6.グラビアのカラーページみたいに綺麗な映像が延々と続く映画。かなりスタイリッシュな写真なので、それなりに最後まで楽しめる…とは思います。
たぶん、ヒロイン役の女優さんに魅力を感じられれば、あまりハズレだ~というような不満は出ないんじゃないかと。
しかし、モデル業界を描いている割には、華やかさに欠ける場面ばかりだなぁ。
モデルをはべらせている権力者のおっさんがいるレストランなんか、レトロというより古臭い調度品と赤絨毯で、ヒロインの仮宿のモーテルの貧乏くささといい勝負だし。モデルたちが集って踊るクラブも、人がまばらでガラ空きで閑古鳥泣いている風だし。
L.A.って大都会のはずなのに、都会が出てこない…。逆に野生動物(豹だっけ?)が、モーテルの部屋を荒らす始末だよ。へんなの。
それに、ヒロインが美しい~って珍重されるのは、モデル業界の人々が人工的な美貌に飽きたからだろう…と理解はできるけど、でもモデルが表紙を飾る雑誌を手に取るのは普通の女性たちなんだから、人工的な美の方が好まれる気がするけど。
そこらへんは商売より美を追求する業界人たち、という設定にしてあるんだろうけど、現実的ではないやね。でもそれを言い出したら、話が成立しないしね。
なので、深く考えずにふーんと思って映像を楽しむための映画だと思いました。
美女ばっかりじゃなくて、キアヌ・リーブスとかデズモント・ハリントンとかのイケメンも出演しているのは、やっぱり画面を美しくしたいからなんだろうな。