18.《ネタバレ》 粗探して、批判しようと企んで見に行きました。
が、意外に面白かったかも。
ただ、満点作品かというと、そこまでではないですね。 長すぎるのは無論、
自然破壊する人間側の描写が、環境保護テロリストの影響すら感じる違和感。
拍手喝采しても空しいものが残るかも。 人類にも救いが欲しかった。
冒頭の地球軍の戦艦が、森を焼け野原にしてから着陸するシーンが、痛すぎる。
大佐達も、処刑は見送ったものの、村は焼き払うし、鯨の知性を持ち上げといて
ハンティングで母子抹殺のシーンなど、地球人の悪魔の所業を列挙してて、物語の
印象を勧善懲悪的に単純化してしまっている。 「人類サイテー」のストーリー。
更に頂けないのは、大佐がキリを人質にしたのに対抗して、ネイティリが大佐の子供を人質に
してしまうのは、止して貰いたかった。アングリして萎えてしまった・・。
この辺の事を、前評判で知っていたので、批判する前提で見に行ったのですが・・
とにもかくにも最新CG映像の凄さに圧倒されました。 自分、基本CG映画は嫌いです。
本来ゲームに興味もなく毛嫌いする側に属してますが、この映画の人物や動物の
描写には違和感や拒絶反応が起きません。 既存のCGより品質がいいからでしょう。
アナログレコードの時代から、デジタル録音やМD・CDに移行の初期に、拒絶や批判の
嵐が吹いたのは、その品質が及ばなかったからであり、その後の技術の向上により
大半の消費者に受け入れられて行ったのと同じなんだろう。
実写映画と同じ土俵に、CG作品が上りつつあるのかも。
だからと言って、シンセサイザーがあれば、オーケストラは要らなくなるわけじゃない。
実写の映画が無くなる事はないと信じたい。 それを踏まえて安心して観ていられました。
まあこの先、いくらでもイケメンイケジョが作り出される事で、これからの実在の俳優さん達には
すこし窮屈になるかもでずが、2次元アニメでも通ってきた道だし・・享受の方向ですかね。
総評としてはこんなもんでしょ。 絵的には満点。ストーリーが足引っ張ってしまい8点かと。
養女のキリの声って・・ホントにシガニーウイーバーがやってたの? ちょっと信じがたいです。
あと、3時間15分もトイレ持たない同志の皆様へ提案、大佐の部隊が捕鯨船で迫ってきて
子供たちが海中で潜水艇に追われるシーンのあたりが、トイレに行くチャンスです。
延々追いかけっこしてて、予想通りの展開になるので見逃しても大丈夫でしょう。(笑