4.DVDのパッケージには「ロードオブザリング」に並ぶファンタジーと紹介されてたけど
はっきり言ってあのファンタジーとは形態が全然違いまして、モンスターも剣も魔法もまったく出てきません。変な巨大な城の中で繰り広げられる普通の人間の群像劇です。普通?普通ちゃうわ、みんな変人です。どこか狂ってる。狂ってる?狂ってるってゆーか貴族とゆうものを誇張して描いてるので狂ってるよーに見えます。まったくの狂気な人々を描いていたなら、観てるこっちの頭も混乱しますが、普通の人間をデフォルメして描いてる感じなので狂ってるように見えても意外と話にのめりこんでいけます。最初は、なんやねんこの話、ついていけないって思って観てましたが、後半はすっかりのめりこんで観てしまいました。各キャラクターが魅力的で台詞も楽しい。狂った王様を挟んで料理長と執事が戦うシーンや、学長の馬鹿みたいな死に方や、ドクターとその妹のやりとりなど、結構個人的なツボが沢山ありました。ただ、長いのと(四時間はさすがに一挙に観れない)、それでも全てを描ききれてないので、ストーリー的に放りっぱなしの事件やキャラがいたことがちょっと残念でした。なんかお話がまとまってない感じな所がありまして。ちなみに原作は未読どころか存在さえ知りませんでした。こーゆう変なファンタジーもたまにはいいです。