39.結局トムは何をしたかったのか…というところでクエスチョンがつくのだが、ガブリエル・バーンをはじめとする演者たちが皆素晴らしく、引き込まれる。コーエン兄弟の一風変わったギャング映画、堪能しました。ジョン・タトゥーロのキャラ凄すぎ。 【フライボーイ】さん [DVD(吹替)] 7点(2010-11-03 21:33:35) |
【ホットチョコレート】さん [DVD(字幕)] 6点(2010-09-26 12:18:19) |
【にしきの】さん [DVD(吹替)] 5点(2009-10-22 10:22:53) |
★36.《ネタバレ》 バーニーを撃ちに行く場面、ゴッドファーザーならぜったい目の前で撃たせるよ、しかもボスの目の前で・・・などマフィア映画と思って見ると若干のほほんとした感じがした。時代的にはギャング映画って言った方がいいのかな?賢いのかマヌケなのかわからない主人公にも最後まで魅力を感じられなかった。マフィア映画もコーエン兄弟も好きなだけにちょっと残念。 【ETNA】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-10-19 19:29:21) |
35.《ネタバレ》 普通映画を観るときは、この後の展開を予想したり登場人物の値踏みをしたりと、頭の中にちょっとした雑念が大なり小なりあるのが常なのですが、この映画は気がついたら開始十数分でその邪念がスコーンと取っ払われてしまった。まさしく「何も考えずに」観られた。というのも主人公の行動パターンが全く読めず、登場人物の行動も突飛すぎて予測できず、「あぁもう!ナニコレ!どういうこと?」と思いながらエンディングまで突っ走っていった。トムの決断の数々はあくまでも結果オーライであって、絶対にボスのためじゃないと思う。ボスは「さすがトム!」と思ってそうだけど、本人は終わってみて初めてハァハァ(脇汗)って感じでしょう(笑) 【りんす】さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2009-07-27 18:31:24) |
34.《ネタバレ》 見ごたえたっぷりです。 主人公の機転を効かせた立ち回り。 見事です。 最後、帽子を追わなかったところでニヤニヤしました。 【タックスマン4】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-07-05 13:27:22) |
33.《ネタバレ》 自分が見る限り、主人公のトムは重要な選択を2回しています。ひとつ目はヴァーナとの仲をレオにばらすシーン。ふたつ目はバーニーを殺さずに逃がしてやるシーン。これらの選択はトムの思惑を外れて悪い方向へ転がって行く。特に後者は自らを窮地に追い込みます。機転を巡らし運にも助けられて彼は生き延びますが、その手腕を見応えとする映画ではないですね。無残に死んじまってもそんな映画だと納得していたと思います。ミラーズ・クロッシング(ミラーの十字路)というタイトルは、主人公の行動の選択肢を象徴していると解釈しました。そしてミラーズ・クロッシングを転がる帽子は、個性も矜持も、はたまた愛情も、複雑な関係性のなかでは風に吹かれるように翻弄されるということでしょう。「諸行無常」は言いすぎ。「塞翁が馬」って感じでしょうか。そんな環境で頑張ってハードボイルドやっているトムがちょっと滑稽でもあり、可愛く感じました。 【アンドレ・タカシ】さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2009-05-13 02:55:43) |
32.コーエン兄弟の映画を見てみたくなったので鑑賞。ここでの評価も高かったのでさらに期待しました。面白かったし、惹きこまれました!なんといっても音楽が良かった! 【エムシュー】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-12-27 16:51:55) |
31.脚本、キャラクター、演出等、全体的にしっかりしてるんですが、ふらふらと何考えてるかわからない主人公にどうも感情移入できません。ところどころのピリっとした空気の作り方は流石。 【すべから】さん [DVD(字幕)] 6点(2008-10-09 15:03:47) |
