12.《ネタバレ》 麻雀は弱い、でも女として勝った証の大粒の指輪をもらい恍惚の内に素性をバラす。一方で愛する男と一緒に死ぬ。これはまさに色戒。 【michell】さん [DVD(字幕)] 9点(2008-11-11 14:51:25) |
11.《ネタバレ》 結局は最後まで演劇部のテロリストごっこに振り回されたための悲恋物語ですね。その集団の中でのスターであるワンに対する仲間の男性と女性のそれぞれの視線の違いなどがお約束とは言えうまく表現されています。ワンに好意を持ち続けながら集団の結束を乱すことを恐れてか一番最後にやっとの表現を「どうして3年前に」と言われてしまうあたりに、この演劇部的な部分への明確な非難がこめられています。それにしても隠れ家に単身乗り込んできて脅迫する相手のボディガードを殺すのに大勢が声ばかりで一向に片がつかず、ワンが失望して立ち去るのだけれど、その仲間と再会後には指導者についての本格的な実施かと思ったら皆がやはり口先だけで、体を張っての行動の報告に対しても逃げてばかり。最初の行為においてはワンのほうもその覚悟であったのだけどガーターに手を回すことで猜疑心の強いイーが武器を隠しているのではと疑っての暴力沙汰になるのだけれどレイプとはいえないプレイのようです。双方がそのように感じたのでなければその後の濃密な展開にはならなかったはず。それにしても素人組織の駄目ぶりはワンがやっとイーをボデイガード無しに宝石店に連れ込んでも監視するばかり。ワンの警告により起こしたイーの果敢な行動に対して誰も手出しすることなく一網打尽とは余りに情けないです。最後の好意で拷問こそ免れたにしても処刑場でのワンの毅然とした態度と、泣き崩れる仲間、また部下のワンについての報告に無表情に処刑の裁可を署名するイーを対比させるときとても手の及ぶ相手ではなかったことが明確に示されています。この女優は今後も多くの作品に登場できるのかが少し気がかり。熱演に一点おまけ。 【たいほう】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-10-22 08:28:24) |
10.なんだか、とっても切ない。。主役のふたりから気持ちが外れることなく、2時間半。 【グレース】さん [DVD(字幕)] 7点(2008-09-20 01:37:19) |
9.《ネタバレ》 麻雀時の会話の駆け引きにドキドキ。その時話題に出てきたイー夫人が欲しいといっていた鳩の卵ほどのダイヤの指輪をマイ夫人にあげるイー。迷った末の逃げての一言と表情。無表情に死刑執行の書類にサイン。机の上で転がったその指輪がゆれる映像。持っていた毒薬は使用せず仲間と共に処刑を受けるワン・チアチー。処刑時刻の鐘を一人で聞くイー。最後の方はたたみ掛けるような切ないエピーソードの連続に胸が詰まる。制作費に40億円かけたというだけありセットに全く違和感がなく衣装も素晴らしかった。時代に翻弄されるこういうメロドラマ大好きです。 |
8.《ネタバレ》 ワンとイーがともに痛ましくてならない。愛してはいけない男に情をかけた女と愛されて命拾いしながら手中の珠は失った男と。少女っぽい面差しのタン・ウェイが濃い化粧で妖艶なマイ夫人に身をやつし男の心に入り込んだその先は・・・当時の雑踏を再現した街頭シーンなど実在感のあるセット撮影がすばらしい。 【レイン】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-05-18 06:08:23) |
7.《ネタバレ》 うーんビミョウ・・・。映画ではあっても、レイプはいや。レイプから始まった関係でも成熟(爛熟)していくことがあるというのは、男の勝手な幻想だと思う。それを考えると、もっと低い点でもいいんだけど、映画としてのつくりこみやサプライズは確かに面白かった。でも、この監督は「ウエディングバンケット」や「いつか晴れた日に」あたりまでがよかった。最近は、感心しない。本作は主演女優が昔のアイドル、林寛子に似てるって点でも、何かいまいち入り込めなかった。 【おばちゃん】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-04-17 00:52:59) |
