サバイバルファミリー(2017)のシネマレビュー、評価、クチコミ、感想です。

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サバイバルファミリー(2017)

[サバイバルファミリー]
SURVIVAL FAMILY
2017年上映時間:117分
平均点:6.21 / 10(Review 38人) (点数分布表示)
公開開始日(2017-02-11)
公開終了日(2017-09-20)
ドラマコメディパニックものロードムービー
新規登録(2016-11-24)【イニシャルK】さん
タイトル情報更新(2019-01-31)【イニシャルK】さん
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監督矢口史靖
助監督片島章三
キャスト小日向文世(男優)鈴木義之
深津絵里(女優)鈴木光恵
泉澤祐希(男優)鈴木賢司
葵わかな(女優)鈴木結衣
時任三郎(男優)斎藤敏夫(友情出演)
藤原紀香(女優)斎藤静子
大野拓朗(男優)斎藤涼介
志尊淳(男優)斎藤翔平
渡辺えり(女優)古田富子
宅麻伸(男優)高橋亮三(友情出演)
柄本明(男優)佐々木重臣
大地康雄(男優)田中晋一
松浦雅(女優)中村久美
菅原大吉(男優)
徳井優(男優)
森下能幸(男優)
田中要次(男優)
有福正志(男優)
左時枝(女優)
ミッキー・カーチス(男優)
原作矢口史靖(原案)(原作小説「サバイバルファミリー」(集英社))
脚本矢口史靖
矢口純子(脚本協力)
編曲ミッキー吉野「Hard Times Come Again No More」
主題歌ミッキー吉野「Hard Times Come Again No More」(プロデュース/ピアノ)
製作市川南〔製作〕
石原隆〔製作〕
フジテレビ
東宝
電通
アルタミラピクチャーズ(製作/製作プロダクション)
企画アルタミラピクチャーズ
臼井裕詞
配給東宝
特撮石井教雄(VFXスーパーバイザー)
美術中澤克巳
赤松陽構造(タイトルデザイン)
編集宮島竜治
録音滝沢修〔録音〕(録音・整音)
郡弘道(整音)
照明豊見山明長
あらすじ
ありとあらゆる電力がこの世の中から消えたら、一体どうなる?現代社会システムの礎が何なのかがよく分かる、シミュレーション映画。鈴木一家は、生き残るために東京を捨て、西を目指します。飛行機ムリ、電車もねえ、車もダメなら、チャリンコで!!
ネタバレは禁止していませんので
未見の方は注意願います!
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12
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18.《ネタバレ》 停電じゃなくて、電気そのものが喪失してしまう設定なんですね。これは厳しいですね。あっという間に江戸時代です。お父さんも頑張ったけど・・
東京ロッキーさん [DVD(邦画)] 6点(2018-02-16 15:13:41)
17.《ネタバレ》 展開はなし!起・承・結!だった。
映画としてはどうかと思うけど、考えさせられた映画だった。電気なくなったら何が使えなくなるの?あれもこれもそれもか・・・。映画を見ながら、本当に電気消失になったら、この程度じゃすまないだろうなと思った。おどろおどろしい事件が何件も起こるのだろう。
犬、も、飼い犬が捨てられたものかも。今の環境で必要なもの、安全なものが、環境が変わればその姿を一変する。電気に限らず。それはとても恐ろしいことで考えるべきことだと思った。また、それに慣れてしまうところは、人間のすごいところだとも思った。
そう思い続けて、2時間。良い瞑想の時間になりました。合掌。
透き通るBlueさん [インターネット(邦画)] 6点(2017-12-05 08:32:34)
16.過去矢口作品鑑賞してまいりましたが一番面白くない作品が出来上がってしまいました、
演出が全然面白くなくただ黙って鑑賞するまったく盛り上がらないサバイバル生活でした。
SATさん [インターネット(邦画)] 3点(2017-11-02 22:40:00)
15.前半は、それなりに 笑えた..が、この物語は、どんな結末で、どんな着地をするんだろ~ と気にかけながら観ていると..中盤から、「え、それはナイだろう~」 とか 「いやいや、そうはならんでしょ~」 「なぜ? なんで? そうなるの?」 の連発..案の定、グダグダな展開へ..終盤は、ご都合主義まっしぐら..ツッコミどころ満載で見事なコケっぷり、バカバカしくて観てられない..おバカ映画やギャグマンガなら、まだ許せるんだけど、シリアスな展開、演出で創っているだけに、笑えない..(物事をちゃんと理屈で考える人には、受け入れられないでしょう) 監督ぅ、、せめて「スウィングガールズ」くらいのレベルで、映画 創ろうよ~(悲) 残念...
コナンが一番さん [DVD(邦画)] 6点(2017-10-21 10:02:44)
14.《ネタバレ》  「お父さんはそういう人なのよ」は、笑ったけど結構キツイと思う。だが、お父さんは頑張っているんだ。川の水を飲んでみせたのも、自転車に押しつぶされて溺れたのも、家族のためなのだ。決してドン臭いわけではないのだ(と思う)。笑いものにするな。笑ったけど。