30.《ネタバレ》 ギャングな世界に帽子にコート、拳銃と酒と煙草とくれば、これは男の映画です。特にラストが印象深い。常にレオのために動き続けたトムがケジメをしっかりつけ別れを告げる、レオの背中はドンドン小さくなってゆき、見送るトムは帽子を目深に被り直す…これぞ男っちゅうもんでしょう!このシーンだけでもグッときちゃいます。ガブリエル・バーンはもちろんですが、襲撃された時のアルバート・フィニーじい様がめちゃくちゃ格好良い。アクション自体も優れているのですが、ガウンを着てマシンガンぶっ放すフィーニーの姿勢がピシッと決まっているのが良いのだと思います。それに本作に出演している役者さんはみんな声が良い。 ただ、フィニーがラストに戻ってくれと訴えるのはキャラクターの一貫性に欠けているように思います。バーンがあそこまでするほど惚れこんだ男なんですから最後まで毅然とした態度を通してくれないと。 【ミスター・グレイ】さん [ビデオ(字幕)] 7点(2008-09-10 18:18:45) |
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29.《ネタバレ》 コーエン兄弟を初めて知ったのがこの作品です。ギャング映画とは思えないような、しかし非常に美しい音楽と、森の中を帽子がゆっくり飛んでいくオープニング。あのオープニングで一気に引き込まれました。物語はトムを中心に多数の人物の思惑が交錯するので、その全てを把握できてはいないと思うのですが、コーエン兄弟の映像力だけでも十分に楽しめました。それほどに細部にいたるまで美しいのです。コーエンの作品の中では初期の作品ながらも、映像美で言えば彼らの最高の作品です。「ミラーズ・クロッシング」の森をはじめ、あらゆるシーンが印象的で美しいものになっています。お気に入りのシーンは、森の中でバーニーを殺そうとするところ。限界までふくれあがった緊張感が破裂したようなあの銃声、バーニーを逃がした後トムが一人でたたずむシーンは特に素晴らしい。 【Sgt.Angel】さん [DVD(字幕)] 8点(2008-07-25 20:51:55) |
28.すれっからしのクセに弟思いで妙に純情なところもある、ギャング達の中で全然たじろがないヴァーナの腹の据わった強い女性像が印象的。ジョンタトゥーロの相変わらず強烈に異質なチンピラ像、叩き上げで強欲なイタリアマフィアのボスも本当に実在しそうなド迫力。他のギャングの手下達もいかにも渋いそれらしさ。とにかく主人公であるはずのトムの印象が薄くなるほど、回りに登場する人物像がどれも個性的で濃く多彩。ギャングの世界を描きながら美しく、本当にクールな映画。 【マンフロント】さん [DVD(字幕)] 9点(2007-08-24 20:47:32) |
27.《ネタバレ》 昔、ながら観していたせいで筋を把握できないままに終わらせてしまっていた。 改めて観てみたのですが、えらく込み入った内容ですね。 でも、素晴らしい。 唯一、不可解なのが、やはりあの時バーニーの死を確認しなかったことぐらい。 主人公の真意が明かされないことが多いので、解釈の仕方は多様になってしまう作品。 個人的には、主人公・トムはその都度、都合よく立ち回っていただけだと思う。ラスト、レオの去っていく姿を見つめる彼は、いい加減に行動したために失ったあれこれのことを省みているのでしょう。 私生活はふしだらだけど、ヤクザやらすと一級品ってキャラ設定なのかしら。 【カラバ侯爵】さん [DVD(吹替)] 9点(2007-07-16 20:39:43) |
26.コーエン兄弟を認識したのがコレです。インディーズ作品が注目されてるころだったかなあ。ものすごくこだわりを感じる映像はスタイリッシュですね。マーシャ・ゲイ・ハーデンのクラシカルな雰囲気はよかった。でもーガブリエル・バーンです、けっこう好きな俳優なんですけど、こういう主役を演ずるにはイマイチ華がないし、ハードボイルドというには、信念とか生き様をカッコイイとは思えなかったです。でもまあ、あれがリアルといえばそうなんでしょうね。 【envy】さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2005-08-15 10:10:50) |