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6.とにかく情熱的なシーンが話題だが、それは案外残らない。むしろ時代を違和感なく表現するセット、ロケーション、衣装が未だに残る。そしてラストのシーン然り。それは『ブロークバックマウンテン』の素晴らしいロケーションとラストシーンが残るのと一緒。この監督の作品はそんな部分が好き。 【おっちょ】さん [映画館(字幕)] 7点(2008-03-10 13:52:49) |
5.《ネタバレ》 激しい性描写に驚かされるが、ストーリーは確かな展開で2時間半も長く感じず。けどやっぱり最期は薬を飲んでほしかったな。それにしてもトニー・レオンが「インファナル・アフェア」とはまるで別人のよう。 【Q兵衛】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-02-18 17:35:12) |
4.《ネタバレ》 ポンでかぶせられたペンチーピンを次巡に鳴かせてあげたらお返しに当たり牌見逃しで、それを奥さん看破!!って中国の家庭麻雀レベル高いな~。 主演の子もかわいいし、日本人の描写もそれっぽい。徐々に盛り上げてく演出もいい感じなんだけど、どうみても本人が愛国心に燃えてイーさんに近づいてるように見えないっていうか、周りに流されてるだけっぽいので、あまり肝心な『葛藤』が伝わってこない気が。あと長い。 【ジェフゆないてっど】さん [映画館(字幕)] 6点(2008-02-11 23:36:15) |
★3.《ネタバレ》 「ブロークバック」と骨格は似ているのかもしれない。「禁断の愛」「許されざる愛」「叶わぬ愛」を今回も描いている。日本人にとってはゲイの二人より、女スパイと狙われる男のシチュエーションの方がより共感できるような気がする。 男(イー)と女(ワン)の見事な「愛・欲情」が描かれている。二人が「欲情」に嵌まり込んで、溺れていく様が実に見事である。 男の視線から語らせてもらうが、ラストでは、イーの「純粋な愛」にワンが屈服してしまったのではないかと思う。宝石は、肉体的な愛ではない「純粋な愛」の象徴だろう。 何もかも信じられないと呟いたイーが、唯一信じることができた女性へ贈った「愛の象徴」に、ワンが最後に負けてしまったのではないか。 唯一信じることができた女が、スパイだったというのは皮肉的であり、悲劇だ。 ワンがイーの「純粋な愛」の魅力に徐々に惹かれていく様も上手く描かれている。「純粋な愛」の象徴である宝石を目にしたときに、「スパイ」としての自分よりも、「女」としての自分でいたかったのかもしれない。好きだったスパイ仲間の男性にキスをされた後に「もう遅い・・・」と呟くワンの姿が印象的だ。 自分自身すでにイーの愛情・欲情に溺れていることを自覚していることがよく分かるシーンだ。スパイの仲間の男が、もしワンに「愛」を与えていれば、間違いなく滞りなく任務を遂行しただろう。仲間を失い、自分自身が死ぬとしても、「純粋な愛」を優先させた女の生き様が見事だ。彼女は愛に生き、愛に死んだのかもしれない。 ワンが自殺をためらった理由としては、イーにけじめをつけさせるためだったのかもしれない。ワンは最後の最後の瞬間までスパイとして活動していた。やはり、イーを裏切っていたことには変わりはない。ワンが自分の信念に従って、仕事をしていたのだから、イーにも自分の信念に従い、自分の仕事を全うさせようとしたのではないか。「裏切り」に対する代償をワンの手によって、払わせたかったのかもしれない。他のスパイとは異なり、拷問をせず、綺麗な形で終わらせたのが、ワンなりの「愛」の証だったようだ。 アン・リー監督はさすがに凄いと感じさせた。この微妙な空気感を演出することができる監督はなかなかいない。激しいベッドシーンも見事である。上手く表現はできないが、男と女の聞こえない会話が聞こえてくるようだ。二人の感情がぶつかり合っている。 【六本木ソルジャー】さん [映画館(字幕)] 8点(2008-02-11 01:53:08) |
【成田とうこ】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-02-10 13:40:47) |
1.握りしめていたハンドタオルを落としたことすら気付かず、食い入るようにして見ました。胸つぶれる思いがするドラマでした。センセーショナルな映像表現だけが売りの映画ではないですね。時代背景を少し知っておけば鑑賞には十分で、余計な情報を耳に入れず、自分の目で見て確かめるべき作品と思います。 【ジャッカルの目】さん [映画館(字幕)] 9点(2008-02-08 21:30:44) |