26.《ネタバレ》 笹原と明日香がドア一つ挟んで霊と対峙し、心の痛いところを突かれる誘惑に必死に耐えているシーンはとても見応えたがあった。家族で事故に遭い、自分一人だけ生還した人は、これほどの罪悪感に苦しむのかと身も凍る思いだった。極端な例えで言えば、白虎隊や特攻隊で生き残った人などは、その心中の苦しさは計り知れない。このシーンを視聴できただけでも本作品を見た甲斐があったとさえ思った。 しかし、その後の怒涛のぐちゃぐちゃは、ああ、やっぱりこう来たかとがっかり。フラッシュバックに絶えず苦しみ、生還者として前を向かねばならない葛藤を最後までしっかり描けていたら、手段としてのホラーとなり、文学的な厚みのある作品になったと思うのに。ホラーとして見せたいがための物語となっていて、とんでもなく薄っぺらな肝試し風映画になってしまった。どうしてCG等を使ってあり得ないおどろおどろしい光景を無理やり作る必要があったのだろう。現実に、団地で孤独死を迎える人が大勢いるのだし、現代社会が抱える問題を太い軸にして、いっそう背筋を凍らせる話にして欲しかった。例えば、端と端の部屋しか住居人がおらず、夜はほとんど灯りがつかないゴースト化した団地という設定だったら、作り物のあり得ない壁穴なんかよりよっぽど怖い。生存年数の短い子供の霊よりも、気配を断った人間の方が何倍も恐ろしい。 【tony】さん [インターネット(邦画)] 6点(2019-11-27 01:01:16) |
25.本作品ジャパニーズホラーなのでしょうか、音響で怖がらせるでもなく映像で怖がらせるも無く落としどころがあれではホラー映画とは言えないのではないかと思います。叙霊シーンでもっと怖がらせる事出来なかったのでしょうか消化不良にて鑑賞終了。 【SAT】さん [インターネット(字幕)] 2点(2016-12-11 09:46:10) |
24.《ネタバレ》 怖さはない。こーゆう映画、見慣れてるからか。でも物語としては楽しめたほうかな。しかしこーゆう系統の映画は軒並み評価が低い。みんなボロカスだし。わかりますよー。僕も前は、Jホラーのこーゆうのはそんなに面白いとは思わなかったほう。これも予告で見なくてもいいやと思いスルーしてた。でもなぜか最近、邦画の子供だまし的なホラー観たい度が急上昇。こーゆうテンションの時は、観ても楽しめるかもと思い観てみた。この映画は前半と後半、二つの物語があり、それを一つにまとめてるのだが、前半のお話は結構、悲しく泣けた。特にある真実が明らかになるくだりは。もちろん伏線がわかりやすいので、途中から予想はつくのだが、役者の演技もよく、せつなかった。で、後半は、耳なし芳一系の除霊ものになる。よーござんすよ霊媒師。こーゆう頼りがいのある協力者は好きです。ここらかは、みんなで(主に3人だが)協力して、霊と精神で戦います。霊の騙しテクニックが炸裂。まー、定番です。だが、クライマックスは直接的な呪い攻撃。そして床引きずり込みの術。なかなか凶悪ですね。映画全体としてはテンポがわりとスロー。でもあっちゃんの中々よい表現力で、余裕で見てられました。 【なにわ君】さん [DVD(字幕)] 7点(2016-01-20 16:10:23) |
23.《ネタバレ》 この映画がこのような形で世の中に出てきたことにただただ恐怖です。 【いっちぃ】さん [地上波(邦画)] 2点(2016-01-02 12:13:20) |
22.《ネタバレ》 ブレ過ぎ。どの題材で怖がらせようとしているのか掴み所が無い。ちょいちょい伏線も張って、隣の爺さんに会うまではバッチリ掴みOKだったのに、かなり早い段階で正体見ちゃったからこの後どうなるのかと思えば案の定、爺さんそこでリタイヤ。クラスメートの「あの団地は幽霊が出る」という説や、毎朝聞こえる目覚まし時計の音、公園の少年が指差す部屋が得体の知れない隣室だったり、家族が何度も同じ話を繰り返したりと前振りがどんどん期待を盛り上げてくれたのに対し、実は前敦に原因があったという非常に残念な中オチ。キ○ガイが見る世界じゃ心霊現象じゃなく何でも有りの妄想展開になっちゃうじゃないかと心配していると、大ボスの正体判明で少しも怖くないどんでん返し。さらに手塚理美が本気になった時点でこれは解決しないんだろうなと読めてしまう。ラストはと言うとさらに予想を上回るガッカリで、助けようとした青年がとんでもない目に遭って前敦はさらにヤバい事になっていくだけってそれちっとも怖くないんですけど。あんなに前敦を慕ってた大ボスは最後どこに行ったの?