 さすがに、溺れて行方不明のまま終わるとは思わないにしても、瀕死で立ち上がってから汽車に乗った家族の前に現れるのは、出来過ぎのような気もするが。

 ところで「地球が制止した日」的な状態だが、電気が使えないだけで蒸気機関は動くようで、汽車が来たのには笑った。蒸気機関車って鉄道会社だってもう持ってないと思うけど。
 人間、スローライフ的な生活が一番なんてテーマじゃないんだろうが、田舎に知り合いの一つもない自分の場合には、都会で餓死しちゃうのかもしれないなあ、なんて暗い気持にもなった。この家族のように実家が田舎にある人、戻る場所がある人は幸いだな。
Tolbieさん [DVD(邦画)] 6点(2017-10-19 13:56:45)(良:1票)
13.《ネタバレ》 電気が突然なくなった文明社会で始まるサバイバル生活。
でも電気がなくなるだけじゃなく、車をはじめとする全ての機器が使えなくなる。
んなアホなって感じですよね。どうやって話収束させるんだろうと思ったら、フレアだか彗星だか何だかよくわかんないとかいうオチ。
そんなわけで設定自体はほぼファンタジー。ここは割り切って、突然こうなったら自分ならどうやって生きていこう、
と思索して家族のサバイバルを覗き見しましょう。
矢口史靖監督なだけあって、前半はコメディ要素が散りばめられていてそれなりには笑えます。
でも後半はコメディ要素殆どなく、むしろ川で父ちゃんが溺れて死んだのかという展開には唖然。
え、そんなヘビーな方にいっちゃうの?みたいな。結果的には生きてたけど、見終わってみれば何だかシニカルなものを感じる作品だったなと。
それにしても、誰もいない街で散乱するゴミや高速道路や海老名SAなど、よくロケ出来たなと感心。
あろえりーなさん [ブルーレイ(邦画)] 6点(2017-10-18 21:31:42)
12.《ネタバレ》 結構評価いいのに驚きました。
この現象、科学的に有り得ないし、人の行動自体も有り得ない話で、冷めっぱなしで無理でした。
電池の物も使えない、懐中電灯までって、はあ? せめてソレらしい理屈の根拠見せないと・・。
そこまで徹底的に電気モノ全滅なのに、羽田から飛行機が飛ぶと思っている現代人が
居る訳が無い。警察官がイヤホン付けているのも不自然。未知の天災で全員被害者なのに
行政に罵声上げるヒステリックな市民も、あまりに不様で日本らしくない。
知識が足りず、サバイバル無能な親父は、教えを請う事すらもできない最悪の大黒柱。
ライフライン全滅、情報皆無、なに一つ助けが来ない状況で、都市の住民は、1ヶ月も
生存不可能なのに、淡々と数ヶ月をトレースしていく都合の良い脚本。
流れのある川を即席のイカダで渡るとか、突然の試練も、とってつけたストーリー臭が充満。
どこを切っても、学芸会の台本のようなお粗末さに、放心しつつエンディングへ。
今回は、本気で駄作になってます。シリアスでもなく、コメディにもなれず、リアルは皆無、
無知で不機嫌な家族のぶつかり合いを延々と見せられて、ストレスばかりが積もっていく。
まあ農家は電気が無くても暫くは食って行けるのには異論はないが、余裕有りすぎてクサい。
通信が無く情報が無かったら、無政府と同じ。統制された自衛隊員の行進も、真実味ゼロ。
無人のスーパーの荒み具合が甘すぎるのも、単に撮影上の手抜きなのだろう。
普段、ハリウッドの能天気映画を笑い飛ばしてましたが、これは日本人として寒過ぎる。
自分的には4点だなあ。ホントに風邪引きそうなので、熱燗でも飲んで寝ますわ・・。

