この作品もやはり「ピノキオ」が出てくる。火の鳥の存在はまるで、無機質のものに命を与えるブルー・フェアリーだ。さらに、これに輪廻を絡ませているから、壮大な地球史を見せられているようなスケールさを感じる。 そもそも、なぜ今頃この作品を見たくなったかというと、『her/世界に一つの彼女』を見たから。プログラミングされただけの仮の命(サマンサ)に惹かれる男の物語で、いつかどこかで似たカップルを見たと視聴中ずっと考えていた。やっと、『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』のゴトーとオルガだと思い出した。両作品の共通点は、絆は失ったときに初めてその価値に気づくというもの。たとえば、介護施設でパロちゃん(アザラシ型のセラピーロボット)に慣れ親しんだお年寄りが、突然そのアイドルを取り上げられたらどんなに寂しい気持ちになるか。愛車、人形、ペット、命があろうがなかろうが、愛する対象を失ったときの喪失感に、人はときおり打ちのめされる。その切なさに、深く共感せずにはいられない。 【tony】さん [インターネット(邦画)] 8点(2018-12-21 01:21:16) |
6.《ネタバレ》 ええ、なかなかのものでございましたよ。手塚アニメらしい雰囲気も堪能できました。冒頭のセリフナシ音楽のみのシーンなど「まさに」じゃないですかね。ただ、ストーリー的に抽象的でよくわかんない、かな?まぁきっと宇宙的な大きな力を火の鳥として表現した、とは解釈しましたが;;。本作にはどうも当時のいろいろなアニメーション技術が使われているそうなんですが、そこらへんにうといワタシにはこれまたそのスゴサが伝わってこない、かな? まぁ、そういいつつ、オルガかわいいなと(それかw) そーいやブラックジャック出てた!それも何故か所長役で(笑) いつもお掃除してる宇宙人とか出てくる人物たちも面白いし、見えない大きな力、生まれ変わり(輪廻というべきか)や生命(いのち)について手塚治虫的考えが前面に出てる作品ですね。総じて、いわば「天才」と呼ばれる人たちの頭の中を垣間見た気が今してイマス 【Kaname】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2013-03-24 08:29:10) |
5.《ネタバレ》 顔はBJ、されど制服と声はデスラー。と言うことで見ていて手塚アニメと言うことは理解できるんだけども、ファンのひとりとしていただけない。まぁ30年も前の作品だから仕方がないけどヒロイン(人間の方)のデザインがひど過ぎるんじゃ? ヤマト篇、鳳凰篇と比べるとどうしようもなく見劣りする一本ですね。公開当時アニメージュかなんかで大々的に特集を組んでた覚えがあるけど、子供心に危険な匂いを感じ取って観に行かなかったんですよね。こんなに時間が経って観たけど、やはり魅力がない。子供の頃見たら感動したかと言えば、やっぱりしなかったんじゃないかな。テーマである「火の鳥」の存在が曖昧過ぎるからか?いかにも手塚アニメと言う動物(?)のコミカルなシーンとシリアスなストーリーがうまく融合できていないからか?銀河鉄道999の劇場版も同じ頃だったんだろうけど、テーマ(永遠の命)や少年の成長物語などリンクする部分はあるも軍配は999かな。考えればこの時代って「ヤマト」がバカ当たりしてアニメの「劇場版」と言うやつが雨後の筍のごとく作られ始めた時代じゃなかろうか。粗製濫造と言う言葉が浮かんでしまう残念な映画。点数は正統派を演じていた若き日の塩沢兼人さんに捧げます。 【MILA】さん [CS・衛星(邦画)] 2点(2013-03-06 01:31:33) |
★4.《ネタバレ》 驚くべき大失敗作。冗長でまったくつまらない。絵もひどすぎる。 ドキドキが皆無。セリフがなく音楽主体に進んでいくところも狙いはわかるが、失敗。 ただの退屈なシーンになってしまった。天才でもこんなひどいものを作ってしまうとは。くだらないの一言。 【うさぎ】さん [CS・衛星(邦画)] 0点(2013-02-16 19:21:24) |