あっさり前敦を諦めたの?盛大にお祓いを始める手塚理美軍団は微塵も役に立ってないし、青年を痛めつける手段が訳分からないしで残念のオンパレードだ。ホラーだったのは最初の爺さんだけで、話が進む毎にガッカリ感が増していく非常に残念な映画。見ている側を騙せばいいってもんじゃないんですよ。余程唸らせる効果が無ければホラーに意外性なんていりません。もっとストレートに怖がらせて下さい。ホラーファンは「すごいな~よく練られた映画だな~」なんて感心したくて見るんじゃなく、恐怖が欲しいんです。それと軽く突っ込ませていただくと、手塚理美の言う「霊は場所ではなく人に憑く」って断言しちゃっていいのか?だったらお祓いは前敦のいる所でやらなきゃ意味無いだろう。なんで遠隔でお祓いが出来ると思ったんだ。お祓い成功するどころかカウンター食らってんじゃないか。ちょっと霊能者にしては無能過ぎる。醍醐味の一つである化物との対決が全く対決になってないのがまた残念。前振りが良かったのと、爺さんがホラーしてくれたのと、序盤のみのる君が可愛かったので3点。 【にしきの】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-11-24 21:46:25) (良:1票) |
21.《ネタバレ》 かなり低年齢層を狙ったのかな?後半はもうセリフとか演出とか除霊とか小っ恥ずかしくて見てられなかった。大人の鑑賞には堪えません・・・ 【J.J.フォーラム】さん [CS・衛星(邦画)] 1点(2015-11-15 23:04:37) |
20.《ネタバレ》 かくれんぼでゴミ箱に隠れ、気づかれないということが、もうすでに考えられない。 申し訳ないけど、お祓いのところは爆笑してしまった。 救いようのない終わり方だった・・・ 【新しい生物】さん [インターネット(字幕)] 3点(2015-10-02 15:34:56) |
19.《ネタバレ》 住人が減って高齢化の進んだ団地という設定は、右上がりの時代が終わって少子高齢化と人口減少が進行する現代にふさわしいと思えなくもないが、実際それがあまり生かされていないようなのは面白くない。 例えば問題の事件が起きたのがこの団地の最盛期だったとすれば、団地そのものの衰退と、そこにいつまでも一人で残る少年の孤独が重なる形になっただろうが、実際は13年前(西暦2000年頃?)とのことでそういう取り方はできず、単に主人公が孤立しがちな舞台を用意しただけに終わっている。または「仄暗い水の底から」(2001)の舞台設定を再利用しただけに思えなくもない(エレベータはないが)。また主人公が介護の学校に通っていたのも、高齢化の時代の表現というより隣室の老人を発見するきっかけだけで、ストーリー展開上の都合でしかないように見える。そういった設定と主人公の負った心の傷にも直接関係がないようで、全体として散漫な構成になった印象がある。 ところで普通一般のホラー映画でよくあるように、登場人物が自分からわざわざ危険に近づいていくという制作側に都合のよい(観客にとっては苛立たしい)展開に、この映画ではまともに理由づけして開き直ったように見える。祈祷師は「優しい」という言い方だったが、それよりも感情面で割り切りのできない性格ということだろうし、また自分で言っていたように怖いものから目を逸らせなくなり、逆にまじまじと見つめてしまうタイプだったのではないか。それでは今回のような受難も仕方ない気がするわけだが、これも「仄暗い…」の虚弱な主人公のイメージを流用したように思えなくもない。劇中では、すぐに部屋を出ろと言われたのに待っているかのようにまだ部屋にいて、予定通り入れてしまったあたりでこれはもう見捨てるしかないと思われて、あとは応援しないから勝手に破滅してしまえという投げやりな気分だった。 なお主演女優に関しては、個人的に愛着はないので特に感想もないが、ここを見ると皆さん好意的なようでもあり、どうか今後とも頑張っていただきたいと一応書いておく。 【かっぱ堰】さん [DVD(邦画)] 4点(2015-07-23 00:26:23) (良:1票) |
【ろにまさ】さん [CS・衛星(邦画)] 4点(2015-06-21 23:16:47) |
17.《ネタバレ》 あっちゃん もっと作品選べばいいのにとか思ってしまった。選んだ作品が悪いよ キャリア的に言ってまだなんでもかんでも飛びつかなきゃいけないって時期でもないでしょーに、もっと落ち着いて作品選べばいいのにとか思ってしまった。とにかく前田敦子にしては これって不運じゃないか ホラーにちびっ子が積極的に絡んでる時点でろくなことはない。 【3737】さん [CS・衛星(邦画)] 3点(2015-02-14 23:50:23) |
