16.うーん!いい!とても美しい映画。映画館で見ればよかった・・・。女の子がかわいくて仕方がない。いかにも作り話なご都合なファンタジーが、心地よく、軽くてよかったのですが、すべてが最後まで軽かった。もっとシリアスにもできたと思うけど、でもこれでもいい気がする。 旅行に出たくなる映画。 【しゃっくり】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-05-05 03:02:49) |
15.プロモーション・フィルムではなく「映画」である以上、映像・ストーリー・音響と音楽・俳優、それぞれの魅力が引き出された作品であることが自分としては理想です。 本作においては、映像は見事な出来栄えにもかかわらず、ストーリーの部分で大きく興味をそがれてしまった。特に、「面白い物語で子供を引き付ける」展開なのに、肝心の語られる物語はあまりにも幼稚で馬鹿馬鹿しく、全く先が気にならない出来。子供の「続きを聞かせて」というセリフが虚しく響いて聞こえました。 映画自体のストーリーの枠組みは面白いだけに残念。 【塚原新】さん [DVD(吹替)] 4点(2009-04-19 01:49:57) |
14.なかなか美しい映像でよかったんですが、今時だとこういう構成の映画はもうちょっとひねりというか、奥行きがほしいなと思いました。まあシンプルでいいんですけどね。オープニングのモノクロ映像が一番印象に残ってます。 【HAMEO】さん [DVD(字幕)] 6点(2009-04-13 13:50:09) |
13.撮影で足にケガをした上恋人を取られて心身ともにボロボロのスタントマンの青年が、自殺したくて少女に薬を取りに行かせようとする。そのために適当なホラ話をして聞かせるのだが、空想好きな少女の中で壮大な映像となって再現される。この構造が最初いまひとつわかりにくい。少女の気持ちになって話を見るととりとめもなく世界遺産で贅沢にロケしている意味がわかるが、その内容はもうひとひねりほしいところ。エンディングの「ニュー・シネマ・パラダイス」は必要なんだろうか。 【とと】さん [ブルーレイ(字幕)] 7点(2009-04-10 10:16:57) |
12.《ネタバレ》 子役の子どもらしい可愛らしさを巧みに引き出しているのが好印象。自殺志願の青年もごくありふれた青年という感じで、大人と子どもの会話がなかなか噛みあわない場面や、錯乱した女性を目撃した女の子が怖がる下りなど、割とリアリティ重視の作りとなっている。青年のバックグラウンドが描かれないのは、ほぼ全編を子どもの視点で描こうとしたからだろう。 空想世界は言うまでもなく、幻想的なプロローグからトーキー映画の引用を集めたラストまで目が離せない美しさだった。自殺を図るための方便でしかなかった作り話が、聞き手の少女の干渉によって、いつしか青年を救う道標となる。虚構の物語が人を救うというテーマに、作り手の映画への姿勢がそのまま重なって見える。 インドの国民的作家、タゴールの代表作に『もっとほんとうのこと』という短篇小説がある。これもやはり老人が孫娘に物語を聞かせる形式を取った作品で、老人は途方もなく壮大でロマンチックなおとぎ話を語る。しかし「これはほんとうよりもっとほんとうの話」で、けっしてただの作り話じゃないんだよ、と孫に言って聞かせるのである。ターセムがインド人だからというだけで影響を読み取るのは考えすぎかもしれないが、やはり似ていると思う。空想物語のなかに込められた真実の欠片が、人間にとってどれだけ大切なものかを教えてくれている。 ラストの喜劇映画の場面集は、落下に次ぐ落下で、むしろ飛行するような高揚感があった。『落下の王国』という題名は不評なようだが、個人的には好きだ。それは青年の空想世界だけでなく、自由な想像力の結晶である、映画そのものを示す暗喩でもあるように思う。 【no one】さん [DVD(字幕)] 8点(2009-04-03 14:42:43) (良:2票) |
11.《ネタバレ》 前作「ザ・セル」が凄く面白かったので今作もかなり期待して観ました。ターセム監督らしくロケーション含め撮影にも長い年月を掛けたというだけ映像は確かに美しい。各国の世界遺産で撮影できたというのも素晴らしく、CGに頼らずとも幻想的な世界観を作っている。で、肝心の物語はというと、何故、主人公ロイがそこまで自殺願望をもっているのか、そこまでに至る過程があまり描かれておらず、いまいち感情移入できなかった。故に、さも自己投影したかの様で、かつロイの歪んだご都合主義に進んでいく物語には面白みがない。現実での少女とのやりとりの方が微笑ましかった。もっとファンタジーした作品を想像していただけに残念でしたが、実験的に試みた監督の意思はかいたい。 【シネマブルク】さん [DVD(字幕)] 5点(2009-03-14 13:16:21) |