3.《ネタバレ》 30年ぶりです。昔、有楽座の大画面で見たときには、スペースシャークや他の止まってるはずの絵がブレブレだったのを、ガッカリして見た記憶が蘇りました。今回そんなに気にならなかったのは、NTSCのドットの荒さに吸収されたからか?あるいは修正したのかな?また、天才美少女、千住真理子とNHK交響楽団を迎え、音楽と動画の融合に力を入れていたはずだが、今見ると両者がイマイチ合っていない。タイミング的なことより、「ノリ」が違う。画が音ほどはずんでいない。 物語としては、若干ステレオタイプではあるが、高度な管理社会の中、コンピュータによって子供の適正が判断され、育成が管理されるさまを、セリフ無しのアニメーションだけで表現したのは見事だと思う。しかし、本質的には、「火の鳥」という話が持つ『命』というテーマと、高度な管理社会・差別的な特権社会というのが、有機的に意味付いているか、疑問が残る。ゴドーが、最後に至った心境や、火の鳥が欲したモノと、それらには大した関連がない。ストーリーの都合だけで描くには、ありきたりというか、公開当時としてさえ古い感じが否めない。火の鳥は(恐らく)宇宙創成の、星をも自在に出来るエネルギー、人間が神と呼ぶものであろうから、ゴドーの見せた「愛する心」程度で手出しできなかったりするのは、ちょっと甘い気がした。でもそれを欲しがったり、それを持った人間を独占しようとしたり、物語が進むにつれ、却ってギリシャ神話的に人間臭くなってきて、更に違和感。その手前の段階で、ゴドーの命と引き替えに、地球を再生するくらいの厳しい展開が丁度よい。 【Tolbie】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-08-07 06:39:59) |
2.《ネタバレ》 散漫で支離滅裂な作品であるがゆえに、手塚治虫のやりたかった事が、逆によ~く見えてくる映画でした。リアルなタッチのSFアニメにディズニー風なコミカルなタッチが混ざり、全動画背景、実写、セリフなしのオープニング約10分など、実験的な事もあれこれやって、ぐちゃぐちゃになった世界が最後に『火の鳥』定番のオチを迎える、と。作品を作り上げてゆく力と、そして何より時間が全然足りないのが見て取れて、痛々しいまでの状態ではあるのですが、名作として仕上がっているよりも結果的に手塚治虫という人を上手く表した映画だったなぁ、と思います。週1本30分のテレビアニメを安い製作費でスタートさせた無謀さ、そしてそのためにアニメーターが現在に至るまで低賃金で苦しむ事になるのですが、そんなテレビアニメ業界の祖が作り上げた作品の結果としては、ある意味、当然のものであった訳で。ゴドーとオルガの、もっと純化された物語が見たかったのも確かですけど。ただ、音楽に関しては日本映画音楽史にその名を刻んでもいいくらいの名作なので、機会があれば是非お聴き頂きたいですね。 【あにやん🌈】さん [映画館(邦画)] 5点(2008-01-14 15:45:46) |
1.《ネタバレ》 漫画家手塚治虫は、空前絶後の存在だと思います。テレビアニメにも立派な足跡を残しました。しかし、劇場映画では彼が望んだような成功はついに収められなかったのではないでしょうか。このアニメの最大の欠点は、画力の弱さにあると思います。手塚治虫の柔らかなタッチが出ていないし、絵自体が美しいとは感じられません。主人公ゴドーが火の鳥を得ようとする物語は、漫画火の鳥の未来の物語をベースにしつつ、映画オリジナルの展開を見せます。悪役としてロックが出できたのはうれしかったですが、映画終盤は迷走気味で、結末は万人の共感を得るには至らないと思います。映画館に入るまでは、手塚治虫の代表映画作品になるのではないかと期待していたのに残念です。 【ジャッカルの目】さん [映画館(邦画)] 3点(2008-01-10 22:46:55) |