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16.《ネタバレ》 インパクトばかりのグロ描写満載のアブノーマルホラー映画に慣れてしまうとこういう正統派のジャパニーズホラーにホッとします。正直怖さはそこまで感じませんが、マジメで上品に作ってるから嬉しくなったり。主演のあっちゃんもこれまでの出演作品よりずっと頑張ってたし、内容もけっこう面白かったです。事故に遭い、自分ひとり生き延びて心理的に孤独を抱えている彼女が狙われたのかーと。回収しきれてない部分は、ヒットしたら続編作る気満々であえてそうしてるのかなと思いましたが、手塚理美率いる除霊隊のおばちゃん達はいったいなんだったんだろう。あとさすが中田監督、焼却炉の息苦しさがリングの井戸にシンクロしました。 |
15.《ネタバレ》 夏なので涼しくなりたいと思って借りましたが、心の底から怖くなかったです。 ドラマを観てなかった人の方が、多少なりとも怖さを感じられるかもしれません。 ドラマを観ていた人は肝心のところを知ってしまっているため怖さを感じられないと思います。 ただ、前田敦子さんはちゃんと演技が出来る人なんだとわかりました。 昔のアイドルと比べて、断然、良いです。 【たぬき野郎】さん [ブルーレイ(邦画)] 3点(2014-08-04 22:40:35) |
★14.《ネタバレ》 ありきたりなホラーっぽいが、これは孤独を描いた作品。出色なのは主人公の明日香に漂う孤独感。看護学校ではクラスメイトと気さくに話をするものの、実習中、幻覚に襲われた時に明日香の名前を呼ぶ者はいない。劇的な出会いとも思えた笹原との関係も、心を通わせるシーンはない。他人の距離を保ったまま。冷徹な脚本に前田敦子が放つ「ぼっちオーラ」が合わさって、かなりの寂しさなのだ。それだけに取って付けた様なJホラー的なクライマックスが残念。 【Robbie】さん [CS・衛星(邦画)] 6点(2014-04-20 22:15:37) |
13.《ネタバレ》 “かきむしり”の秘密が解明された点のみ、わずかに感慨がありましたが、ミステリーとしての醍醐味はほぼゼロです。如何せん、伏線の張り方が丁寧過ぎました。この辺りのさじ加減は本当に微妙で、ヒントが少なければ、それはそれで批判されるワケですし難しいところです。個人的には黒沢清やデヴィッド・リンチくらい難問の方が好みですけども。さて、前田敦子について。彼女がヒロインを務めた映画は『もしドラ』『苦役列車』くらいしか鑑賞しておりませんが、本作も含めて実感したのは“前田敦子は主演女優向きではない”ということ。天下のAKB48の元絶対センターに対して失礼な見方かもしれませんが、AKBの基本コンセプト(クラスで○番目に可愛い子を集めた)と照らし合わせてみれば、さほど的外れな感想ではない気もします。たぶん、彼女に女優の素養はある気がします。単なるアイドル人気だけの女優ではなく、演技派として大成することも可能ではないかと。ただし、主演を張るのに必要な“華”は感じられません。意外と地味目のルックスも然ることながら、他人より前に出ようとするオーラが足りないような(これでAKBの看板を背負っていた事に驚きます)。沢尻エリカと真逆。ですから彼女がヒロインのTVドラマが歴史的な大敗を喫したのも仕方のない道理。そもそもヒロイン向きの女優ではないのですから。あとは彼女が(というより彼女の周りが)元AKBのセンターという肩書を外して女優業を本格化させた時が勝負かと。有能なバイプレイヤーになれる気がしますが、どんなものでしょうか。別に主演女優の方が脇役よりも偉いワケではないでしょう。密かに期待しています。(『Seventh Code』を鑑賞したら、また意見が180度変わるかもしれませんが……) 【目隠シスト】さん [DVD(邦画)] 5点(2014-02-24 18:59:20) |