10.《ネタバレ》 ターセム監督久々の作品というわけで、興味深く拝見致しました。世界遺産めぐりの、美しい原色の風景と、石岡さんの衣装が完璧なまでに合致しております。グレゴリー・コルベールという写真家がおりますけど、彼の作品に影響を受けてるんじゃないかな、というシーンがちらほら。内容的には、愛嬌たっぷりの少女とイケメン俳優の不思議な友情を軸に、現実世界と作り話のやりとりの面白さなんかがあって、ユーモアと残酷さが絡まった独特な世界を楽しめるわけですけど、個人的にはロイがオウディアスを倒すシーンにもう少しひねりがほしかったなぁ、というのが不満かな。 【あろえりーな】さん [DVD(吹替)] 6点(2009-03-02 23:39:24) |
9.《ネタバレ》 「ビッグフィッシュ」と「パコと魔法の絵本」を足して二で割りきれなかったような映画。空想物語と現実の同時進行型。設定はいい加減なのに空想サイドの世界観の作りこみっぷりとロケっぷりがなかなか凄い。熱かったり、悲しかったり、強引だったり、ふざけたりと滅茶苦茶な物語に気づけば、少女と一緒に入りこんでしまっているようでした。現実との微妙なからめ方などのクロスオーバーな仕掛けが面白く、次の展開も読めません。この独特な手触りはクセになりそうだ。歯抜け少女の笑顔や奇行が愛くるしすぎる。 【すべから】さん [映画館(字幕)] 9点(2009-02-02 00:18:14) |
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8.映像は1カット1カットが溜息が出るほど美しい、ターセムらしさ全開の映画でした。ホントにあらゆるシーンが一枚の壮大な絵を観ているかのような錯覚に陥りました。凄い。 まあ宣伝で語っていたほど、私には少女と青年の話は面白くありませんでした。そういう面は前作の「セル」にも通じる点だと思います。 二時間に及ぶ、美の洪水。ベートヴェンの第七番もとても映像にマッチしていて良かったです。ただ映画館で観ないと魅力が半減する映画でしょうねえ。鑑賞の際には是非、劇場で! 【民朗】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-12-14 10:57:51) |
7.端正で美しい映像と、ベートーベンの7番がまさにベストマッチ。これは、ぜひ映画館で見ないと。っていっても、宇都宮での上映はもう終わりなんだよね。 子役の女の子は、どこまで演技してるって自覚があったんだろうか、と思うほど自然なできで、リー・ペイスも初めて見る役者だけど、演技もルックスも、とても気に入った。 少女がアメリカで暮らしている背景には、東欧らしき別の国で、家が焼き討ちにあって父親が殺されてしまう、という話があるのだが、ユダヤ人排斥かな? と思ったが、そのあたりは詳しく説明されない。 お話と現実が入り交じってしまうあたりに、何度かくすりとさせられた。 初期の映画産業を支えたスタントマンたちへのオマージュもかいま見えて、これもまた、映画への愛情を感じる作品だった。 【yhlee】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-11-02 15:17:11) |
6.《ネタバレ》 父は殺され家は焼かれ、貧しい移民として必死に異国の言葉を覚え、健気にオレンジ畑で働いたがために閉塞的な病院で過ごしているのが主人公の少女だ。彼女が極彩色の世界で胸を躍らす姿を見て涙がボタボタと…。失恋でやけっぱちな男とは段違いの生命力。監督ががスクリーンに描いたダイナミックな画は、あんなに小さくて弱いものの胸の内から広がった翼なのだ。まさに「夢」を描いた映画。アレクサンドラの愛らしさと、彼女への監督の優しい目線に心が潤った。 【のはら】さん [映画館(字幕)] 10点(2008-10-20 23:16:12) (良:1票) |
