258.《ネタバレ》 この作品は途中までものすごくよかった。
96年の映画にしてはなんともいえない味があって、
ちょっとレトロでそれでいて古くさくもなく・・
観終わったあとまたその最初の方を見直したら、
似ている・・
これ「第三の男」そっくりですよね!
あの映画はかなり古いんですが濡れた石畳の街や螺旋階段が印象に残ってて、
何よりそのお話が死んだはずの犯人がひょっこり後半に現れるというもの。
考えれば考えるほど似ている・・
それでどこかレトロなヨーロッパの映画のように思えたのかも。
この「第三の男」は特にカメラワークが変わっていて、
傾いたような構図で撮るのですが、
MIPも前半は意図してのものか傾き画面が多かった。
CIAのビルに入ったあたりから今の映画になって傾き画面は使ってない・・
意図したと見たほうが正解かも??
演出が変わった後半は主役は別にトムでもキアヌでもよかったりとか、
なんでJ・レノはこんなチョイ役なんだとか、
どう見てもトンネルのアクションはバック・トゥ・ザ・フューチャー2だよとか、
後半がオーシャンズ11のような普通のアクションになったかとか・・
いらないことばかり考えちゃって・・
前半からCIAのビルに入るまでがすごくよい演出で、
しかもキトリッジ(悪役顔ですねぇ)と待ち合わせの店にトムがガムで爆破して逃げるシーン、
あれはもうデ・パルマって感じでよいですねぇ(笑)
デ・パルマらしさがあまり感じられなかったのでここら好きです。
螺旋階段は別にMIPじゃなくってもたまに使われているのですが、
特に導入部や演出も似ているので未見の方はぜひ・・
しかし・・デ・パルマってヒッチコックのファンだったはずなんですが??