191.脚本や展開の仕方はすごく良いと思う。引き込まれました。・・ですが、なぜこの題材をエンターテインメントとして撮ろうとしたのか。斬新な画角を見せられるたびに引いていきました。この監督じゃなく、じっくり重厚に撮れる人の方が良かったのでは。監督のミスキャストで減点。 【C・C・バクスター】さん [CS・衛星(字幕なし「原語」)] 7点(2012-01-24 19:03:14) |
190. 原作を読んだ時、第一章は一人称で改行もなく、文章力に対して面白かったけど、だんだんネタに詰まったのか、ラストは面白くなかった記憶がある。 今頃(1年後)になっての観賞だが、中学生に刃物を持たせたり、血、エイズ感染と、まぁ、昔の野島信司的なイメージは拭えない。 映画としては1時間40分で何となく我慢して観れたが、「死霊のはらわた」と同じで最初から最後まで残酷な描写ばかりでドラマの振幅が全くないから退屈になる。 ところで某テレビ番組で、この原作者と、この本がヒットしたときに芥川賞を取った人の対談があったが、芥川賞作家は本作を「これ、コメディですか?」と言ったの事を思い出した。そして映像化されて、私自身も初めて「これ、コメディですか?」と言ってしまいたくなった。 監督のインタビューで「命の大切さ」なんて言葉が出てきたが、誰がこんな映画観て、命の大切さを考える奴がいるか?!と言ってやりたい。 ところで最近お腹が出てきたので、つまらないと思った時は腹筋をすることにしたが、本作は300回出来た。 【クロエ】さん [DVD(邦画)] 1点(2012-01-08 20:36:52) |
189.正直、ガッカリ。つまらなかった。見初めてから「あれ? これって中島監督だっけ? って気づいた。そう言えば『パコ』もダメだったし『嫌われ松子』もダメだった。まあ『下妻』はまあまあだったけど・・・」自分にはこの監督、合わないみたい。 前評判が異常に高かった松たか子の演技も期待した程の見せ場もないし、狂気を演じる中学生たちも今一つ。高評価はストーリー(原作)の力が大きいんじゃないかなあ? ま、原作を著しくおとしめたとは思わないけれどね。 【フラミンゴ】さん [DVD(邦画)] 5点(2012-01-05 18:59:06) |
188.世間様からは好評価だし、一度見てみたいとは思っていたが、こんな悪趣味な映画がなんで賞賛をあびるのか全く理解できない。映画の予告にあった“極限のエンターテインメント”ってキャッチフレーズ。どこがやねん!とにかく気持ち悪かった。中島監督好きだったけど、これで一気に評価下がった、もっと作品を選んで欲しかった。 【はりねずみ】さん [DVD(邦画)] 2点(2011-12-11 01:07:20) |
★187.《ネタバレ》 復讐劇があまりに幼稚で品がない。きわものすぎて、受け狙いとしか思えない。倫理を外れたストーリーがいけないというつもりはないが、陰湿さばかりが腐った脂みたいにぎとぎとしてて、吐き気がする。ぴりっときいたユーモアもなければ、カッコいい悪の粋さもまるでない。そもそも成人女性が十代の子供に罠を張るなんて、設定自体がカッコ悪いので、真面目にテーマを考える気にもならない。結局「悪」をこれっぽっちも楽しめなかった。 【tony】さん [DVD(邦画)] 0点(2011-11-30 01:06:18) |
186.《ネタバレ》 昨晩、放送していたので今回は初見時より真面目に観てみまして、レビューも書き直しました。 何をいまさらという気持ちはやはり変わりませんし、男が男として機能してない、父親の役割がどっかいっちゃってます、こんなふうにしたのは女の責任かもね。 中1から中2という人生でいちばん厄介な年齢の上、知らなければいけないことには興味のない頭でっかちで自己中極まりない胸くそ悪いガキたち、しかし子は親の鏡です。 知識を得ようともしないからHIVというだけであの騒ぎです、バカです。 爆弾が爆発したことを確かめもせずパニックになる、バカです。こういう時こそネット使って確かめなさい。 ラストの森口先生の「なあんてね。。」で爆発はしてないことがわかるんですね、その前に時限装置は解除したと言ってるじゃない。 森口先生は誘導しただけで、犯人二人は人として未熟さ故にパニくって彼女の思い通りになるわけです。 未熟といえどもその年齢に相応しい知識と心も持ち合わせない、どう育てたらこうなるのか、そこがいちばん不可解です。 