12.《ネタバレ》 全然期待してなかったけど、案外面白かった。 前田敦子が、憔悴する、放心する、泣く、過呼吸…そして、そんな生々しい顔を惜しげも無くスクリーンにさらす。 そんなブサイクな表情映さないで!!なんてところは、以前のAKBのドキュメンタリーでさんざん映されているので、とっくにクリア済み。彼女に映しちゃいけない顔など存在しないのだ。女優として、正しいぞ!頑張れ前田敦子! ストーリーは、2段階の構成になっていて、前半の思わせぶりな違和感(不穏感)は上質。 しかし、ラストの方のホラー演出はどうだろう。 陰陽師シーンはコントみたいで、イチイチ恐怖が和んでしまう。後ろのお弟子さんの一人が九字(りんぴょうとうしゃーの手)を 切れていなかったのが気になった。だから、血反吐はいちゃったのかしら。 そして、邦画ってのは、何でこんなにCGがヘッポコなんでしょうか。炎があんなんじゃダメだよ。笑っちゃうよ。色付きの照明があたったみのるくんと火傷の描写も怖さの欠片もなく、逆効果。 【すべから】さん [映画館(邦画)] 6点(2014-02-05 00:25:32) |
11.《ネタバレ》 これ牡丹灯籠だ もともとあまりホラーぽくないと聞いていたので中々おもしろかった ただ予告編通りのJホラーを期待して見たら裏切られるな 評判が悪いのはその辺か? あるいはおしい要素が沢山あってそこに皆が気が付いてしまうので見ていてイライラするのかも 前半で妙なPOV視線とか、ヒロインの家族のおかしな会話とか、ショッパなに出て来るぼろい段ボールなどでヒロインと家族の関係が見えてしまう しかもそのへんてこな会話を何度も繰り返す、演出過剰じゃないか 想像通りの「意外な展開」にはカタルシスは無い なのでそれが分かった時にもまったく驚きが無い そこは狙い通りの演出だろうがもうちょっとなんとかできなかったのか 前半ヒロインの前田敦子はぼんやりした覇気のない人物の芝居 実は取り憑かれた人間の最初の状態なのだが、説明が無いのでただの大根役者にしか見えないのがかわいそうだ この役は非情に難しいはず 前田の演技をけなす人が多いのはこれが原因に違いない 後半になって取り憑かれ方が半端じゃなくなるとなかなかうまいのがわかる 全然美人に見えないし損な役だ それに反して成宮くんは元々下手な役者の部類に入るのでラストの突然の乱心に説得力が無い ここが作品中一番の違和感があるところなのでよほどうまい芝居が出来る人をキャスティングするべきだったと思う もともと前田敦子以外のキャスティングはいまいちだ 特にミノルのキャスティングは失敗だ 霊能力者の存在とかへんてこな祈祷の演出、ヒロインの憔悴メイクやらおどろおどろしいライティングなどが、いかにも定番Jホラーの演出なのがこの映画を安っぽくした感がある エンディングは何か大事な表現が抜け落ちた感じ 唐突に終わらせた様にも見える トラブルでもあって端折ったのだろうか 尺もさほど長く無いのでここでもう一つドラマがあってもなんの問題も無いはず このラストでこの映画が普通のホラーになってしまったのはおしいと思った いろいろおもしろくなる要素があったのに残念だ 【にょろぞう】さん [ブルーレイ(邦画)] 7点(2013-12-24 12:58:13) |
10.《ネタバレ》 序盤、隣の部屋がどうもおかしい、そこに恐る恐る入ると、老人の死体が、、、そして実は自分の家族はもうすでに、、、という風に話が進んでいくのだが、実にわかりやすいストーリーでそれなりに見れるのだが少なくとも怖くはない。う~ん、なんだろう、このまま消化不良で終わるのかと見ていると、妙な霊能力者が出てきてヘンテコな祈祷を始める始末。このへんは、ホラーというよりコメディすれすれな感じで、鑑賞してる自分も戸惑ってくる。と思いきや、「みのるくん」がついに声色を変え、家族に扮しだした!ドアを開けたくなる誘惑。それを必死に止めようとする笹原。すると、今度は笹原の婚約相手に扮するみのるくん。何ということ、、、、。なるほど、要はこれがやりたがったんだな、と気づく。実際、ここが本作の一番の見せ場。ある意味、みのるくんは一種の恐ろしい妖怪みたいな存在になってくる。ドア開けちゃって部屋に入ってきた彼は、いよいよチャイルドプレイのチャッキー化してくる。そして地獄で火あぶりにされる笹原。それを恐ろしい形相で見下ろすチャッキー。じゃなかった、みのるくん。このへんの映像はなかなか良かったのだが、それにしても救いようがない話だ。二宮さんにしろ笹原君にしろ、何も悪いことしてない。むしろ、自分を責め続けるという罪悪感に捕われてるだけなのに。もう少し、光のある終わり方にしても良かったのでは、なんて思ったりもする。 【あろえりーな】さん [ブルーレイ(邦画)] 5点(2013-11-13 16:41:24) |