25.飛んでいく帽子のシーンがやはり美しくて好きです。 また、音楽がとてもいい。 コーエン兄弟には かならず何かヤラれます。 タトゥーロの命乞い すっごい。 【ckeru】さん [DVD(字幕)] 7点(2005-07-23 10:48:04) |
24.コーエン兄弟の作品が好きになったきっかけの作品です。オープニングの森の中、帽子が飛ぶシーンからしてこれは何か良いかもしれない。映画的な見せ方の上手さがこの監督にはあると思える。そんな感じでスタートし、観る者を引きつける。個人的にコーエン兄弟の最高傑作であって「ゴッドファーザー」「グッドフェローズ」とはまた一味も二味も違ったマフィア映画の傑作として評価したいそんな作品です。 【青観】さん [DVD(字幕)] 9点(2005-06-05 18:10:33) |
23.森の中の映像に見とれてしまいました。DVDで見たので映像特典の撮影時の裏話が面白かったです。「ファーゴ」以降、ずっとコーエン兄弟を見ていて、どれもそれなりに楽しめるのだけれど、「ファーゴ」を見終ったあとの不思議な気持ちは再度味わうことがありません。「ファーゴ」は偶然だったのかと思うようになってきています。 【omut】さん 6点(2005-01-12 10:54:04) |
22.「ビッグ・リボウスキ」の方が好きですが、こちらも素晴らしい作品だと思います。自分の借金は自分で返す、と言うように何を頼りに生きているのかわからないトムですが(トム・レーガンというのは間違いなく「ゴッド・ファーザー」のパクリでしょう)、彼は帽子にだけ執着しています。そんな彼が唯一感情的になったのはミラーズ・クロッシングでのシーンでしょう。ミラーズ・クロッシングというのは友情と決別の分かれ道だったのではないでしょうか。しかし、それさえにも裏切られ彼は友情を捨て目深に帽子を被るという風に捉えました。はた目から見れば実に哀しい人生ですが、それでも周りの人を守ろうとする姿は本当にハードボイルドと言う言葉の似合う生き様でしょう。随所に見受けられるユーモアと美しい画面がコーエンならではです。 【マイカルシネマ】さん [ビデオ(字幕)] 9点(2004-12-17 16:19:33) |
21.《ネタバレ》 僕は、これがコーエン兄弟の今のところの最高傑作だと思います。(ビックリボウスキも捨てがたいけどね)ほぼ完璧。ともすればスタイルの美しさと語り(騙り?)のうまさだけに偏ってしまいがちな彼らですが、そのスタイルと語りが、こいつでは一人の男の生き方にぴたりとシンクロして、見事なハードボイルド(死語なのかな?もう)になってます。そよ風にさえ軽々と吹き飛ばされて美しい秋の森の奥深くに消えてゆく帽子のようにちっぽけなものに、生きること総てを賭けている男の物語。それは、譲れない矜持か、交わした約束か、つちかった友情か、いや、抑えられない愛情か。何度となく殴られて膝を屈しても、銃口を突きつけられても、恐怖のあまり反吐を吐いても、薄汚い裏切りに遇っても、捨てずにいた何か。ハートを捨ててまで選びとって引き金を引いて守り抜いたと思ったものを最後の最後で、やっぱり捨ててしまう。ハートなんて捨てられてなかった。束の間通り過ぎた小さな温もりの記憶に結局は全てを賭けていた。なんだ!ラブストーリーなんだ、この映画。何となく、黒澤映画を思い起こします、構成(用心棒!)や、音楽が特に。弱いんです、こういうのに。それでも、もう一度、帽子をかぶりなおす、生き残った男達。うつむいて、けれど背筋を伸ばして。 【am】さん 9点(2004-05-30 03:57:59) (良:1票) |
20.あいかわらず、コーエン兄弟の撮る絵は、綺麗。今回はオレンジと緑と黒が基調。この色使いから受けた印象は、昭和のスナックでスコッチを一人飲んでる男。そしてそのイメージと恐ろしいほどぴったりな主人公。センスがあると思う。「人間のクズのくせにプライドだけは高いのね。」ってセリフは痛すぎた。勘弁して。ストーリーは何がどうなってるのかいまいちよく分からないまま終わっちゃったのが個人的に残念。 【ぷりんぐるしゅ】さん 4点(2004-04-15 09:49:49) |