森口先生はギリギリのところで踏み留まってる、恨みより理性が勝ってるんですね。 しかし森口先生もワケありでして子供の父親はHIV感染者で発病してるし、でも子供産んじゃうし、なぜか職場に子供連れてくるし・・・今は昔とは違うからとか選択の余地があるにも関わらず、自己中にシングルマザーになることなど選んではいけないと思います、シワ寄せは全部子供にくるんですよ。 で、この「んなアホな」というメチャクチャでグロいコメディみたいなエンターテイメントの中にちょこっと覗く真面目さ、それなら子供にわからなくてもいいから30代以上の子持ちでもおかしくない年代の人には何を問題提起しているのか、多くの人にわかるようにしないといけないと思いました、そこがかなりの手落ちです。いじめ問題がテーマでないことは確かです。 どうにもならんガキたちを最後までどうにもならんわと描き切っているその徹底ぶりは評価します。 【envy】さん [CS・衛星(邦画)] 5点(2011-11-27 23:52:40) |
185.《ネタバレ》 自分の生徒に娘を殺された女教師の復讐劇。男子生徒二人は自分の要求を満たすために女教師の娘を死に至らさせる。女教師は自分の復讐のために周りの多くの人を巻き込んでいく。最後に女教師の復讐は思いを遂げるが、みんなが不幸になるだけ。物語のほとんどが女教師のセリフで進められていき、その淡々とした語り口は、観るものを惹きつけ、そして大きな恐怖を与える。怖い映画でした。 【おやじのバイク】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-11-26 04:09:29) |
184.唯一よかったところは、絵の質感と色あい。あとはグダグダ。脚本は雑で言葉の選び方がおざなりだし、演出も、凝っているのが空回り。人間がまったく描けていなくて、登場人物がみんな判で押したようなステレオタイプ。「書き割り」にしか見えない。シンボリックに「デフォルメ」したつもりかもしれないが、ベースが空っぽものをデフォルメはできないということを露呈しただけ。原作未読だが「もしかしたら原作はおもしろいのかな?」とは思った。でもこの映画からは何も伝わってこない。あと、傑作だった「下妻物語」と同じ監督と思えないほどテンポが悪くて、イライラした。期待していただけにすっごくガッカリ・・。 【コウモリ】さん [DVD(邦画)] 2点(2011-11-15 00:28:56) |
183. 内容を考えればぞっとする話ですが、よくできた作品でした。脚本も演出も俳優の演技も感心するばかりです。映画として重要なのは、観客をその世界にひきずりこむことだということがよくわかりました。 【海牛大夫】さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-11-14 22:57:09) |
182.原作読んで吐き気がしたので、ずっと未見だったが、話題作だし、内容的な免疫も出来ているしという事で見てみたんだが、映画としてはイガイと良く出来ているなあという印象。原作とは違う世界観で表現した別物という感じだが、かと言って原作をぶち壊しているわけでもなく、というより、上手くなぞっているなあと。基本的にホラーが嫌いなので、ちょっと血が多いのが気になるが。まあこういう陰湿な内容を明るい?テイストで表現すると見やすくはなるんだろうけど、それがいい事なのか?というのは疑問は残るね。 |
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181.《ネタバレ》 最後、森口が愛美に全て計算ずくでやったと告白するのだが、復讐心持った人間がそんな七面倒臭い事やる?この辺が、本編、命の重さどうこうようり、中二病的発想を見せたい、ちょっと稚拙な物語だなと感じてしまった。それこそ、この先生がウェルテルのようなサイト作ってそう。◆魅せ方はすごいよかった。冒頭20分の告白は映像変化ない為、言葉がより突き刺さる。◆アイ・カム・ウィズ・ザ・レインでもそうだったけどトムヨークの唄入れるのやめてほしい。芸術性がものすごい落ちる。 【カップリ】さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2011-10-24 06:54:08) |