唯一、感動の再会シーンで、ウイッグを手渡される親父には、爆笑しました。1点追加すね。
グルコサミンSさん [DVD(邦画)] 5点(2017-10-12 00:20:45)
11.《ネタバレ》 まぁつっこみ始めるととんでもないことになりそうなので、そういうものなんだと思って観ましょう(笑)
家族に偉そうに言うだけで自分では何もしない親父が、農家を出た後は何も言わずに率先して行動するようになっていました。
人間、極限状態に追い込まれればおのずと変わるものです。
色々とありえない感満載でしたが、実際に北朝鮮が電磁パルス原爆攻撃してきたら、ほとんどの日本人は死に絶えるのではないでしょうか。
電気が使えなくなっても生きていける環境って、日本にどの程度残っているのでしょうか。
もしそんな事が起こったら、わが家は生き延びられないだろうと強く感じました。
北朝鮮の脅威が現実となっている今、この映画を見てじっくり考えてみるのはどうでしょうか。
あきちゃさん [DVD(邦画)] 7点(2017-09-25 17:32:07)(良:1票)
10.《ネタバレ》 大地康雄と深津絵里が良かった。なんかこんな風に、母親とも田舎ともうまく付き合っていけたらなあ…。
実際に電力が全て機能不全に陥った場合の現実の都市計画が気になった。
よこやまゆうきさん [インターネット(邦画)] 7点(2017-09-21 20:32:51)
9.《ネタバレ》 つけまつげしてる娘を注意するXXXの父親が一番受けた。あとはリアリティから離れてて、うまく入り込めなかった。
HRM36さん [インターネット(邦画)] 4点(2017-08-23 12:46:57)
8.《ネタバレ》 電池も含めた全ての電気が一切使えなくなったらという設定で、どんな展開になるかと疑問に思いつつ見たけど、真面目な話でした。電気がなくても普通に出勤しようとする人々や、意外と暴動になりにくい日本人気質?とかありですね。鹿児島まで本当に自転車で行けるのか?という疑問はあるものの、山口であれが出てきたときはやられた!と思いましたよ。高速道路ロケもよくできたなと思います。
Banjojoさん [映画館(邦画)] 8点(2017-06-18 23:42:01)
7.《ネタバレ》 極限の不自由の中で生まれる瑞々しい細部の数々。
文明の利器である、電灯が電車がパソコンが携帯電話がその他諸々が寂しく役目を終える。
その中で家族は分裂し、もがき苦しみながら、農村に辿り着く。
そこで図らずも繰り広げられる、始めての共同作業とも言える全員で一匹の豚を追うシーンは、滑稽でありながらも無邪気で微笑ましい。
家族が和解し、農夫との別れの後、ロングショットのブレないカメラが、始めて等間隔で父→兄→母→妹という調和のとれた順で収まる家族を捉え、それまでなかった音楽が鳴るシーンは美しい。
人を癒し生命をもたらす姿とは真逆な凶暴性を備えた、水の紛れもない一つの姿である川。そこで起こる出来事は、水の多面性に翻弄される家族の儚さと身体接触を介した絆の生起も映していた。
駅という概念を捨て、どこでも止まれる自由さ、そして機動性を備え逞しく滑走する蒸気機関車。
蒸気により疲れた人間を煤まみれにし、笑わせ癒す様は動物的な愛らしさ、身体性をもっている。その献身性は、愛玩動物である事を辞め本能を剥き出しにした犬との対比ともなる。
そしてトンネルを介した観客と家族の闇の共有や、列車の窓とスクリーンを介した家族と観客の視点の共有などの映画という構造を生かした見せ方も素晴らしい。
ちゃじじさん [映画館(邦画)] 7点(2017-03-12 00:52:38)(良:1票)
6.《ネタバレ》 なるほど。鑑賞前にはもしかして、いわゆる「推進派的」映画?とか疑心暗鬼になりつつも、矢口監督の映画なら見てみたいと劇場に足を運んだモノです。観終わった今も、それが杞憂だったかのかどうか分からないんだけど、家に帰ってきて、思ったよりも気持ちがいいんですよ。例えば、大地康男氏の農家のくだり。今時の農家はとてもじゃないが電気なしでは赤の他人の面倒を見るほどのキャパないんじゃないかと思いながらも、まあ観終わった気分はいいんですよ。それは、劇中、サバイバルテクにはかなり心もとない父親でしたが、あのくらいの早い段階で、自転車での鹿児島行きの方針を示し、叱咤はしつつもグチを吐かず、ブレもせず、目的地まで家族を導いた父親の姿を見たからだと思います。なんせ、コメディだから、いろいろとアレだったけど、小日向父は良くやったと思いますよ。グッジョブ。電気がないと、ほんとに家族って協力するしかないんですね。やっぱ、うらやましい。