9.さすがはJホラーを代表する監督・中田秀夫による作品だけあって、伏線の張り方や落とし方は非常にしっかりとしています。Jホラー特有の陰惨な空気も見事に醸成されており、丁寧に作りこまれた良作だと言えます。主演の前田敦子も、小慣れてはいないものの演技を全力でやりきっており、役作りのために自分を相当追い込んだことが伺えます。最初は、アイドル映画だと思って舐めた目で見ていたのですが、実際にはかなり本格的なホラー映画だったことは嬉しい誤算でした。。。 以上、褒めるべき点の多い作品ではあるのですが、ひとつひとつの場面が妙に長いために、全体としてチンタラした映画だという印象を受けたこともまた事実。静かな場面の積み重ねからいきなりショックシーンで観客を驚かせることはホラー映画の常套手段なのですが、観客の眠気を誘うほど静かな本編では、ショックシーンの勢いも削がれてしまいます。 【ザ・チャンバラ】さん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2013-11-06 01:11:45) |
8.《ネタバレ》 中高生向けに作っているからだろうか、とてもわかりやすい作りになっている。目の肥えた人にとっては、おいおいそこまで教えてくれなくてもわかるから、なえるわーってなりかねないくらいわかりやすい。 なのに、ラスト、前田敦子が床を全力でスクラッチする行動と、孤独死した老人のスクラッチとの一致性を説明していない。まあ、本当は全体を通してこれくらい説明なしのほうが見ごたえあっていいんだけど、たとえば前田敦子がスクラッチしまくった床板の傷を最後映したほうが、Jホラーおなじみの輪廻性が醸し出されたに違いない。さらに、下の階に住んでる人が「なんか、上の人がりがりうるさいんだけど・・・」とか言えば、『クロユリ団地2』が作れる。僕は見に行かないけど。 言わなくてもわかるだろうが、冒頭、なぜ老人が壁をスクラッチしていたか、それはあの少年が、おばあちゃんを壁の奥へ連れてってしまったからだ。 誰が見ても中途半端だっただろ、あの霊能力者。あれはもうマクガフィンみたいなもんなんだから、『TRICK』のインチキな香ばしい霊能力者でよかった。前田敦子の物まねする人でいいじゃん。いちおうヘンテコ除霊してるから、あそこで我々は映画館でげらげら笑ってあげればオッケー。そもそもあの霊能力者自体必要なかった。最後血吐くし。なんで? だいいち、あの少年、恨み呪いを残すのは構わないけど、あの死因はある程度自己責任だろ、引っ越してきた無辜の少女を呪うのはよくないだろ。せめてあのゴミ箱を設計した区の人とか、焼却場の人とかを呪ったほうがいいんじゃないか。なぜあの少年はゴミ焼却場に出現しないのだろう。団地にしてみればとんだとばっちり。水面みたいな変な照明まで使って。海の中か? ただし、前田敦子に「お友達たくさんいるんだね」と言われたとき、少年が「みんな引っ越しちゃった」と答えたのには背筋が凍った。この少年、お友達全員ヤリヤガッタナ。 【no_the_war】さん [映画館(邦画)] 5点(2013-08-27 01:41:33) (良:1票) |
7.《ネタバレ》 まずもって言いたいのは、クロユリは貴重な高山植物であり、ホラーのタイトルに使うのはかわいそう。ていうか団地にクロユリなんて名前付けるか?ふつう。 次に、私はホラー苦手です。何も考えずに観たら物語に引きずり込まれるという恐怖感から、もう序盤から「ふつう若い女子が好き好んで団地に引っ越してこないよな」「あぁ~この家族疑似家族だぁ~」「ふつう開けないところ開けるからホラーなんだよね」「いやいや、おじいちゃん本命じゃないでしょ」「成宮クン最後はヒロイン守って死ぬかも」などと理論武装して臨んだので、映画館でギリギリ取り乱さずに済みました(^_^;) で、ホラー的要素に関しては概ね予想通りにコトが進んでしまい、結果期待したほど怖くなかったのが残念です。途中までは面白かったんだけど、「本命」との対決がなんだか雑な感じでした。一人で寂しかったんだろうけど、この子の家族はどうなったの。その辺りがまるっと説明なし(続くのか?)。 あんな終わり方ヒロインがかわいそうだよ。解決してないじゃん。一番のホラーは前田敦子が自滅していく様ということかもしれませんが、だったら半ばギャグのようなオカルト部分は要らなかったな。 追記;本編を観た後でCM見ました。これって致命的なネタバレですね。先入観なく観られた私は楽しめた方なのかも。 【denny-jo】さん [映画館(邦画)] 6点(2013-05-30 14:57:05) |