180.《ネタバレ》 映画の途中から、松たか子演じる森口先生の行動が法に抵触するか否かについてを無意識に考えながら見ていたが、 証拠も残っていない牛乳の一件を狂言だと言い張れば、精神的に追い詰めた以外、結局何の罪も犯していない (倫理的には当然アウトだが)のではないだろうか。 最後の爆破すら、あくまでも少年の脳内再生であり、実際にどうだったかを観る側に確信させるものは何も無い。 装置を解除した爆弾を再びセットして持参したとしても、科学者である母親がその仕組みを理解しないはずもないし 爆弾を起動状態のまま放置するはずもない。それにこっそり隠し置いたわけでもなく、実際にはセットすら していないと思った。 担任ウェルテルに対して親身に(笑)アドバイスした内容も、ごく一般的な熱血さゆえのそれであり、そこに無関係の 第三者が悪意を感じ取ることはできない。 この映画を見終えてじわじわと頭にもたげてきたものは、善悪がひっくり返ったような価値観の不安定さ。 殺人を非難する善意の生徒たちによる(幼女殺人と比べるとごく)たわいもない復讐、生徒たちを理解しようと がむしゃらに職務に励む熱血教師、方や冷血漢で指導への熱意もなく個人的復讐に燃える女教師、 指導者たちが憧れるカリスマ教育者作家、子供をただひたすら信じて尽くす優しい母親、ただただ母親に愛されたかった息子 この中で現実なら一番嫌悪するはずの冷血女教師、私の共感はもはや彼女にしか存在しなくなっていた。 【りんす】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-06 08:22:21) |
179.ずいぶん前のことだが、かなり人気だという寿司屋に行った。 超高級素材しか使わないというその店で出てきた三貫の中トロは軽くあぶって、それぞれ違う味のたれが塗ってあった。 私は心底わさびと醤油で食べたかったのだが、それは好みの問題だろう。 本作では、お得意のギトギトカラーは影を潜め、抑え気味の演出ではあるものの、相変わらず全部のカットの映像は厭らしいまでに凝っており、スゴイとは思うのだが、やっぱり好きになれないのはそれと同じ理由だと思う。 また、原作は新刊が出てすぐに読んだが、「嫌われ松子」の時とは違って、かなりそのテイストを尊重しているようにも思える。 それは私が原作の「嫌われ松子」を溺愛しており、本作「告白」はあまり好みでなかったせいも多分にあるかもしれず、これもやっぱり好みの問題なのだ。 というわけで、とりあえずは及第点。 【poppo】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-09-05 19:33:35) |
178.《ネタバレ》 冒頭でいきなり、殺された幼児の母親である松たか子が、殺人事件の顛末を「告白」し、それから関連人物が次々に事件にまつわる枝葉を「告白」していくという、異色の構成。 何人もの「告白」がなされ、次第に明かされていく殺人事件の真相。 映像的に暗めのトーンで展開される、このシリアスな物語は、終盤に向かって息つく暇もなく展開していく。 この展開の仕方が見事で、全く飽きさせない。 物語の構成と暗い色合いの映像とがマッチして、独特の雰囲気を醸し出しているのも良い。 ただどうだろう、とびぬけて傑作かと聞かれたら、そうでもないと答えてしまうだろう。 生悪説を前提に、中学生という「少年」が残虐な行為をするという決めつけが少し極端な気がする。 確かに、人の心の痛みを十分には知らない少年が、相手の痛みを理解できず、残虐な行為をするパターンというのはよくある話だけれど、松たか子が担任していたクラスの少年たちは、全員が皆同じように残虐であり、同じような行動パターンをとる。 それが何だか、作り物的な風合いを感じてしまう。 そして無能な他の教師たちの描き方も極端。 熱血教師に恨みでもあるのかと思ってしまう。 総じて面白く、同年に製作された「悪人」と賞を競り合っただけのことはあった。 だが、「悪人」にしてもそうだが、胸がすくような、心が打ちのめされるような突き抜けた何かが感じられないのだ。 中島哲也監督は、現在において、間違いなくトップクラスの監督だと思うが、期待が大きいだけに、この程度の作品でまとまって欲しくない。 もっともの凄い作品を、今後に期待したい。 【にじばぶ】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-09-05 19:14:04) |