なたねさん [映画館(邦画)] 7点(2017-03-01 22:31:52)(良:1票)
5.《ネタバレ》 もしも、この映画と同じ事が実際に起きたら人はどういう行動を起こすだろう?そう思うと何とも怖い映画である。全ての電気が止まり、それも自分の家だけでなく、回りも全て同じ事が起きたら誰でも頭が変になる事間違いない。何処からの噂、情報による大阪まで行けば電気の付く生活を味わえて普通の生活が出来るという事を信じて東京から西日本へと行こうとする大勢の人、高速道路を歩く人、自転車で走る人、空港から飛行機でと考えてる事は皆、同じである。そんな中で長崎のおじいちゃんの所まで行こうとするこの作品の主人公である四人の一家が雨に打たれても何とかしようとする中で出合う人達が良い人ばかりなのでサバイバルとしてのハラハラ感という意味で物足りない。一人ぐらいはこいつはと思わせる憎い奴が出てきて欲しかった。矢口監督の相変わらずの着目点の素晴らしさ、発想の面白さは今作品でも健在なだけに不満の残る出来です。娘が父への不満を言うとそれに対しての母(深津絵里)の放つ台詞、ここがこの作品の中で一番笑えました。
青観さん [映画館(邦画)] 6点(2017-02-15 20:10:05)
4.《ネタバレ》 BGMを極力廃し(たまに挿入されてもシンプルなもの)、スクリーン上で繰り広げられる物語が“電気のない世界”であることを控えめに、でもしっかりとアピールします。そう、本作は真面目なサバイバルシミュレーション。とはいえ、そこはそれ、矢口監督お得意の大衆向けコメディ。修羅場レベルはミニマムに抑えられています。強盗、略奪、強姦といったハードな展開は一切ナシ。家族揃って安心してご覧になれます。この甘口仕様は、リアリティ至上主義の観客の口には合わないかもしれません。でも、どんな予測にも幅があって当たり前。日本人の国民性を希望的に見積もれば、こんな優しい展開だってナイこともナイでしょう(そもそも電気がないだけで、社会秩序が失われるとしたら、人類は途方もなく退化したことになりますし)。それに矢口監督は、きちんと本作が寓話であることを示唆しています。お父さん奇跡の帰還(流石に無理あり過ぎ)、電気復旧でいきなり家に明かりが灯るなんて(誰が発電してたの)ホラもいいところでしょう。必要なのは矛盾点探しではなく、テーマをきちんと受け取ることと考えます。かつて夫の手をさりげなくかわした妻が、自から夫の手を握った変化。電気復旧時の妻の寂しげな表情に、本作の主張が見て取れる気がします。地方創生が叫ばれる時代の「バックtoザ日本人の原生活」映画。一次産業最強、田舎暮らし最高な筋書きは、リアル田舎生活を送る者からすれば、悪い気はしません。しかし、そう単純な話でもありません。この世の中は、それぞれの役割分担で成り立っています。野菜をもらって、卵をあげる。お手伝いをして、お肉をいただく。それは、情報や娯楽、あらゆるサービスにも当てはまるでしょう。キレイ事ではない、真の“助け合い”が、サバイバルの極意と感じました。百かゼロかの極端な選択ではなく、丁度良い塩梅に文明と、そして隣人と、付き合っていくことに、ヒトが人間らしく豊かに暮らしていく為のヒントが隠されていると思うのです。(以下余談)劇場(シネコン)を出た途端、違和感に襲われました。当たり前の風景が当たり前でないというか。地に足が着かない感じ。こんなに便利な世界でいいの?という疑問。この感覚は作品世界にどっぷりハマった時特有のもの。良い映画で間違いありません。
目隠シストさん [映画館(邦画)] 8点(2017-02-15 00:29:07)(良:2票)
3.《ネタバレ》 崩壊した摩天楼群だとかのCGデストピア流行りの中で、ゴミ袋の山を適度に配置することでゴーストタウンを演出してみせる、手作り感覚とでも
いうべきところがいい。序盤で高速道路上を西へ向かって歩む人々のモブシーンなど、一見地味なようだが
画面加工を含めて様々な工夫と手間暇をかけただろう見事なスペクタクルだ。
『ひみつの花園』時代の人形みたいなユーモアの要素がもう少しあっても良かったとも思うが。