5.《ネタバレ》 とにかく映像と建物が美しかった。 青や赤、白や赤茶のカラフルな世界で、これを大きなスクリーンで観るためだけに映画館へ行ったと言ってもいい。 ストーリー自体は、辛さや悲しさや痛みはわかるんだけど没頭しきれず残念。終盤は終わる為に盛り込んだ感が否めなかった。 ただ主演の少女が本当に素のままのようで可愛らしかった。死を思う青年と快活な少女がベッドで「お話」をする姿が暖かく感じられた。 物語が突然中断され、現実とリンクしてる所が面白い。少女の意見によって「お話」の内容が一変する所もつい笑ってしまった。 画面構成が凝っていて風景の美しさと相まって印象的なシーンが多い。 邦題「落下の王国」も嫌いじゃないけど、原題「The Fall」でもラストがより活きてよかった気がする。 後悔はしてないので6点。 【えこー】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-10-09 01:00:31) |
4.映像美と、インドの美しさを堪能する映画。 名前すらない「インド人」がものすごく男前です。外国人が「ニンジャ!ニンジャ!」と喜ぶのと同じ程度のインド知識しかありませんが、素晴らしい建築物とインド人の佇まいから、美しい伝統的なインドが感じられます。ストーリーは普通…。ロイが自殺したい心情もあまり共感できなかった。最後のアレクサンドリアのモノローグでほのぼのしました。 【稲荷寿司】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-10-03 23:39:31) |
3.《ネタバレ》 映像美は十分に堪能できました。オープニングのモノクロシーンから、ラストのサイレント映画の落下シーン数々まで美しい。随所で使われていたクラシックもまた妙。ただ、ストーリーは物足りなさを感じます。病院での青年と少女の交わりには心揺さぶられますが、空想叙事詩はイマイチ。少し残念でした。 【カワウソの聞耳】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-09-23 19:39:35) |
★2.《ネタバレ》 この監督の欠点は映像に凝る余りストーリーの詰めが甘い。というかつまらない事。 映像はさすがインド人ってくらいのイマジネーション溢れる曼荼羅のよう。 世界遺産も含めて非常に映像は見る価値があります。 しかし、ストーリーと言うか演出が感動を呼ばない。ここに最大の問題あり。 やはり悲惨に見せるべきところは悲惨に見せないと、どこまでも夢物語で片付けられて子供っぽい話に終始してしまう。 主演のリー・ペイスは非常に良いです。彼の演技でかなり見られた気がする。 本当はかなり感動のストーリーなのですが、空想場面ばかり凝って現実場面の描写がおろそかで共感を呼びにくい。 実におしい。もうちょっと誰か梃入れしたらよかったのに。 邦題はいただけません。原題のままでよかったのに。 ターセム版リトルミスサンシャインって感じでしょうかね。例えるならば。 という感じで映像には圧倒されるけど、乗れそうで乗り切れない消化不良を感じる映画でした。 【森のpoohさん】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-09-23 01:35:07) |
1.《ネタバレ》 撮影で大けがを負い半身不随になった青年とオレンジ畑から落ちて入院してきた少女。自殺のためのモルヒネを少女に盗んでこさせようと、医者や看護師、氷売りの男など周辺人物を登場人物に見立てた世界周遊的な即興物語を作り少女に聞かせ始める・・という話。 現実世界では病院の中と周辺だけのエリアなのですが、作った物語の世界は実際に世界遺産を回ってロケをしたそうで、なかなかの映像美です。そして、ターセム御用達とでも言える衣装美術家に石岡瑛子。「ザ・セル」でも一緒でしたしね^^ 出てくる役者の多くは、劇中物語の登場人物でもあるというダブルキャスト仕立て。薬盗ませるためという割にはなんだか凄い大風呂敷な話がこの作品の売りなんですがw 話をしているうちにやがて少女との間に壊したくない信頼関係が形成され・・やがて主人公の青年は再起を志し、見事画面向こうに返り咲く。最後は「ニュー・シネマ・パラダイス」ばりなエンディングで締めくくる。 原題が“THE FALL”というように、落ちるシーンが多く出てきます。落ちるという意味で韻を踏んだようになってるんですね^^ 【尻軽娘♪】さん [試写会(字幕)] 6点(2008-08-31 00:06:29) |