177.こんな勘違いファンタジー映画を現代の問題を示したかのような社会派映画風に撮らないでほしい。 【akila】さん [映画館(邦画)] 0点(2011-09-05 01:42:12) (良:2票) |
176.普通の娯楽心理サスペンスとして観れば、なかなか面白い。 一本のドラマとして観れば、誰にも感情移入できずに物足りなさを覚える。 ラストのヒネリもちょっと無茶。演出に関しては、いいのか悪いのかよくわからない。 個人的には凝りすぎという印象も受けたが、特に終盤からラストにかけては妙な雰囲気だった。 新感覚派の映画ということで、若い人向け。 【MAHITO】さん [DVD(邦画)] 5点(2011-09-04 04:45:31) |
175.《ネタバレ》 いじめが原因で復讐する話だと思ったがすこし違った。「いじめ」とはなにか?それは憎しみで相手をいじめるのではなく、面白くて楽しいからそれを実行する。怒りながらいじめる子供などいない。笑いながらいじめるのだ。それがいじめの本質である。まだ生まれて10年足らずの子供には心に傷が少ない。だから相手の痛みなどわからない。ただひたすら「笑い」と「楽しみ」だけがすべてに優先される。その先にいじめがある。子供の持つ明るさは残酷さと表裏一体である。それに対して娘殺しの犯人は、心に傷を負った少年であり、トラウマが原因の殺人だった。「告白」で何が一番嫌悪感を感じるか?それを自覚している人はいるでしょうか?もちろん犯人の2人ではない。それはボロボロに傷ついた犯人2人と、もっと深い傷を負った女教師をとりまくまわりの生徒たちの「明るさ」なのです。中島監督の演出は抜群だった。ダンスなど子供の天真爛漫な「明るさ」を全面に打ち出すことにより、いっそう子供の残酷さを印象づけ、観客の嫌悪感を募らせていく。社会では「子供の明るさ」を無邪気だと捉える。しかし中島監督は子供の明るさを、他人の痛みに鈍感な残酷さと捉えている。それはあの熱血教師にも当てはまる。あの脳なしのクソやろう!と誰もが思ったはずだ。人間が一番嫌いな人間は、凶悪犯罪者やヤクザではない。それは偽善者だ。かりに復讐を行なう女教師の描写として、娘を見殺しにした自責の念が描かれていたらどうなる?観客はこの女教師を偽善者だと憎むでしょう。しかし女は復讐を行なう自分をまぎれもなく「悪」だと自覚していた。反対に少年犯人を「悪者」として、制裁を加える生徒たちの醜さは、罪の自覚のない偽善者としての醜さだ。彼らをみていると、「ドッグヴィル」を思い出す。中島監督とラースフォントリアー監督が重なってくる。いわゆる性悪説バンザイ映画だ。なんという醜悪な映画だろうか。じゃあ私もこのさい「告白」しておこう。こういう映画はたまらなく好きだ。松たか子も好きだ。 【花守湖】さん [DVD(字幕)] 9点(2011-08-16 20:30:02) (良:4票) |
174.《ネタバレ》 告白形式で展開してゆきますが、結果誰も幸せにならない。 何故なら、良い悪いで常に他者を裁き続けているから。 つまり、この映画の意味はこうやったら不幸になれますという点。 誰が悪いじゃないという点に、登場人物の誰も気付かない。 松たか子演じる女教師も、生徒に罪悪感を教えようとして、実は自分がそれに嵌る。 人を悪意でみたら底が無いよという事だと思うな。 【森のpoohさん】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2011-08-14 23:54:17) |
173.少年法に守られて面白半分の犯罪を繰り返す一部の中高生には普段から憤りを感じていたから、映画の中で犯罪を犯した少年に対して復讐を成し遂げる松たか子にはある種の爽快感すら感じた。邦画ならではのストーリー。 【ぺん】さん [DVD(邦画)] 7点(2011-08-14 22:59:18) |
172.黒板に書かれる「命」の文字が発する「キーーーッ」という不快な音。 「これまでの『下妻』『松子』『パコ』とは違うから心して観るように」という警告のように感じました。 衝撃的過ぎてもう一度観ようと思えないすごい作品であります。 【まきげん】さん [映画館(邦画)] 9点(2011-08-04 15:02:55) |