都市を離れて西へ。山々を背景に4台の自転車が一列に走るロングショットに、日本の風景論を受け取る。

自給自足の憧憬でもある大地康雄のエピソードをクライマックスとして、それ以降がかなり失速してしまう印象だが、
ここで涙を流しつつ豚の燻製をいただく葵わかなの食事の表情がいい。
4人を見送って庭に立たずむ大地のショットの、何とも言えぬ寂寥感がぐっとくる。
ユーカラさん [映画館(邦画)] 6点(2017-02-14 23:08:09)
2.《ネタバレ》  東京大停電とか東日本大震災の時の物不足とかを経験しているので、この映画に描かれた事がリアリティを持って伝わってきて、これ、私にとってはコメディなんかじゃなくって、パニックホラーの世界でした。映画を見ながら実際にこのような状況に陥ったらどうなっちゃうんだろう?とあれこれ考えて恐怖に震え上がってしまう状態。

 映画にはツッコミどころがいっぱいです。乾電池、充電池まで全て無効化してしまうとかいう本来あり得ない事はそういう状況を作るためのファンタジーとして、事態を認識するまでが遅い、自動車がダメなのに飛行機は飛ぶと信じてしまう根拠が判らない、それなりの日数が経過しているのに主人公一家が到達したタイミングで閉鎖になる羽田空港、全く機能していないように見える警察や自衛隊や地方自治(マンション一棟での自治しか機能していないっていうのは幾ら連絡方法が無いとはいえ狭すぎやしませんかねぇ?)、その一方で妙に連帯している田舎(そうやって都会と差別化してイメージ作ってる訳ですが)、これ見よがしに要所要所で登場するゲスト出演者でシラケる(フジテレビらしいと言えますが)等々。

 でも、やがてその旅から根源的な「食べるため、生きるために行動する」姿が浮かび上がってきて、それはやっぱり感動的なのでした。後半の農家でのご飯は『この世界の片隅に』以上に泣ける食事シーンでした。

 教訓染みた自然回帰志向とか、依存型の文明に対する批判とか、そういう部分を強調し過ぎていて白ける感もありましたし(都市型の一般大衆を意識の低い存在と見てるフシがありますな)、エピローグ部分のダメ押しみたいな展開にゲンナリしたりもしましたが(目覚ましのところあたりで終わらせちゃった方が良かったんじゃ?)、この世界の中で「人間」という生物が「食べる」事の重要さ、大切さを描いた点を高く評価したいと思います。
あにやん‍🌈さん [映画館(邦画)] 8点(2017-02-14 22:32:40)
1.《ネタバレ》 矢口監督らしい映画だと感じました。素直に面白いといえる映画だと思います。シチュエーションを固定した状況を描くのがとても上手い監督ですよね。タイトルからは「いかに生き延びるか」というハウツーものを想像するかもしれません。そういう要素ももちろんあるんですが、それは極論すれば付け足しに過ぎません。監督も言ってることですが、この映画の本質は家族のあり方です。地球規模で電気が全く無くなる世界。発電・送電はもちろんのこと、乾電池や車のバッテリーさえもなぜか使えなくなる世界(さすがに乾電池やバッテリーまでも働かなくなるのは設定として粗がありすぎだとは思いますが)。なので国内はもちろん海外からも救援が来ない世界。そんな世界で主人公一家はどう動くのか、その結果家族がどのように変わっていくのか、それを考える映画だと思います。笑える場面や泣ける場面はほとんどありません。最後にサバイバル最中の一家を写した写真が送られてくるのですが、その場面はちょっとじんときました。過去の矢口作品に好きなものがあるなら見て損はしないと思います。あと、設定が設定なのでサバイバルが進むとほとんど他人と会わなくなるのですが、CGを極力使わなかったそうなので撮影の際の人払いは相当大変だったろうなと思いました。
MASSさん [映画館(邦画)] 8点(2017-02-14 21:36:52)(良:1票)
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【点数情報】

Review人数 38人
平均点数 6.21点
000.00%
112.63%
200.00%
312.63%
425.26%
525.26%
61539.47%
71231.58%
8513.16%
900.00%
1000.00%

【その他点数情報】

No名前平均Review数
1 邦題マッチング評価 8.00点 Review1人
2 ストーリー評価 7.66点 Review3人
3 鑑賞後の後味 8.33点 Review3人
4 音楽評価 7.66点 Review3人
5 感泣評価 6.66点 Review3人
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